田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

大雪山 雲の上を往く 1

2012-07-31 22:47:31 | 北海道低山紀行 & Other
 今年の大雪は微笑んでくれませんでした。(・´-`・) 雲の上を往くというよりは、雲の中を往くという感じでした。体力の衰えを感じながらも粘りに粘って、なんとか所期の目的を達成して帰ってきました。明日から数回に分けて縦走の様子をレポートします。 

          
          ※ 苦戦の末に到達した旭岳山頂は雲の中でした。

 今日、早朝から「神々の遊ぶ庭」(カムイムンタラ ~ アイヌ民族は大雪連峰を親しみと畏敬の念をこめてこう呼ぶという)を私たち俗世界の人間が歩かせていただきました。
 先ほど午後9時にようやく札幌に帰り着き、遅い夕食を食べて、ようやくパソコンに向かっている。

 いや~、覚悟をしていたとはいえ本当に参った!
 もうへろへろの状態で自宅に先ほど帰り着いた。
 考えてみると、私は三重苦を背負いながら今年の大雪山縦走に挑んだことになる。
 その1は、運動不足だ。特に山登り必要な持久力が決定的に不足していた。
 その2は、加齢による体力の衰えだ。これは人としては宿命でもあるのだが、日常から意識的に体力づくりに取り組むことで衰えを軽減できるはずなのだが…。
 そしてその3は、ロンドンオリンピックだ。毎夜寝不足が続いている。層雲峡に向かう日も男子サッカーの観戦のため午前3時まで起きていた。これは私自身の自覚の足りなさである。

 そうしたこともあって、かなりの苦戦をし、今は疲労困憊の状態である。
 今日はまともなレポートをすることはできない。
 明日以降にその悪戦苦闘の様子を報告できたらと思っている。

いざ大雪へ!

2012-07-30 10:24:10 | 北海道低山紀行 & Other
 今年はなかなか登山できないでいるが(熊騒動にビビッてしまって…)、そんな中で最大のハイライトとなるであろう大雪山の縦走に今日これから出かけます!
 

 すっかりビビッてしまった。
 山の熊さんは私の「山に登りたい」という意欲をすっかり萎えさせてくれた。
 今年に入って登山らしい登山は神威岳だけである。ストレスが溜まっていた。

 早くから某団体が主催する大雪山登山だけは参加しようと思っていた。
 その登山が今日、明日の二日日程で行われる。
 二日日程とはいっても今日は層雲峡まで移動するだけで、登山本番は明日である。

          
          ※ 旭岳のホームページから引用しました。

 明日は午前4時30分にホテルからバスで旭岳のロープウェイ駅まで移動し、ロープウェイで姿見駅まで上がり登山開始の予定である。
 コースは旭岳~間宮岳~中岳~黒岳を縦走して、黒岳の7合目からリフト、ロープウェイを乗り継いで層雲峡温泉に帰ってくるというルートである。

 たまたま昨日のSTVテレビで「1×8いこうよ!」の中で、タレントの大泉洋とアナウンサー木村洋二が旭岳を登頂する様子が放送された。二人はヘロヘロになりながら登頂する様子(演出もあったのだろうが…)を見ていてちょっと不安になってきた。
 最近の私はかなりの運動不足だからだ。順調に(?)年齢も重ね、体力も落ちてきている。はたして大丈夫なのか?
 同年代の登山者もけっこういるようなので、登山ガイドも無理はすまい。それを信じて粘り強く耐えていこうと思う。

 残りは天候だけである。昨年のようなピーカンの天候ではなくとも、登山中止という事態だけは避けてほしいと思っている。
 明日の投稿はおそらく疲労困憊の中で投稿することになるはずです。
 それでは行ってきます。

東アジアのなかの北海道 1

2012-07-29 23:39:50 | 大学公開講座

 ヒマワリだ!花火だ!と書き綴る私のブログにはおよそ不釣り合いな固いタイトル名である。若干の逡巡があったが北大の公開講座「東アジアのなかの北海道」を受講することにした。激変する東アジアの現状とその中で北海道が果たす役割について考えてみることにした。 

