万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

満開の醍醐桜

2010年03月31日 | Weblog
 一昨年12月に拙寺へ中島画伯が来山された折のご質問、

「浄土真宗と桜は何か関連がございますか?」

私はさて、何があるだろうか、と自問しながら咄嗟に親鸞聖人の青蓮院でのお得度の時の逸

話を思い出しました。

戒師慈鎮和尚が今日はもう遅いから得度式は明朝に致しましょうと申されると、九歳の聖人

の口から、

 あすありと思うこころのあだ桜夜半に嵐の吹かぬものかは

と、古歌をつぶやかれたことをお話いたしました。

今観る三宝院の枝垂れ桜も襖絵に描かれた同じ枝垂れ桜も、今、風が吹けば大方は散ってし

まうのではないかと思われる程に満開に咲ききっています。

 思わず「もう明日はない・・」と、つぶやいていました。
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苔むす桜の幹

2010年03月31日 | Weblog
多分、中島画伯が写生された場所は此からだったんだと思われるポイントから撮影を試みま

した。

一輪、二輪の花の撮影には骨を覚えて来ましたが、こんなに花一杯の被写体を撮影するのに

戸惑い、圧倒され続け、確信がないままシャッターを押すばかりでした。 

 画像は作品にも力強く印象的に描かれています双幹の内の一本の苔むす巨大な幹。
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醍醐寺枝垂れ桜

2010年03月31日 | Weblog
3/31、午前11時京都駅に着いて地下鉄を乗り継いで山科醍醐寺へ参りました。

醍醐駅からシャトルバスが出ており、それに乗りましたが、直ぐ満員となり花見客の多いこ

とが想像されます。

寺に着くとお目当ての三宝院を目指しました。

正しく襖絵に描かれた満開の枝垂れ桜が目の前に聳え、薄曇りの春の光を受けてたゆとうに

揺らいでいました。

「この花なんだ・・・」と、しばし撮影のことを忘れて見とれておりました。
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利休梅(りきゅうばい)

2010年03月30日 | Weblog
利休梅が楚々と咲いています。利休梅はいい花です。

「うめさきうつぎ」(まるばなやなぎざくら、ばいかしもつけ、とも)と呼ぶのが正式名の

ようです。

きっちりとおだやかに、一途に清く生きられた利休居士の名が冠せられて呼ばれているのも

「さもあらん」と肯けるお花だと思います。咲いてくれる時期をいつも楽しみにしておりま

す。

今年も遇えてよかった。
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一休(いっきゅう) 椿

2010年03月30日 | Weblog
一休と名付けられている白薮椿が数輪咲いています。純白の薮椿なのですが、まだ寒くて霜を受けているためか茶色に霜焼けしているヶ所があります。
 一休さんは自ら社会の底辺に入って行かれました。盲目の女性「森侍者」との交わりなど、一見煩悩の泥にまみれ汚れたように見えますが少しもその汚れた汚臭がなかったことからこの白薮椿に「一休」と名が付けられたのだと味わいました。
拙寺の白薮椿「妙好人」もよく近似していますが一休の方が筒咲きの筒が長いようです。椿の名前は同じような思いの発想だと思っています。
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境内の染井吉野の今

2010年03月29日 | Weblog
久振りに今日は快晴ですが、気温は依然として冷え冷えとしています。境内の染井吉野が写真のように咲き始めました。写真の桜はよく咲いている枝を撮したものでほとんどの枝は2、3分咲きといったところです。
 今日の朝日新聞には京都醍醐寺の桜が7分から3分とありました。近日中に醍醐寺に趣く予定にしております。昨年の4月2日に中島画伯は当山の襖絵を制作すべく醍醐寺の枝垂れ桜を写生に行かれ、一日かけてスケッチされたとのことです。その桜を是非とも見ておきたいと思って上洛の計画を立てていますが、何もアクシデントが起こらなければいいがと思いおります。
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東国三ツ葉つつじ

2010年03月26日 | Weblog
咲き始めていた「東国三ツ葉つつじ」がここ2、3日の異常な冷え込みに休止状態になりました。停止画像を見ているようです。境内の「染井吉野」も数輪咲いたまま同じように休止しています。
 庭のつつじ科の花で一番早く咲くのが「東国三ツ葉つつじ」です。薄紫色の花です。花が終わると三ツ葉の葉っぱが出て来るのです。深山に生えているつつじは大方冬には落葉するようです。「どうだんつつじ」も「れんげつつじ」なども落葉しています。
 この異常な寒さで木々のリズムも私どもの体調もおかしくなっています。どうかお体には十分ご用心ください。

 昨日より宗方地区の「お因講」(おちなみこう)営んでおります。昼食を挟んで2座お話をさせて頂いております。法語カレンダーの『唯信鈔文意』(ゆいしんしょうもんい)の法語を中心にお話を進めております。
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王冠

2010年03月25日 | Weblog
過日営みました春彼岸法座にご本尊前卓にお供えいたしましたお華の根締めに数種の椿の蕾を挿し入れました。今それぞれが奇麗に咲いています。正面下に「王冠」と呼ばれている椿が咲いていました。名の如く堂々ととして気品高い咲きっぷりです。もう今日にも落花してしまうでしょう。お仏前をお荘厳下さってありがとう。
 仏華の高さは2㍍は越しますが、その根占に椿の葉のついた枝を挿す手法をしばしば使います。椿の葉っぱの艶々と翠の輝きが仏華全体を締めてくれていい感じに仕上がるようです。蕾が次々と咲いてくれるのもお華に変化があって楽しめます。
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春嵐(はるのあらし)

2010年03月22日 | Weblog
20日の夜半より耳をつんざくような雷鳴とともにもの凄い豪雨、その後明け方まで暴風雨となり一晩中大荒れの嵐でした。夜が明けると嵐はおさまりましたが、空は今までかって無い程の黄砂で太陽の光を遮っておりました。
全国的に大荒れであったようです。でも日中は穏やかな一日が恵まれていいお彼岸日よりとなりました。
多くの方が帰郷されご参詣になられました。懐かしい方々との再会もありました。

 画像は朝の黄砂の風景。
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加藤円正師ご法話

2010年03月22日 | Weblog
春のお彼岸法座は19,20日と営み、ご講師は法珠寺ご住職加藤円正師にご講演をいただきました。加藤師は妖怪のイラストをよく描かれプロ級の腕前です。また、妖怪や幽霊の研究もよくされてご講演に妖怪のイラストや妖怪の話が随所に出てきて興味を惹きます
妖怪も幽霊も全て私ども人間の心が創り出す、所謂(いわゆる)煩悩の所為であって、それに人生が振り回されて行くことは迷の人生であるとお話になられました。
 如来さまの仰せをお聞かせにあずかることが大切なことでありましょう。
親鸞聖人は『正信偈』に「應信如来如実言」(まさに如来の如実の言を信ずべし)とお示し下さってあります。
しかしながら現代社会は新たな妖怪が出没しては迷道を歩まそうとしている時代かも知れません。その迷道にはまり込んで全く気がつかないままでいる人が昔より多くなっているのではないかとさえ思えます。正しく煩悩の所為なりと云うべきでしょう。
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