田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ART & MUSEUM 完成!

2013-05-31 17:17:23 | ボランティア
 近代美術館前の花壇に構想していたART & MUSEUMの花文字(草文字?)を描く作業を今朝ボランティアサークルの方々と行い完成させることができた。美術館前を通る人たちは注目してくれるかな? 

          
          ※ 「ART」の文字は一番気に入っていた4年前のデザインを採用した。

 4年前より毎年夏になると近代美術館前の花壇に「ART」という花(草)文字を描いてきた。それはけっこう道行く人たちに楽しんでいただけたのではないかと自負していた。
 ところがその文字を描くために使用していた植物がアルテルナンテラという一年草の植物のため、苗を毎年購入しなければならなかったり、早春や晩秋には撤去しなければならないため期間が短かったり、という悩みがあった。

 そんな中、中央区土木部の担当者から「多年草を植栽するのであれば助成の方法がある」という嬉しい話をいただいた。そこで文字を描くに相応しい多年草はないものだろうかと物色していたとき、クサツゲというアルテルナンテラの葉に似た常緑樹を発見することができた。このクサツゲだと常緑樹のため積雪期間以外は花(草)文字がいつも見られることになる。
 担当者に相談すると、「それでいきましょう!」ということになった。
 併せて私たちがもう一つ維持管理していた花壇の方も同じ花(草)文字にしようということで、そちらの方の文字は「MUSEUM」とすることにした。

          
          ※ MUSEUMの文字を植栽するサークルの人と区役所の方です。         

 その植栽作業を今日の午前中にボランティアサークルの方々と行ったのだ。
 中央区土木部の方、クサツゲを取り寄せてくれた園芸店の方の手伝いもいただき、考えていたより短時間で植栽することができた。(園芸店の方がかなりの段取りをしてくれていたせいもあるのだが)
 アルテルナンテラとはやはり少しイメージは違うが、文字はまあまあ読み取れる状態である。クサツゲは成長の遅い樹だといわれているが、葉がたくさん繁って調整できるようになるともっと鮮やかに文字が浮かび上がってくるはずである。

          
          ※ 「MUSEUM」の文字の方は道往く人が気づくにはもう少し時間が必要かも?          

 美術館前を通る人たちの反応を探る術はないけれど、気付いた人たちはきっと何かを感じてくれると信じたい。
 何時になるか分からないが、文字がきれいに浮かび上がった時に再びレポートしたいと思っている。

春の全道高校野球 第四日目

2013-05-30 22:25:50 | スポーツ & スポーツ観戦
 スケジュールの都合がつかず、気になりながらもなかなか観戦することができなかった高校野球だったが、四日目にしてようやく観戦することができた。準決勝進出をかけた3試合はいずれも強豪校と目される学校が順当に勝ち進んだ。

          
          ※ 円山球場全景をバックネット裏から。夏の大会ほど観衆は多くありません。

 本日の試合は《第一試合》釧路湖陵 VS 札幌日大 《第二試合》北見北斗 VS 駒大岩見沢 《第三試合》小樽北照 VS 函大柏陵 の三試合だった。
 私は過去の実績や各支部の力関係から考えて、札幌日大、駒大岩見沢、小樽北照が勝ち進むだろう、と予想しながら観戦していたが三試合とも予想通りの結果となった。

 ただ札幌日大、小樽北照が危なげなく勝ち進んだのに対して、駒大岩見沢は終始北見北斗にリードを許し、最終盤になってようやく逆転で冷や汗の勝利を得たという試合だった。
 北見北斗にとって不運だったのは先発した細川投手が打球を手に受けるアクシデントで2年生投手の救援を仰がねばならなかったことだ。救援した2年生投手は良く駒大岩見沢打線を抑えていたのだが、終盤の駒岩打線の攻勢に耐えることができなかった。
 資料によると駒大岩見沢は来春に廃校ということだ。3年生部員だけで部員数も15名ということでシートノックの際も人数不足のために苦労しているように見えた。
 それだけにチーム力の低下も否めない感じで、残念ながら往年の駒岩には及ぶべくもないといったところか。準決勝で対戦する小樽北照との力の差は歴然としているが、往年の伝統校らしい試合を見せてほしいものである。

