万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

児童念仏奉仕団

2007年07月31日 | Weblog
京都から帰ってきました。今回の本山での勤務は児童念仏奉仕団での法話が中心でした。
児童念仏奉仕団とは全国から子どもたちが集まり、本願寺で清掃奉仕したり、探検したり、阿弥陀さまを中心に活動する行事です。期間中2000人を越える児童が参加します。その中での法話を担当したわけです。
一般の方を対象とした話とは違い、わかりやすい話であることを心がけましたが、どれだけ伝えられたかどうか‥
でも、真剣な表情で、お御堂はとても緊張感のある空間となりました。引率された各寺院さん方の日頃の指導のたまものと感謝しています。
翌々日には人形劇にも加わりました。子どもたちの思い出にのこる奉仕団になったら幸いです。
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後門柱(ごうもんばしら)

2007年07月31日 | Weblog
本堂の内部工事の工程は外陣(げじん)と両余間の天井が出来上がり、内陣(ないじん)の天井組が行われています。又同時に地下納骨室の組天井も同時進行しています。
 内陣の天井は折上げ天井になりますので、内陣を囲む総ての柱に斗組(ますぐみ)が組まれ折上げ小組天井(こくみてんじょう)となるのだそうです。
 画像は内陣の須弥壇の左右後ろに立つ「後門柱」を下から俯瞰(ふかん)して撮影してみました。今この柱の上に斗組が組まれつつあります。この丸柱の直径は尺二寸あります。当所の設計図では一尺の柱になっていたのですが、「この寺の須弥壇は横幅10尺、奥行9尺もありますから、なるべく大きくして下さい」と亀山社長にお話したところ、「分りました」と尺二寸の立派な柱を奮発して下さったのです。有難いことです。きれいな木目が出ています。須弥壇が据えられると堂々とした後門柱となることでしょう。         住職
 
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観音菩薩頭

2007年07月25日 | Weblog
画像の石彫菩薩頭はかれこれ20年位前に木村三千人先生から頂いたものなのですが、伯方島ご出身の石彫家馬越正八さんの作だそうです。三千人先生が申されるには「正八さんは凄いですよ、その辺の石塊を左手に据え、右手に電動削岩機を持って数分ガッガッガッガとやっていると、この様な菩薩様が現れて来るのですから、彼は天才です、」と云われた。数分で生まれた石彫とはとても思えませんが、確かに無駄が全くない彫りであります。優れた才能の作はこのようなものなのでしょう。
 この菩薩頭の石彫は片手に乗るくらいの大きさです。寺庭のどこかに置いていますから探して見て下さい。
 石彫家馬越正八さんは現在今治市桜井にアトリエを置いておられるようです。
                            住職
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高校野球、大三島の2校健闘!

2007年07月19日 | Weblog
昨日、今治球場で今治北高と昨年よりその分校になった大三島高校が対戦しました。8回まで大三島は3:2でリードしていましたが、八回に同点となり、延長戦、藤原投手は好投して延長戦へ、11回押出しでさよなら負けとはなりましたが、小規模校であってその健闘はあっぱれです。大三島ナインには生涯の宝物となるでしょう。
 またウエルネス高校も新居浜東校と対戦、破れはしましたが4:2と云う好試合、開校2年目ですから来年が楽しみです。
 勝っても負けても涙が出ることは素晴らしい、いのちが燃えているからです。住職
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中越沖地震

2007年07月18日 | Weblog
一昨日AM10時13分、中越地震に起因していると見られる地震が起こり、再び激甚災害に罹災された方々、何とも言葉に絶します。大切な有形無形の物を多く失われたことは云うに云われないお辛いこととお察し致します。生きるいのちに、生かされているいのちに、倦(う)むことなく大慈大悲の光明がそそがれていることを・・・・。
 かつて、良寛さんの柏崎かの知人の方に贈られたお見舞いのお手紙を想起いたしました。また、七百数十年前、民衆の中にあられた親鸞聖人のやるせないお手紙の人間の命についても深く思わされました。
 ともあれ、たとえ黒い雲霧が覆ていても「いのち」そのものに思いを持たせていただく時、屹度力が涌いてくるでしょう。依然として「いのち」のまっただ中の私が見えて来ると思います。
 衷心お見舞いを申し上げます。         住職 
    木槿の花蔭に蝸牛が安らいでいました。       
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台風4号大三島には影響なし

