人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊の単行本「クジラアタマの王様」を読み終えた話の続きの続きです。
この小説はなかなか難解な話です。数回読んで、あちこちに散りばめられた伏線がつながり、話の全体の展開が分かり、その面白さに気がつきます。
この単行本「クジラアタマの王様」は、2019年7月5日にNHK出版から発行されています。価格は1500円+消費税です。
単行本「クジラアタマの王様」の小説の主人公である岸さんは、自分が見る夢の世界で、ロールプレイングゲーム(Role-Playing Game) の主人公の一人として活躍しています。
以下は、この小説のネタばらしです。
自分が見る夢の世界で、怪物と戦うチームの一員である小沢ヒジリ(おざわひじり)さんは、最初に現実社会で顔見知りになった時は、人気歌手グループのメンバーでしたが、15年経った今は、世界的な映画俳優になっています。
そして、もう一人の怪物と戦うチームの一員である池野内征爾(いけのうちせいじ)さんは、東京都議会議員から国政の衆議院議員になり、なんと国土交通大臣になり、さらに今は厚生労働大臣に就任しています。
この池野内征爾議員は、国土交通大臣の時には宅配業者から多額の政治献金を受けていたとのニュースが流れ、厚生労働大臣である現在は、補助金通知決定の通知を受けた法人から違法献金を受けていたという疑惑のニュースが流れてます。これが伏線です。
夢の世界で、怪物と戦うチームの一員同志である3人ですが、小沢ヒジリさんによると、チームではなく一人で怪獣戦ったこともあるそうです(夢の中の戦いは、小沢ヒジリさんは覚えていますが、岸さんはほとんど覚えていないのです)。
そして、小沢ヒジリさんが夢の中で、大きな牛の怪獣と戦って負けると、小沢ヒジリさんが所属する芸能事務所が脱税容疑で調べられます。夢の中の戦いの結果が現実社会に反映します。
現在は課長に出世した岸さんは、池野内征爾議員に呼び出されて話をすると、言い訳として「政治家が献金をもらうのは常識なのかもしれません」といって、「私から献金を求めていないのに、相手が勝手に献金し、受け取ったことがある」といいます。
話は、日本で新しい“鳥インフルエンザ”が流行し始める動きになっていきます。そして、岸さんの娘の佳凛さんが、近所のおばあさんが身体の具合が悪かったので、家まで送り届けた時に感染したようです。
この時代の日本では、“鳥インフルエンザ”患者が出た地域やその家庭を探しだし、「不注意だ」などとの“うわさコメント”を出す不穏な時代になっています。現在の一部のSNS(Social Networking Service=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のように、無責任な投稿意見が個人を傷つける風潮が強まっていました。
実は、このSNS的なうわさ情報は、各自が持っている「パスカ」に届きます(この情報端末「パスカ」は、伊坂幸太郎さんの単行本「スピンモンスター」に登場したものです。伊坂幸太郎ファンでないと分からない話です)。
日本で流行始めた“鳥インフルエンザ”は、日本の製薬企業が研究開発したワクチンによってなんとか収拾します。岸さんの娘の佳凛さんも救われます。
実は、この“鳥インフルエンザ”ワクチンは、海外の製薬企業が研究開発し、成功していました。日本の政治家の中で、この海外の製薬企業と結び付いた者たちが、「池野内征爾議員の国内製薬企業からの政治献金疑惑」を流してました。
作者の伊坂幸太郎さんは、政治献金疑惑の中身を書いていません。今回、日本の製薬企業が研究開発したワクチンによってなんとか収拾できたのは、夢の世界で怪獣を倒した結果、池野内征爾議員に幸運な結果になったとも読み取れます。
物事の正否、裏表も、実は曖昧なものだと伝えたいようです。
単行本「クジラアタマの大様」の最終章の第4章「マイクロチップと鳥」は話が飛び飛びになります。全体の流れをつかむだけでも、予想以上に苦労します。何となく、この続きがまだあるような気もします。
人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊「クジラアタマの王様」を読み終えた話は、弊ブログの2019年9月18日編から始まっています。
