田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

本日オープンのCOCONO SUSUKINO拝見!

2023-11-30 19:05:43 | その他
 ススキノ交差点に位置する「COCONO  SUSUKINO(ココノ ススキノ)」が本日オープンした。歓楽街ススキノに位置することが有利なのか?はたまた不利なのか?これまで幾多の変遷をくり返してきた地ではたして今度は成功するのか?否か?
        
    ※ COCONO SUSUKINOの外観です。上階はホテルになるようです。
 新たな施設をオープン直後に馳せ参じるという趣味はないのだが、本日特に予定がなかったこともあり、午後になって「ちょっと覗いてみようかな?」という思いで出かけた。
 新装なったCOCONO SUSUKINOが建っている地は、調べてみると1974(昭和49)年に「札幌松坂屋」として開店以来、どうも長続きしないようで、「ヨークマツザカヤ」、「ロビンソン百貨店札幌」、「ススキノラフィラ」と次々と経営主体が変わってきた。その「ススキノラフィラ」が2020年に閉店後、建物は解体されて新たなビルが建てられて今回COCONO SUSUKINOとしてオープンしたという歴史を辿っている。
 私はまず外観をカメラに収めた後、地下鉄「すすきの」駅に通じている地下2階から順に上階へと辿ることにした。
       
 ※ 地下鉄「すすきの」駅から店内に入ったところには、このような休憩施設
 があり、待ち合わせ場所には適していそうです。

 いただいたフロアガイドによると、各階は次のようになっている。
 ◇地下2階 スーパーマーケット
 ◇地下1階 食料品
 ◇1階   ディリー&ライフスタイル
 ◇2階   ショップ&ビューティー
 ◇3階   フード&アミューズメント
 ◇4階   ダイニング&バー
 ◇5~6階 シネマ
 ◇7~11階 ホテル
とそれぞれ統一された(?)フロア構成となっていたが、入居しているお店はそれぞれが独立している専門店であるために、どうしても全体としての統一感には欠ける構成となっていたのは否めない感じがした。
 店内はオープン初日とあって、どのフロアもとても混み合っていた。その中で意外と思えたのが地下2階のスーパーマーケットだった。私は駆け付けた客の多くは私と同じように様子見ではと思っていたのだが、かなりの方が買い物かごにたくさんの食品を詰めているのが目に入った。あるいはススキノ界隈にはスーパーマーケットがなかったことから多くの人たちが待ち望んでいた店だったのかな?と思わせられた。
        
     ※ 地下2階のスーパーストアは買い物客で混雑していました。   

 他のフロアは多くの客が様子見で訪れた人が多いように感じられたが、はたしてそれぞれの専門店が今後期待どおりの収益を上げることができるかどうかがCOCONO  SUSUKINOが勢いに乗るかどうかを左右するのではないだろうか?
 3階、4階の食の関係は、個性派のお店が多く感じられた。お店はスタンド形式の店が多く、しかも外から店内の様子が見える形式は若い人向きかなぁ、と思わせられた。我々シニア族にとっては「やや落ち着かないかなぁ」と思われたが、はたして多くの支持を得られるだろうか?
 私にとって5~6階は期待のシネマの階であるが、札幌としては3館目のシネマコンプレックスの誕生である。私が札幌へ来てからでも白石や中央区のシネコンが撤退し、映画産業は衰退気味なのかな?と思われる中での登場である。轟音シアターやプレミアムシートなど新たなシステムも投入されているが、現存する二つのシネコンと共存が図られるのか注目されるところである。いずれにしてもできるだけ早く一度体験してみたいと思っている。
        
  ※ 5~6階を占めるシネマコンプレックスの「東宝シネマ」です。

 総じての感想であるが、素人の私から見て「う~ん。何とも言えないなぁ」というのが正直な感想である。
        
      ※ 5階の窓から南4条通りの市電の駅を写しました。

 ススキノという夜の繁華街に立地しているという難しさもあろうが、商業施設として他とは違った特色を早く創り出して札幌の一方の雄として繁栄してほしいと願うのだが…。

今年も西区オーケストラを聴いた!

