最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

推理作家協会フェスティバル2022

2022-09-07 | 小説
9月4日に開催された、日本推理作家協会フェスティバル2022に参加するために東京に行ってきました。


台風を心配していましたが、早朝の福岡空港は青空が広がっていました。


会場は、千代田区神田神保町にある出版クラブホールです。


翻訳ミステリー大賞授賞式、日本推理作家協会会員、堺三保監督のSF短編映画【オービタル・クリスマス】上映会、協会オリジナルショートムービー【無呼吸代表理事と消えた番号】上映、佐藤究さんと潮谷験さんのトークショー【ミステリーの可能性を探る~常に挑戦を続けるために~】など、盛りだくさんで、すごく楽しめました。
コロナ禍での準備は、いっそう大変だったと思います。
当日は、アミの会のメンバーもお手伝いされていましたが、私は何もお手伝いできずに申し訳なかったです。
写真撮影はOKだったのですが、肖像権等の問題があるので、ブログへのアップは控えますね。
会場の後ろに、新刊を展示するコーナーがあったので、その写真だけでも……。


目を引いた大谷睦さんの『クラウドの城』


写真は一部ですが、どの本も面白そうです。


「アミの会」関連の本も、メンバーで持ち寄って展示しました。


「アミの会アワード2021」の授賞式もありました。
受賞作は、大石直紀さんの「東柱と東柱(ドンジュととうちゆう)」です。
京都文学小景『物語の生まれた街角で』(光文社文庫)に収録されています。
大石さんはご都合により出席できませんでしたが、受賞の言葉を光文社の小口稔さんが代読されました。とても嬉しい内容でした。
詳しくは、アミの会のFacebookをご覧ください。


8月24日に急逝されたアミの会の大切なメンバー、光原百合さんの追悼の時間も設けられ、追悼の言葉のあと、出席者全員で黙祷しました。
アミの会のメンバーと光原さんのことを語り合う時間が持てたことにも感謝しています。


協会オリジナルショートムービーは、京極夏彦さん、今野敏さんほか、錚々たる方々の演技が楽しくて、マスク越しに笑いが起きていました。
女優の柊子さんが参加されていたので、いっそう素晴らしいものになっていました。

柊子さんは、NHKの朝ドラ『まれ』で、主人公の先輩パティシエ役でも注目されました。
そして、8月10日に文藝春秋より『誕生日の雨傘』が発売に! 
「オール讀物」に収録された表題作を含む連作短編集です。


会場でお祝いを伝えたら、発売されたばかりの『誕生日の雨傘』をいただいてしまいました。サインも素敵です。
私も展示用に持っていたアミの会の本を差し上げました。


『誕生日の雨傘』は、帰りの飛行機で読み始めたら止まらなくなりました。
リアリティのある会話も、繊細な描写も、驚くばかりです。
表題作の「誕生日の雨傘」もすごく好きでしたが、「鏡の中のあめ玉」は、主人公のようにダンスに情熱を注いでいる若い友人がいるので、思わず涙がこぼれました。
すばらしいデビュー作だと思います。

さらに素敵になられた柊子さんのお写真もありますが、ブログ掲載の許可をもらうのを忘れました。
2017年に柴田よしきさん原作、柊子さんが主演の舞台『猫は毒殺に関与しない』を観に行ったときのブログはこちらから。

9月5日は、台風が接近して飛行機の欠航が出ていると知り、羽田空港で早い便に変更してもらい、無事に帰宅。
短い滞在でしたが、久しぶりにお目にかかれた方も多く、充実した時間を過ごすことができました。


既刊本等はここにまとめています。
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ご意見などは、下記のメールアドレスまでお願いします。
hiromi20050115@yahoo.co.jp
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