田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も12年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

須田慎一郎 日本経済を斬る!

2011-02-28 15:19:37 | 講演・講義・フォーラム等
 強面(?)の経済ジャーナリスト須田慎一郎氏が「日本経済の本当の姿と大不況の出口を探る!」と題して、明快に日本経済を斬った。それはある意味一方的な見方かもしれないが、非常に歯切れの良い論説であった。


          

 先週末は講演・フォーラム等が重なり、会場をはしごしながらの講演会三昧の日々だった。本日から順を追ってレポートすることにしたい。
 先ずは、「トランスポートセミナー」と銘打った北海道トラック協会主催の講演会である。高校時代の同期であるK氏がトラック協会の幹部を務めている関係から毎年案内をいただいている講演会である。
 2月25日(金)午後、ホテルポールスター札幌に表記の須田慎一郎氏を講師として開催された。

        

 須田氏は冒頭、「政治と経済は表裏一体のものである」と強調された。このことは素人の私でもなんとなく感じているところであるが、そのことを具体的に解説していただいたが、なかなか分かりやすい内容だった。

 興味深かった一説を取り上げ、紹介することにする。
 戦後日本は17回の景気の波を経験しているが、そのうち16回までは庶民も好景気の波を実感するものだった。
 ところが最後にやってきた2002年2月から2007年10月まで戦後最長に続いた好景気(後に「いざなみ景気」と称された)は「実感なき好景気」と言われ、庶民には景気感がまったく感じられない景気だったという。なるほど私も好景気などとは少しも感じられなかった。

 その要因は日本の主要産業である自動車・電機・機械などの製造業は6層構造で成り立っているが、過去の好景気は6層ある下請けにもその潤いがもたらされることによって全てが潤い(シャワー効果という)、内需関連産業も大きく伸びた。
 しかし、「いざなみ景気」の時は製造業のトップのところで潤いはストップしてしまい、シャワー効果は得られず、庶民にはその実感の無い好景気だったというのである。

        

 そして須田氏は、仮に今後日本経済の景気が良くなったとしても今のような状況であれば向こう2~30年は国民全体がそれを享受できるようなことにはならないと断言された。
 しかしそれでは実も蓋も無い。「出口を探る!」というからには、須田氏は処方箋を示さねばならない。
 その処方箋を須田氏は、日本経済が現在の不況から脱却するためのキーワードは「内需拡大」と「アジア経済圏への進出」であるとした。
 問題はその先であるような気もするのだが…。
 不況脱却のためのキーワードは多くの識者、ジャーナリストが大同小異に唱えるところである。
 その方法論が見えてきていないところが現在の日本経済の現状のようにも思ったのだが、時間がきたこともありそのあたりについて聴くことができなかったのは残念である。

 トランスポートセミナー…、毎回なかなか興味のある講師陣がラインナップされている。次回のセミナーも楽しみである。
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札幌Cafe紀行 №57 純喫茶「光」

2011-02-27 16:56:24 | 札幌Cafe紀行
 古き香りを醸し出しているレンガ張りの外観、そして木製のドア…。ドアを開けると、そこは異空間!?目に飛び込んできたのは、時代を経たランプ・舵輪・帆船などなど…。

        
        ※ いかにもエントランスから古色蒼然とした雰囲気があります。

 純喫茶「光」は小樽駅から海岸方向へ向かって直ぐのセントラルタウン都通(アーケード商店街)の一角にありました。
 店内も外観同様に使い古されたようなテーブルと椅子が長い間磨かれ続けて鈍く光っています。店内全体の照明はけっして明るくはなく、店内装飾と相まって突然どこかの異空間に放りこまれたような錯覚に陥ります。

        
      ※ 店内はご覧のとおり薄暗く目が慣れるのにしばらくかかります。(?)
         