          
     ※ 駒大岩見沢の全校応援です。およそ30名と寂しい光景ですが、賑やかに応援していました。

 さて、私が注目する札幌日大だが点差は3対0と僅差の試合のように映るが危なげない勝利だった。釧路湖陵の投手陣、特にリリーフしたエースの石谷は札幌日大打線に的を絞らせず5回以降を無得点に抑えたことで引き締まった試合となった。夏の北大会では活躍しそうな予感がする。
 一方、札幌日大は二番手エースの宮崎が先発完封した。私がエース白崎より勢いがあると見た投手である。今日も前半は圧巻のピッチングだった。しかし後半は少しばてたのか危ない場面もあったが乗り切った。守備陣も支部予選の時のような二遊間の守備体型は影を潜め、修正を図ってきたようだった。
 そして私が個人的に注目する選手Mは4打数1安打2三振とやや振るわなかった。しかし、ベンチの期待は相当なもののようで一死一塁でも前打者に犠打をさせてMの打撃に期待する場面があった。それは結局実らなかったが、彼が相当に期待されている証しだろう。

 最後に小樽北照だが、こちらはもう横綱相撲といった感だった。この試合も点差こそ3対0とそれほど開いた試合ではなかった。この試合は函大柏陵のエース金田が高校生では珍しい完全な下手投げ投手だったこともあり、金田投手に上手く打たされ、打ちあぐねてしまった結果である。
 投手陣は先発した二番手エース齋藤、救援したエース大串ともにほとんどつけ入る隙を与えず完封した。これで小樽北照は予選、本大会5試合を無失点で勝ち上がってきている。守備陣も私が見た中では最も安定している守備陣である。さすが今春甲子園で2勝したチームである。

   ※ 高校野球では珍しいアンダースロー金田投手のフォームを写してみました。

          

          

          

          

          

 さて、これで6月1日の準決勝は、《第一試合》駒大苫小牧 VS 札幌日大 《第二試合》駒大岩見沢 VS 小樽北照 となった。
 試合としては第一試合が面白いだろう。駒大苫小牧の試合をまだ見ていないこともあり、どの程度のチーム力なのか全く分からない。札幌日大の試合は今シーズンになって三試合観戦しているが、私は最初にチームを見たとき北海道でトップ立てるチームだとは見ていなかった。それだけ欠点が目立ったのだが、今日の試合を見てみるとかなり欠点が修正されてきているようにも見えた。
 駒大苫小牧に往年の強さが復活してきているのか。新興札幌日大が勢い良く制するのか、注目の一戦である。

 他方、第二試合はよほどのことがないかぎり小樽北照の勝利は動かないのでは、と私は予想する。

 さあ、明日一日休んで1日(土)は4強の対決である。この対決も凝視したいと思っている。

アイヌ民族の碑が訴えていること

2013-05-29 22:07:46 | 大学公開講座
皆さまにお伺いします。タイトルのような講座があった場合、どのような内容の講座をイメージするだろうか? 私は自ら描いたイメージとの違いに少々ガッカリしてしまったのだが…。 

 5月10日、17日、24日と3回にわたって札幌学院大学社会連携センター(中央区大通西6丁目)で開催された「札幌学院大学コミュニティカレッジ」で「アイヌ民族の碑が訴えていること」という講座を受講した。

 受講の動機は講座名にあった。
 講座名を見て、私は次のようにイメージした。
 「北海道の先住民族であったアイヌ民族は、その後進出してきた和人によって次々と土地を奪われ、虐げられてきた存在として私は認識している。そうしたアイヌ民族が自ら建てた碑の中にどのような文字を刻んでいるのだろうか? その文字から彼らの無念を少しでも理解できるかもしれない」…そう思い私は受講を申し込んだ。
 事実、募集要項には次のように書かれていた。
 「北海道がアイヌモシ(蝦夷地)と呼ばれていた時代から、アイヌ民族は各地で生活していました。それを今、各地に存在する碑で知ることができます。アイヌ民族が建てた碑・アイヌ民族のために建てた碑など、多数あります。碑に刻まれている文字を読むことで、何を訴えているかを知ろうと思います」と…。

           
           ※ 講師の杉山教授です。暗くてよく表情が分からない写真になってしまいました。

 ところが…。講師の札幌学院大学の杉山四郎教授はアイヌの専門家だった。氏の自己紹介によるとアイヌ語を学ぶことでアイヌへの興味が広がり、アイヌ文化にも研究対象を広げたという方のようだった。
 したがって氏の講座は、アイヌ語が意味することを解釈することを通してアイヌ文化について触れるという形に終始したような講座となった。
 講座の中で碑そのものについて触れたのは2回目の講座の後半部分のみであった。

 私が期待した講座の内容とは違ったが、受講したことが無益だったということではない。
 特に3回目の講座では空知地方のアイヌ民族の変遷を知ることで、和人が自分たちの都合でアイヌ民族を騙し、土地を奪ってきたことを知ることができた。また、そのアイヌ民族の歴史を後世に伝えようと努めた和人の存在を知ることもできた。

