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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌の老舗バンド大集合!市民バンドフェスティバル

2025-05-07 19:53:58 | ステージ & エンターテイメント
 創立38年から64年という長きに渡り活動を続けている札幌市内の社会人バンド7団体が競演する第46回市民バンドフェスティバルが昨日開催され、会場に詰め掛けた多くの市民の方々と吹奏楽の妙を楽しんだ。

    

 昨日(5月6日)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいて「第46回 市民バンドフェスティバル」が開催され、友人と一緒に参加しました。
 フェスティバルに参加している7団体とは、(創立順に紹介)
 ◆札幌市民吹奏楽団(1961年創立)
 ◆札幌吹奏楽団(1971年創立)
 ◆サッポロシンフォニックバンド(1971年創立)
 ◆札幌ユース吹奏楽団(1978年創立)
 ◆札幌シティバンド(1982年創立)
 ◆札幌青少年吹奏楽団(1984年創立)
 ◆札幌ブラスバンド(1987年創立)

 各吹奏楽団は2~4曲をそれぞれ演奏しましたが、それぞれがキャリアを積みながら、日常での鍛錬を欠かさない演奏はいずれもが十分に聴かせてくれる演奏でした。いつも紹介する各楽団の演奏曲、そしてそれに対する私の感想を記すことは今回は回避することにします。なにせフェスティバルなのですから…。

 それより今回楽しませてくれたのは、7団体の合同演奏による昭和100年特別企画「フェスティバルバンドが選ぶ昭和大賞」~激動の昭和を彩った‟懐メロ”集~という企画でした。
 フェスティバルの司会を担当した俳優の金田一仁志さんが、ディスクジョッキーに扮して、ラジオ(テレビ)番組風に進行したのです。
 さて、フェスティバルバンドが選んだ昭和大賞とは?
 ◇アイドル部門 「UFO」(ピンク・レディ― 歌)
 ◇演歌部門   「北酒場」(細川たかし 歌)
 ◇CM部門 「Sweet Memories」(松田聖子 歌)
 ◇TVドラマ部門 「太陽にほえろ」テーマ曲
 ◇特別部門 「スーパーマリオ」のゲーム音楽
 そして総合部門での昭和大賞とは???(ここでドラムソロが入る?)
‟昭和の歌姫”として慕われたあの「美空ひばり」さんの曲が流れました。
 ◇「愛燦燦」
 ◇「川のながれのように」
の2曲が演奏されました。

    

 誰もが納得する選出だったのではないでしょうか?会場内は、事前に配布されたペンライト(ケミカルライト)を観客が左右に振りながら、皆が皆懐かしさに浸りながらのひと時でした。
 ステージはまだ終わりません。この後にも次の3曲が演奏され、会場は大いに盛り上がりました。その3曲とは…、
 ◇「時の流れに身をまかせ」(テレサ・テン 歌)
 ◇「お嫁においで」(加山雄三 歌)
 ◇「サライ」(加山雄三・谷村新司 歌)

 フェスティバル参加のバンドの皆さんたちには、必ずしも音楽的な趣向が合ったものではなかったかもしれませんが、昭和世代真っ直中の私にとってはおおいに楽しませていただいた好企画でした。

西区オーケストラ チャイコフスキー「悲愴」に挑む

2025-04-28 15:44:50 | ステージ & エンターテイメント
 定評のある札幌西区オーケストラが定期演奏会でチャイコフスキーの遺作となった「悲愴」に挑んだ。指揮者の熊倉亮太氏に率いられた87名の大演奏陣は難曲「悲愴」を見事に演奏し切り、聴衆から喝采を浴びました。

 一昨日(4月26日)夜、札幌コンサートホールKitaraにおいて「札幌西区オーケストラ 第37回演奏会」があり、友人たちと一緒に鑑賞しました。

        
       ※ プログラムの写真はもちろんチャイコフスキーの横顔です。

 西区オーケストラについては、道内のアマチュアオーケストラとしては北海道交響楽団と双璧をなすオーケストラだと私は思っています。(但し、札幌市以外のオーケストラについてよく承知していないのですが…)
 過去に何度も西区オーケストラの定期演奏会、ファミリーコンサートを聴かせてもらっていますが、北海道交響楽団に優るとも劣らない実力を有するオーケストラだと思います。

 この夜、演奏された曲目は次のとおりでした。
   ◇シベリウス/交響詩「春の歌」作品16
   ◇ニールセン/アラジン組曲 作品34
     1.祝祭行進曲
     2.アラジンの夢と朝霧の踊り
     3.ヒンズーの踊り
     4.中国の踊り
     5.イスパハンの市場
     6.囚人の踊り
     7.黒人の踊り
      《 休  憩 》
   ◇チャイコフスキー/交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
      第1楽章 Adagio-Allegro non troppo
 第2楽章 Allegro con grazia
      第3楽章 Allegro molto vivace
      第4楽章 Adagio Iamentoso
  〈アンコール〉◇チャイコフスキー/エフゲニー・オネーギン(ワルツ)