 雑誌「O.ton」に掲載され、そのノスタルジックな雰囲気からぜひ訪れてみたいと思っていた純喫茶「光」に、「小樽雪灯りの路」、「巡視船そうやの一般公開」と併せて三点セットにして友人と二人で出かけました。

 小腹がすいていた私たちは朝でもないのに店のスタッフに勧められるまま「トーストセット」(650円)をオーダーしました。後からコーヒーをオーダーすると光名物のカステラが付いてくることを知り、ちょっと残念でした失敗だったかなとほぞをかみました。

 厚切りのトーストは特別なものではありませんでしたが、食べやすい生地のパンだったようです。また、セットに付いたコーヒーは濃い目でしたがけっして苦味が強いということもなく、良い味を出していました。

        
   ※ テーブル、椅子、壁の装飾品、全てがクラシックな雰囲気に満ち満ちています。

 懐かしの昭和時代にタイムスリップしたような純喫茶「光」ですが、店を出ようとしたとき壁に貼ってあった一枚の賞状に目が止まりました。
 そこには「第4回飾窓及店内装飾競技大会 金賞」の文字が誇らしげに踊っていました。賞状に記された期日を見ると「昭和27年7月24日」とあった。古いわけですねぇ~。
 小樽へ行ったらぜひ一度立ち寄ってみることをお勧めします。

【純喫茶 光 データ】
小樽市稲穂2丁目11の8
電  話 0134-22-0933
営業時間 10:00~18:00
定休日  不定休
座  席 約60席
駐車場  なし(小樽長崎屋パーキングが近いようだ)
入店日  ‘11/02/10
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映画 40 告白

2011-02-26 22:43:14 | 映画鑑賞・感想

 日本アカデミー賞の最優秀作品賞、監督賞、脚本賞に輝いた「告白」を見た。「告白」というよりは、主人公松たか子演ずる森口悠子の「復習」とするほうが相応しいのではと思えた作品だった。

          

 過日放送された「日本アカデミー賞」の発表は、まるで「悪人」と「告白」のための発表会のようだった。主演男優賞、女優賞、助演男優賞、女優賞は全て「悪人」の出演者が受賞し、その他の主だった賞はリード文のとおり「告白」が受賞した。

 「悪人」をすでに観終えていた私は「告白」を観ようと思った。まるで主体性のない観賞映画の選択である。しかし、数少ない映画観賞の機会しかない私にとっては外れのない確実にある程度の満足感を得る方法である。

 2月23日(水)11時、「告白」を上映している札幌東宝プラザに足を運んだ。
 日本アカデミー賞を受賞した直後としては意外に観客が少ない。もっとも昼間から映画を楽しむなんていうのは我々のようなシニア層か、仕事をもたない主婦層くらいか?

 映画は松たか子演ずる中学校教師森口悠子の愛娘がプールで溺死し、警察は事故死として処理する。しかし、実際は彼女の担任のであった中学生が殺めていたことを彼女は知っていた。そのために彼女は復讐を企て、執拗なまでに彼ら中学生を追い詰め、破滅させるというストーリーである。
 それは松たか子の鬼気迫る演技によって迫真力のあるスクリーンとなった。

 こうした映画は、サイコサスペンスというカテゴリーに属する映画だということである。
 映画を観ながら、実際にはあり得ない物語だと思いながらも、あるいはこの映画に近いようなことが実際には起こっているのかもしれないと思わされた。
 そのあたりの企画力、構成力、表現力等々…、監督の力量をもろに感じさせられた映画であった。

 映画の最後に主人公森口悠子が「なんちゃってね」というセリフには、賛否両論があるかもしれない。しかし、私はあの一言によって重たい映画のテーマが救われた気持ちになったのだが、あるいは別の感想も当然あるだろう。

          

 この歳になって思うのだが、映画の出来は監督に力量によって左右されるものだということにあらためて気付かされた。その意味で本作の中島哲也監督は今後注目すべき監督の一人として記憶に留めたい監督である。
 映画監督というと、私が今最も心酔しているクリント・イーストウッド監督の最新作が現在ロードショーにかかっている「ヒア アフター」を近いうちに観に行かねばと思っている。

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札幌Cafe紀行 №56 カフェ エルムの森

2011-02-25 21:06:20 | 札幌Cafe紀行
 カフェというよりは大学のインフォメーションセンターに附設された「軽食喫茶」といった趣ですが、雰囲気がおしゃれなこともありCafe紀行に取り上げることにしました。