 それにしても、である。
 少額とはいえ受講料を徴収しての講座である。受講する側は、その講座名と講座内容を説明する文章から受講するか否かを決める。
 できるだけ実態に近い講座名を付けて募集してほしいものである。

北海道を歩こう 顛末記

2013-05-28 23:48:15 | 札幌ウォーク & Other Walk

 スカッと晴れ上がった北海道の初夏! 萌木色の若葉が芽吹く中を心地良くウォーキング、とレポートしたかったのだが…。現実は頭で考えるほど甘くはなく、上りが続く難コースに悪戦苦闘する私だった…。

          
          ※ スタートゲートをくぐっていざ張り切って(?)スタートです。

          
          ※ 地下鉄真駒内駅を出たら、写真のような幟をもったスタッフの方が案内していました。

          
          ※ 参加者全員このようなゼッケンをザックに括り付けて…。 

 一昨日に投稿したとおり、私は「北海道を歩こう」33キロをどうにか歩き遂げたのだが、内実はかなり苦しいものだった。
 コースをざっくり(最近こうした言い方をしますね)概観すると、コースは高低差から大きく四つに分かれていると考えられる。それは、
 (1)スタート地点の真駒内中学校から6.7キロ地点にある常盤新橋までは比較的平坦な道が続く。
 (2)常盤新橋を越えると徐々に上り勾配のコースが続く。上り勾配は10キロコースの真駒内カントリークラブを過ぎても延々と続き、やや平坦になったかなと思われるところが昼食ポイントのラルマナイ川河畔である。ここが16キロ地点である
 (3)ラルマナイ川河畔からはこのコース最大のきつい登りがずーっと続き、コース最高到達地点の恵庭峠に至る。ここが22キロ地点である。
 (4)恵庭峠から一度下り、再び上りがあってオコタン分岐点(27キロ地点)を過ぎるとあとはゴールのポロピナイ(支笏湖湖畔)に向かって一気に下るコースである。

          
          ※ スタート直後はご覧のような団子状態で。真駒内警察学校付近です。

 
 私は前日の(紋別岳登山)の疲れが残っていたからだろうか、コースが上り勾配となると一気に足に負担を感じ始めた。ここで秘密兵器の登場である。私は2WDから4WDに切り替えた。というのは、登山に使っている2本のポールを使用し始めたのだ。こうした歩行方法をノルディックウォーキングと称しているようだが、これが功を奏したのか上りでは周りの人より多少だが早く歩けるようになったと感じられた。

          
          ※ 7キロ過ぎ、いよいよ上り道に差し掛かりました。         

 とは言っても長丁場の上りでは徐々に、徐々に老いた体力は奪われていった。
 10キロコースの真駒内カントリークラブのところで最初の休憩を取った。スタートして2時間弱の時間が経っていた。休憩の後、歩き出そうとすると足腰に痛みが走った。これも筋肉が老化した証拠か?

          
          ※ コースは写真のように車道から完全に離れて安全なところもありました。

 休憩はこの後、2回ほど取った。
 昼食ポイントは私が考えていたより近く、真駒内カントリークラブから1時間ほど歩いた16キロ地点にあった。(えーっ!? この区間を私は時間6キロのペースで歩いたことになる。これはびっくり!)
 ここは強制的に休みを取らねばならないポイントなので昼食や用便も含めゆっくり30分取った。ところが歩き出そうとすると、足の裏が猛烈に痛むのだ。残りの距離を考え、救急テントに駆け込んで見てもらうと左足裏はマメができる寸前だった。処置をしてもらい、コース最大のきつい上りに向かった。

          
          ※ 16キロ地点のの河原の昼食ポイントで皆さんおにぎりを頬張っています。

          
          ※ 私がお世話になった救急テントです。

 やはりここからがきつかったぁ! 体力は奪われ、気温も上がり、ペースはがくんと落ちたようだ。それでも私は4年前に参加したときに休んだ26キロ地点の東屋があるところまでは休まずに行こうと決めて、恵庭峠は給水を受けただけで通過した。26キロ地点の東屋には14時10分に到着した。16キロ地点を再スタートしたのが12時03分だったから、この間10キロは2時間07分要したことになる。時間5キロ弱のペースである。
 私が休んだ東屋は絶好の休憩場所と思われるのに、コースの道路向かいにあるため誰も休んでいなかった。(その後、私が休んでいるのを見て2人がやってきたが…)
 10分休んで再スタートしたが、ここでも再スタートは足腰が痛んで大変だった。

