万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

唯南(ゆいな)さんが生まれて100日になりました

2014年05月31日 | Weblog
                      

 本年2月20日に誕生した「唯南」(ゆいな)さんは昨日で100日となりました。昔は50日、100日を迎えると慶びをもってお祝いをしました。仏典には「人身受けがたし今すでに受く」と、また「人とうまるること難く 生まれて生きんことなお難し」とも説かれています。
 「食い初めの儀」と、お膳を作って食べさせる真似事をする習慣もあります。
 ともあれ、唯南さん、この世に生まれて元気に100日経ちました。ありがとう。これからも元気にいろんなことを教えてください。
 着ているベビー着は昨年2月に生まれた従姉妹の弥音花(みねか)さんのおすだりです。ぴったし。

          
     唯南さん誕生100日の頃にはお庭に蛍袋(ほたるぶくろ)が優しく咲いて、京鹿の子も満開でしたよ、
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宗祖降誕会法座ハッピーディ

2014年05月25日 | Weblog
                       
                        深水健志先生

 5/24、午前10時より宗祖降誕会法座を開座いたしました。勤行は宗祖降誕の表白奏上に続いて正信偈第2種をご一緒にお唱えいたしました。
 続いて深水健志先生のご講演、ご讃題に親鸞聖人のご和讃「如来の作願(さがん)をたずぬれば 苦悩の有情(うじょう)を捨てずして 回向を首としたまいて 大悲心をば成就せり」を引かれてご講話を進められました。青年時代に考えていた親に対する思いは御法義をお聞かせに預かるようになってからの受け取り方は全く違って来たことをお話になられ感銘を受けました。

 中休みを利用して本年2月20日誕生した若院と若坊守の第1子「唯南」(ゆいな)さんを初めて皆様に紹介いたしました。

     
       お参りの方々へ唯南さんを初披露。

 住職は電子鍵盤を使って皆様と一緒に「降誕会の歌」、「旅行くしんらん」、「法悦音頭」などを唄いました。鍵盤を弾くのは何年も触ってないので指が思うように動いてくれません。お粗末です。

                
    
     仏婦の役員さんのフラダンスや客室乗務員風の服装でのダンスは楽しかったです。短時間でよくマスターできるものですねェ。若院も飛び入りでフィバ-。

                         
                          仏婦役員の方々と若坊守それに唯南さん。皆様ご苦労さまでした。
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宗祖降誕会法座(しゅうそごうたんえほうざ)

2014年05月23日 | Weblog
                         
                    大山蓮華 と 都忘れ

いつの間にか初夏の季節になっています。庭のあちこちに紫陽花が咲き始めています。
 明日は親鸞聖人のご誕生法座を営みます。21日がご誕生なのですが若院がご本山の降誕会にお手伝いに上山の予定がありましたので24日いたしました。

   日程:5月24日(土)午前10時開座 勤行はお正信偈第二種

   講演 : 講師・・・上島町岩城島太平寺ご住職 深水健志先生

   会食 : 本堂

   アトラクション  : 12時30分より

 ご参詣、お祝い申し上げましょう。


            
          諸所に紫陽花が咲き始めています      
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藤まつり・大三島参道マーケット

2014年05月07日 | Weblog
                       


 春の大型連休も昨日で終わりました。初夏の気温だったり、朝夕は異常に冷え込んだりの毎日でしたが、大三島は帰郷の人たちや観光客、サイクリストたちで大変な賑わいとなりました。
 3日の恒例の藤まつりは今年は神社参道を昔のように賑やかにしようと有志の人たちが呼びかけて随分な人出となりました。ご苦労さまでした。


              