        
        ※ 「北大交流プラザ エルムの森」の入口です。

 「カフェ エルムの森」(という名も私が勝手に付けた名で、カフェそのものには名前が付いていないようです?)は、北海道大学の正門を入って直ぐ左側に昨年新設された「北大交流プラザ エルムの森」内にあります。
 プラザ内は、北大の案内をするインフォメーションデスク、北大グッズを販売するショップ、そして軽食を提供するカフェの三つの機能で構成されています。

        
        ※ 北大グッズなどを扱うショップの奥にカフェの厨房があります。

 軽食喫茶と記したが、メニューを例にとると、
 ◇有機栽培コーヒー     250円
 ◇ブルーマウンテンコーヒー 300円
 ◇カプチーノ        280円
 ◇ビーフカレー       420円
 ◇ミートソーススパゲティ  550円
などときわめてリーズナブルな価格設定です。

 テーブルや椅子はけっして豪華ではありませんが、新しくセンスの良いテーブル・椅子が配置されていて気持ち良く寛げます。

        
        ※ 気持ちの良い空間が広がる談笑スペースです。

 私はこの日一人でしたがカプチーノをオーダーし、読みかけの小説を読みふけりました。
 コーヒーの味はチェーン店の味くらいと思っていただければ間違いないと思われます。
 これまで私は何度かこのプラザを利用しましたが、いつもそれほど混んでいたという記憶はなく、気軽に寛げるスペースといえるかもしれません。

        
        ※ カフェはセルフ方式ですが、私がオーダーしたカプチーノです。

【カフェ エルムの森 データ】
札幌市北区北8条西5丁目
電  話 011-706-4680
営業時間 8:30~17:00
定休日  なし(年末年始休業)
座  席 40席
駐車場  なし(但し北大の駐車場有)
入店日  ‘11/02/05

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実学・語学・品格

2011-02-24 15:46:26 | 講演・講義・フォーラム等
 小樽商大が創立100周年を迎えることから山本真樹夫学長自らが小樽商大を語った。その中で、小樽商大の教育理念は「実学・語学・品格」であると紹介した。 

        

 道新ぶんぶんクラブと小樽商大が連携共催して「時代がよめる経済・ビジネス講座」を連続開催しているが、今回は小樽商大創立100周年を記念して特別編として「ホッカイドウのひとづくり」と題する講座があり参加した。

 講座は、第1部が「小樽商大100年 その軌跡とこれから」と題する山本学長の講演、第2部が山本学長に加えて小樽の地企業である光合金製作所の井上一郎代表取締役会長の二人によるトーク「ホッカイドウのひとづくり」が行われました。

 第1部の講演で、小樽商大の大学としての成り立ちが特異であったことが紹介されました。明治から大正にかけて全国に(台湾や韓国も含めて)16の高等商業学校があったが、太平洋戦争後に他の商業高等学校が全て総合大学に吸収・統合されたのに対して、小樽高等商業学校だけは単科大学として再スタートしたということです。

 また、小樽商大の教育理念である「実学・語学・品格」に力を注ぐという教育は、小樽高等商業学校の初代校長である渡辺龍聖氏が唱え、学校創立初期のころからユニークな教育が実践されていたそうである。

 100年という財産は大きい。さまざまな業績、エピソードがせ紹介されたが、山本学長は最後に三つの教育理念を引き継ぎ、小規模大学ながらも存在感のある大学を確立したいと締めくくった。

        
        ※ 小樽商大の未来を語る山本学長です。

 第2部のトークでは、不凍給水栓のトップメーカーである光合金の井上会長が「海外に出て積極的に学ぶ学生の発掘」と「基礎学力をしっかり身に付ける教育の充実」を大学側に促し、山本学長は「社会貢献、地元貢献が大学の課題の一つ」であると述べ、「商大生の就職のほとんどが本州方面となっているが、本州で活躍していつか北海道に貢献するような人材を育てたい」とした。

        
        ※ 地元企業として小樽商大への期待を語る井上会長です。

 小規模大学ゆえの危機感からか、マスコミを通じて伝わってくる小樽商大の社会貢献、地元貢献には目を見張るものがある。トークの中でも紹介されたが、通称「マジプロ」(正式名:商大生(小樽の観光について本気で考えるプロジェクト)の取り組みとか、商大プライベートブランドの商品開発とか、意欲的に取り組みが目立っている。
 小さくてもピリッとした存在感のある大学として、これからも小樽に在り続けてほしい大学である。