 北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センターという長~い名前の教育研究センターが主催する「東アジアのなかの北海道」という4回シリーズの公開講座を受講することにした。

 第一講は教育研究センター長であり、本講座の企画者でもある鈴木貢教授が「北海道の国際化と東アジア」と題して講義した。
 講座の概要と若干の感想をレポートすることにしたい。

          
          ※ 講義をする鈴木貢教授です。

 鈴木教授は中国法・台湾法が専門ということだが、台湾や上海では「北海道」や「札幌」の名を冠した商品や施設、広告などがかなり目立つということだ。
 これは北海道や札幌の資本が進出したということではなく、現地の資本が付けた名前だという。このことは北海道や札幌のイメージが良いことから、現地の人々に受け入れられやすいことからいろいろな商品で目立つそうだ。

 また、道内空港から各国に国際定期便が現在13便飛んでいるが、9月からはさらに4便増えて17便となるが、そのうち15便が韓国・中国・台湾などの東アジアとの定期便だという。このことは北海道を訪れる外国人のおよそ3/4が東アジアの人たちだという現実がある。

 さらに北海道の主な輸出相手国でも韓国、中国が突出しているという状況がある。(台湾はやや少ない)
 興味ある統計として北大への留学生数を示すグラフが提示された。北大への留学生では中国からの留学生が圧倒的に多く毎年7~800人が学んでいる。韓国からも150人程度が在学しているという。反面、北大からの留学を希望する学生が少ないのが悩みとも云う。

 このように北海道は今、東アジアの国々から憧れや羨望の的となっているのだが、そのことに北海道が対応しきれていないのではないかと鈴木氏は指摘する。
 鈴木得氏は最後に次のようにまとめた。
 ・国際化=欧米化ではない。
 ・英語の公用語化は疑問である。
 ・東アジア3ヶ国の重要性を北海道(人)は意識すべきだ。
 ・現状に合わない旧態依然の教育体制が問題である。アジアを教える場がない。
 ・大学における欧米偏重とアジア軽視が学生にも影響し、伝染している。
 ・役所、企業でも対応が必要である。
 ・「北海道」のブランド力の維持、向上に向けた戦略が必要である。

  東アジアの重要性ついてはメディアも最近はさかんに喧伝するが、そのことを真に認識し、対応しているところはまだまだ少ないということか。
 以前は近くて遠い国とも称された東アジアの国々だが、地理的にも、経済的にも、心理的にも近くて大切な国々であることを私たちはもっと意識すべき時代のようだ。


花火!花火!花火!

2012-07-28 23:14:18 | ステージ & エンターテイメント
 夏日となった昨日28日夜、道新・UHB花火大会を楽しんだ。夜になっても気温は下がらず花火日和の中、私たちは特等席で十分に花火を楽しんだ。 

 北海道の業界団体である某協会に勤める高校時代の友人のK氏から「花火を見に来ないか?」とのお誘いを受けた。某協会の社屋は花火大会会場である豊平川河川敷が真ん前にあり、その社屋の屋上は絶好の観賞ポイントである。私たちは三年前にもここで観賞させてもらったが、今回も妻を伴ってK氏の好意に甘えることにした。
 屋上には協会の関係者や家族・友人などがたくさん詰めかけていた。

          
     ※ 花火大会開始前の打ち上げ会場の様子です。屋上の観賞ポイントから撮ったもの。
 
 屋上から下を見ると、路上をたくさんの人が河川敷の観賞ポイント目ざして移動していた。そして河川敷の観賞ポイントには実に多くの人たちが花火大会の開始を待っていた。

          
          ※ 豊平川河川敷の観賞ポイントに集まった大群衆です。

 午後7時40分、いよいよ花火の打ち上げが始まった。
 三年前も写真は撮ったものの満足なものは一枚もなかったが、今回はその花火のきらびやかな雰囲気を少しはカメラに収めることができたかな?と思っている。
 それでは4000発の中のほんの何枚かをご覧ください。

