田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道マラソンボランティア Part Ⅱ

2007-09-13 19:58:39 | ボランティア
  ボランティアが本当に必要なのは、エリート選手に対してではなく、それに続く市民ランナーたちへの支援なのかもしれません。

 先頭の選手が通過してから1時間も経った頃からでしょうか。
 大量の選手たちが次々とスポンジポイントを襲うようになりました。いわゆる市民ランナーたちの集団です。
 消耗が激しいのは、むしろこのランナーたちです。スポンジを2個も3個もかき集めて、その上給水もしっかりとって・・・。
 そんな人たちが次から次と、いや集団で我々のテーブルを襲うのです。
 私たちの手は休む間もないほど、スポンジの補給、水の補給に翻弄されました。
 最後にはスポンジも紙コップも底をつき、予備として用意してたペットボトルをそのまま渡すことになってしまいました。
 次々にテーブルを襲う彼らを見ていると、もうヘロヘロの状態なのです。なかに
は、テーブルで水を受け取ったままストップしてしまう選手もいる始末です。

 かくいう彼ら市民ランナーも、出場資格を得るにはフルマラソンで4時間を切る力がないと出場できないということです。
 4時間を切るとは、私の例でお話すると・・・。
 私は20数年前にたった一度だけフルマラソンを経験したことがあるのですが(山梨県河口湖マラソン)、その時の記録が3時間58分でした。素質の全くない私でしたが、そのフルマラソンに出るために私は2年前から練習を行い、特に大会3ヶ月前からは連日10km以上の走り込みをこなして出場しました。
 ですから、彼らはおそらくそれ以上の練習をこなして参加しているはずなのです。なのに、完走率は報道によると60.6%だったとか・・・。
 気温30度まで上昇した中でのマラソンがいかに過酷であったかを如実に表した数字といえるでしょう。

 先頭の選手が通過してから2時間くらい経過したでしょうか、後続車が通過し、私たちのボランティアにも終了の時がきました。
 路上に散乱したスポンジや紙コップを片付け、全てを整理し、リーダーの声で解散しました。

 太陽の下で立ちっぱなしの作業は、けっして楽なものではありません。全身に疲労感を覚えながらも、大会の成功のために下支えできたという満足感が、帰宅して飲んだビールの咽越しを一段と美味しくさせてくれたようでした。