2023-11-29 18:40:24 | ステージ & エンターテイメント
 今年もあのけっして広くはない西区民センターの区民ホールで西区オーケストラの素晴らしい音を聴くことができた!MCの方の好リードもあって温かな雰囲気の中でモーツァルトやラフマニノフを楽しく聴くことができた!
        
 11月26日(日)午後、西区民センター西区オーケストラによる「ファミリーコンサート」が開催され、友人たちと一緒に聴くことができた。広くはないと記したが、オーケストラが60名を超す多人数とあってフロアの半分をオーケストラが占め、聴衆の方はフロアの半分くらいの広さのため定員130名ということだった。そのため入場整理券を入手するのが毎年大変なのだが、なんとか入手することができた。
        
 私たちは開場前に列を作って待ったこともあり、最前列に席を取ることができた。すると、その席は指揮者と目と鼻の先といったくらい接近した位置で聴けたのだが、これも西区のファミリーコンサートの特徴といえば特徴である。
 さらにこのファミリーコンサートは団員の方の解説がとてもフレンドリーに話してくれるために演奏する曲目は本格的であるにも関わらず、コンサートはとてもアットホームな雰囲気に包まれたものであることも好ましい。
 今回演奏された曲目は次のとおりである。
 ◇モーツァルト/交響曲第40番より第1楽章
 ◇ラフマニノフ/交響曲第2番より第3楽章
 ◇ドヴォルザーク/交響曲第8番より第4楽章
(休憩をはさんで)
 ◆『チャイコフスキー三大バレエ組曲』からワルツ特集
  ◇「眠れる森の美女」より ワルツ
  ◇「くるみ割り人形」より 花のワルツ
  ◇「白鳥の湖」より ワルツ
 指揮者は、西区オーケストラの指導者であり、常任指揮者でもある鎌倉亮太氏である。鎌倉氏は大谷大の音楽科准教授であり、かつピアニストとしても活躍中の方で、札幌におけるクラシック界では指折りのお一人と目されている方である。
        
 そうした方に指導されているからだろうか?西区オーケストラの演奏はいつ聴いても レベルの高い音を聴かせてくれるように私は感じている。
 この日もその印象は変わらなかった。演奏陣の顔ぶれを伺うと、女性、しかも割合ベテランの域に達している方が多いように感じられた。(もちろん男性陣もたくさん含まれてはいるのだが)鎌倉氏の指導を得て、日々練習を重ねておられることを偲ばせてくれる演奏に私の耳には届いた。 
               
 面白い発見をした。演奏が終わって会場を後にするときに、MCを務めた方に「本日の演奏者は何人だったのですか?」とお聞きしたところ「あら、何人なのかしら?」という答えが返ってきた。よくお聞きしたところ、「その日の演奏によって、他のオーケストラなどから応援が入るために正確な人数は分からない」のだという。つまり、アマチュアのオーケストラの場合、団員の方が病気とか所用によって欠ける場合があったり、曲目によって必要なパートが不足していたりした場合に、他団体に助けたり、助けられたりしているのが実状なのかもしれない、という裏事情を垣間見た思いだった。
 西区オーケストラは来年4月にKitaraにおいて定期演奏会を予定しているという。ぜひ駆け付けたいと思っている。

じん臓を大切にしなきゃ…

2023-11-28 16:41:53 | 講演・講義・フォーラム等
 人間にとってはどの臓器も大切なものであるが、思い当たるふしのあるじん臓についてのお話を伺った。お話を伺ったのを機会に少しは自分のじん臓をいたわらなければと強く思った…。

 11月25・26日の日程でロイトン札幌において「道新みんなの終活フェア」が開催された。(同日程で「道新資産運用フェア」も同時開催されていた)ことを昨日のブログに書いたが、本日はその2日目のセミナーの様子をレポートしたい。
 2日目の私は、まず協賛セミナーとして札幌中央病院が提供する「じん臓を守って元気に生きる~あなたにあわせたCKD治療~」と題するセミナーを受講した。講師は同病院の山下智久医師が担当した。
        