※ 実は今日「冬の豊平川を遡る」シリーズで定山渓を目ざす計画でした。ところが一昨日の夕方ころから体調が今ひとつ優れず、安全を考えて今日は断念することにしました。このため今月中には予定が取れず、シリーズ完成が3月にずれ込むことになってしまいました。残念!
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冬の豊平川河畔を遡る №9

2011-02-23 14:31:51 | スノーシュートレッキング
石山橋 → 白川橋
 
 恐怖の岩場渡りを終えホッとしたものの、気温が上がった午後の雪はますます湿り気を帯び、一歩一歩歩きにくいことこの上うえありません。その上、本日の最終盤にまたまたピンチが訪れました。

 わずか10分間の昼食休憩をとっただけで再びスタートしました。(冬のアウトドアでの食事はゆっくりと楽しむという気持ちにはなれません。)
 「石山橋」を出て直ぐに「オカバルシ川」の流入口があるはずと思い写真に撮ったところは、どうやらそうではなく豊平川がふた手に分かれていたのが合流したところの写真のようです。

        
        ※ 川の中に大きな中州があって、写真上方からの流れも、
         右側からの流れも豊平川の流れです。

 雪はグサグサの上、潅木が行く手を遮ります。
 やむをえず堤防上に避難しました。しかし、そこも雪の状態は同じです。苦労しながら前進しました。

        
        ※ 川の近くはこれまでと変わらずご欄のような潅木地帯
         で前へ進むのが困難でした。

        
        ※ 堤防上は立木などはありませんが、腐れた雪が重かったです。

 途中、何度か川面の様子を確認するために川岸まで近づくのですが、潅木に邪魔されなかなか近づけません。
 そんなことを繰り返していると、以前に夏に渡ったことのある人道橋が見えてきました。マップにも載っていないその橋の名は「しらいかわはし」と橋名板が貼り付けられていました。

        
        ※ 近くの住民が重宝しているらしい釣り橋の「しらいかわはし」です。

 その「しらいかわはし」を通過すると、もう堤防そのものがありません。
 この辺りは川岸ぎりぎりまでリサイクル業者(産廃業者?)の土地となっていて足を踏み入れることができず、しかたなくリサイクル業者が立ち並ぶ通りを歩くはめになってしまいました。

        
        ※ 川の側は通れず、産廃業者の団地(?)前を通り過ぎました。

 そこを過ぎて道路から川原に入ろうとしたのですが、この辺りは自然の河岸段丘が2段になって大きく発達しています。崖が大きく急なためとても川面まで降りて行く気にはなれず、無理して1段だけ降りて2段目の河岸段丘の上をトレッキングすることにしました。
 途中名もなき川が行く手を遮断しています。なんとか渡れるところを探して進みます。そうしているうちに河岸段丘をもう1段降りてしまったようです。川面に近づいてみますが川幅には大きな変化はないようです。

        
        ※ ご覧のように名もなき沢から小さな流れが流入しています。

 そうこうしてかなり目的地の「白川橋」に近づいてきたと思われたところで、またまた崖が川面まで迫っているところに出くわしました。逃げ場はありません。
 開き直った私は再びスノーシューを脱ぎ、前回同様に崖の淵を辿り、崖の淵がないところは川の中に入ってでも前へ進みました。

        
  ※ またまた川と崖に挟まれたところに出ました。今度は距離的には短かったです。

 ようやく崖の地帯をやりすごし、川原に出たのですが今度はまた名もなき川が川原を横切っています。辺りにその川を渡れそうなところもありません。すると川を跨ぐように倒れている1本の木を見つけました。そこを渡るしかありません。ストックを支えにしながらなんとかそこを乗り越えました。
 しかし、それが限界でした。「白川橋」には川原からは近づけません。