          

          

          

          



          

          

          

          

          

          

          

          
     ※ 最後の一枚は意識したわけではなかったのですが、面白い一枚が撮れました。

 打ち上げた花火数は4,000発。時間にしておよそ一時間。真夏の夜の夢は瞬く間に過ぎ去った。
 日本の花火の技術は世界一流だと聞いている。瞬く間ではあったが、その世界一流の技を十分に堪能した一時間だった。
 特等席を提供してくれたK氏に心から感謝したい。

チームJAPAN 最高のスタート!

2012-07-27 17:42:05 | スポーツ & スポーツ観戦
 ロンドンオリンピック開会式を前にして、サッカーのなでしこジャパンが、サムライジャパンがそれぞれ予選第一戦を戦った。両者ともに勝利を収めるという願ってもないスタートになった。これはサッカーのみならず、オリンピックの日本選手団全体にも必ずや良い影響を及ぼすはずだ! 

 新聞は「日本がしびれた」と見出しを付けたが、いやいやスポーツ嫌い、あるいはスポーツ無関心派から揶揄されそうなので、ここは「スポーツ好きの日本人がしびれた!」と訂正しておこう。
 昨日早朝(と云っても25日深夜)のなでしこジャパン、そして昨日深夜のサムライジャパン(フル代表でなくてもそう呼ぶようですね)の続けての快挙はサッカー好きを自認している私にとって触れないわけにはいかない話題である。
 両方の試合とももちろんテレビの前でしっかり観戦した。

             
       ※ 先制点を挙げた川澄選手を取り囲む澤、宮間、鮫島などの各選手(新聞記事から)

 ワールドカップ優勝後、にわかに注目を浴びることになったなでしこジャパンだが、今大会前にはフランスに完敗を喫するなどその仕上がりを不安視する声も一部にはあった。しかし、そうした声を払拭するような対カナダ戦ではなかったかと思う。
 澤が、宮間が、川澄が、躍動していた。一瞬のミスから1点の失点はあったものの、全体としてしっかりと調整してきたところを魅せてくれた。
 女子の場合はまだまだ日本のパスサッカーが世界に通用すると感じさせてくれた試合である。
 決勝トーナメント進出は見えてきたように思われるが油断はできない。サッカーの場合には内容と結果が反対のケースもよくあることだ。万全の態勢でメダルを狙いに行ってほしい。

          
  ※ 日本の得点を叩き出した大津選手を中心に清武、酒井、吉田選手などが駆け寄る。(新聞記事から)

 そして男子だが、優勝候補一番手のスペインを相手に大番狂わせを演じてくれた。
 得点感覚の鋭い大津の見事の先制点を守りきった一戦だったが、ボールはさすがに格上のスペインにほとんどの時間支配されていた。それなのにスペインに決定的な瞬間をほとんどつくらせなかったのは見事だった。多くの解説者が語る通り、オーバーエイジで入っていた吉田、徳永両選手の存在が大きかったようだ。
 ボールを支配されながらも日本は2度、3度とカウンターからチャンスを産み出していた。永井、清武などがそのうちの一度でも決めていたらもっと試合は楽に展開できたと思ったが、それは欲張り過ぎか?
 男子の場合は優勝候補スペインに勝ったからといって予選突破が見えてきたとは言い難い。難敵はまだまだ存在する。次戦のモロッコ戦、三戦目のホンジェラス戦ともにどちらに転んでもおかしくない試合だ。スペイン戦同様全員サッカーに徹して堂々と一位通過を果たしてほしいと思う。

 さて、この二つの勝利はオリンピック開会式を明日に控える日本選手団には何よりの勇気をプレゼントしたのではないだろうか?
 二つの勝利がロンドンオリンピックにおける日本選手の大活躍を予感させるのだが…。

ただいま2m30cm!