 まずテーマの中で使われている用語の中に「CKD」という耳慣れない言葉がある。この「CKD」とは「慢性腎臓病」のことだそうだ。つまり我が国ではこの「慢性腎臓病(CKD)」患者が実に1,330万人もいるという。これは成人の8人に1人の割合だそうだ。そしてそのCKDの症状が進行して透析療法を受けている患者が国内には35万人存在するという。私の周囲に透析治療を受けている人はいないが、透析治療に入るとQOLが著しく低下すると聞いている。それは何としても避けたいと思っているのだが…。
 ところが現在の私はCDKの発症に影響を与えると言われている高血圧および糖尿病の予備軍とされて投薬を受けている身である。さらには食生活も気を付けねばならない点が多いにも関わらず、今のところ大して気にせずに好みのものを摂取している。
 いつも通院した際に血液検査の結果を受け取っているのだが、医師からあまり強い指導もなかったことでヨシとしていたが、今回のお話を聞いて改めて検査結果を見直してみると、けっして安心できる結果ではなかった。これは少し生活を改めねばと、思った次第である。今日からすぐに実践しよう!じん臓を大切にしなきゃ…。
       
 続いて特別講演を聴いた。講師はタレントで、最近はエッセイストとしても活躍している新田恵利さんが「介護は突然やってくる。その日の為に」と題して講演された。新田さんのタレントとしての現役時代はあまり知らないが「おニャン子クラブ」の中心メンバーとして活躍された方で、その顔には私も見覚えがあった。さすがにタレントさんである。
       
 彼女は現在55歳ということだが、まったくそうは見えないほど若々しさに溢れた姿で演台に立った。彼女は2014年、当時85歳だった母親が認知症を患い介護生活に入ったときから在宅介護で7年間母親を、自身の仕事をしながら介護した生活を語った。
 彼女が他の人と違ったところは、介護の様子を逐一ブログで発信したことのようだ。そのことを彼女は「いいふらし介護」と称していた。そのブログを目にしたことはないが、おそらく愚痴をこぼすことなく、明るく母親をお世話する姿が多くの人たちから共感を得たに違いない。今ではすっかり介護タレント(?)として全国を飛び回っているようだ。著書「悔いなし介護」も出されている。彼女のお話を聴いた人(私も含めて)は「介護生活をそれほど深刻に考えることはないんだな」という思いを抱いたに違いない。新田恵利さんは笑顔を振りまきながら、「明るく介護しましょう!」と訴えられ降壇された。 

シニアのための株主優待生活

2023-11-27 17:02:11 | 講演・講義・フォーラム等
 プロ棋士の経歴を持つ投資家・桐谷広人氏は「シニアこそ株主優待のある株に分散投資すべき」と主張する。自らも株主優待制を活用し、リタイア後の生活を謳歌しているという。飄々とした話しぶりの桐谷氏のお話を聴いた。

 11月25・26日の日程でロイトン札幌において「道新みんなの終活フェア」が開催された。(同日程で「道新資産運用フェア」も同時開催されていた)
 私は昨年に引き続き、フェアの参加を申し込んだ。その内容は、11月25日が「若々しい高齢者が実践しているたった一つのこと」、特別講演「シニアのための株主優待生活」を、翌日26日は「じん臓を守って元気に生きる」、特別講演「介護は突然やってくる。その日のために」、以上4講座を申し込んだところ、幸いにも全講座の参加が許された。そこで二日間にわたって、その様子をレポートすることにする。
 最初に受講した「若々しい高齢者が実践しているたった一つのこと」は、コスモスイニシアという不動産売買の会社の協賛セミナーということで多分に我田引水的なところがあったが、「高齢者は同年代の人たちが多く住む集合住宅(いわゆる高齢者向けマンションなど)に住み、多くの同年代の方々と交流し、楽しく老後を過ごすべきである、という趣旨のお話だった。説得力のあるお話で、将来の選択肢としては参考になったお話だった。
 続いて特別講演の「シニアのための株主優待生活」であるが、この講演は「終活フェア」、「資産運用フェア」参加者共通の講演として設定されたものだった。
 講師の桐谷広人氏はザックを背負い、非常にラフな格好で演壇に現れた。桐谷氏は免許証を所有しておらず、株主優待の特典を消化する目的のために自転車を移動手段としているそうだが、そのままの姿・格好で演壇に登場したようだ。
        