        
        ※ これまたピンチでした。 この細い木の上をなんとか渡りました。

 私は再び崖をよじ登り、道路へ出ることにしました。
 ようやくの思いで2段の崖をよじ登り、道路へ出ることができました。

        
        ※ 一段目の崖をよじ登ったところ札幌市の白川浄水場が見えました。

 道路を迂回し、「白川橋」の上に立ったのは14時40分でした。
 結局、この橋も下から写真を撮ることにはならず横からの写真となりました。
 「白川橋」を第3日目のゴールとすることにしました。

        
        ※ 「白川橋」を渡り終えたところで本日の最後の一枚を撮りました。

《トレッキング実施日 ‘11/02/17》


 私はこの「冬の豊平川を遡る」を構想したとき、事前調査も十分しないまま「できれば定山渓あたりまで遡りたいなぁ」と考えていました。
 その定山渓はまだまだはるか遠方です。それなのに川岸(河畔)の状況はもう私の前進を許してくれるような状況ではありません。これまでと同じ方法で遡ることは到底無理だと判断しました。さて、どうするか?

 このまま中途半端な形でこのシリーズを閉じることは何としても避けたい思いがあります。
 そこで私の出した結論は、「白川橋より上流は、川に沿った道路を遡り、道路と川が近づいたところでスノーシューに切り替えて、川の様子をところどころで観察しながら定山渓を目ざそう!」と遡る方法を切り替えることにしました。

 私自身のスケジュールを睨みながら、なんとか今月中に完成したいと思っています。
(このシリーズ、それまでしばし中断します。)

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冬の豊平川河畔を遡る №8

2011-02-22 09:50:33 | スノーシュートレッキング
石山大橋 → 石山橋

 私はこの間(石山大橋→石山橋)のルート選定を間違えたことによって大ピンチに陥ってしまいました。この後私は恐怖(少しオーバーかな?)の1時間弱を体験することになってしまいました。

 私は「石山大橋」で小休止を取った後、再スタートをして今までと同じように左岸を遡り始めました。
 スタートして直ぐに硬石山から採取した岩石を砕く採石場がありましたが冬期間のためが操業はしていないようでした。
 対岸には「穴の川」の流入口が見えます。(石山大橋の前にも穴の川の流入口がありましたが、どちらも穴の川が豊平川に注いでいる流入口です)

        
        ※ 硬石山の裾野には岩石の砕石場が何社か工場を並べていました。

 採石場の敷地を過ぎると広い川原が広がります。その雪原を悠々と歩いている北キツネを見つけました。比較的距離が離れていたためスノーシューが雪を噛む音も聞こえないようです。私は近づいてから写真を撮ろうと思い、かなり近づいたのですがやはり気付かれて逃げられてしまいました。それでも逃げる瞬間を何とかカメラに収めることができました。

        
        ※ 少しピンボケ気味ですが、激安デジカメでは上出来でしょう。

 ここまで来て、私はルート選定を誤ったことに初めて気付きました!!
 というのは、私がルートを取った左岸はこの先が川面まで崖が迫っていることをこの時点で初めて思い出したのです。思い出したというのは、夏に対岸を歩いたとき、向こう岸は崖がぎりぎりまで迫っていて「とても近寄れないなぁ」と見ていたのです。
 私は引き返そうかどうか迷いました。しかし「石山大橋」からすでにかなり進んでいます。一歩一歩がぬかるむ雪の上を引き返すことにも躊躇してしまいました。
 私のいるところから「水道橋」が見えます。「もしかしてその橋を渡れるかもしれないのでそこまで行こう」と歩みを進めました。

        
        ※ この辺りで左岸にルートを取ったことの誤りに気付きました。

 「水道橋」に到達してみると、どうやら一般人は渡ることができないように柵で橋には入れないようになっています。
 「さあ、どうしょう?」と思案したのですが、名案は浮かびません。
 そこで私の出した結論は?
 「現在は渇水期だから、もしかしたら崖の下の方に人が通れるくらいのところがあるかもしれない。行けるところまで行ってみよう!そしてダメならそこから引き返そう」と決心しました。
しかし、この決心はけっして褒められる決心ではありません。安全第一を考えるなら、絶対にその時点で引き返すのが正解でしよう。私は冒険家でもなんでもなく、単に趣味でスノーシューを楽しんでいるだけなのだから…。