2012-07-26 21:27:14 | その他

 近代美術館前の花壇で育てているジャンボヒマワリが夏を迎えてグングンと成長している。今日計測したところ2m30cmだった。今年はどこまで伸びてくれるだろう? 楽しみながら世話を続けている…。

          
   ※ “ART”文字の後ろに植えた5本のジャンボヒマワリです。右側のひまわりの茎に白いものが見えますか? 

 現在のところでジャンボヒマワリの栽培を始めてから3年目を迎えている。
 今年は4月29日に播種し、5月14日に10cmほどに成長した苗を花壇に定植した。以来着実にその高さを伸ばしてきたが、気温が上昇するにつれて成長の速度も速くなり、このところグングンと成長している。

               
           ※ 一番成長の良いひまわりです。その後ろの緑の支柱が見えますか?         

 栽培する場所が狭いため、育てているヒマワリはわずか5本なのだが、実は先日(7月18日)その中の1本が茎の途中からポッキリと折れ曲がるという悲劇(!)に見舞われた。(その原因はいたずらなどではなく、私がヒマワリを支柱に結び付ける方法に甘さがあったのだ)
 折れ曲がったヒマワリを不憫に思った(?)私は茎を伸ばしてやり、その患部(?)を包帯で巻いてやり再び支柱に結び付けた。まるで人間か動物を扱うようですな。
 傷ついたヒマワリはやはり水を吸い上げる力が弱まり葉も枯れ始めてきたが、今のところまだ懸命に生き続けている。
 なんとか花が咲き、実を付けてほしいと願っているのだが…。

          
          ※ 包帯を巻いて痛々しい(お笑いですな)ヒマワリの茎です。

 そんなアクシデントがあったものの、他のヒマワリは順調に成長を続けている。支柱も3mを超える支柱を用意した。
 この頃は4~5日に一度は計測しているのだが、今日計測したところ一番成長しているものが2m30cmになっていた。このペースは昨年とほぼ同じペース、一昨年よりはやや遅れ気味といった感じである。
 最終的に、一昨年は3m85cm、昨年は3m10cmだった。このペースでは一昨年超えは難しいか?
 ペースは遅れているものの、なんとか一昨年超えをねらって花が咲くまで(花が咲いてしまうと茎の成長は止まる)肥料を施し、せっせと水遣りを続けたいと思っている。


野幌森林公園自然漫歩 後編

2012-07-25 16:10:39 | 環境 & 自然 & 観察会
 野幌森林公園は私が改めて云うまでもなくいろいろな楽しみ方が可能なことを教えてくれる。今回のように解説員付きで森の植物を詳しく観察するのも良し、フィトンチッドをいっぱいに吸いながらのウォーキングも良し、森の中を駆け回るクロスカントリー走にも良し、と人それぞれの楽しみ方が可能な貴重な森林である。
 

 以前に「初夏のフットパス歩きを楽しむ」という講座を受講したとき、講師の小川氏が「野幌森林公園は世界的に見ても素晴らしい公園である」と話をしていたが、なるほど大都市札幌に隣接していながら気軽に豊かな自然が楽しめる環境は稀有な存在なのかもしれない。だとすれば、私たちはそれを大いに利活用したいと思う。

 さて、それはさておき昨日の続きで自然観察解説員の韮澤氏に教えていただいた野幌森林公園の植物を写真と共に紹介することにします。

          
          ※ 頭上高くの古木にまとわり付いたツルアジサイがきれいに咲いていた。

          
          ※ そのツルアジサイを望遠で撮った一枚です。

          
          ※ クマザサの葉に穴が開いていたり、葉先がギザギザに切れていたりしました。これは葉先が丸まっている若いときに虫などに食べられてしまった跡ということでした。

          
          ※ イヌガンソクというシダの一種です。写真のように葉先が片側に流れるように開くのが特徴とのことです。

          
          ※ ウダイカンバの木肌です。戦時中は飛行機の材料にもされたとか…。

          
          ※ ツルアジサイに良く似たイワガラミです。白いガクが一枚しかないのが特徴です、(ツルアジサイは4枚)