 桐谷氏は自らの株主優待生活ばかりでなく、株式取引でも失敗談も含めて飄々と語った。
 桐谷氏が株の世界に入ったきっかけは証券会社の将棋部の指導をしていたことが契機だそうだ。最初は株主優待株だけを購入していたのだが、徐々に株の売買にまで手を広げ、一時は億を超える資産を手にしたものの、信用取引が裏目に出て資産の大半を失うという体験もしたそうだ。
 それからは信用取引には手を出さないようにして、もっぱら株主優待株専門に投資するようになったという。そうした現在は、株主優待で得た商品券、お食事券などを巧みに利用し生活しているとして、実際にザックから多数の商品券、お食事券などを出して見せて、有効期限別に整理して活用していると語った。
         
 そして株に未体験なシニアに対して、まずは20万円くらいを用意して、株主優待制度を採用している会社株を5社くらいに分散投資すべきだと説いた。桐谷氏は「株主優待制度」は日本独自の制度だとも話されていた。
 お話を聴いていて、桐谷氏の話がとても魅力的に聴こえてきた。ちょっと気持ちがグラついたところもある。しかし、お聴きするのが遅かったぁ。私の年齢が年齢である。今さら、という思いが強い。話は話として聴いておこうと思った桐谷氏の魅力ある(?)お話だった。

ブライトサッポロゴスペルクワイアを聴く

2023-11-26 19:12:13 | ステージ & エンターテイメント
 クリスマスが近づいてきた。ゴスペルの歌声があちらこちらから聞こえてくる時期となった。「ひと足早くクリスマス気分を…」とのコンセプトで、ブライトサッポロゴスペルクワイアの歌声を楽しんだ!
     
 11月24日(金)のお昼のひと時、中央区民センター主催の「ゴスペルコンサート」が開催されると知り駆け付けた。出演する「ブライトサッポロゴスペルクワイア」は札幌市内では最も有名(?)なゴスペルシンガーNATSUKIさんが指導し、率いるゴスペルグループだったが、(私は過去に3度ほど彼女のステージを聴いていた)2020年に病により死去された。その後は彼女と共にブライトサッポロを指導していた新藤綾子さんがリーダーとなって指導し、引っ張っているようだ。
 24日は男性2名も含めた20名がステージに登場して、黒人霊歌(ゴスペル)を熱唱した。
  
  ※ ブライトサッポロゴスペルクワイアのステージの様子です。

 その曲目は、
 ① Agnus Dei
 ② Jingle Bell Rock
 ③ Last Christmas
 ④ キャロルメドレー
 ⑤ O Holy Night
 ⑥ Joy To The World
 メンバーは、30~60代の女性が多いように感じられた。男性の二人も60代だろう。どちらかというと熟年世代の方々が心から楽しみながら精一杯の声を張り上げているように私は受け止めた。どの曲も力いっぱい謳っているように思えた。
  
  ※ 時にはこのように腕を揺らしながら…。

 ところが、きっと私の方に問題があると思うのだが…。ブライトサッポロの歌を聴いていても以前のように心の底から感動するという感じが沸いてこないのだ。あの「Kiki & ゴスペルクワイア」を聴いたときの、さらに「Mother Cross」の歌を聴いたときの、そしてNATSUKIさんを聴いたときのような感動が沸きあがってこないのだ…。
  
  ※ 故NATSUKIさんに代わってリーダーを務める新藤綾子さんです。

 それはきっと私が年齢と共にいろいろな体験をしたからなのだろうか?上記したような方々の歌声に出会った時には、ゴスペルに対する新鮮な驚きがあった。しかし、昨年、そして今回とゴスペルを聴こうとするとき、私の中ではどこかで以前のような感動を求めていたような気がする…。
 「ブライトサッポロゴスペルクワイア」の皆さんは十分に黒人霊歌(ゴスペル)を熱唱していたと思う。問題は私の側にあったのだ。ちょっと寂しい気分である。

なぜフィンランドは世界一幸せな国なのか?