この小説はなかなか難解な話です。数回読んで、あちこちに散りばめられた伏線がつながり、話の全体の展開が分かり、その面白さに気がつきます。
この単行本「クジラアタマの王様」は、2019年7月5日にNHK出版から発行されています。価格は1500円+消費税です。
単行本「クジラアタマの王様」の小説の主人公である岸さんは、自分が見る夢の世界で、ロールプレイングゲーム(Role-Playing Game) の主人公の一人として活躍しています。
以下は、この小説のネタばらしです。
自分が見る夢の世界で、怪物と戦うチームの一員である小沢ヒジリ(おざわひじり)さんは、最初に現実社会で顔見知りになった時は、人気歌手グループのメンバーでしたが、15年経った今は、世界的な映画俳優になっています。
そして、もう一人の怪物と戦うチームの一員である池野内征爾(いけのうちせいじ)さんは、東京都議会議員から国政の衆議院議員になり、なんと国土交通大臣になり、さらに今は厚生労働大臣に就任しています。
この池野内征爾議員は、国土交通大臣の時には宅配業者から多額の政治献金を受けていたとのニュースが流れ、厚生労働大臣である現在は、補助金通知決定の通知を受けた法人から違法献金を受けていたという疑惑のニュースが流れてます。これが伏線です。
夢の世界で、怪物と戦うチームの一員同志である3人ですが、小沢ヒジリさんによると、チームではなく一人で怪獣戦ったこともあるそうです(夢の中の戦いは、小沢ヒジリさんは覚えていますが、岸さんはほとんど覚えていないのです)。
そして、小沢ヒジリさんが夢の中で、大きな牛の怪獣と戦って負けると、小沢ヒジリさんが所属する芸能事務所が脱税容疑で調べられます。夢の中の戦いの結果が現実社会に反映します。
現在は課長に出世した岸さんは、池野内征爾議員に呼び出されて話をすると、言い訳として「政治家が献金をもらうのは常識なのかもしれません」といって、「私から献金を求めていないのに、相手が勝手に献金し、受け取ったことがある」といいます。
話は、日本で新しい“鳥インフルエンザ”が流行し始める動きになっていきます。そして、岸さんの娘の佳凛さんが、近所のおばあさんが身体の具合が悪かったので、家まで送り届けた時に感染したようです。
この時代の日本では、“鳥インフルエンザ”患者が出た地域やその家庭を探しだし、「不注意だ」などとの“うわさコメント”を出す不穏な時代になっています。現在の一部のSNS(Social Networking Service=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のように、無責任な投稿意見が個人を傷つける風潮が強まっていました。
実は、このSNS的なうわさ情報は、各自が持っている「パスカ」に届きます(この情報端末「パスカ」は、伊坂幸太郎さんの単行本「スピンモンスター」に登場したものです。伊坂幸太郎ファンでないと分からない話です)。
日本で流行始めた“鳥インフルエンザ”は、日本の製薬企業が研究開発したワクチンによってなんとか収拾します。岸さんの娘の佳凛さんも救われます。
実は、この“鳥インフルエンザ”ワクチンは、海外の製薬企業が研究開発し、成功していました。日本の政治家の中で、この海外の製薬企業と結び付いた者たちが、「池野内征爾議員の国内製薬企業からの政治献金疑惑」を流してました。
作者の伊坂幸太郎さんは、政治献金疑惑の中身を書いていません。今回、日本の製薬企業が研究開発したワクチンによってなんとか収拾できたのは、夢の世界で怪獣を倒した結果、池野内征爾議員に幸運な結果になったとも読み取れます。
物事の正否、裏表も、実は曖昧なものだと伝えたいようです。
単行本「クジラアタマの大様」の最終章の第4章「マイクロチップと鳥」は話が飛び飛びになります。全体の流れをつかむだけでも、予想以上に苦労します。何となく、この続きがまだあるような気もします。
人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊「クジラアタマの王様」を読み終えた話は、弊ブログの2019年9月18日編から始まっています。