        
        ※ ご覧のとおり「水道橋」は人が渡るようにはなっておりません。

 私はスノーシューを脱ぎ、スノーシューをザックに括り付け、岩場の崩れたところを辿りながら慎重に歩を進めました。その姿を誰かが見ていたら、きっと崖にへばりつくように恐る恐る歩を進めているように見えたでしょう。
 中には足場がなく、川底が浅いのを確認して川の中に入りながら歩を進めたところもありました。
 次から次へと襲ってくる難しい岩場の中から比較的安全なところを見つけ慎重に、慎重に歩を進めました。
 その岩場の様子を写真でご覧いただければ、私がいかに無謀なことをやってしまったかお分かりいただけるかもしれません。

        ※ 以下のような崖の縁を恐る恐る進むこと1時間弱。
         今振り返っても冷汗ものです。  
        

        

        

        

 冷汗をかきながらもなんとか目標の「石山橋」が見えてきました。
 しかし、「石山橋」を目前にして、橋の下へ進むにはもうどこにも手がかりがありません。右手はかなりの崖だったのですが、なんとか崖の上に這い登りました。
 結局、「石山橋」を下から眺めることはできず、遠くからの写真となってしまいました。

        
        ※ 「石山橋」の橋脚にはまったく近づけず、こんな遠くから
         の一枚になってしまいました。 
    
 この時、12時20分。
 なんとか難所を切り抜け、ホッとして昼食にしました。

 別に左岸を遡ることにこだわったわけではないのですが、事前にもっと慎重に川岸の様子を読むべきだったと反省しています。   (続きは№8で)
《トレッキング実施日 ‘11/02/17》

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冬の豊平川河畔を遡る №7

2011-02-21 15:46:06 | スノーシュートレッキング
五輪大橋 → 石山大橋

 この日は気温が高く、雪はいわゆる腐れ雪状態で重く、スノーシューで踏み込むと3~40Cmも埋まってしまうほどスノーシュートレッキングには難しい条件だったが、私は勇躍スタートした。
 
 2月17日(木)「冬の豊平川を遡る」シリーズ第3日目を実施しました。
 朝7時30分に家を出て、地下鉄、定山渓バスを乗り継いで、第2日目のゴール地点の「五輪大橋」に着いたのは8時30分でした。空は曇り空、しかし気温はかなり高い。

        
        ※ 朝の「五輪大橋」です。通勤のためのバスが次々と通ります。

 スタートして直ぐ雪の堆積場があったが、避けて通ることができ川原を順調に進むことができました。豊平川の川幅はそれほど変わってはいない様子です。
 しばらく進むと対岸にスキーのジャンプ台のようなものが見えてきました。対岸は真駒内公園です。どうやら毎年真駒内スタジアムで開催されているスノーボートの大会のためのジャンプ台を造成しているようでした。(大会名「トヨタビッグエアー」は2月26日開催予定だそうです)

        
        ※ 右側が雪堆積場ですが、左側に通れるスペースがありました。

        
        ※ 「五輪大橋」スタート直後の豊平川の流れです。

        
        ※ 対岸の真駒内公園にはジャンプ台が設営されていました。

 川原の潅木地帯をトレッキングしていると、潅木の枝に何やら容器が5個ほどぶら下がっていました。昆虫か何かをトラップする装置のようです。中には特に何も入っていないようでした。
 ここでもねこやなぎの芽がやがてやってくる春を待って発芽の準備をしているようでした。

        
        ※ おそらく虫を捕まえるための装置でしょう。

        
        ※ ご覧のようにネコヤナギの芽が…。その他の木の芽もたくさん見ることができました。
 
 腐れて重い雪に悩まされながらも潅木地帯を縫ってトレッキングしていたのですが、「藻南橋」を前についに行く先を遮られてしまいました。
 しかたなく回り道をして藻南公園の中を歩くことになってしまいました。しかし、結果としては簡単に渡ることのできない小川が流入したりしていて回り道をしたことは正解でした。

