ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊の単行本「クジラアタマの王様」を読み終えました

2019年09月18日 | 
 人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊の単行本「クジラアタマの王様」を読み終えました。

 この小説のストーリーは難解で数回読んで、その面白さに気がつきました。結果的には傑作だと感じています。

 この単行本「クジラアタマの王様」は、2019年7月5日にNHK出版から発行されています。価格は、1500円+消費税です。



 単行本「クジラアタマの王様」はファンタジー的なミステリーです。主人公が見る夢の世界で、ロールプレイングゲーム(Role-Playing Game) の主人公の一人として活躍します。

 このミステリー小説の主人公は、新興のお菓子会社の宣伝広報局に勤務する岸さんという男性です。

 単行本「クジラアタマの王様」は、最初のページから数ページにわたって、劇画風の漫画が載っています。活字ではなく、漫画から始まる訳の分からない始まりです。時々出て来る、この劇画風の漫画は、中身を読み進む内に、ロールプレイングゲーム(RPG) の世界での出来事を示していることが分かります。

 以下は、この単行本「クジラアタマの王様」の中身のネタばらしです。これを前提に以下をお読みください。

 最初の章は、宣伝広報局に勤務する岸さんが、ロールプレイングゲーム(RPG) の世界での仲間の一人の東京都議会議員の池野内征爾(いけのうちせいじ)さんと出会うまでのエピソードです。

 さらに第1章には、ロールプレイングゲーム(RPG) の世界での岸さんの仲間の一人の小沢ヒジリ(おざわひじり)さんがさりげなく登場します。

 お菓子会社の新製品であるマシュマロの宣伝に、当時、人気者だった歌手グループの一員の小沢ヒジリさんに出てもらいたいと、担当者が出演を交渉しています。こうした話の流れの中で、小沢ヒジリさんは登場します。

 実は、人気歌手グループの一員の小沢ヒジリさんのことはさりげない話として触れています。この小沢ヒジリさんが重要な主人公の一人とは感じさせない書きぶりです。これも伊坂幸太郎さんの書きぶりの技法です。

 そして、この3人の主人公が出てくる第1章は、読み進むと、ジグソーパズルの1ピースのような部分が点在しています。

 このジグソーパズルの1ピースのような部分を覚えていないと、全体の話が分からなくなります。

 たとえば、最後に重要な事件になる新型インフルエンザウイルスによるパンデミックの話がさりげなく書いてあります。

 この話の流れに重要な指針となる事柄が散りばめられています。

 第2章は、東京都議会議員の池野内征爾さんが訪ねて来て、岸さんに「夢の中身を覚えていないか」と尋ねます。この夢の中身とは、異次元でロールプレイングゲーム(RPG) の世界での仲間として敵を倒す話でした。

 そして「この夢の世界で敵を倒すと、現実の世界での難問が解決する」と伝えます(第2章以降で、次第に分かってきます)。

 この単行本「クジラアタマの王様」は一見、ファンタジー的な軽い文体の物語ですが、そのミステリー部分はジグソーパズルの1ピースのような部分の中身を覚えていないと、全体像がつかめない、かなり難解な話の展開です。

埼玉県比企郡ときがわ町大字椚平の山麓では、シュウカイドウの花が群生して咲いています

2019年09月18日 | 季節の移ろい
 埼玉県比企郡ときがわ町大字椚平というスギ林の山麓では、シュウカイドウの花が群生して咲いています。

 埼玉県内を流れる荒川の支流の入間川の支流の一つである都幾川(ときがわ)は、ときがわ町の西の外れの山麓から流れ始めています。

 ときがわ町の西側部分は、いくらか標高が高い低山が続く山里です。ここは林業を中心とした山里のようです。

 その一角に、椚平(くぬぎだいら)という地名のスギ林があり、そのスギ林の中の数カ所で、シュウカイドウの花が群生して咲いています。





 スギ林の斜面の一郭で、シュウカイドウの花が群生して咲いています。









 シュウカイドウは、割と急斜面の太陽光がよく当たる山麓でよく育っています。



 スギ林の斜面の中を通る山道を上がって行くと、突然、明るい桃色のシュウカイドウの花の群落が出現します。









 今年は夏の天候不順が続いたためにに、例年よりは、シュウカイドウの花の開花が遅く、花の数もやや少ないとの評判です。

 江戸時代に、中国から伝わったシュウカイドウを、この山麓に植えたところ、根付いたそうです。シュウカイドウは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属で、ベコニアの仲間だそうです。

 実際には、埼玉県内では秩父市などの西側の山麓の水が豊かな場所で、このシュウカイドウの花がよく咲いています。

 シュウカイドウは日本の夏から秋への気候の変化に合って繁殖したようです。