 いずれの曲の演奏も私の耳にはとても心地良く入ってきました。
 シベリウスの「春の歌」は、北国フィンランドの長い冬を越えて迎えた春の喜びを感じさせてくれる雰囲気を感じさせてくれる一曲でした。
 また、ニールセンの「アラジン組曲」は、いかにもアラビアの世界を彷彿とさせるメロディーが耳をくすぐると共に、7つに分かれた組曲それぞれの違いを感じ取ることができるような演奏でした。特に5番目の「イスファンの市場」の場面では、オーケストラを4つのグループに分け、それぞれ全く別の音楽を演奏するという変わった奏法が目新しく思いました。

 
 ※ 写真は今回のものではなく、過去の演奏会時のものをネット上から拝借しました。

 何と云ってもこの夜の真骨頂はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」です。本人にその意志はなかったものの、曲が完成して初演してからわずか9日後にチャイコフスキーは帰らぬ人となってしまい、結果としてチャイコフスキーの遺作の曲となったとプログラムの解説で紹介されていました。その交響曲に「悲愴」という題が付されたことに、何か運命的なものを感じます。
 演奏は時に重低音が響く重々しい展開の場面、時に激しく情熱的な場面、等々抑揚に満ちた演奏が続きました。
 配布されたプログラムの解説は各楽章の演奏の特徴を良く捉えられた解説であったために、それを追いながら聴いたのですが、演奏を理解するうえでとても役立ちました。
 
 曲全体は前述したように、チャイコフスキーの感情の起伏を表現しながら展開したのですが、曲の最後は全体が消え入るようにして曲が終わりました。そして会場は一瞬の静寂の後、盛大な拍手に包まれました。
 マイクを手にした指揮者の熊倉氏は「難しい挑戦だった」と述懐しましたが、私には素晴らしい演奏だったと感じました。

 どなたかが、今回の演奏会に参加した後に、すぐにブログで発信されているのを目にしました。それによると…

    たぶんオケの皆さんの多くが
    仕事や家事をこなしながら
    その合間に練習をしているわけで、
    それって大変なことよね〜。

    きっと
    好き!とか
    楽しい!とか
    情熱みたいなものがなければ、
    ああいう演奏をできるように
    ならないんじゃないかな。
     (めっちゃ難しそうな曲でした)

    ステージにいる人達が
    すごく輝いて見えたし、
    単純にすごいな!と思いました。

という、とても素直な感想がありましたが、私もまったく同感です。
 札幌西区オーケストラの皆さんの益々のご活躍を祈念いたします!         


若手ピアニストの技に聴き惚れる

2025-04-26 16:12:09 | ステージ & エンターテイメント
 若干二十歳でありながら情感あふれる奏法は、多くの聴衆を唸らせたようだ。(もちろん私も…)学業と並行して道内において演奏活動を行っているという岩本七音さんの市役所ロビーコンサートを聴いた。

       

 昨日正午、月に一度の札幌市役所主催の「市民ロビーコンサート」があったので駆け付けました。
 今回の出演は岩本七音(いわもと なおと)さんという小樽商大商学部に在籍する3年生の方でした。

 岩本さんの略歴を拝見すると、これまで輝かしい成績を収めていることが分かりました。その成績とは、「全日本学生音楽コンクールピアノ部門」で小学生の時に全国第2位、中学生の時に全国第3位、高校生の時に全国第2位と小・中・高を通じて常に全国トップクラスの成績を収めている方で、その他のコンクールでも素晴らしい成績を収められています。

 そんな素晴らしい成績を収めた方が、何故音楽関係の大学に進学しなかったのか不思議な感じがします。真実は分かりませんが、岩本さんには音楽だけではなく、その他の才能も優秀なために、将来の選択の幅を広くしておきたかったのかもしれません。

 さて、肝心のコンサートの方ですが、わずか30分間と短い時間のため、披露していただいた曲は3曲でしたが、いずれもが聴き応えのある素晴らしい演奏でした。その3曲とは…
 ◇シューマン/トッカータ ハ長調 Op.7
 ◇シューマン=リスト/献呈 S.566 R.253
 ◇ショパン/ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
といずれも本格的なピアノ曲ばかりを演奏してくれました。