        
        ※ この状態ではもう先へは進めません。  

        
        ※ 「藻南公園」の中を進むことになってしまいました。

 藻南橋に至る前に有名な「おいらん淵」があります。この「おいらん淵」については以前から少し疑問のところがありました。ちょっと本題から離れるのですがこだわってみようと思います。「おいらん淵」とは、その昔薄野遊郭の花魁がその身を儚んで崖の上から身を投じたとされるところです。
 しかし、以前訪れたときに「おいらん淵」と称されるところが意外に高さがないので「これで命を捨てることができたのだろうか?」と疑問を感じました。場所が違うのかと近くの住民に聞いたところ「確かにここが『おいらん淵』です」断言されました。
 私から見ると、対岸の崖の方がはるかに何倍も高さがあるのでそちらではないか、と今も思うところがあるのですが、あるいは長い年月の間に川そのものや、周りの地形が変わってしまったのかもしれません。そのあたりは“謎”としておくのがいいのでしょう。

        
        ※ こちらが「おいらん淵」の対岸にそびえる高い崖です。

        
        ※ そしてこちらが伝えられる「おいらん淵」だというのですが…。

 スタートから1時間半、「藻南橋」に着きました。気温が高く背中は汗にまみれています。私の服装はというと、下着とスキー用のアンダーウェア、それにトレッキング用のアウターの3枚のみですが、それでも汗をかいてしまいます。

        
        ※ 苦労しながら辿り着いた「藻南橋」です。

 小休止をして出発すると直ぐに対岸に「穴の川」の流入口が見えました。
 「藻南橋」からも川岸を伝ってトレッキングしていたのですが、あまりにも雪に埋まるために悲鳴を上げ、堤防上に避難しました。堤防上にはクロカンスキーの跡があり、その上を歩くかぎりかなり楽にトレッキングすることができました。

        
        ※ 写真では分かりづらいですが、雪上には2本のスキーの
         跡がずっと付いています。

 それでも思い直して、時々川原に近づくと川の中に小島のようなものがたくさんできています。これは川の中に残った比較的大きな石に雪が積もっている状態のようです。川底がかなり浅くなっていることを表しているようです。

        
        ※ これより上流では写真のような大きな石に雪が積もった
         光景をたくさん目にしました。

 再び川原から堤防に上がろうとしたとき、雪堆積場で働いていた若い方が私のスノーシューを見て「何それ?スキーと違うんだ」と言った後、さらに「健康の良さそう」と声をかけられたので、「ええ、まあ…」などと曖昧な返事をしてしまいました。

 そうこうするうちに10時55分、本日の第二の橋「石山大橋」に到達しました。
 「五輪大橋」→「藻南大橋」間 約90分
 「藻南大橋」→「石山大橋」間 約50分
どちらも距離的には大きな違いがないのに、これほどの差が出た原因は前半がほとんど川原の雪の中を行ったのに対して、後半は堤防上のスキーの跡を行ったことがその原因と考えられます。

        
        ※ 結局、下から仰ぎ見るような橋の写真はこの「石山大橋」
         が最後になりました。

 少し長い№7のレポートなりましたが、私はこの後大きな失敗を犯してしまいます。
 それは明日のレポートで…。
《トレッキング実施日 ‘11/02/17》

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スノーシュー三昧

2011-02-20 17:33:43 | スノーシュートレッキング
 今週末はスノーシュー三昧だった。週末三日をスノーシューに費やした。それぞれ違った形でスノーシューを楽しんだ。さまざまな形でスノーシューを楽しめることを再確認した今週末だった。 

        
        ※ 藻岩山山麓をスノーシューでトレッキングするスノーシュ
         ー体験講座の皆さんです。

 まずは17日(木)「冬の豊平川を遡る」シリーズ第3弾として五輪大橋から白川橋まで約11Kmをスノーシュートレッキングしました。

 翌18日(金)はNPO法人「ねおす」が主催するスノーシュー体験講座のスタッフとしてお手伝いしながら藻岩山山麓を巡りました。

 そして今日(19日)、札幌市青少年山の家が主催する「自然観察ハイキング」で滝野の森林をスノーシューで巡り歩きました。

        
        ※ 滝野の森で見たヤマザクラです。これは一度伐採され、
         その根元から何本もの幹が育ったものだそうです。

 最初のそれは体力づくりをメインとした“歩け、歩け”のちょっと体力的にはきついスノーシューです。
 二つ目は参加者の安全を図るスタッフとして、参加者の動向に目配りしながらのスノーシューでした。
 そして最後の自然観察は一受講者として、案内ガイドに教わりながら冬の森の自然を観察しました。

