
庶民派として愛された寵姫
アリエノール “ネル” グィン
1650~1687/愛妾 1668~1685
トマス・グィンという騎士の娘らしいのですが、一緒に住んだかどうかは定かでなく
母親は売春婦だったみたいです。
ネルも小さな頃、母親の仕事場マダム・ロスの売春宿で短い間お仕事をしたようです。
後年ネルは「飲み物を運んだだけなんだから」と売春は否定してますけどね…
12歳の時にダンカンとかいう男性の愛人になって2年ほど囲われていました。
1663年にトマス・キリグルーがブリッジストリート劇場をオープンすると
ネルは姉のローズとともに “ オレンジガール ” となって果物や飲み物を売る仕事に
つきました(売ってたのはそれだけじゃなかったらしいんですけども)
1年ほどして女優になったネルは王政復古を題材にしたコメディで人気者になります。
チャールズ・ハートという俳優の恋人でしたが、チャールズ2世の新しい愛妾を
探していたバッキンガム公に声をかけられ謁見式に臨みました。
その時選ばれたのは女優のモル・デイヴィスでしたが、本当はネルが本命でした。
ネルがどうしても5,000ポンド前払いしてほしいと要求したので落とされたそうです。
謁見から1年後、ネルとチャールズ2世は劇場で隣のボックスになります。
これは絶対仕組んだよね!
案の定すぐにチャールズ2世からお声がかかり愛妾の座につきました。

翌年にはモル・デイヴィスもお払い箱になるし、バーバラ・ヴィリアーズの色香もあせて
ネルの座も安泰かと思われました。ところがそうは問屋が…
1670年にはフランスから強敵ルイーズ・ケロワールがやってきます。
目まぐるしく変わるチャールズ2世の愛妾の中で
最後まで愛妾でいたのはネルとルイーズだけでした。
どちらかといえばルイーズ優勢な戦いではありましたが
ジョーク好きで明るく、数少ないプロテスタントの愛妾だったネルは
市民に人気がありましたし、王もおいそれとは手放せなかったみたいです。
ルイーズが愛妾になった年には、王が自分にケチ臭いからと舞台復帰をして
邸宅を手に入れたし、他の上流出身の寵姫たちがネルを蔑むような態度を見せると
肩に手をおいて「同じ商売だもの、仲良くしようよ」なんてこと言ってからかうなど
すごく茶目っ気があったみたい…王も一緒にいて楽しかったんじゃないかしら?
兄王の死の床で「哀れなネルをよろしく」と頼まれたジェイムズ2世が
しぶしぶネルに年金を与えたので、気楽な生活が送れていたのでしたが
チャールズ2世の死からわずか1年後、心臓発作をおこして35歳の若さで亡くなりました。
性病をうつされていたらしいという説もありますが定かではありません。
年をとって捨てられて、誰にも相手にされずボロボロになる愛妾もけっこういますから
長生きした方がいいのかどうだか判断がつきませんけど
生きていれば何かいいことが起こるかもしれないですもんね。
バイタリティもあったみたいだし、世の中をアッと言わせたかもしれないのに…
散り際の良さも人気に繋がっているのかもしれませんけど。
(参考文献 森譲氏『英国王妃物語』 ドーン・B・ソーヴァ『愛人百科』
エレノア・ハーマン『王たちのセックス』 Wikipedia英語版)
有名な愛人や愛妾をピックアップしA〜Zの順で紹介しています
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね


王様たちの恋愛スキャンダル満載です
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね


アリエノール “ネル” グィン
1650~1687/愛妾 1668~1685
トマス・グィンという騎士の娘らしいのですが、一緒に住んだかどうかは定かでなく
母親は売春婦だったみたいです。
ネルも小さな頃、母親の仕事場マダム・ロスの売春宿で短い間お仕事をしたようです。
後年ネルは「飲み物を運んだだけなんだから」と売春は否定してますけどね…
12歳の時にダンカンとかいう男性の愛人になって2年ほど囲われていました。
1663年にトマス・キリグルーがブリッジストリート劇場をオープンすると
ネルは姉のローズとともに “ オレンジガール ” となって果物や飲み物を売る仕事に
つきました(売ってたのはそれだけじゃなかったらしいんですけども)
1年ほどして女優になったネルは王政復古を題材にしたコメディで人気者になります。
チャールズ・ハートという俳優の恋人でしたが、チャールズ2世の新しい愛妾を
探していたバッキンガム公に声をかけられ謁見式に臨みました。
その時選ばれたのは女優のモル・デイヴィスでしたが、本当はネルが本命でした。
ネルがどうしても5,000ポンド前払いしてほしいと要求したので落とされたそうです。
謁見から1年後、ネルとチャールズ2世は劇場で隣のボックスになります。
これは絶対仕組んだよね!
案の定すぐにチャールズ2世からお声がかかり愛妾の座につきました。