2023-11-25 18:23:57 | 講演・講義・フォーラム等
 北欧の国フィンランドはこのところ6年連続して世界幸福度ランキングで第1位を維持し続けている。なぜフィンランドは世界で一番幸せの国なのか?というお話をフィンランドと関係の深いビジネスマンで、在札幌フィンランド名誉領事を務める方からお話を聴いた。

 11月23日(月)午後、ホテル札幌ガーデンパレスにおいて、北海道フィンランド協会が主催する「フィンランド独立記念日講演会」が開催され、演題に興味を抱き参加した。
 講演題は「ビジネスマンが見た “世界一幸せな国” フィンランドの30年」と題して、(株)バーグマンの社長で、かつ(株)HARVIA JAPANのCEOを務める笠間聖司氏が講師を務められた。笠間氏はビジネスを通じてフィンランドの深い繋がりから本年より在札幌フィンランド名誉領事も務められている方である。
        
 笠間氏はバーグマンという電気暖房機など住宅関連の機器を輸入販売している会社を率いているという。そうした事業の中でフィンランド発のHARVIA(ハルビア)というサウナ製造会社と出会い、日本の販売代理店として国内にフィンランド版のサウナ(いわば本場のサウナである)の普及に努めているという。
  
 笠間氏がフィンランドを初めて訪れたのは、笠間氏が製材業に勤めていた1990(平成2)年だそうだが、以来フィンランドとの往来は足繁くとなり30年を経過したという。
 笠間氏のフィンランドに対する最初の印象は、暗くて、寒い国という印象だったという。特に1991年の債務不履行でフィンランド経済はどん底をみたが、それから経済の自由化に踏み切り、さらにはEUに加盟するなどする中、携帯電話のNOKIAが世界一になるという明るいニュースが伝えられる中、ユーロを自国通貨に切り替え、2000年からは国際経済競争力が4年連続第1位になるなどして完全に自信を取り戻したのがフィンランドである。
  
  
 そうした中で6年連続しての「世界幸福度ランキング」第1位である。(ちなみに日本は第47位である)その「世界幸福度ランキング」とは、どのようにして決められるのかちょっと調べてみた。それは次の6項目についてのランキングを総合したものであるという。
 ① 一人あたりの国内総生産(GDP)、② 社会的支援の仕組み、③ 健康寿命、④ 人生の選択の自由度、⑤ 他人への寛容さ、⑥ 腐敗認識度、の6項目である。
 これらの指標とは別に、OECDのPISA(学習到達度調査)でもフィンランドは第1位と教育も世界のトップ水準である。人口550万人と小さな国ではあるが、見習うべき点の多い国である。
 講師は最後に「フィンランドから学び、フィンランドに一番近い島 “北海道” として将来持続発展可能な新たな協力関係を作り上げていきたい」と述べられた。
 私とフィンランドとの関係は、笠間氏より22年前の1968(昭和43)年にわずか1週間であるが滞在した経験がある。その際の私の印象は、笠間氏と違い初めてのヨーロッパの国ということもあり、「明るくて幸せそうな国だなぁ」というものだった。実際には当時のソ連(現ロシア)を通過して入国したために、共産主義の国ソ連ということで緊張を解くことができない国の後だったこともあったのかもしれない。また、笠間氏の時とは違い、日本がまだ高度経済成長前だったということも影響したのかもしれないのだが…。
 私のフィンランドの首都ヘルシンキでの忘れえぬ思い出は、今も健在だというフィンランド最大のデパート「ストックマン」の前で鮮やかな黄色のケープを纏った二人の少女の姿だ。長く厳しい冬を経て陽光輝く6月の空の下で、その二人の少女の姿が飛び切りの笑顔で微笑んでいたのが鮮やかな記憶として残っている。
 僅か1週間の滞在だったが、鮮烈な思い出を刻ませてくれたフィンランドの国が今輝いているという。そうしたフィンランドと北海道は空路で結ばれ、“一番近い島” だという。フィンランドから多くのことを学んでもらいたい切に思っている。

ヴォリューム一杯!札幌ブラスバンドコンサート

2023-11-24 16:01:21 | ステージ & エンターテイメント
 老若男女60数名が奏でるブラスの音は、旭山公園通地区センターのホール内にヴォリューム一杯に響き渡った。例年開催されている旭山公園通地区センターの「ふれあいコンサート」に今年も足を運んだ。
      

