
京都太秦広隆寺の国宝第1号の弥勒菩薩思惟像。Mさんは太秦に13年も住んでおられたのだそうです。
因島にお住まいのM.Kさん、勤務で各地転勤しておられましたが、昨年生地の因島に帰って来られました。数年まえに他界さ
れたご両親は大三島の宗方のご出身です。
お若い頃から墨絵などを趣味とされていたとのことですが、定年になられてから油彩で仏像を描くことを思い立たれ、キャンバ
スに向かう毎日であるとのことです。今までに数十体の仏像をキャンバスに描いて来たと申されていました。
一昨日来山されM.Kさんの仏像を描く深い思いや、それぞれの仏像の由緒などを熱っぽくお話になられました。寺に納めさせ
ていただきたいのですが、お気に召すのがございますか、と云われますので十数点の中から三点を選び寺に頂くことにいたしまし
た。
何よりも品格が漂うような画調です。油彩を始められてまだ2年にもならない方とはとても思えない作品ばかりです。これから
寺内のどこかに順次掛けさせていただこうと思っています。

滋賀県長浜市渡岸寺(とうがんじ)に伝わる国宝十一面観音像。最も美しく穏やかなお顔の観音様と云われています。

醍醐三宝院の御本尊、弥勒如来像、仏師快慶作、重文。