          
          ※ 給食ポイントを過ぎ、上り道はまだまだ続きます。

          
          ※ 20キロ地点は休憩ポイントではないのですが、皆さん自主的に休憩しています。

 コースはすでに下りに入っている。しかし上りで痛めつけられた足は下りが思いのほか辛いものだ。特に膝がこたえる。私はポールを前方に出して膝への影響をできるだけ少なくするように努めた。筋肉が若い若者たちは走るように私の横を追い越し行く。
 この辺りからはただただゴールをひたすら目ざすウォーキングとなった。コースは全体が山の中を行くコースで、景色に癒されることもない。コースわきに表示される1キロごとの表示が増えていくのを見るのが唯一の楽しみである。

          
          ※ 27キロ地点の最後の給水ポイントで飲んだ清涼飲料が美味しかったぁ!

          
          ※ ようやく支笏湖が顔を見せてくれました!

          
          ※ 30キロ地点、残り3キロです。私を走って追い抜いて行った若い娘さんをパチリと。

 30キロ手前だったと思うが、コースわきにようやく支笏湖が林間を通して見え始めた。そうなるとゴールは近い。
 はやる気持ちと痛む足。ペースを上げることなどとてもできない。それでもやはり下りだからだろうか? キロ10分(つまり時間6キロ)のペースで歩を進めることができ、15時10分、どうにか支笏湖畔ポロピナイにゴールすることができた!
 所要時間7時間10分、実歩行時間6時間31分(休憩時間を除いた時間)であった。

          
          ※ 弱気になる自分と闘うこと7時間余、歓喜のゴールです!

 歩き終えて二日経ったが筋肉痛はまだ私の体から消えていない。しかし、今はこれも心地良い痛みと強弁しておこう。


北海道低山紀行 31 紋別岳

2013-05-27 21:09:53 | 北海道低山紀行 & Other
 いよいよ夏山シーズンの到来である。今年もいつくかの山に登ってみたいと考えている。その第一弾として北海道自然観察協議会というお堅い名前の団体が主催する「春の紋別岳観察会」に参加した。 

          
          ※ 支笏湖畔は桜の見ごろを迎えていた。集合場所の駐車場付近の桜です。

          
          ※ 写真の山が私たちが目指した紋別岳です。頂上付近に雲がありますね。

 「紋別岳観察会」とあったので、果たして山頂まで登るのかどうか分からなかったのだが、前日の新聞で山頂まで行くと分かり急遽参加を決めた。(翌日の33キロウォークのことを考慮することなく…)
 5月25日(土)、午前9時20分、支笏湖畔の集合場所に着くと約20名の参加者が集まっていた。観察協議会の説明員(リーダー)は4名だったが、2班に分けられ私はベテランリーダーの谷口氏の班となった。

          
          国道453号線沿いにある「紋別岳登山口」の標識です。

 9時40分、予定どおりスタートしたのだが、このベテランリーダーの谷口氏の説明が非常に丁寧な説明を始めた。その様子は微に入り細に入りといった感じだった。登山口に至る前から路傍の植物について説明を始めるのだ。相当に山野の植物については詳しい方だ。
 登山口を通過したのが10時10分。登山口を過ぎてもリーダーの丁寧な説明ぶりは変わらなかった。
 過去何度かこの種の観察会に参加したことのある私だが、いつも左の耳から右の耳へ通過しっぱなしの私には聞いたことのある名前、初めて聞く名前が入り混じってはいたが、どうもそれを覚えるまでにはいたらないのは、私自身の関心が薄いことと、私の資質に関わることかもしれない。

          
     ※ このように登山道の所々で立ち止まり説明をしてくれました。指導者の谷口氏は後ろ向きの方です。

 そんな様子だから、非常にゆったりとした山行となった。「これは体力的にもそれほどきつくはなく、翌日のウォーキングに影響はないな」と思いながらリーダーの説明を聞き、メモを取り、写真を撮って歩いた。
 ところがそのうちにリーダーが「この調子では山頂に届かないので、急ぎましょう!」と言い始めた。それがまだ登り始めて1/3も登っていない時点だった。

          
       ※ 登山道の所々でこのようにシカに樹皮を食べられ立ち枯れ寸前の木をたくさん見ました。

          
       ※ そのシカが骨だけの状態になったもの山道脇で見かけました。熊にでもやられたのでしょうか?