 昨日(11月23日)午後、旭山公園通地区センターにおいてセンターが主催する「ふれあいコンサート」が開催され参加した。
  
  ※ 主催者であり、会場ともなった旭山公園通地区センターの玄関です。

 今年の出演は、第1部が「札幌ブラスバンド」、第2部が「幌西小学校合唱団」だった。ところが幌西小学校ではインフルエンザが流行し、学級閉鎖が相次いでいることから出演を辞退されたため、今回は「札幌ブラスバンド」単独のコンサートとなった。「小学生の合唱もいいなぁ」と思っていたのだが、インフルエンザが流行したということでは仕方がない。
 札幌ブラスバンドの団員が会場に入ってくるのを見てその数に少々驚いた。老若男女がぞろぞろと、もちろん若い人が多いのだがベテランらしい顔も混じっていた。数を数えていたがその数60を下らない多人数だった。バンドの代表兼指揮者は米田浩哉という高校で音楽を教えている先生のようである。
 当日演奏された曲目は次のとおりである。
 ①「虹の彼方に」(楽器紹介を兼ねながら)
 ②「アリランと赤とんぼ」
 ③「ミッキーマウスマーチ」(指揮者体験コーナー)
 ④「昭和歌謡コレクション」(異邦人、時の流れに身をまかせ、魅せられて、ラブイズオーバー、シンデレラハネムーン)
 ④「リトル・マーメイド・メドレー」
 ⑤「翼をください」
いずれも非常に馴染みのある曲ばかりで、とてもリラックスしながら楽しむことができた。
 三曲目の「ミッキーマウスマーチ」の指揮者体験コーナーは、幌西小学校合唱団が休演したことで急遽繰り入れられた企画なのではと思われたが、会場から指揮者体験の希望者を募って指揮者を体験してもらう企画だったが、小さな子が積極的に応募し、和やかさを醸し出していた。
  
  ※ 指揮者体験コーナーでバンドを前に指揮を執る勇気ある坊やです。

 と、地域住民へのサービス十分だったが、札幌ブラスバンドは団員の数が多いだけではなく、実力も十分だった。団のHPを拝見すると、毎年のように全国吹奏楽コンクールに北海道代表として出場しているバンドである。どの曲目の演奏もいっさいの綻びをみせず心地良い演奏を披露してくれた。
  
  ※ 終演後に聴衆の拍手に答える指揮者と団員の方々です。

 来年2月には定期演奏会が控えているということだが、スケジュールの都合さえつけばぜひもう一度聴いてみたいと思わせてくれた演奏会だった。

健康は足元から…

2023-11-23 19:22:48 | 講演・講義・フォーラム等
 「ヒトの健康はまず足元から」という講師のお話はとても理解できたのだが、あまりにも自らのお店のPRが過ぎなかったろうか?そう聞こえてきた途端に私はお話を聞こうするとする意欲を失ってしまった…。

 昨日午前、札幌市社会福祉センターで開催された11月分の「わたしの生き方セミナー」を受講した。
このセミナーへの参加は久々だった。というのも、中央区の「いきいき講座(高齢者教室)」と曜日が重なってしまったこともあり、久しく休ませていただいていたのだ。
 今回のテーマは、「いつまでも自分の足で歩き続けるために~健康は足から~」と題して靴・インソール・フットケアの専門店「アルファ美輝」の代表を務める木田倫子さんが講師を務められた。
 木田さんのお歳を聞いて驚いた。なんと御年83歳だという。顔の表情は活き活きとして、スクッと立たれた姿勢も素晴らしく、とても80歳代のお歳には見えない方だった。それはフットケアをしっかりとなさっているから、ということなのだろうか?ただ、お話の方は、北海道唯一のマスターシューフッイター(靴選びの専門家)という触れ込みだったのだが、専門的なお話はやや皮相的な感じは否めなかった。
   
   ※ 手ぶれを起こしてしまいましたが、木田さんの若々しさはお分かりになると思います。

 木田さんのお話から、参考になったことを箇条書きすると…、
 ① 足はいつも清潔ですか?(毎日顔を同じにキレイに洗い清潔に)
 ② 水虫はありませんか?(放置すると、家族にうつり、足が臭くなる)
 ③ 爪は毎月キレイにカットしていますか?(深爪厳禁。ストレートカット)
 ④ まき爪、陥入爪は、我慢せずに早く相談を(皮膚科、形成外科、アルファ美輝)
 ⑤ 合わない靴は凶器です。履かないこと。(大切な足と爪が壊れてしまいます)
 ⑥ 靴の手入れ(靴の中には1億個のバイ菌がある。手入れ、修理をしましよう)
 ⑦ 踵を踏んでいませんか?(足も靴も踵が命です。きちんと履く習慣を!)
 私は現在、特に足のことで問題は抱えてはいないが、留意すべき点を教えられた思いだった。
  