     
     ※ いかにも若々しい岩本七音さんです。

 演奏の様子を間近で聴かせてもらいましたが、その様子からも完全に曲と一体化したように拝見しました。時に鍵盤と真剣に対峙したり、時には大きく胸を反り目線を遠くに置いたりと、若干20歳の若者が弾いているとは思えないほど情感豊かな演奏でした。
 披露していただいた3曲の中で、私が最も気に入ったのはやはり聞き憶えのあるメロディーが何度も繰り返されるショパンの「英雄ポロネーズ」が特にお気に入りでした。
 全3曲を弾き終えたとき、会場から「ブラボー!」の歓声が上がりました。ロビーコンサートで私は始めて聴いた歓声でした。
 岩本七音さんのこれからの益々の活躍を祈念したいと思います。  

遊牧民音楽の原点を聴く

2025-04-19 15:02:33 | ステージ & エンターテイメント
 いわゆるステージ演奏者ではないけれど、第一文化功労者勲章受章者だったり、モンゴル国の英雄叙事詩の語り部に認定されている奏者が、商業化されていない遊牧民に伝わる原点の音楽を歌い、吟ずる音(音楽)を聴いた。

   

 昨日、一昨日と二日間にわたって市民交流プラザSCARTSコートにおいて「遊牧民ひろば~観て、聴いて、体験する遊牧文化~」に参加し、遊牧民音楽に耳を傾けた。
 主催は、京極町のNPO法人「北方アジア文化交流センターしやがぁ」(理事長 西村幹也氏)というところです。 ‟しやがぁ”については、ウェブ上で検索したところ次のように出ていました。

  “しやがぁ”とはモンゴル語で、”くるぶしの骨”を言います。モンゴル遊牧民はこれをたくさん集めて大切にしますが、これは豊かさを象徴します。1頭から2個しか取れないくるぶしの骨がたくさんあるということは、家畜に恵まれていることを示すからです。 日本とモンゴルの関係が豊かなものになるように、また、そのためのジョイント・つなぎ目になれたらと言う願いを込めて法人名を‟しやがぁ”としています。

    
    ※ 会場の一角には遊牧民が日常に使う生活用具などを販売していました。

 さて、私がなぜ二日間も通ったかというと、一日目に行った際に披露する曲と曲の合間に。 ‟しやがぁ”の理事長である西村幹也氏が遊牧民の生活や音楽などについて詳しく解説してくれるのです。それを一度聴いたくらいでは理解できないところもあり、そこを少しでも理解したくて二日間通ったということなのです。

         
       ※ 曲の合間に説明する ‟しやがぁ”の理事長である西村幹也氏です。

 最初に登場した奏者はクグルシンというドンブラという弦楽器を抱え、モンゴルの土地に古くから伝わる歌を4曲披露してくれました。
 クグルシンさんはおよそ30年間にわたり遊牧をしながら医師として草原地域で暮らし、土地の古老から多くの歌を学び、その素晴らしい歌声が評判となった方だそうです。そのため演奏依頼が後を絶たず、その結果第一文化功労者勲章を授与されたということです。
 60歳代くらいかと思われるクグルシンさんはとてもきれいな高音の持ち主で、朗々と歌い上げる姿に演奏依頼が引きも切らないというのも納得できました。

    
    ※ モンゴルに伝わる遊牧民の音楽を歌いあげるクグルシンさんです。
       手にしているのは、ドンブラという弦楽器です。
 
 続いて登場したのはボルドという30歳後半では、と思われる方でした。ボルドさんは歌い手というより英雄叙事詩の語り部として、4編の叙事詩や喉歌(ホーミー)を披露してくれました。
 ボルドさんはモンゴルにわずか9人しかいない英雄叙事詩の語り部の1人だそうです。
 ボルドさんは一編毎に使用する楽器を変えて演奏(吟ずる?)しました。
 その楽器はトプショールという弦楽器、ツォールという縦笛を用い喉歌(ホーミー)を披露したり、馬頭琴の元となったイケルを用いたり、最後には馬頭琴でも奏でてくれました。
 ボルドさんの場合は、派手さのない地味なステージでしたが、それがむしろ素朴な遊牧文化の原点でもあることを教えられた思いでした。

    
    ※ ツォールという笛を奏でながら、喉歌を披露したボルドさんです。

 西村氏によると、現在世界においてSDGsが声高に叫ばれているが、移動を常とする遊牧民の生活は多くの物を所有できないために、生きるための最低限の物を所有し、自然の中で生き抜く知恵と経験、能力を身に付け、かつ豊かな精神文化がそこに生み出されたと言います。
 その一つが遊牧民の音楽であり、会場に展示されたカザフ刺繍であり、さらには展示即売されていた多くの民族雑貨なのだと言います。
 昨日、一昨日と、遊牧民族の世界に触れたひと時でした。