 それからは普通の山登りとは変わりがなかった。あまり説明もなく、ひたすら高度をかせぐ登山となった。
 紋別岳は標高866mの山だが、距離にして4,849mの間に約600mの高度をかせぐ登山である。登山路は山頂にNTTが無線中継施設を設置し、その保守点検のために舗装道路が山頂まで続いているという登山路である。(一般人はもちろん車を使えない)車が登られるようにと造られた道路のためか、極端な坂道はないもののずーっと高度を上げ続ける登山路である。

          
          ※ 写真のような舗装路が山頂まで続く登山路でした。

          
  ※ 登山道の所々にこうした標識があり励みになりました。標識の意味は登山口から2,000mの地点で、山頂まで残り2,649mという意味です。

 途中からは支笏湖や対岸の風不死岳、恵庭岳などが目に入ってくる。私たちが上っている紋別岳もそれらの山々と共に支笏湖カルデラの外輪山を形成している山の一つである。

          
          ※ 樹間からは支笏湖や支笏湖畔が見えるようになってきました。

          
          
          ※ 支笏湖対岸には一昨年苦労して登った風不死岳が見えます。

          
       ※ 目を移すと雪とのコントラストが美しい恵庭岳の山容です。いつか登ってみたい山です。

       
 天候は晴れてはいなかったが、遠くも見渡せ悪くはないと思っていたのだが、山頂から下りてくる方に聞くと「霧で何も見えません」と言う。
 登山路に雪が目立つようになってきた。と同時に肌寒くもなってきた。

          
          ※ 頂上に近付くにつれこうして雪が登山道を覆っていました。

          
 登山口から2時間25分後の12時35分。山頂に到達した。
 山頂と云ってもちょっと味気ないものだった。NTTの大きな施設が山頂一帯を占拠(?)している。ペンキが剥げかかった手書きの標識が小さく立てかけているだけだった。
 おまけに先行者が言っていたように山頂付近は霧に覆われ見通しが全く効かなかった。晴れた日には素晴らしい眺望が広がると案内書には出ていたのだが…。
 私たちは山頂の風が強かったこともあり、風を避けられるところに陣取り早々と昼食を頬張ったのだった。

          
          ※ 頂上直下です。電波塔が霧で霞んでいます。

          
          ※ わずかに「紋別岳」と読めるでしょうか?風に晒され剥げてしまった標識です。

 下山はところどころでリーダーが休憩を兼ねた説明をしながら1時間30分で下山した。

 それにしても北海道自然観察協議会の自然観察指導員である谷口氏の博識は素晴らしいものだ。その上、70代には達していると思われるが、その体力にも驚かされた。
 また、北海道自然観察協議会は数々の普及活動を実施しているが、保険料の100円を集める以外いっさいの参加料を徴収することなく完全なボランティア活動であることも特筆すべきことだと思う。
 私自身は低山ながらもピークハンター的志向が強いので、この種の観察会には今後それほど参加する機会はないと思われるが、自然観察に興味のある方にとっては積極的にアプローチする価値のある団体ではと思われる。

※ 今回のレポートでは指導員の谷口氏から紹介いただいた数多くの山草については写真が非常に多くなるため残念だが割愛することした。

【紋別岳 登山データー(NTT車道コース】
標 高  865.8m (標高差576m)
駐車場  登山口に数台分の駐車場がある。
行 程  登山口 →(2時間25分 ※但し自然観察が目的のため参考にはならない)→ 紋別岳山頂 → (1時間30分 ※同上)→ 登山口
天 候  曇り、山頂は霧、風有り
登山日  ‘13/5/24

北海道を歩こう

2013-05-26 21:00:14 | 札幌ウォーク & Other Walk

 なんともスケールの大きいネーミングである。その是非はともかくとして、コースの厳しさが半端じゃない。距離は33キロとそれほどでもないのだが、その中の20キロは延々と上りが続くコースなのだ。この上りに私の体力は徐々に奪われていった…。 

          
       ※ 総参加者2,548人(10キロコース約600名含む)が集まったスタート会場です。

 激しく疲労している。歩くのがようやくの状態である。
 したがって本日も概要報告のみにさせていただき、後日詳細をレポートすることにする。

 で結果はどうだったのかということだが、ブログで出場を公表した手前もあり疲労した体に鞭打って意地でゴールした。所要時間7時間10分、実歩行時間6時間31分(休憩時間を除いた時間)であった。

          
          ※ 7時間後、疲労困憊で辿り着いたゴールゲートです。

 それにしても体力のなさを痛感した。他の参加者を見てみるとさまざだが、同年代でも悠々と歩いている姿を見るとうらやましくなる。ふだんの鍛錬(トレーニング)を怠っていることが大きな要因とは分かっているのだが…。併せて前日の紋別岳登山がやはり大きく影響していたこともある。
 実はこれから少し登山の計画もあるので、少し鍛錬しなきゃいけないと痛感させられた本日の「北海道を歩こう」だった。