          
          ※ どこの路傍でもよく見かけるヒメジョオンです。

          
          ※ 公園内のコース名にもなっているエゾノユズリハです。光沢のある固い葉が特徴です。

          
          ※ ヤママユガの幼虫です。さまざまな幼虫が道端に散見されました。

             
             ※ エゾノユズリハコース内にあった「昭和の森のカツラ」です。

          
          ※ ナニワズといって赤いのは実です。葉はこの後秋になってから出てくるそうです。

 紹介された植物はまだまだあったのですが、これくらいにしておきましょう。

 それにしても韮澤氏は野幌森林公園の植物のことを熟知していると思った。彼女が私たちに紹介しようとした植物だけではなく、私たちから質問するどんな植物についても欠かさずその名前を教えてくれた。
 それはけっして大学などで植物学を学んだという知識ではなく、野幌森林公園をこよなく愛し続けることで培ってきた知識ではないかと私には思えた。
 私たちと同世代の韮澤氏の博学と衰えぬ記憶力、そして楽しく解説してくれたホスピタリティーに敬意を表しながら今回のレポートとしたい。

野幌森林公園自然漫歩 前編

2012-07-24 22:32:14 | 環境 & 自然 & 観察会
 今年になって何回目だろうか? 先日また野幌森林公園を訪れることができた。夏の花や草が生い茂る中、自然観察解説員の説明を聞きながらの自然漫歩となった。 

 7月20日(金)午前、私の所属する「オヤジの仲間づくり21の会」の7月例会が野幌森林公園を会場に行われた。そのテーマが「札幌の身近な自然を見る!知る!触れる? ~野幌森林公園漫歩」というものだった。
 今回の目玉は、自然観察解説員である韮澤千代さんの解説をうかがいながら散策するところにいつもと違う楽しみがあった。

 天気は快晴、しかし暑くはなく森林内は適度な気温で森林浴を十分楽しみながら漫歩となった。そして目玉である韮澤さんは森林の知識も豊富で、その解説ぶりが絶妙だったことが楽しみも倍加させてくれた。
 相変わらず植物の名前を覚えることは苦手な私だが、とりあえず写真と名前が一致したものだけ紹介することにする。

          
          ※ オオウバユリの花です。この花は6~7年に一度しか咲かない花だそうです。

          
          ※ トドマツの林です。トドマツはフィトンチッドを多く発し、森林浴には適した林です。

          
          ※ 森林内でけっこう目立ったオオハナウドの花が枯れてしまった様子です。

          
          ※ そのオオハナウドの茎が途中からポキリと折れているのも目立ちました。種子を地上に落とすための植物の知恵(?)ですね。

          
          ※ 円山の登山路でも目立つカツラの木です。木肌に特徴があります。

          
          ※ ヤブハギです。花にハギの特徴が出ていますね。

          
          ※ ウマノミツバです。(左下の小さな花の方)大きな三枚の葉の方は食用にもなっているミツバです。

          
          ※ エゾノニワトコです。真紅の実が印象的です。

          
          ※ ツタウルシです。ちょっと触っただけでもカブレるとか?クワバラクワバラ…。

          
          ※ こちらはフキバッタに喰われてしまったフキです。それにしても見事です。フキの葉の面影がありません。

          
 私のメモも馬鹿にはできない。けっこう写真と名前が一致した。あまり写真を羅列しても食傷すると思われるので、本日はここまでにして明日続編でまた野幌森林公園の植物たちを紹介することにします。

大平まゆみを聴く

2012-07-23 23:06:42 | ステージ & エンターテイメント
 やはりヴァイオリンの音色はいい! それも一流プレイヤーの響きだからなお素晴らしい! 札響のコンサートマスター大平まゆみさんのヴァイオリンの調べに酔った…。 