    
    ※ カザフ織の敷物が会場内にたくさん展示されていました。


指揮者の力? 北海道交響楽団定期演奏会

2025-04-16 16:40:30 | ステージ & エンターテイメント
 指揮者の力量のせいだろうか?私がずっと以前に聴いた北海道交響楽団(道響)の音とは格段に違って聴こえてきたのだ。もっとも私の音楽的感性はかなり怪しいものだから単なる私の錯覚なのかもしれないが…。

      

 時間が少し経ってしまいましたが4月13日(日)午後、札幌コンサートホールKitaraで開催された「川越守記念 北海道交響楽団第98回演奏会」に友人たちと一緒に鑑賞しました。

 北海道交響楽団は、その楽団名の冠に「川越守記念」と記しているとおり川越守氏というカリスマが楽団を生み、育てた道内でも最大級の編成を誇るアマチュアオーケストラと自称しています。
 そのことを証するようにこの日も75名の奏者がステージに登場し、アマチュアとはいえ相当のキャリアを積んだ集団と拝察できるオーケストラです。

 私が道響を初めて聴いたのは記録のよれば2014年9月開催の第76回演奏会でした。その頃はまだ川越氏は健在で指揮を取られていました。しかし、病気を患われていたようで介護者に伴われて登場されたことを記憶しています。
 つまり、この頃は楽団に対する指導も十分には行えない状況ではなかったのでは、と想像されます。
 私はこの日の演奏をブログでけっして手放しで感動した、とは表現していませんでした。というよりも、正直なところ期待していただけに心の中で多少「ガッカリ」した感が強かったことも記憶しています。

 ところがそれからしばらく間をおいて2022年4月に久しぶりに道響の音を聴いたときに、あきらかに以前聴いたときとは演奏の質が違って聴こえてきたのです。それから以降、私は毎年道響の演奏会に足を運んでいるのです。
 そこで今回演奏された曲目ですが…
【第1部】
 ◇ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
 ◇ベルワルド/交響曲第3番 ハ長調 「風変わりな交響曲」
       《  休   憩  》
【第2部】
 ◇チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36

 私は各曲ごとに感想を簡単にメモしながら聴きました。そのメモによると、一曲目の歌劇序曲は「メリハリがあって良い演奏。大編成の迫力あり」と記していました。
 二曲目の「風変わりな交響曲」は、文字どおり風変わりで良く分からなかったけれど、第一楽章の弦と管の掛け合いが面白いと感じました。
 問題は、今回の演奏会で最も力を入れたであろうチャイコフスキーの交響曲第4番の第一楽章の入りでホルンの不協和音が入ってしまったのが残念でした。ホルンの演奏者は確か4人だったと思われますが、それぞれの音色がバラバラになったように聴こえてきてしまったのはかえすがえすも残念に思われました。
 いつも思うのですが管楽器は個々人の演奏が目立つだけに、そこに難しさがあるように思われます。そしてプロとの違いも明らかにそこに違いがあるように思えるのです。
 ただ、全体としてはその部分を除けばやはり全体のレベルは道響はそのスケールだけではなく、演奏の質自体もアマチュアとしては北海道最高級と誇れる演奏だったと思います。

    
    ※ 指揮をされた長岡聡季氏です。

 そこで、私は最初に道響に抱いた印象と、最近の印象の違いが何処にあるかを考えてみました。それがタイトルにも記した「指揮者の力」にあるのかな?と考えたのです。
 と記すと、創設者の川越氏には大変失礼なことになってしまうのですが、私が始めて聴いたときには明らかに川越氏は体調を崩され、指導もままならない状態だったのではないかと推察するのです。当日のステージでタクトを振るのが精いっぱいだったのではないでしょうか?
 それに対して、まだ道響の正式指揮者ではないようですが、今回指揮を担当された長岡聡季氏は北海道教育大岩見沢校の音楽文化専攻の教授を務められ、2022年から毎年一度は指揮を担当されているようです。(道響は年2回の演奏会があり、もう一方は別の方が指揮されているようです)
 その長岡氏の指導もあって、道響の音が素晴らしくなってきたのではと、素人の私は考えたのですが、どうなのでしょうか?
 いずれにしても、道響の大編成の迫力あるサウンドは聴いていて楽しく感じます。これからも機会あるごとに道響の音を楽しみたいと思っています。

※ もし道響の皆さん、あるいは関係者される方が拙ブログを目にしましたなら「素人が何か言ってるな」と笑ってやり過ごしてください。

今季二度目の札響を楽しむ!