北海道低山紀行 紋別岳登山

2013-05-25 18:26:01 | 北海道低山紀行 & Other
 明日の真駒内 ⇒ 支笏湖間33Kmウォーク「北海道を歩こう」を控えて、私は無謀(?)にも今日紋別岳を登山してきた。体中が筋肉痛に見舞われている。私は敢えて自分のプレッシャーをかけてみようと思った…。 

 昨日の新聞で「紋別岳登山」の告知を知り、急遽参加してみようと決心した。高さ866メートルの山だから大したことなかろうとの思いもあって参加したのだが、山は山である。けっこうな疲労感を覚えている。
 明日に備えるためにも早々に休息を取らねばと思っている。したがって、登山の様子については「札幌近郊低山紀行 №27 紋別岳」 として後日改めてレポートしたいと思っている。

          
          ※ 支笏湖畔から見た紋別岳の山容です。頂上付近がガスに隠れていました。

 紋別岳の登山口は支笏湖畔である。私は車で支笏湖まで出向いたのだが、明日はこのルートを歩いて向かうと思うと、その距離と上り続ける勾配にいささかひるむ思いである。
 4年前に参加したときはゴールに達したときにヘロヘロになっていた記憶がある。明日も同様だとは思うが、なんとか粘ってゴールにだけはなんとか辿り着きたいと思っている。
 今日のところはこの辺で止めて、明日備えたいと思う。

          
          ※ すっかりガスに覆われていた山頂の標識です。字が鮮明でないですね。

 6?歳の無謀な企みは果たしてどのような結果を生むのだろうか?
 明日のブログで報告します。

そらちフットパスウォーク 3 南幌町 後編

2013-05-24 22:37:49 | フットパスウォーク & トレッキング
幌向運河歴史ルート

 ルートは幌向運河沿いを少し歩いた後、一度運河沿いを離れるが、やがて幌向運河と千歳川(江別川)との合流点に至る。そこには町民憩いの場「親水公園」が広がっていた。帰りのルートはひたすら運河沿いを歩くルートだった。

   
   ※ 私はマップ上の赤い印のルートを確実に辿った。

 運河沿いをしばらく歩くと、ルートはいったん運河沿いを離れアスファルト道路に出る。

          
          ※ 往路です。運河を左手に見ながら運河沿いの道を辿ります。

 マップによると「幌向原野の泥炭層」のところへ案内するらしい。すると水田地帯を横切るように並ぶ防風林沿いを歩くルートに入った。
 防風林の横は排水溝が掘られていたが、そこを良く見るとそれは明らかに泥炭の地層だった。長い年月をかけてヨシやスゲ、コケモモなどが積み重なって泥炭層を造ったという。

          
          ※ 防風林が一直線に並んでいるのも典型的な農村風景です。

          
          ※ 写真でお分かりでしょうか?層状に土(泥炭)が重なっています。          

 防風林を歩いていて一つ気付いたことがあった。防風林沿いに付いている道路が途中で途切れていたのだ。マップ上ではそのまま進むことになっていたので、私はそのまま進んだが、そこは畑の脇道という感じで畑の持ち主の私道のように感じた。このことが後から一つの話題となるのだが…。

          
          ※ この写真のルートが問題になっているルートのようです。

 防風林を抜け、農産物加工場とか乗馬クラブの脇を抜けて進むと、やがて運河と千歳川の水を調節するポンプ場に着いた。ポンプ場のある堤防を上がると千歳川が大きく蛇行するところが目に入ってきた。

          
          ※ このポンプ場で運河の水を千歳川に排水するんじゃないでしょうか?

          
          ※ 大きく蛇行する千歳川の流れです。

 そして運河を広く沼状にした「親水公園」に至る。そこには高さ21mの「ふきの塔」や「なんぽろ温泉ハート&ハート」、そして親水公園を巡る木道などが整備され町民の憩いの場となっているようだ。
 「ふきの塔」は南幌町開基100年を記念して建てられたそうだが、なぜ「ふき」なのかについては分からないのだが、あるいは南幌町はふきの名産地なのかもしれない。それにしても、「ふるさと物産館」の展望台といい、「ふきの塔」といい、山などの高いところがない町だからろうか、塔が好きな町のようである。
 私は財布を忘れたために「なんぽろ温泉」の名物「キャベツ天丼」を食べそこねたのが恨めしかった…。

