まりっぺのお気楽読書

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『マギンティ夫人は死んだ』寝た子は起こさないで!

2009-04-02 01:14:00 | アガサ・クリスティ
Mrs.McGINTY'S DEAD 
1951年 アガサ・クリスティ

唐突に「死んだ」って言われてもさ…ドキドキするじゃありませんか。

スペンス警視がポアロを訪ねて来て
「自分が手がけたマギンティ夫人殺人事件の犯人が逮捕されたベントリィではないと思う」
と言いだします。

マギンティ夫人は雑役婦で、村の家々でこまごました仕事をもらっていました。
殺されたのは寝室で、逮捕されたのはマギンティ夫人の下宿人ベントリィでした。

いろいろな家に出入りしていたというのがポイントになりそうですね?
実は夫人は新聞の一部を切り抜いていました。
そこには、何年も前におこった殺人事件に関係したと思われる4人の女性の古い写真が
“ 今いずこ? ” という見出しで掲載されていたことが分かりました。

その4人のうちのひとりが犯人なのでしょうか?
その女が村の中に潜んでいるのでいるのでしょうか?

ポアロは数人の女性とその関係者に注目します。

下宿屋のモーリンとその夫ジョン・サマーへイズ、インド帰りです。
息子を溺愛しているローラと、劇作家のロビン・アップワード。
最近村にやってきたドクター・レンデルと再婚相手のシェラア。
政界を狙うガイ・カーペンターと妻で元戦争未亡人のイヴ。
病気がちなエディスと神経質な夫ロジャー・ウェザビー、
そしてエディスの連れ子で母親にしばりつけられているデアドリィ。

ある時、皆の前でポアロが披露した4人の女性の写真を見て、アップワード夫人が
「ひとり知っている」と言いだします。 
夫人はその後首を絞められて殺されてしまいました。

やはりこの中に犯人がいるのです! ま、当たり前なんですけどね
でも、きっと別の人に目星をつけちゃうと思いますよ。
だって新聞の切り抜きという、ものすごい手がかりがあるんですから。
犯人逮捕のポイントは、手がかりからどれぐらい想像力を駆使できるか? なんですかね。

せっかく平和に暮らしているというのに、昔のことをほじくり返すのは
やめてほしいですね。
殺人は極端だけど、知られたくないことや忘れたいこともあるというのに。
「許すまじ!」という正義感も大事だけど、思わぬ結果を生むことがあるのかも…

ホント、うまく出来たストーリーです。おもしろかった
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ドラマもとてもおもしろかったです
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余談です
アガサ・クリスティの小説って、ついキャスティングしたくなりませんか?
なるべく犯人が分からなくするためにはどうしたらいいだろう?
できるだけ豪華キャストでいきたいですよね。
たまにやってる岸恵子シリーズはやめてほしいのよね
犯人分かっちゃうし、なんか他のキャストが貧乏臭いんだもん。

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