        
        ※ 滝野の森で主催者のスタッフが「スノーシューを履かなけ
         ればどうなるか」と実際に雪の中に入ったところ、写真のよ
         うに腰まで埋まり、スノーシューの威力を実感しました。

 それぞれ違った目的をもったスノーシューだったのですが、それぞれが意味のあるものだったと思っています。
 私自身がスノーシューに取り組もうと思った動機は、ゲレンデスキーやクロカンスキーに代わって冬の体力づくりの一環に、という思いがありました。
 そのことは今も変わっていませんが、それと同時に夏には踏み込めない森の奥まで足を踏み入れ、冬の特徴的な自然を知ることも非常に興味深いことだと知りました。
 また、体験を生かしてスタッフの一員として人のお役に立てる歓びも知りました。

 熱しやすく、冷めやすいのが私の特徴であり、欠点ですが、今年の冬はもう少しスノーシューを楽しんでみたいと思っています。

        
        ※ 私がスノーシューに出かけるときのザックスタイルです。
         幸いなことに写真のようにスノーシューとストックをザック
         に括り付けることができます。そして、右ポケットには冷       
         たい飲み物を、左ポケットには温かい飲み物を必ず持参しています。

 ということで、明日から「冬の豊平川を遡る」シリーズ第3弾をレポートすることにします。
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映画 39 てぃだかんかん

2011-02-19 19:27:30 | 映画鑑賞・感想

 遅まきながら映画「てぃだかんかん ~海とサンゴの小さな奇跡~」を観た。沖縄の海に、きれいなサンゴを取り戻したい…。その夢を追い続ける主人公と、その夢を支え続ける妻、観終えた後にホンワカと温かな気持ちが残った映画でした。

           

 2月9日(水)宮の沢リサイクルセンターが主催する「地球に優しいまちづくりフォーセム」が札幌市生涯学習センター(愛称:ちえりあ)であり参加しました。
 フォーラムは、地球に優しいまちづくりを進める西区民会議の活動紹介、NPO法人代表理事の高木氏をゲストにしたエコトーク、そして映画「てぃだかんかん」の上映となっていました。ここでは映画「てぃだかんかん」に絞ってレポートします。

 「てぃだかんかん」の映画で芸人の岡村隆史さんが熱演していることで話題なっていたこともあり一度観てみたいと思っていた。そして何より無料で観覧できるということでいち早く観覧を決めたのだった。

 映画は少年の頃に見た沖縄のきれいなサンゴを取り戻そうと、養殖には素人の主人公・健司が失敗を繰り返しながらも愚直に挑戦し続け、ついには世界で初めて養殖サンゴの産卵に成功するという実話をもとに制作されたものです。
 健司の愚直さ、弱さ、優しさ、海を愛する気持ちを主演の岡村隆史さんが熱演し、共感を誘います。
 そんな健司の夢を支え、時には気丈に叱咤激励する妻を松雪泰子さんが強く美しく演じます。

 映画の中で特に感動的な場面は、健司が度重なる失敗から挫折しそうになったとき、妻を演じる松雪さんが弱気になる健司を「私は夢に向かって突き進むあんたが好きで結婚したんだよ。私はあんたの夢を信じているのに、何で自分の夢を信じられないの。サンゴはあんただけの夢じゃないんだよ!」と懸命に主人公を支えようとする松雪さんのセリフにグッときました。

 映画への感動とともに、沖縄のまったりした雰囲気が映画から伝わってきて、また沖縄へ行きたくなりました。
 しかし、ここ3年、毎春南の島に行き癒されてきていたのですが、今春は止めることにしました。
 それは私の中に今ひそかに温めているプランがあり、その準備にあてたいと思っているからです。そのプランとは他の人から見ると大したことではないのですが、私にとってはそれなりにチャレンジングなテーマだとは思っているのですが…。

 今回の映画を見て、健司のように夢を持ち続け、愚直にも挑戦し続ける姿には深く共感することができた私でした。

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