翌年にはモル・デイヴィスもお払い箱になるし、バーバラ・ヴィリアーズの色香もあせて
ネルの座も安泰かと思われました。ところがそうは問屋が…
1670年にはフランスから強敵ルイーズ・ケロワールがやってきます。
目まぐるしく変わるチャールズ2世の愛妾の中で
最後まで愛妾でいたのはネルとルイーズだけでした。
どちらかといえばルイーズ優勢な戦いではありましたが
ジョーク好きで明るく、数少ないプロテスタントの愛妾だったネルは
市民に人気がありましたし、王もおいそれとは手放せなかったみたいです。
ルイーズが愛妾になった年には、王が自分にケチ臭いからと舞台復帰をして
邸宅を手に入れたし、他の上流出身の寵姫たちがネルを蔑むような態度を見せると
肩に手をおいて「同じ商売だもの、仲良くしようよ」なんてこと言ってからかうなど
すごく茶目っ気があったみたい…王も一緒にいて楽しかったんじゃないかしら?
兄王の死の床で「哀れなネルをよろしく」と頼まれたジェイムズ2世が
しぶしぶネルに年金を与えたので、気楽な生活が送れていたのでしたが
チャールズ2世の死からわずか1年後、心臓発作をおこして35歳の若さで亡くなりました。
性病をうつされていたらしいという説もありますが定かではありません。
年をとって捨てられて、誰にも相手にされずボロボロになる愛妾もけっこういますから
長生きした方がいいのかどうだか判断がつきませんけど
生きていれば何かいいことが起こるかもしれないですもんね。
バイタリティもあったみたいだし、世の中をアッと言わせたかもしれないのに…
散り際の良さも人気に繋がっているのかもしれませんけど。
(参考文献 森譲氏『英国王妃物語』 ドーン・B・ソーヴァ『愛人百科』
エレノア・ハーマン『王たちのセックス』 Wikipedia英語版)
有名な愛人や愛妾をピックアップしA〜Zの順で紹介しています
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね
王様たちの恋愛スキャンダル満載です
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね
やあすごい言葉です。
って全然関係ないんだけど昨日ロックの日
あなたそれこそあの例のTシャツ着てロックしたことと想像します、
あなたの名前少しブログで掲載しました。
以後承認ですが・・・
お知らせしときます。
それで近づいてみたらへんな着ぐるみが何か配ってんのよ。
「なんでしょう?」と思ったら “ロック” って “カギ” じゃんかぁ~!っていうことで
カギのパンフレットをもらってしまいました。
とんだロック違いですな・・・
案の定 J-WAVEで毎日のように JUMP がかかっているわけよ。
VAN HALENだったら他にも聴きたい曲あるのですけど。
よっちゃん元気かなぁ・・・?
母親は半ば売春婦、半ば酒場の女店主で、教養のない、身分の低い女でしたが、父親は、かなりの身分、大尉だったらしく、国を巻き込んだ争いに破れ、落ちぶれ、下町に逃れ、身分の低い女と深い仲になり、生まれたのが、ネルと姉で、父親は早くに亡くなり、姉妹は母のもと、幼くして治安の悪い下町で働き、ネルは必ずこんなところから這い出てやる、と常に思っていたらしいです。こんなところで育ってきたおかげ(?)か散々鍛えられ、ちょっとやそっとではへこたれない根性を持ち、その美貌で女優に上り詰め、当代王の寵姫に上り詰めたのは、凄いですね!寵姫だけど、他のライバル達とは違い、のんびりとした田舎で、陽気に楽しく王とお喋りして過ごすことを好み、唯一、子供達の地位を望んだ以外は、チャールズを心底愛した女性だったらしいですね。ライバル・ルイーズの事は当然大嫌いで、“薮睨みの枝垂れ柳”と何かと泣き真似をする彼女を茶化し、そんな彼女の泣き真似に騙されるチャールズに不満を持っていたらしいですね。
でも、ネルは、情に厚く、かつての友人らを大切にし、困った際は躊躇わず助けてあげたそうですね。そういった所が、チャールズ2世から可愛がれ、国民から愛されたのでしょうね、若くして亡くなったのは、残念ですが‥‥