 この後、木田さんのお店に来店した足や爪に問題を抱えた方の症例を紹介し、それを改善した例が示された。世の中には足や爪でかなりの重症を抱えた方もおられることを知らされた思いだった。そしてそれらの症例の改善例も示され、快癒した写真も拝見でき、木田さんが経営されているようなお店の存在意義も良く理解できた。
 お話はここで終わっておくべきだったのだろう。しかし、木田さんは商売熱心な方だった。話がお店の宣伝めいたことになっていったのだ。「周りからは価格が高いと言われているが、一度来店してみてください」とか、「お店の位置は○○にあります」などと言い始めたのである。
  
  ※ 木田さんが講演会場に持参された足の矯正品の数々です。

 こうした類の講演をする場合、自らの利点や他と比べての優位点、あるいは専門性などをアピールすることは程度の違いはあれあり得ることだとは思う。しかし、それが度を過ぎると、それは商品の販売促進会的なものになってしまう危険性があるように思われる。今回の「わたしの生き方セミナー」が販売促進会だったとは言わないが、そうした匂いを感じさせられたことがちょっと残念だった…。

東京キューバンボーイズ VS アロージャズオーケストラ

2023-11-22 16:10:39 | ステージ & エンターテイメント
 往年のビッグバンドの双璧だった二つのバンドのステージをようやく観る(聴く)ことができた!懐かしのメロディーが次々と流れ、ひと昔も、ふた昔も前に舞い戻った気分で楽しんだ2時間半だった…。
     
 少しオーバーに云えば、会場のKitaraのロビーには札幌中の老人が集まったのではないか?と思われるほどに溢れかえっていた。
 それも無理はない。東京キューバンボーイズが1949年、アロージャズオーケストラが1958年にそれぞれ結成され、昭和年代には我が国を代表するようなビッグバンドとしてラテン界やジャズ界を牽引し、大いに人気を博したバンドである。それはちょうど私たちの青春時代と重なっていたわけだから、私を含めて老人たちが自らの青春時代を懐かしんで押し掛けたのも無理はない話である。
 私は特別ラテンにもジャズにも、それほど夢中になったわけではないのだが「一度生の演奏を聴いてみたい!」という思いがあった。それで前回も、前々回も格安席のチケットの購入を試みたのだが、すでに完売していて望みを果たすことができなかったのだが、今回はいち早く動いたことでなんとかチケットを入手できた。コンサートのMCを務めた西田武生さんによると、二つのビッグバンドの札幌公演はこの一年で3度目ということだった。それだけ札幌には需要があったということなのかもしれない。
 午後3時、待望のステージが始まった。ステージは2部構成となっていて、第1部はそれぞれのバンドに分かれての演奏で、まずは「アロージャズオーケストラ」が先陣をきった。最初の曲はキレの良い「マックザナイフ」から始まった。そしてシャンソンの名曲をアレンジした「枯葉」へと続いた。次々と昔懐かしい曲が5曲ほど続いた。残念だったのは、曲目のプログラムが配布されなかったことだ。「あれっ?聴いたことがあるぞ!」というメロディーが流れても、悲しいかな題名が浮かんでこない。う~ん、私の老化現象もかなり進行している?(以下、メモも取らなかったので曲目の紹介ができないのが残念です)
  
※ アロージャズオーケストラ

 続いて「東京キューバンボーイズ」のステージである。こちらはラテン系のビッグバンドらしくボンゴ、コンガなどの打楽器がアクセントを付けながら、ラテンの名曲を5曲ほど演奏した。
※ 東京キューバンボーイズ

 休憩にあとは、二つのバンドが揃って登場して交互に演奏した後、ゲストシンガーとしてKOKI(中田幾子)が登場した。私は全く知らないシンガーだったが、大阪音大でボーカルを指導している教授をされている実力派で、見事な声量で歌い上げる姿は素晴らしかった。
       
