田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ビオトープ学習会 Ⅲ

2007-09-11 16:49:11 | 環境 & 自然 & 観察会
  まちのなかの勇払原野 ~ふるさとの原風景に出会える中庭~

 ウトナイ湖は、勇払原野の湿地を形成する上で大切な位置を占めています。そして、日本で最初のバードサンクチュアリとしての指定を受けたり、ラムサール条約に登録されたりと、自然保護、環境保護を語る上で欠かすことのできない存在となっています。

 私たちは木道などで整備された湖周囲の散策路を、講師の村井さんの説明を受けながら巡りました。
 説明を受けることで、原野の自然が、植生がよく理解することができました。
 そして課題の回答です。それは・・・、「ハンノキ」という湿地に自生する潅木でした。
 ハンノキは、マメ科の植物と同じように、その根に窒素を固定する働きがあるそうです。そのことで土壌を肥やし、原野を豊かにしていく働きをしているとのことでした。

 村井さんと同道していて、「さすがプロ!」という場面に何度も出会いました。
 散策路の中で、私たち気づかない昆虫や生物を次々と見つけるのです。
 それは長い間の研究や観察で培った力なのですが、彼は「学校のビオトープを通して、またウトナイ湖に足を運んで、子どもたちに多様性を認識させ、自然とかかわらせることで、子どもの自然を見る目も育っていくのです」と締めました。

 学校に帰ったとき、担当の先生が「ぜひ見てください」と案内されたのが児童玄関の上に掲げられた看板でした。そこには、「まちのなかの勇払原野 ~ふるさとの原風景に出会える中庭~」という文字が誇らしげに躍っていました。(※ Part Ⅰの写真です)

 自然を、環境を守ろうとする小さな動きを、苫小牧の東小学校で確かめることができ、私は満たされた思いを抱きながら帰路に就きました。

 ※苫小牧東小学校のブログのアドレスです。
  http://blog.goo.ne.jp/tomahigasi/