2025-04-14 18:16:36 | ステージ & エンターテイメント
 今年に入って2度目の札響だった。(株)ロジネットジャパンが提供するチャリティーコンサートだったので格安で聴くことができた。いつものように札響の素晴らしい演奏だったのだが、私の体調がイマイチだったこともあり期待のラフマニノフのピアノ協奏曲には入り込めなかったのがやや残念だった。

     

 一昨日(4月12日)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいて札幌交響楽団が演奏する「第23回 ロジネットジャパン チャリティーコンサート」が開催されたので参加しました。
 この日は、指揮者に吉崎理乃さん、ピアノ独奏に高倉圭吾さんを迎えて開催されました。

 演奏された曲目は次のとおりです。
【第1部】
 ◆チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」より ‟ポロネーズ”
 ◆ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op. 18  ビアノ独奏 
   《ソリストアンコール》◆ラフマニノフ/12の歌 op.21-7 ‟ここは素晴らしい場所”
       《 休   憩 》
【第2部】
 ◆ワーグナー/「ニュールンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
 ◆ハチャトゥリアン/「仮面舞踏会」ワルツ
 ◆シベリウス/アンダンテ・フェスティーヴォ
 ◆ショスタコーヴィチ/祝典序曲
《アンコール》◆エルガー/行進曲「威風堂々」第1番

 この日の呼び物は演奏時間の長さから云っても、ソリストを招請したことから云ってもラフマニノフのピアノ協奏曲でした。
 ところが、この日、この演奏時間帯の私は生憎体調が絶不調でした。気持ちに余裕をもって演奏を楽しむ態勢ができていませんでした。さらには、曲の出だしからピアノソロなのではと期待していたところ、札響の音との共演という形で始まりました。私が期待していた高倉さんの超絶技巧が札響の音に消されるような形となってクリアに聴こえてこなかったのです。これはラフマニノフがそのように作曲したのですから仕方がないといえば、仕方のないことなのですが…。
 高倉圭吾さんは、札幌出身で東京藝術大学に学んだ期待の若手だということですから、今後の大いに活躍してほしいものです。

       
       ※ ピアニストの高倉圭吾さんです。(プログラムより)

 結局私は肝心のこの曲をボーッとしたまま聴いてしまうことになったのです。
 他に演奏された小曲は、それぞれに聴きどころもあったのですが…。例えば、ハチャトゥリアン独特の印象的なメロディー、シベリウスの伸びやかなメロディー、ショスタコーヴィチの祝典に相応しい伝統的な音と軽快な音の重なりが素晴らしい曲と…。

 と私の中では功罪相半ばする今回の札響のコンサートでしたが、以前にも触れたことですが私にとって札響はいつでも最高の音を提供してくれる交響楽団です。これからも機会あるごとに楽しませてもらいたいと思っています。

今年も北一条教会の昼休みコンサートが始まった

2025-04-12 19:48:09 | ステージ & エンターテイメント
 大聖堂で聴くヴァイオリンの音って、こんなにも違うのか!?と思わせてくれるほど塚本香央里さんのヴァイオリンは魅力的だった。今年もまた札幌北一条教会の「昼休みConcett」が始まり、楽しみに駆け付けた私だった。

     

 昨日昼、札幌北一条教会の昼休みコンサートがあり、駆け付けました。
 札幌北一条教会では、毎年春季と秋季にそれぞれ3~4回ずつ昼休みコンサートを無料で実施していますが、歴史を重ね今回が第203回目の開催だということです。
 私は教会が自宅近くということもあり、数年来楽しませてもらっています。

 今回は、横浜市在住だというヴァイオリニストの塚本香央里さんを招いて、オルガン伴奏に北一条教会所属の工藤羊子さんを加えてのコンサートでした。
 塚本さんはプロフィールに生年月日が記されていたので、計算してみるとアラフィフスのようで相当のヴェテランの方のようでした。
 コンサートはいきなり塚本さんのヴァイオリンソロから始まりました。演奏はいつものように教会の大聖堂のパイプオルガンが設置されている2階席で演奏されます。すると、音は直接私たちの耳に届くというよりは、大聖堂の天井から跳ね返るようにして私たち一階席に届くような感じなのです。
 だから普通のコンサートのヴァイオリンとは一味違ったように聴こえてくるのです。もっとも、それは塚本さんの演奏の技量の素晴らしさも関わっていたのかもしれませんが…。

 この日演奏された曲目は…、
 ◇G.P.テレマン/ファンタジー第5番
 ◇H.I.F.ビーバー/「ロザリオソナタ」より バッサカリア
 ◇E.シザイ/無伴奏ソナタ第5番より「オーロラ」
 ◇J.S.バッハ/「憐れみたまえ、わが神よ~Erbarme dich」(マタイ受難曲より)
以上の4曲でした。

