まりっぺのお気楽読書

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スウェーデン王グスタフ6世妃 マルガレーテ

2011-10-19 22:49:24 | スウェーデン王妃
旅先の恋が実を結ぶ
グスタフ6世妃 マルガレーテ・アヴ・コンノート


1882~1920/在位せず

グスタフ5世が92歳という高齢で亡くなったため、即位した時には67歳だったという
長~い王太子時代を送ったグスタフ5世は2回結婚しておられます。

一人目の妃はヴィクトリア女王の三男コンノート公アーサーの王女
マーガレット(マルガレーテ)です。
         
お年頃になったマルガレーテは、妹のパトリシアと並んで、ヨーロッパで最も美しく
プリンセスに相応しい女性だと言われていました。

伯父にあたるイギリス王エドワード7世は、二人を王太子=ゆくゆくは王クラスの
男性と結婚させたがっていました。

マルガレーテ23歳、パトリシア18歳の時、コンノート公一家はポルトガルを訪問しました。
この時、ポルトガル王太子マヌエル(後の2世)は姉妹のどちらかと結婚したがっていました。

スペインではアルフォンソ13世とパトリシアの結婚話がおおいに盛り上がりましたが
結局アルフォンソはヴィクトリア・デ・バッテンブルクと結婚しました。
どうも上手くまとまりませんな…

その後も旅は続き、エジプトのカイロでグスタフと出会いました。
二人はお互いにひと目ぼれしたそうでして、グスタフはイギリス領事館の晩餐の席で
マルガレーテに求婚、半年後には結婚しました。
中世の戦利品的な結婚は別として、けっこう異例の早さですよね。

マルガレーテが王太子妃になってから7年後の1914年、第一次世界大戦が開戦しました。
スウェーデンは中立を謳っておりましたが、やはり余波はありますよね。

マルガレーテは赤十字をサポートするために裁縫サークルを開催したり
パラフィン不足の折りにはコレクションのキャンドルを差し出しています。
現在ではお目にかかれないような綺麗なキャンドルもあったでしょうに…

他にも訓練を受けた少女たちに仕事を与える計画を発案したり
囚人たちの社会復帰にも尽力しました。
さすがヴィクトリア女王の孫… 堅実なプリンセスですね。

1920年、マルガレーテは6人目の子供を身ごもっていて、妊娠8ヶ月でしたが
胸の手術を受けました。
その後感染症にかかり、すぐに亡くなってしまいました。

長女イングリッドはデンマーク王フレデリク6世妃で
現女王マルグレーテ2世の母君にあたります。



              
偽名を使った王妃
グスタフ6世妃 ルイーゼ・アヴ・マウントバッテン


1889~1965/在位 1950~1965

で、しっかり者と思われる前妃マルガレーテを亡くしたグスタフ6世が
3年後に再婚したのが、変わり者と言われているルイーゼです。

マウントバッテンの名でおわかりの通り、イギリスのプリンセスです。
母ヴィクトリアはヴィクトリア女王の次女アリスの長女です。

前妃マルガレーテとも親戚にあたります。
       

常々「ぜっっったいに王とか男やもめとは結婚しない!」と主張していたそうですが
34歳の時に、王で男やもめのグスタフと結婚しました。

子供っぽく激し易い性格だったみたいです。
ポメラニアンを何匹か飼っていて、いつも連れ歩いていました。
旅行にはグリップスホルム伯夫人とかオルセン夫人という偽名を使っていました。
歓迎の式典とか挨拶なんかが煩わしかったのかしらね?

ロンドンでバスにぶつかった時には “ 私はスウェーデン王妃 ” というカードを
携帯していたと言われています。
何年頃の話かわかりませんが、スケールのでかい徘徊でもしていたんでしょうか?

1964年のノーベル賞授賞式以降公の場に出ることがないまま
翌年大病の手術の後亡くなりました。

現在なら違った意味で人気者になるかもね…
ブリちゃんとかパリスと並んでお騒がせセレブのコーナーの常連になるかもしれませんな。

スウェーデン王妃は今回が最終回です。
このところあまりブログができず、草稿のストックが無いので焦ってます
一応予定はあるんですけどね… 次回シリーズまで今しばらくお待ち下さい。

(参考文献 武田龍夫氏『物語スウェーデン史』 Wikipedai英語版)

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2 コメント

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 (Hope)
2011-10-20 02:58:18
お久しぶりでございます。
早速ですが、誤言い回しの指摘です

ルイーゼ編の
>母ヴィクトリアはヴィクトリア女王の次女アリスです。
ですが、ここは
『母ヴィクトリアはヴィクトリア女王の次女アリスの娘です。』
が正確かと…。

ではでは~。
こんばんわ (まりっぺ)
2011-10-20 22:51:45
Hopeさま、こんばんわ

確かに!
お恥ずかしいことです さっそく訂正いたします。
ありがとうございました。

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