                  
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5月の法語

2014年05月01日 | Weblog
                  


 5月になりました。朝方はまだ寒さを感じますが、日中は初夏のようです。皆さま連休を如何
お過ごしでしょうか、佳い日でありますように。

 5月の法語は山口県六連島(むつれじま)のお軽さんの法悦歌が掲載されています。

    きのう聞いたも 今日また聞くも
        ぜひに来いとのおよびごえ  お軽


 妙好人六連島のお軽さんについては六連島の西教寺の西村真詮師が「おかる同行」と題した冊子にまとめて下さってあるものが手元にありますので、少し紹介させていただきます。

 「お軽、幸七(夫のこと)を思えば、さぞ腹が立つことじゃろうが、ええかな、腹立ちまぎれに婿の恥を一軒一軒ふれて歩くのじゃないぞ、悔しくてどうにもならんようになったら、真っ直ぐにお寺においで、そして、私とこの坊守りとにあんたの胸の中のありったけを遠慮なく打ち明けておくれ、ええかな」
 女盛りのお軽さん、さぞ瞋恚の焔が狂わんばかりに燃えていたことであろう。幾度か寺を訪れる。いや本当は泣きながら庫裏へ走り込んだことも幾度か有ったことであろう。
 信前のお軽は自分はいい女房であり、いい母親であり、いい女である、とばっかり思い込んでいた。然し、だんだん御法を聴くにつけ、ありゃ、このお軽は何とまあ、鬼の角さえもぎとるおそろしい女であったと気づかせいただいたのが35才であった。
 爾来金剛の信心に住し、念仏一筋に生きて、安政3年(1856)1月16日、56才を一期として往生の素懐を遂げたのである。お軽逝きて136年、教養も学問も無い一農家の女であったが、真実に生きて来た人は100年後でも彼女の残した香が漂っている。

 とお軽さんについて述べられています。今もお軽さんを慕って多くの同信の方々が六連島を訪れています。
 5月の法語はお軽さんの「六 光」と題されている16歌からなる中から選ばれているものなのですが、16歌全てを紹介しておきます。天保3年(1832)の頃、博多の仙崖老師(臨済宗)が見られて、
  信を得し人のよろこぶ言の葉は かなにあらわす経陀羅尼なり
 と、賛嘆歌が遺されています。


       六  光

   おかる25才の時よめる
 聞いてみなんせまことの道を 無理なおしえじゃないわいな

 まこときくのがおまえはいやか なにがのぞみであるぞいな

   自力迷信
 自力はげんでまことはきかで 現世いのりに身をやつす

   いのちの内に
 思案めされやいのちのうちに いのちおわればあとじあん

 領解(りょうげ)すんだるその上からは ほかの思案はないわいな

   自力の分別
 ただでゆかるるみをもちながら おのがふんべついろいろに

 おのがふんべつさっぱりやめて 弥陀の思案にまかしゃんせ

   わしが心
 わしがこころは荒木の松よ つやのないのがおめあてよ

   およびごえ
 きのう聞くのも今日またきくも ぜひにこいとのおよびごえ

   御恩おもえば
 重荷せおうて山坂すれど 御恩おもえば苦にならず

   宝も山
 たかい山からお寺をみれば 御恩とうとやたからやま

 たから山には足てをはこぶ むなしかえりをせぬがよい

   親様
 まことしんじつ親さまなれば なんのえんりょがあるかいな

   したて取り
 おもてみなんせよろこぶまいか まるのはだかをしたてどり

 どんざきるともおいわれきけば きぬやこそでをきたこころ

   狂婆々
 きちがい婆々といわれしわれも やがてじょうどのはなよめに  


 150年も200年も前に生まれ生きた人も自らの煩悩に苛まされ、自らが煩悩の泥で自らを塗り込めて藻掻き苦しんだ。今に生きる私も煩悩の泥沼で光を失って行く。その私にはたらいて下さっている弥陀の光明は今も昔も少しも変わりないのです。
 どうしようもないヒステリー状態にあったお軽さんから、こんなにも透明で全く臭みのない言葉が湧き出て来るのです。本願不思議、名号不思議。                     
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