万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

すすき

2011年07月30日 | Weblog
 ススキは秋の七草の尾花なので秋のもののように思いがちでありますが、ススキの葉の容姿は今

が一番きれいです。ススキの穂が出るのは8月下旬の頃からで、秋風に揺れる尾花もいいものです

が盛夏の頃のススキの葉っぱは気品があります。ススキの名は「すくすく伸びる」から来ていると

の説があるそうです。漢字表記は薄、芒。別名萱、茅、尾花。いね科の植物です。

 今朝、拙寺の処々にあるススキを写真におさめましたので紹介しておきます。

  
  茎の細い、葉に縞があります。
  繊細なススキです。

                         
                         矢筈かや、鷹の羽すすきとも
                         床のお花には大活躍です。

                                               
                                               だんちく
                                               よしたけとも

   
   縞かや
   だんちくや縞かやは仏花にもよく添えています。
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猿滑り(さるすべり)

2011年07月28日 | Weblog
                     
                     白花さるすべり
                                            
                                            紅花さるすべり

 庭の「猿滑り」が咲き始めています。白花はもう満開に近く紅花は咲き始めたところです。「さるすべり」の表記は「百日紅」

と表記されることが多いようにこれから秋彼岸頃まで咲いておりますから「百日紅」と書いて木肌の皮が剥けてツルツルして木登

り上手の猿も滑り落ちるようなことから「さるすべり」と読むようになったのです。ですが今日は「白花さるすべり」の画像も

UPするので「百日紅」ではおかしいように思って敢えて「猿滑り」としました。

 本格的な盛夏となりました。蝉もジャンジャン鳴き始めました。空の色も山の色も夏そのものの色です。今年も未経験の暑さに

なるようですが、凌いで参りましょう。水分補給を怠りなく、

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安木節(やすきぶし)

2011年07月25日 | Weblog

ご両人の安木節

                                      
                                     各テーブルを踊りわたって
                                     お土産を配ります。


 民俗映研に属してドキュメンタリー映画の製作に没頭していた甥のS君が結婚することになって

昨日広島で挙式、披露宴が行われました。S君はもう50才になるのだと云います。奥さんになる

人もそれ相応の年格好のお人であります。遠近を問わず親しい人たちが披露宴に集まられ和気藹々

とした空気の満ちた祝宴でありました。

 魂消たのはお色直しにご両人が「安木節」に合わせてドジョウ掬いの出で立ちで踊り始めたこと

でした。このような披露宴には今まで出会ったことがありません。新婦の生家が島根の出雲である

ことに依った趣向なのでしょうが・・・、ゲストがドジョウ掬いを踊ることはよくありますが新郎

新婦が踊ることは余りないでしょう。会場はヤンヤヤンヤ、抱腹絶倒となったことです。終生忘れ

得ない披露宴となりました。年を重ねると何かが放ち落ちて得も云われぬ佳さと云いますか、味と

なるようです。
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本日の盆法座は中止いたします

2011年07月19日 | Weblog
 本日午前10時開催の盆法座は台風6号接近のためやむなく中止させていただきます。

大変残念に思いますが、次の法縁にお参りくださいませ。お許しくださいますように。
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明日はお盆法座

2011年07月18日 | Weblog
 7/19日午前10時よりお盆法座を営みます。昨年までは8月20日前後に営んで参りましたが、今年から一ヶ月早く開催す

ることになり、そのようにご案内をさせていただいたのですが、折り悪く台風6号の接近で開催を中止にするかどうか危ぶんでお

ります。明朝の様子を見て判断いたします。中止の時は午前7時頃に総代さんや、仏婦役員の方に連絡してお伝えしていただきま

す。

 明日のご法話は若院と住職がおつとめいたしますが、当山伝来の高座を使っての法話をさせていただきます。先日の正信偈練習

会のメンバー6、7人で倉庫からやっとこさ運び込んでもらいました。総ケヤキ造りで百数十㌔はあると思います。8月21日に

はこの高座を使って落語会を開催することになっています。上方落語の3代目桂春蝶師匠他が来山されます。

 明日は清食として素麺、きつね寿司をご用意いたします。気楽にお参り下さいませ、

                  
                           
                           紫式部の花
                           秋には紫色に小さな実が色づきます。
                           その花は小さな小さな薄桃色の花です。
                           この花すべてが実となるようです。
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星守る犬