          
          ※ この姿からは「フキ」をモチーフとしているとも思えないのですが…。

          
          ※ 食べ物の恨みは恐ろしい!キャベツ天丼、キャベツ天丼…。

 ここまでで全コース15キロのおよそ3/5くらいだと思われる。約2時間を要していたが、ここで初めて15分の休みをとった。

          
          ※ 運河を広げた「親水公園」です。

 帰路はひたすら運河沿いのルートである。往路は時おりルートに自信が持てないところもあったが、帰路は安心である。
 往路で見た運河は流れの岸辺もきれいだったが、千歳川に近い部分は川岸の部分に柳などの木が繁茂しており、流れが淀むのではと思ったのだがあるいは手入れの手が十分でないのかもしれない。
 そうしたところではサギが獲物を狙っている姿をたくさん見かけたが警戒が強く近くでカメラに収めることはできなかった。

          
          ※ 千歳川に近い運河の川岸には徐々に木が繁茂しているようでした。

          
     ※ カメラに収まっていないと思っていたサギの姿が写真の奥の方でかすかにその姿を捉えているのが分かりますか?

 運河沿いを5キロも歩いただろうか、南幌町の市街地の端に辿り着いた。そこからは舗装道路をスタートした「ふるさと物産ビューロー」を目ざした。その途中に「旧幌向駅逓」の建物が現存されているところがあるのだが、以前見物していたのでパスした。

          
          ※ 右手に幌向運河、中央に農道、左でに白樺林が一直線に伸びています。

          
          
          ※ 現存している「旧幌向駅逓」の建物です。
   

 ところで、私が歩いた南幌町のフットパスルートは、このフットパスを提唱している空知総合振興局のHPでは「準備中」となっている。つまり、一度は振興局からマップも発行されたのだが、振興局としては私の歩いたルートは現在公認していないということだ。
 そのことが不思議だったので、ルートを歩き終えた後に南幌町役場へ行って聞いてみた。正式にはルート作成の責任者は「NPO法人ふらっと南幌」なのだが、たまたま窓口に詳しい方がいらっしゃって、その人が言うには「ルートの一部に民有地が入っていて、たくさんの人が押し掛けたために所有者からの苦情があり正式ルートから除外した」とのことだった。但し、今回の私のように「個人的にマナーを守ったうえで歩くのであれば問題はない」とも言っていただいた。

          
      ※ 運河横には昔運河の流れを制御するために使われた機械が説明書きとともに残されていました。

 フットパスの発祥地イギリスでは、ルートの中に私有地もけっこう含まれていると聞くが、歴史の浅い日本ではまだまだ理解を得ることが難しいことと、フットパス利用者のマナーも問われているのだと思われる。
 フットパスルートとして南幌町のルートはルート上に舗装道路も少なく、自然が豊かな魅力的なコースと映ったのだが、なかなか悩ましい問題が横たわっているんですなぁ…。

《フットパスウォーク実施日 ’13/05/21 距離約15㎞》

そらちフットパスウォーク 3 南幌町 前編

2013-05-23 19:24:27 | フットパスウォーク & トレッキング
 空知支庁10市14町では空知総合振興局の勧め(?)で各市町それぞれ1コースずつのフットパスコースを設定し、それをまとめたルートガイドを発刊した。いずれもが各市町の見どころを満載したルートとなっている。私はこの24のコースを時間をかけて、ゆっくりと完歩したいと思い立った。 

幌向運河歴史ルート

 遠くまで見渡しても山などまったく見えない全く平坦なルートである。ようやく春らしくなった天候の中、5月の心地良い風を体に感じつつ運河と水田を眺めながらのフットパスとなった。

  
  ※ 南幌町 幌向運河歴史ルートの.ルートマップです。   

 5月26日(日)に札幌⇒支笏湖間33キロメートルをウォークする「北海道を歩こう」というイベントに参加を申し込んだ。申し込んだのはいいのだが、今シーズンはこれまで全く歩いていなかった。少々焦りを感じていた私は事前トレーニングを兼ね、南幌町に出向いた。約半年ぶりの「そらちフットパス」の再開である。