2007年07月15日 | Weblog
 一昨日より大型台風4号を気づかっておりました。本堂建築中の大工さんたちも大変心配されて、昨日は一日中台風対策の養生に終始していました。
 夜半の通過でしたが、雨もなく、風もそよ風程度で拍子抜けでした。
 先ずはご安心ください。皆さまの所は大丈夫でしたか、被害を受けられた方お見舞い申しあげます。
 今日は朝から風もなく、宮浦では「鶴姫祭り」が行われています。夜には花火も打ち上げられる様です。夏の季節にスイッチが入るわけです。
 夕方境内を歩いていますと、ニイニイ蝉の鳴く声がしています。台風一過夏に突入なのでしょうか、
 画像は椿(好々人)の木に絡まって「凌霄桂」(のうぜんかつら)が咲いていましたので撮りました。
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台風4号

2007年07月13日 | Weblog
大型台風4号が沖縄辺から北北東にむかっています。日向灘から高知、紀伊半島に向かっているようです。何しろ930hpだとのことですから大変な勢力です。
大したことがなければいいのですが、
 大工さんたちも朝からカッパを着て足場に上り、工事用ネットを取り外しています。足場が倒れると大変になりますから、
 ネットで見えなかった軒から下の部分が現れましたので画像を載せておきます。
 皆さまの所にも害がなければといいですが、 充分ご用心ください。住職
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朝顔

2007年07月11日 | Weblog
 数日前に田中条の相原スミエさんが宿根朝顔の鉢植えを下さいました。「1週間ぐらいで咲くと思います。」と玄関横に置いて、暫く話して帰られました。少し前のテレビで、見事に咲いている宿根朝顔を紹介されていて、美しさに感動していたところなので、大喜び。2日後に早速見事な花が一輪咲きました。早朝に咲いて夕方閉じ又翌日もう一度咲きました。貴重な朝顔をいただき嬉しく思っています。   明慧
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内陣の斗組

2007年07月08日 | Weblog
本堂下陣の格天井の組込みはほぼ終わり、現在両余間の組み込みが行われています。同時に内陣部分の天井を支える斗組が組込まれています。内陣部分は殊に斗組が天井の周囲に組まれることになっていますから、荘厳になることでしょう。天井の高さも前の内陣より相当に高くなっています。私の秘かな興味はこのお内陣で声明(しょうみょう)を唱えた時、音楽的にどのような響きが生まれるかと云うことです。丸柱が林立し、複雑な木組みと云う空間で音の響きを聞いてみたいと思っているのです。そして内陣と外陣の唱える声が相響和して微妙音をかもすお御堂であってほしいと思っています。乞御期待!
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少年

2007年07月07日 | Weblog
 今日は七夕でありますが、生憎梅雨空で天の川は見るべくもありません。
7月1日の日曜日、東京でご活躍の稲田眸子さんが来山されました。
 「眸子」とは俳号で本名は稲田勉さんと申されます。口総小学校、岡山中学校
を卒業後進学で郷里を離れられ、現在東京の大手建設会社に勤務されいますが、高校時代から続けられて来た俳句の道でも素晴らしい世界を持っておられます。『少年』と云う俳句雑誌を主宰されていて多くの俳句仲間をリードしておられます。当山の坊守も数年前から『少年』の同人に加えて貰ってつたない俳句とエッセイを投稿しております。(万福寺ホームペイジを参照)
 稲田さんは私(現住職)が京都から帰郷した昭和40年代前半が少年時代であって、寺で行っていた土曜学校やサーマースクールにいつも参加、リーダーとして活躍してくれていました。その頃を懐かしく思い出し、俳句センスと発句などについて口早に情熱的に語る稲田さんに弛まぬ40年間の濃い重みを感じました。
  眸子さん自薦の俳句を2、3紹介しておきます。
    初風呂や花束のごと吾子を抱き
    寝袋に顔ひとつづつ天の川
    少年の目も蜻蛉の目も動く
 写真は坊守の俳句仲間と一緒に、住職の隣りが稲田眸子さん。
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