2011年07月17日 | Weblog
 先日坊守の中高時代のクラス会があって広島へ行き帰途に仲良しだった石井弘子さんから画像のような「星守る犬」と云う漫画

本を進呈されたと見せてくれました。この本の作者村上たかし氏は弘子さんの娘婿さんなのだとのこと、私には漫画本の世界は無

知なのですが若院夫婦は驚いて「今、ベストセラーの本ですよ、映画化されて大好評のようです」とのこと、村上たかし氏は京都

大学の出身で漫画家になられたと云う異色?の作家であると話してくれました。今今治のシアターで上映しているから見に行こう

と云うことになり「父の日」の夕方3人で出かけました。私(住職)は一人留守番することにしました。

 3人が帰って来て感想を語るのを聞くと、主演の西田敏行と愛犬の演技がすごく、むしろ西田の演技より犬の演技の方が超えて

いたと奇妙なことを話していました。西田と愛犬の通じ合う微妙な温かい心理描写が観客の胸にせまり、感きわまって涙涙のラス

トシーンであったと話してくれました。

 そのような名演技が出来る名優犬がいるのだろうかと見ていない私は狐に摘まれたような気分で聞きました。

                      
                      進呈された「星守る犬」のカバーと
                      作者のサイン
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正信偈練習会

2011年07月16日 | Weblog
                            
                            正信偈練習風景

 6月23日(木)より7月14日(木)まで4回にわたって正信偈練習会を開催いたしました。昨年に続いて第2回目になりま

す。今回も18名の壮年の方が受講下さいました。今回の指導は当院若院がつとめました。総代会の研修部の4人の総代さんも4

日間ともお世話下さりご苦労さまでした。

 皆さん熱心に受講されおつとめの基本は習得されたようです。これからそれぞれのお家のお仏壇にお参りして熟達していただき

たいと思います。昨年の受講者と合わせて42名が受講終了者となりました。来年も第3回目を開催いたしますので受講してくだ

さい。

                                                 
                                                 第2回受講メンバー
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今年の富貴蘭

2011年07月14日 | Weblog
 軒や樹木の枝に釣り下げている富貴蘭が今年も咲き始めています。寒蘭、春蘭そして富貴蘭と咲きます。富貴蘭は深山の大樹や

岩に宿って咲く蘭であるとのことです。それでこの蘭の育成は篭状の鉢に水苔で植えて空気が常時通るようにしておくのでしょ

う。

 富貴蘭の咲く様は空中に舞う飛天のように見えます。実に優雅なものですねェ、


         
         西出都

                         
                         楊貴妃

                                             
                                             八重衣
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黒千代香(くろじょか)

2011年07月13日 | Weblog
                       
                       黒じょか形水滴

 私の机の硯の側に数個の水滴を無造作に置いていますが、その中の一つが画像の水滴です。恐らくこの画像を見てよく知ってい

る人はこれは「黒千代香」(くろじょか)です、と云うに決まっています。薩摩地域で日常的に使われている焼酎用の酒器「黒じ

ょか」を水滴用に小さく造られたものなのです。写真で紹介いたしますとこれは水滴には見えずやはり「黒じょか」にしか見えな

いでしょう。

 20年位以前、拙寺の坊守の母が来られたとき私の机上のこの「黒じょか形水滴」をじっーと見つめて「なつかしいです」と云

われました。その母の生まれは薩摩(鹿児島県加治木性応寺)なのです。「父が、毎晩この黒じょかを使っていました・・・」

と、

 これは水滴ですので焼酎には使えませんが、本当の「黒じょか」は好みの量の焼酎と水を入れ、火にかけて燗にして嗜むのだと

教わったことがありますが、本物の「黒じょか」は持ってはいません。

 この水滴は昭和62年5月下旬頃、ご門徒と一緒に薩摩地方の浄土真宗の遺跡を巡拝したことがありました。その折り記念にと

求めたものでしたが、使用すると面白みがあって重宝しております。
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娘の持ち物

2011年07月08日 | Weblog
                         

 一昨日、広島県の山県の方へ布教に行った若院が長女がお世話になっている大手町の西向寺を訪ねると最近撮影した孫達の写真

を数枚言付かって帰山しました。その写真を見ると3人とも大きくなっているのに驚きました。思えば私は昨年の夏以来逢ってい

ないことに気づきました。

 長女の樹南(みきな)は今春から中学1年生、長男の誓悟(せいご)は小学2年生、次女の蓮南(れんな)は幼稚園中級となっ

ている。たくましく成長していて嬉しく思いました。

 私(住職)が今寝室としている部屋は私の3人の子供達が使っていた部屋です。押し入れにはまだその子供達の持ち物やオモチ

ャが残っています。広島の孫たちが来ると必ず私の部屋に入って来て家捜しをしては一代前のオモチャを探し出すのです。ですか

ら祖父である私に用があるのではないのだと云うことに気づきました。

 画像のマイセン風の磁器製のお人形は長女の持ち物の中にありました。はじめはお人形だろうと思っていたのですが、今日撮影

のために手にとって眺めてみるとこれは日常に使う容器のようです。頭に小さな穴が3コ開いたりしていますから「塩入れ」、楊

枝入れ、卓上用の呼び鈴などのようです。これらは多分京都の学生時代のものだろうと思います。

 ですが、このように並べて撮影してみますとメルヘンチックなお話の世界が展開しそうです。
                            
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