まりっぺのお気楽読書

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イングランド王チャールズ2世愛妾 バーバラ

2009-06-07 03:04:30 | 王の寵姫・愛妾
身も心も愛人気質
カースルメイン伯夫人、クリーブランド公爵 バーバラ・ヴィリアーズ


1641~1709/愛妾 1660~1674

バーバラの父ウィリアム・ヴィリアーズは一応グラディゾン子爵という貴族でしたが
生活は楽じゃなかったらしいです。
だからというわけじゃありませんがバーバラも奔放に育ったようで、15歳の時には
愛人のチェスターフィールド伯のもとへ入り浸りという生活を送っていました。
19歳の時、進展のない愛人との生活に別れを告げてロジャー・パーマーという
若い外交官と結婚しました。
       
バーバラがチャールズに初めて会ったのは、まだチャールズが亡命中のことでした。
王党派のいとこサー・ブロドリックに依頼されてブリュッッセルのチャールズのもとへ
メッセージを運んだのですが、チャールズは即バーバラを愛妾にしたらしいです。

ちなみにチャールズはルーシー・ウォルターと別れた後、シャノン伯夫人エリザベスや
騎士の娘キャサリン・ペグなどを愛妾にし、子供も生まれていました。

ロンドンでも評判の美貌だったというバーバラ、いとこにも何か狙いがあったんじゃ…?

チャールズ2世はバーバラの夫をカースルメイン伯爵に、バーバラもクリーヴランド公爵に
叙任するなど大盤振る舞いをしています。
他の愛妾や庶子たちにもバンバン爵位を与えていたので
爵位は増えるし経費は嵩むしで…困ったもんですな。

1662年、チャールズ2世はポルトガル王女キャサリン と結婚することになりました。
その時妊娠9ヶ月だったバーバラはなんとか邪魔しようと手をつくしましたが
相手の肖像画を見てすっかり乗り気の王は自らポーツマスまで迎えに行ってしまいました。
バーバラ大激怒 宮殿で出産すると騒いだ挙げ句、下着を洗濯し始め
ホワイトホール宮殿の庭に干したりして使用人を慌てさせました。

その後すったもんだの末王妃の女官になったバーバラは王宮に住みつくと
王妃より大きな顔でサロンを開いたりして宮廷を牛耳っていきますが
次々現れる愛妾たちや年齢的な衰えから王が冷たくなってきたなぁ…と感じ始めました。
また、少女時代から早熟だった彼女は、モールバラ公ジョン・チャーチルなど
廷臣や使用人たちと浮気を繰り返してチャールズにバレたりしました。

危ないな…とも思った時から友人を会計吏にして富を蓄えていた彼女は
1674年にとうとうお役御免になってしまいます。
その際チャールズは「今後は騒ぎをおこさないでほしい」とお願いしたんですけど
彼女は聞く耳もたずで役者やサーカスの芸人を愛人に持って好き放題に暮らしました。

65歳の時(別れてなかったの!?)夫のカースルメイン伯が亡くなると
「これで自由になった」と言って10歳年下の伊達男と再婚しました。
けれど男は暴力を振るうわ金をせびりとるわで、とうとうピストルをつきつけられて
助けを呼ぶことになり、これを機に離婚しました。

病気はなんだか分かりませんが、晩年は水腫ができて体が膨れちゃったそうです。
1709年に孫息子の館で亡くなりました。

たぶんチャールズが現れなくても、誰かの愛人になってたと思うわ。
男女そろって淫乱って、どちらかだけが浮気三昧よりいい組み合わせなんじゃないの?
お互い様で嫉妬も少なくてすむし、待つわ状態で泣き暮らすこともないし…ダメ?

(参考文献 森譲氏『英国王妃物語』 ドーン・B・ソーヴァ『愛人百科』
      エレノア・ハーマン『王たちのセックス』)

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1 コメント

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チャールズ2世の愛したあばずれ (メリエンダ)
2018-09-29 22:01:53
バーバラ・ヴィリアーズは、チャールズ2世の数多くいる愛人の中でも、その欲深さ、尻軽さ等で悪名高く、自身の欲望の赴くがままに生きた女性。自らの存在を、やって来たばかりの王妃に知らしめて、ショックで卒倒させたり、他の多くの男と通じたり、と枚挙いとまがないですね‥さらには、自分の生んだ多くの子供達、チャールズが、自分の子供かを疑っていたらしいですが、バーバラは、王の紛れもない実子だ、とかなんとか言って、無理矢理、認知させて、愛人ライフを謳歌していたみたいですね‥人の迷惑を顧みず‥良いとこ無しな感じですが、バーバラは類い希な美貌とその気だるげな色香漂う風情の持主で、世の男たちと言うものは、こういった“退廃さ漂う風情”の女性に弱いものですね。チャールズ2世も彼女のこういった風情に魅了されていたのでしょう。ですが、バーバラの晩年は、バチがあたったのか、ろくでもない、自身を男性にしたような男にカモにされ、惨めな晩年だったみたいですね。因果応報?
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