      
  ※ ヴァイオリニストの塚本香央里さんです。塚本さんのHPから写真をお借りしました。

 このコンサートでは、必ず事前に奏者が曲を解説したメモが渡されますが、今回はそれによると2曲目の「バッサカリア」では、《ソ・ファ・ミ・レ》という下降するテーマが65回繰り返される、と記されていましたが、そこの箇所がよく分かりました。
 また、3曲目の「オーロラ」では、「夜明け前の静けさから、自然が緩やかに目覚め、陽光がキラリと輝く瞬間、太陽が津殻強く登っていく様子を感じ取ってください」とありましたが、まさに映画の効果音のような構成が良く分かり楽しいコンサートとなりました。

 北一条教会の昼休みコンサート春季シリーズは、これから5月、6月、7月と予定されているとのこと、今年もできるだけ参加し、楽しみたいと思っています。

熟練の技に浸る 安田文子アフタヌーンコンサート

2025-04-09 11:03:41 | ステージ & エンターテイメント
 これぞ熟練の技!と言えるのではと思える安田文子さんのピアノだった。ショパンのピアニストとして知られる安田さんは、ショパンの曲を縦横に弾きこなし、午後のひと時をショパンの世界に惹き込ませてくれた。

      

 一昨日(4月8日)午後、市民交流センターSCARTSコートにおいて開催された「アフタヌーンコンサート 安田文子ピアノ&トークコンサート」に足を運んだ。

 安田さんについて深く知っているわけではなかったのですが、ショパンの曲が聴けるということ、入場料が1,000円と格安であることから参加を決めました。
 プログラムによると、安田さんは札幌市出身で、東京芸術大の器楽科を卒業後、ポーランドに留学し同国で数々のコンサートに出演するなどして活躍された後、帰国して現在は札幌を中心に演奏活動をされている方だそうです。

 ショパンというと「ピアノの詩人」として知られ、有名なピアノ曲をたくさん作曲し、自身もピアニストとして活躍した音楽家として知られています。今回のコンサートでは、ショパンが作曲した曲だけで構成されたコンサートでした。
 演奏された曲目は…、
 ◆ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
 ◆子犬のワルツ
 ◆マズルカ 変ロ長調 Op.7-1
 ◆ワルツ 第4番 へ長調 Op.34-3
 ◆幻想即興曲
   〈 休   憩 〉 
 ◆バラード 第1番 ト短調 Op.23
 ◆スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
 ◆ノクターン 第2番 嬰ハ単調 遺作「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
 ◆英雄ポロネーズ

 曲目をご覧いただき、「ノクターン」、「子犬のワルツ」、「幻想即興曲」、「英雄ポロネーズ」、……と聴き憶えのある曲もたくさん含まれていました。
 ショパンの曲は細かな旋律が多く含まれているのが一つの特徴かな?と思われるのですが、安田さんはそれらを苦もなく弾きこなしていました。特に、「幻想即興曲」、「バラード 第1番」などは超がつくほど難曲と思われたのですが、弾き終わった後に聴衆の皆さんから思わず「ホーッ」というため息が漏れていたのが印象的でした。

  
※ 当日配布されたプログラムですが、背景の写真はショパンが少年時代に過ごした街、あるいはショパンが住んでいた宮殿などの写真が配され、トークに際に説明がなされました。

 私は最前列に近い、しかも安田さんが弾く手元が見える位置で聴いていたのですが、よく見ていると楽譜は用意されているのですが、安田さんはそれを一度も見ることなく、全曲を暗譜されて演奏しているようでした。
 安田さんはお見受けしたところアラフォー世代の方かと思われましたが、おそらく安田さんは一つの曲を何万、何千回と繰り返し弾くことによって楽譜を完全に自分のものとしているように伺えました。

 私は門外漢ゆえ、安田さんが札幌の音楽界においてどのような位置を占めているのか、まったく分からないのですが、相当な弾き手であることは間違いないと思われました。
 SCARTSコートの会場はけっして大きな会場ではありませんでしたが、満員の聴衆でした。おそらく170~80人くらいが詰めかけていたのではないと思われました。
 満員の聴衆に気を良くしたのでしょうか?安田さんはなんとアンコールとして3曲も披露してくれました。(曲目をメモすることができませんでした)

      
   ※ 安田さんがコンサート参加者に配布してくれたポーランド産のキャラメルです。

 一昨日の午後のひと時、安田文子さんの演奏で心豊かな時間を過ごすことができました。

今年が最後?青葉中合唱部 春のコンサート

2025-04-01 14:12:34 | ステージ & エンターテイメント
 公立中学校の合唱部のコンサートで、これほど豪華な面々が揃うコンサートが実現できるとは驚きである。札幌はおろか道内的にその名が響いている方々が出演し、後輩たちのコンサートを盛り上げてくれた春のコンサートだった。

