西本願寺発行の新聞「本願寺新報」の20日付けの紙上に当院若院著の「絵ものがたり正信偈」に関するトッピクスが紹介されていました。北九州市八幡区の永明寺さんで宗門高である敬愛高校の放送部の部員の方々が「絵ものがたり正信偈 --ひかりになった王子さまーー」をイラスト部分はスクリーンに映しながら朗読されたと云うことで、参詣された多くの方々に感銘を与えたということです。
南大門の左右に立つ阿形・呍形
12月1日から2日にかけて今年も今治組(いまばりそ)僧侶研修旅行で京都へ参りました。今回も宝寿寺の村上弘徳ご住職のお世話で初日夕の懇親会は四条通御幸町の「近又」で、翌日の研修寺院は御室の仁和寺(真言宗御室派本山)を拝観すると云うプランで短期間ではありますが非常に充実感のある旅行でありました。近又の懐石も初めて頂くお料理でしたし、仁和寺の拝観ご説明も含んで印象深いものでありました。仁和寺は南北に大内山、双岡を借景として数十万坪と云う境内に御室御所、仁和寺諸堂宇を配置し樹木の多い景観は豪壮と云うより京都の天然自然の中に諸堂宇が見え隠れしていて、グレードの高いやさしさが溢れる佇まいであると感じました。私としては高校時代に一度お参りして以来のことで、新しい認識を得ることが出来ました。
仁和寺の創建は仁和2年に第58代光孝天皇によってこの地に阿弥陀三尊を本尊として一宇が建立されたのが草創で、次いで59代宇多天皇がその意志をを嗣がれて仁和4年に金堂が完成されたと云う様にこの仁和寺は天皇家と密接な関係を持った歴史を刻んで来たのです。そのようなことからでしょうか、境内、堂宇の隅々に至るまで品格が漂っているように感じられました。
金堂、阿弥陀三尊が本尊 五重塔 高い品格を感じます
九輪と水煙
御室御所の前庭から五重塔を遠望。この庭内の左手の築山には「遼廓亭(りょうかくてい)」と「飛濤亭(ひとうてい)」と名付けられている茶室が2亭木立の中にあり、いずれも重文指定になっています。どちらも好きらしいお茶室です。
築山より御所を見る 三葉つつじが満開? 遼廓亭