          
          ※ 大平まゆみさんのホームページの扉写真です。

 話は少し旧聞に属するが7月18日(水)夜、教育文化会館で行われた札幌学院大学の学術講演会「講演と音楽の夕べ」に参加した。

 大平まゆみさんのヴァイオリンの前に学院大教授による講演があった。
 講演は「北海道方言の引き算」という??の演題である。
 趣旨は例えば北海道弁では、「車に乗らさらない」などという言い方があるが、これは「乗る」ということと、「~ができない」ということを一つにまとめた言い方で、いわば「引き算」のような表現であると講師の佐々木教授は話された。

 とここまでは序論だった。この後がいけない。佐々木氏は北海道弁を文法的に説明しようとしてど壺に嵌っていってしまった。自動詞がどうの、他動詞がどうの、と話すのだがいったい氏は何を言いたいのかまったく伝わってこない。
 聴く方にも問題なかったとは云わないが、まるで聴く側を意識していないがごとくの講演は後味悪く終わった。

             

 その後の大平さんのヴァイオリンである。一層爽やかに聴こえたと表現しては皮肉が強いか?
 大平さんはピアニスト森吉亮江さんとともに約一時間、数々の小作品を披露してくれた。
 最近ソリストとして大平さんが登場する際に必ずと云っていいほどエルガーの「愛の挨拶」で登場するが、この日もこの曲で会場の後部から登場した。
 そして、バッハの「ガボット」、クライスラーの「美しきロスマリン」、「愛の悲しみ」、「愛の喜び」、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」など比較的ポピュラーな曲を披露してくれた。
 最近の大平さんは一つ一つの曲について簡単な解説を加えながら曲を演奏してくれるので素人にも楽しめるように工夫されている。
 話によると大平さんは、この札幌学院大学の講演会とのジョイントでの演奏をかなり長く続けられているということだ。
 これからも機会があるかぎり才色兼備の大平まゆみさんのヴァイオリンを楽しみたいと思った。

 ※ ユーチューブ上に大平さんの演奏がアップされていたので添付しておきます。こちらをクリックすると聴くことができます。 

高校野球南北海道大会 決勝 札幌第一に凱歌

2012-07-22 23:48:51 | スポーツ & スポーツ観戦
 思い描いていた戦いとは違う展開だった。両チームともに活発な打撃戦を展開した。後半7回、札幌第一の一気の逆転劇が俄然試合を面白くした。試合終了の審判のコールがかかるまでどちらに勝利が転がり込むか分からないスリリングな展開となった。 

 決勝戦は一試合だから屋根下でなくとも大丈夫だろうと、円山球場に駆け付けたのは試合開始1時間前だった。スタンドはすでにびっしりと詰まっていた。
 私は札幌第一絶対有利と見て、札幌第一側の三塁側ベンチに近い最前列に空席を見つけて最後の戦いを見守ることにした。

勝因は投手交代? 

札幌日大|020|020|010|5
札幌第一|001|000|41X|6x

 札幌第一の勝因は何だったんだろう? そう思い返してみても、あまりにも要素が多すぎて判然としない。それくらい試合はもつれた。
 その中で敢えて勝因を探るとすると、5回の札幌日大の攻撃時に札幌第一ベンチが絶対的エースの知久が2点を追加されたときにスパッと交代させたことかな?と振り返っている。
 昨日の対北海戦でもそうだったように、エース知久は絶対的存在でこれまで彼の右腕によって勝ち上がってきたチームだった。この試合では打ち込まれたとはいえ、絶対エースを交代させたことに私は驚いた。と同時に「これで第一の勝利はなくなったのでは?」と思ったほどだった。

          
          ※ 最後まで投げ切った札幌日大エース水野君のリリースの瞬間です。

 この試合、札幌第一エース知久は意外と思えるほど打ち込まれた。昨日の北海戦の快投がうそのように…。それほど札幌日大打線が活発だったということだ。
 それでも絶対エースを交代させたのはベンチの一種のギャンブルではないかと私は思ったのだが…。代わったのは2年生投手の横内だった。横内は上背が170cmと小柄だがボールに勢いがあった。代わった5回後続を打ち取り、6回は満塁のピンチがあったもののなんとか凌ぎきった。