     

 3月29日(金)午後、札幌市立青葉中学校において同校の合唱部の「春のコンサート」が開催され、昨年に引き続いて遠く青葉中まで駆け付けました。 
 というのも、青葉中の合唱部が中学校の合唱界において優秀な成績を収めていることはもちろんその動機の一つだったのですが、そのコンサートを盛り上げようと駆け付けてくれたゲストの皆さんが素晴らしい方々だったのです。
 私と同じ思いの方は多かったようです。青葉中の体育館は「春のコンサート」を楽しもうという人たちでいっぱいに埋まり、大盛況の中で開催されました。

 ゲストの方々をプログラムに記載された順に紹介すると…、
 ◇鎌倉 亮太さん(ピアノ伴奏)
    鎌倉さんのピアノは今や札幌の音楽界の中でも超有名の方で、大谷大
   学音楽科の准教授を務める傍ら、現役ピアニストとしても幅広く活躍さ
   れている方です。

 ◇福田 貴之さん(指揮)
    福田さんは青葉中合唱部の顧問である佐藤真弓先生と出会い音楽に目
   覚め、教師(化学の先生だそうです)を務めながら、各種合唱団の指
   導・指揮を務められている方です。

 ◇下司 貴大さん(独唱 バリトン歌手)
    下司さんは青葉中出身ということですが、現役のプロの歌い手として
   国内はもとより、本場イタリアでも活躍されるなど経験豊かな方で、現
   在も道内外で活躍されている方です。

 ◇山田 結花さん(ピアノ伴奏)
    山田さんは大谷大学の音楽科ピアノコースを卒業され、現在は札幌市
   を中心に演奏活動を行っている若手ピアニストです。

 ◇長倉  駿さん(独唱 テノール)
    長倉さんも青葉中出身で、北海道教育大学岩見沢校の音楽文化専攻声
   楽コースを 今春卒業され、4月から新国立オペラ研修所に入所予定の
   将来を嘱望される若手歌い手と目されている方です。

 これだけ著名な方々を中学校合唱部のコンサートに招くことが出来るのは、どうやら合唱部の指導者である佐藤真弓先生のお力があったからこそのようなのです。
 というのも、プログラムには鎌倉さん、福田さん、下司さんの紹介の末尾には[チームMayumi メンバー]と記されていました。つまり3人の方々は日ごろから佐藤先生とはお付き合いがあり、佐藤先生を中心として音楽活動も共にされているのかもしれません。残りのお二人もメンバーではないものの佐藤先生との繋がりのある方のようです。

 また、上記5名とは別に、地元新札幌で活動している弦楽合奏団「アンサンブル弓」の皆さんもゲストとして招かれて演奏しましたが、これも佐藤先生からのお声掛かりがあり実現したと合奏団の代表の方が語っていました。

   
 ※ 第1ステージで歌う青葉中合唱部の皆さんです。女生徒9名、男生徒8名計17名とやや寂しいですが、男子生徒の割合が多いのが特徴でしょうか?

 いつものコンサートのように演奏された曲目を紹介すると膨大なものになってしまうので、ここではコンサートの大要を紹介することにとどめます。
 ◆第1ステージ 校歌&今年度のコンクールより 
            青葉中合唱部  佐藤真弓(指揮)
                    山田結花(ピアノ伴奏)                                                                                                                        
 ◆第2ステージ テノールとバリトンで奏でる魅惑のカンツォーネ 
            下司 貴大(バリトン)
            長倉  駿(テノール)
            鎌倉 亮太(ピアノ伴奏)
 ◆第3ステージ 中学生企画ステージ 昭和措して令和へ歌い継がれる名曲
            青葉中合唱部  佐藤真弓(指揮)
            山田結花(ピアノ伴奏) 
 ◆第4ステージ 新札幌弦楽合奏団「アンサンブル弓」ステージ
 ◆第5ステージ 合同演奏  
          青葉中学校合唱部+下司貴大・永倉駿
          +アンサンブル弓+青葉中学校合唱部OB・OG 
            福田貴之、佐藤真弓(指揮)
            鎌倉亮太、山田結花(ピアノ伴奏) 

とそれはそれは豪華のステージとなりました。とりわけ素晴らしかったのはやはり第2ステージのお二人の歌い手によるカンツォーネでした。「カタリカタリ」、「マンマ」、「フニクリフニクラ」、「帰れソレントへ」、「オーソレミオ」とカンツォーネの名曲5曲が青葉中体育館に響き渡りました。

    
    ※ 右が下司貴大さん、右が永倉駿さんのデュエットは素晴らしかったです。

 また、第5ステージの最後は、出演者はもとより、青葉中合唱部のOB、OG、さらには青葉中の生徒もステージに登場して、昨年同様「大地讃頌(だいちさんしょう)」を声高らかに歌い上げ「春のコンサート」を閉じました。