       ※ KIKO

 最後は両バンドの競演で場内は最高の盛り上がりを見せ、2時間半に及ぶステージはおじさん、おばさん(いや、お爺、お婆かな?)を十分に満足させてくれたステージだった。 
 ※ 出演者の写真はいずれもウェブ上から拝借しました。  

圧巻!感動!全開エール!2023

2023-11-21 13:29:52 | ステージ & エンターテイメント
 高校生らの若人が札幌ドーム内に放つブラスの音は圧巻だった!7団体510名にも上る若者たちがコロナ禍を乗り越え、歓びに満ち、弾ける笑顔で演奏する様は、聴いている私たちにも伝わり、会場は興奮のるつぼと化した。
     
 11月19日(日)午後、札幌ドームにおいて札幌ドームが主催したという音楽イベント「全開!エール2023」が開催された。出演したバンドは登場順に、①旭川明成高校、②旭川商業高校、③札幌白石高校、④DYE MARCHING BAND、⑤旭川永嶺高校、⑥札幌国際情報高校、⑦苫小牧駒大高校の7団体だった。その数総勢510名だったそうだ。
 札幌ドーム内はいわゆる「新モード」と称してドームを黒幕で半分に仕切った収容2万人程度を想定する会場だったが、フロア部分には客席を設けず、出演者が縦横に動き回れるステージとして設定されていた。
 出演バンドはどのような基準で選ばれたのだろうか?高校吹奏楽界の現状には不案内だが、札幌白石高校は純粋に吹奏楽のレベルの高さを評価されたのだろうか?札幌国際情報高校は、「ダンス&プレイ」バンドを標榜し、コンテストなどには出場せずに独自路線を歩むことで人気を誇る団体である。また、苫小牧駒大高校はそのレベルの高さが広く知られ、高校野球の応援などではいつも話題を集めるバンドである。旭川の三校について、やはり「音楽の街旭川」を代表する三つの高校ということで選ばれたのだろうか?と高校吹奏楽界について知識の無い私は思ったのだが、あるいは別の理由があったのかもしれない。
 唯一、社会人バンドとして招待された「DYE MARCHING BAND」は、社会人バンドとしてマーチングコンテストなどに出場していると聞いた。おそらく道内の社会人マーチングバンドとして唯一無二の存在なのかもしれない。
※ 人員は少なかったが、唯一出演した社会人グループの「DYE MARCHING BAND」のパフォーマンスです。

 イベントの第1部は、それぞれの団体(高校)がそれぞれ演奏する形で前記したような順で演奏を披露した。 
※ 北海道新聞が伝える当日の「全開エール!2023」の様子です。

 それぞれの団体(高校)の演奏に対する個々の評価は避けることにするが、さすがに選ばれた団体である。どの団体の演奏も素晴らしいものだった。その演奏に音響効果が付き、光の演出があり(そのため写真の出来はイマイマだったが)、6,000人を超えたという聴衆は大盛り上がりだった。
※ ご覧のように観覧席はほぼ満杯の状態でした。

 中でも印象的だったのは、いつもより広いステージを用意された札幌国際情報高校のダンス&プレイは圧巻だった。広い会場に180名を超えるプレイヤーが所狭しと、隊形を変えながら演奏する様はいつも以上に素晴らしいものだった。(私は過去に彼らの演奏を4回ほど聴いている)
※ 札幌国際情報高校のダンス&プレイはいつもより広々としたフロアで伸び伸びと演奏し、動いていました。

 第2部は、7団体合同のステージだった。さすがに初めは7団体を二つに分けた形での演奏だったが、最後は500名を超える出演者全員によるフィナーレとなり、会場の方々に、若者たちに、「エール」を送る楽曲が次々と演奏された。「栄冠は君の輝く」、゜勝手にシンドバット」、「愛は勝つ」、「風になりたい」、「アジアの純真」と……。
※ 第2部は出演者が一同が会して大変な迫力でした。

 若さを爆発させた彼らの演奏を見、そして聴かせてもらい、私たちもおおいにエネルギーを注入された思いで札幌ドームを後にした。