 我が家から南幌町までは32キロ、約1時間をかけてスタート&ゴールの「ふるさと物産館ビューロー」の駐車場に着いた。

          
          ※ スタート&ゴール地点のふるさと物産館ビューローの建物です。

 時に午前11時を回っていたので、当然昼食はルート内のどこかで摂らねばならない。私はコース中盤にあるなんぽろ温泉のレストランで南幌名物(?)の「キャベツ天丼」なるものを食しようと決めていた。それにしても途中で空腹を感じてはと思い、コンビニで用心のためパンとチョコレートを購入することにした。ところが!!
 レジのところに立ったとき、なあ~ぁ~んとサイフを忘れていることに気付いたのだ。
 いやいや、私が時折りやらかすドジである。昼食も摂れずに15キロメートルも歩けるだろうか?一瞬フットパスを中止して帰宅しようかとも考えたのだが…。「いやいやここは自分に試練を与えよう!」そう考え予定どおりスタートすることにした。幸い、バナナを一本ザックに入れていたこともある。

 南幌町は「NPO法人ふらっと南幌」という団体が早くからフットパスのルートを開発し、フットパスの普及に努めている。私は以前(2008年6月5日)この団体が主催するフットバスツアーに参加したことがあった。
 コースの要所要所には「ふらっと南幌」の方々が表示板を設置し、ルートを外れぬように配慮されていた。

          
          ※ NPO法人ふらっと南幌によって整備された案内板です。

          
          ※ このルートを整備してくれたのもNPO法人ふらっと南幌の方々でしょうか?
 
 スタート地点から街中を抜けると国有保安林の中に導かれる。人々が歩いた踏み跡が残っているだけの自然な感じが残っているのが何より良い。林間の花々もちょうど花時を迎えていたようだ。

          
          ※ こうした林間のルートが何より心地良く感じます。
          
          
          ※ 白い花はニリンソウ、紫色はクサフジかな?

          
          ※ こちらはオオバナエンレイソウでしょう。

 保安林を抜けると、周りには水田が広がっていた。ちょうど田植え前の水張りをしている時期だった。今年の春の到来の遅れは農作業にも大きな遅れてなっているのではと気懸かりである。

          
          ※ 一見池のようですが、一面に水を張った水田です。

 ルートはやがてこのルートのお目当て「幌向運河」に導かれる。幌向運河は北海道四大運河のひとつとして明治29年に旧夕張川と江別川を結ぶ10.7キロの運河だそうだ。
 他の運河が歴史と共にその姿を消したのに対して、この幌向運河は現在も物資輸送の役目こそ果たさないものの、南幌町一帯の農地の排水施設として重要な役割を果てしているそうだ。
 素人目に見ても、運河の両岸はきれいに整備され流れも淀んでいなく、現役であることを窺わせてくれる運河だった。
(ルートはまだ半分にも至っていないが、前編はここまでとして残りは後編としてレポートすることにします)

          
          ※ こうした水路(運河)が明治29年に掘削されたとはすごいことです。

《フットパス実施日 ’13/05/21》

春を探しに 円山公園 7(ようやく満開に!)

2013-05-22 13:16:24 | 環境 & 自然 & 観察会
 前回投稿から10日間のご無沙汰です。前回の投稿からから明日か?明日か?と思いながら10日間、とうとうと云おうか、ようやくと云おうか、本日ようやく満開のソメイヨシノをこの目で確認することができた! 

          
          ※ ご覧のように見事にたくさんの花を咲かせていました。

 今朝、ある用件で出かけたところ見事な空振りで用件を果たすことができなかった。(その要件とは…、秘密です)転んでもタダでは起きない私である。その足(自転車)で円山公園に向かった。
 円山公園は火を扱える期間が過ぎ、公園内は閑散としていた。
 私が定点観測をしていた桜の木は公園の中を走る車道を渡ったところにある。周りの桜が咲いても私が観測している桜はなかなか開花しなかったのは、観測していたのがソメイヨシノだったからだ。

          

          

 それが今日傍まで行ってみると、見事に満開の花を咲かせていた。
 きっと上品なメイヨシノは公園内で繰り広げられるバーベキューの煙たい煙を避けたいがために花の開花を遅らせていたかもしれない…。

 それではいつものように、同じ場所、同じ角度からのショットをどうぞ!

          
          ※ 公園内は閑散として…

          

          

          
          ※ チューリップとムスカリが花を付け始めていました。

          
          ※ 園内はエゾヤマザクラがたくさんの花びらを落としていました。
 
※ 「春を探しに 円山公園」シリーズはこれにて一件落着といたします。

※ これまでの6回のレポート分を見られる方はこちらをクリックください。
  第1回目 4月 4日投稿 春を探しに 円山公園 1
  第2回目 4月10日投稿 春を探しに 円山公園 2
  第3回目 4月18日投稿 春を探しに 円山公園 3
  第4回目 4月26日投稿 春を探しに 円山公園 4
  第5回目 5月 4日投稿 春を探しに 円山公園 5
  第6回目 5月11日投稿 春を探しに 円山公園 6