   
  ※ 多くの関係者がステージに立って「大地讃頌」を歌い上げました。

 そしてコンサート後に驚きのニュースが発表されました。それは青葉中合唱部の顧問である佐藤真弓先生が今春異動することが発表されたのです。
 ということは、青葉中の「春のコンサート」の継続はどうなるのだろう?と思ったのです。前述したように今回出演されたゲストに皆さんは佐藤先生繋がりで出演された方ばかりです。
 果たして今回のような「春のコンサート」は今年が最後になるのだろうか?
 来春もできれば駆け付けたいと思っていたのですが、はたしてどうなるのでしようか?

Kotoni Classic Vol.36

2025-03-31 15:51:26 | ステージ & エンターテイメント
 教育大岩見沢校の芸術課程音楽コースを卒業した若き音楽家たち「Pokke Yukar」の4人の演奏は、実力十分の上、多彩なプログラム編成だったこともあり、とても楽しいひと時を提供してもらいました。

      

 少し時間が経ちましたが3月28日(金)夜、西区役所地域振興課が主催する「Kotoni Classic Vol.36」と題するクラシックコンサートがターミナルプラザことにパトスで開催され友人たちと参加しました。
 出演は「Pokke Yokar(ポッケ ユカラ)という4人からなるヴァイオリン2本とヴィオラ、そしてクラリネットというクワルテットによる演奏でした。
 「Pokke Yokar」とは、アイヌ語のPokke(温かい)とYukar(英雄叙事詩)を組み合わせた言葉だそうです。メンバーは4人に加え、チェロ奏者の方もいるそうですが、彼は現在ヨーロッパに留学中とのことで、今回は4人での演奏になったということでした。
  「Pokke Yokar」は2022年1月に結成したグループだということですが、おそらく大学卒業後に結成されたと思われますが、みなさんまだまだ若い気鋭の演奏家といった感じでした。
 出演者名は、
  ◇第一ヴァイオリン 鈴木  京さん
              ※前後半で第一と第二が交代しました。
  ◇第二ヴァイオリン  小野寺百音さん
  ◇ヴィオラ      古口 絵里さん
  ◇クラリネット    井川 太朗さん(バスクラリネットです)
という方々でした。

     
※ ウェブページから拝借したPokke Yokarの皆さんです。中央のチェロ奏者が現在欧州に留学中とのことで、4人での演奏となりました。

 例によって演奏された曲目を紹介すると、(作曲者名/曲名の順)
 ◇F.クライスラー/愛の喜び
 ◇J.ガーシュイン/ラプソディー・イン・ブルー
 ◇J.ガーシュイン/パリのアメリカ人
 ◇P.マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーナ
 ◇A.シモネッテイ/マドリガル
 ◇J.シュトラウス2世/春の声より
 ◇F.ハイドン/セレナーデ
 ◇G.ビゼー/アルルの女      ※この曲から第一、第二ヴァイオリンが交代しました。   
 ◇F.メンデルスゾーン/歌の翼に
 ◇W.A.モーツァルト/弦楽四重奏曲第17番「狩」より第一楽章
 ◇中田章/早春譜
 ◇菅野よう子/花は咲く
 ◇中村八大/上を向いて歩こう
 ◇Pokke Yokar 編曲/日本の四季より「春が来た」変奏曲
[アンコール]
 ◇中村八大/見上げてごらん夜の星を

 コトニクラシックのVol35の時の感想にも書きましたが、ラインナップを眺めて、この種の初心者向けのコンサートの場合はわりあい耳馴染みの曲を取り上げてくれるのが私には嬉しいかぎりです。演奏された半数以上の曲は私にとっては馴染みがあり、心楽しく聴かせてもらいました。

 私たちは開場時間より早めに会場に着いたこともあり、最前列で聴くことが出来ました。私の前にはビィオラ奏者が直ぐ前だったこともあり、ビィオラの音色が良く聴こえてきました。通常ビィオラはヴァイオリンの高い音の陰になり目立たないのですが、全体の音を下支えしていることが良く分かりました。
 また、途中で第一ヴァイオリンが交代したのですが、全体のバランス面で微妙な違いを感ずることが出来たのも一つの収穫でした。

 この日はおよそ100席の客席が満席になるほど盛況でしたが、それも当然かな?と思われるほどKotoni Classicの良さを感じながらの演奏会でした。今回で36回目の開催ということですが、その存在を知らなかった私にとってはかなり残念な思いです。今後はチェックを忘れずにしてKotoni Classicを楽しみたいと思っています。