万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

芋地蔵報恩講 

2006年10月30日 | Weblog
 今日は、宗方地区公会堂へ芋地蔵報恩講のため、お話にいきました。芋地蔵というのは、江戸中期にさつまいもが大三島・宗方地区へ伝わったことに由来する行事です。当時、薩摩藩から持ち出し厳禁であったさつまいもを、宗方沖で遭難しかけた参勤交代の藩舟を助けた縁で、浜田屋九郎兵衛が持ち帰り、以後繁殖力の強いさつまいものおかげで、大三島では飢饉に死者が出なかったという話です。同様の伝承は大三島の尼崎にあり、「芋地蔵」としてはそちらの方が本家です。しかし、宗方の方がさつまいもの到来が早かったということで、大正時代に、九郎兵衛さんの功績を讃え、宗方の芋地蔵が始まったそうです。
 宗方という地域は、浄土真宗の信仰のあつい地域で、この芋地蔵が報恩講と結びつき、毎年、万福寺から芋地蔵をご縁に布教にご縁いただいているのです。
 公会堂には、立派なお仏壇があるのですが、特に今日は赤い頭巾と前掛けした芋地蔵さんが祠から運んでこられ、その前に40センチほどもある大きなさつまいもが供えられていました。
 いのちのつながりを感じる、あたたかい行事だと思います。
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本堂基礎完成

2006年10月26日 | Weblog
昨日10/25、地下部分に防水コンクリート打ちが施工されて本堂の基礎工事が終了いたしました。5月末より基礎工事が宗方の小笠原建設さんによって施工され、遅い梅雨明けで工事が多少遅れはしましたが猛暑の中を工事が進められて怪我も事故もなく見事に基礎が完成いたしました。黙々と働き、いい仕事をして下さった従業員の方々に衷心より感謝申しあげます。多謝多謝。
 以後の工程は30,31日に足場の設置と基礎に台木の敷設が行われて、11月6日に木材の搬入と柱立てが開始されます。上棟式は24日に開いた建築委員会で
12月10日(日)午前10時に行うことが決定いたしました。追ってご案内を申し上げます。上棟式には少しでも大勢の方々の手によって棟木の綱を曳いて貰いたいものです。
 12月末には屋根が完成の予定で、年が明けて屋根瓦葺き工事が始まります。その頃にはおそらく景観が変っていることでしょう。
 この写真は親鸞聖人銅像の立っている四恩堂台上より撮影したものです。(住職)
 
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早朝のジョギング

2006年10月24日 | Weblog
 今朝、5時前に目が覚めました。普段ならもっと遅くまで寝ているのですが。そう言えば、最近ある人に運動不足を指摘されたなと思い出し、腕立て伏せ、腹筋を実行。なんとなく心地よい疲労感。それでもまだ体力に余裕があるようなので、思い切って海まで走ってみようと思いました。
 寺から海まではゆっくり走って10分ほど、運動公園の周りをくるりと回って海に出ました。島に住みながら海の辺を歩くのは久しぶり。早朝の空気のように、新鮮な気持ちになりました。
 河口辺りを歩いていると遠くから鐘の音が聞こえてきました。住職が打つ鐘の音を普段、ご門徒の方々は、この様に聞いてらっしゃるのかなと思いつつ、空を見上げると、オリオンがまだほんのりと輝いていました。
 寺に戻り、ご本尊さまにお礼。心地よい一日の始まりとなりました。 (若院)
 
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スロープ

2006年10月23日 | Weblog
 新本堂の基礎が、ほぼ形を整えてきました。向拝(正面)柱を支える2つの大きな沓石が既に設置され、本堂全体を想像しやすくなりました。
 この本堂の特色の一つは、スロープです。本堂の畳までの段差、約170センチを、なるべく緩やかな傾斜で上がれるよう、工夫しました。外廊下の内と外に折り返してスロープを設置しました。景観と利便性に優れたものになると思っています。
 しかし、お寺のバリアフリーは本堂だけでなく、受け入れる心にこそ必要なのでしょう。アミダさまの心の如く、このスロープが本当の意味で活かせるお寺になるよう精進したいと考えています。
 明日の夜、総代さん、建築委員会役員さんによって、上棟式の打合せがなされます。12月の中旬の予定です。これからの約1ヶ月半で御堂がいよいよ全形を現します。本当にありがたいことです。(若院)
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十八夜の月

2006年10月10日 | Weblog
仲秋の名月は生憎の曇天で観月はできませんでした。
 今年はほとんどの地域で見られなかったようです。
 この写真は十八夜に撮影したものですが、カメラが悪いのか
どう見ても満月にしか見えません。
ともあれ10/7は快晴でしたから皎々と冴え渡った月で、
思わずデジカメを向けました。
 この月の下で大三島の各入り江の集落では秋祭りが行われました。
 太鼓に笛、チャンチャコと突鈴、時おり聞こえる音頭の声が入り
交じっていつもながらの「祭りのひびき」がやさしい月の光に
つつまれて祭りの宵は更けて行きました。
 祭りが終わって大三島の秋色も急速に深まっております。
『徒然草』(つれづれぐさ)に吉田兼好は云います。

  大路(おおじ)見たるこそ 祭見たるにてはあれ

                                   住職
  
 
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真宗学寮創立百周年

2006年10月02日 | Weblog
 広島市西区に「真宗学寮」という浄土真宗の教えを勉強できる学校があります。今年、創立100周年を迎え、10月1日から5日間、記念行事がおこなわれています。
 真宗学寮の素晴らしいところは、なんと授業料不要というところです。広島で誰もが負担なく浄土真宗の心を学べるようにと、安芸(広島)の僧侶とお同行(信者さん)が尽力され創立された学校です。その精神は今も受け継がれています。
 10月1日におこなわれた慶讃法要に、私も義兄が理事長を勤めているご縁で、お参りさせていただきました。初めて訪れた学寮は、想像していたよりも広く、今回、修復・整備された講堂、寮舍は大変趣きある建物でした。
 記念講演のご講師は、大阪・行信教校の校長で、本願寺派勧学の梯實圓(かけはし じつえん)和上。300人入る講堂は満堂でした。慶讃法要にふさわしく親鸞聖人の「慶喜」の用法を、的確にお話いただきました。決して簡単な内容ではなかったのですが、真実を語られる和上の言葉は直接的に我々の心を揺さぶります。講堂はよろこびの心と「念仏」で充ち満ちていました。
 お世話いただきました関係者の皆さま。本当にありがとうございました。
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