          
          ※ 小柄ながら勢いのあるボールを投げていた札幌第一のリリーフ横内君の投球です。

 そして運命の札幌第一7回の攻撃…。
 ここでもベンチはギャンブルを仕掛けている。先頭打者、次打者が連続ヒットの後、ダブルスチールを敢行したのだ。札幌日大のエース水野が連続ヒットを打たれて動揺している隙を突いた果敢な走塁だった。このダブルスチールが相手のミスを誘い、味方の攻撃を呼び込んだようだ。捕手後逸や内野ゴロなどで2点を取り、さらに後続が2塁打、3塁打を連続して放ち計4点をもぎとり取り一気に逆転した。

          
          ※ 勝利を喜びマウンド上に集まった札幌第一ナインです。

 第一ベンチはさらに動いた。
 8回表の札幌日大が連続ヒットで同点にすると、第一ベンチはそれまで好投していた横内をあきらめ、三番手の二年生投手菊田をマウンドに送った。この交代も私はちょっと意外な気がした。
 菊田は異様な盛り上がりの中でストライクが入らず、ボールにも勢いがない。札幌日大は一死二塁と再逆転の絶好のチャンスだった。ところが…。
 次打者の投手の股間を抜けようかという強いピッチャーゴロに二塁走者が飛び出してしまった。二三塁間の挟殺プレーに手間取りなんとか二塁上でタッチしたところに、バッターランナーも二塁近くに達していたためタッチされ、ダブルプレー成立という札幌日大にとっては最悪の結果となってしまった。

          
          ※ 喜びの札幌第一ナインを虚ろな表情で見守る札幌日大ナインです。
          
 そして8回裏、勢いづいた札幌第一打線は再び連続ヒットで勝ち越し点を奪い、9回表の札幌日大の攻撃をしのぎ甲子園切符を奪い取ったのだった。

 こうして振り返ってみると、札幌第一は次々と投手を交代させたのに対して、札幌日大はエース水野に全てを託したと対照的な投手起用法であった。
 それぞれのチーム事情があるのだと思うが、この試合においては札幌第一のギャンブル的(こうした言葉は適当ではないが)投手起用法が功を奏したと云える。

          
          ※ 勝利監督インタビューで質問に答える札幌第一菊池監督です。

 それにしても活発な打撃戦だった。札幌日大13安打、札幌第一12安打の数字が示すように両チームとも投手が今一つ万全ではなかった試合だった。やはり連戦の疲れが影響したのだろうと思われる。最近の高校野球のトレンドとして力のある投手を二人、三人と揃える必要があるとも云われている。
 そうした意味では札幌第一はそうしたチームづくりをしていたチームとも云えることができそうである。
 しかし、札幌第一とてチームが理想とする勝ち方ではなかっただろう。
 甲子園ではエース知久が本来の投球をし、活発な打撃によって堂々と戦ってほしいと思う。

          
          ※ 南北海道大会の真紅の優勝旗は札幌第一主将高石君の手に渡りました。

 ベンチを間近にしながら観戦していて印象的なことがあった。
 ベンチ間近には札幌第一の熱狂的ファンが陣取っていた。試合前、選手の個人名を上げて大声で声援を送っていた。しかし、選手たちはそれにいちいち応えることはなかった。選手たちは浮かれることなく集中しようとしていたのだろう。
 試合中もそうだった。好プレーを見せてベンチへ帰ってきたときも笑顔を見せる選手は誰一人いなかった。試合終了まで試合に集中しようという意志の表れだろう。
 当然と云えば当然だが、そうしたひたむきさも勝因の一つだったような気がしてくる。

 札幌第一の暑い夏は続いた。
 あの暑い甲子園で熱く戦ってほしい。