万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

1月の法語

2016年01月06日 | Weblog

          

 

  十二のひかり 放ちては あまたの国を てらします

 (生きとしいくる ものすべて このみひかりの うちにあり)

 この意訳の正信偈本文は 普放無量無辺光(ふほうむりょうむへんこう) 無碍無対光炎王(むげむたいこうえんのう) 清浄歓喜智慧光(しょうじょうかんぎちえこう) 不断難思無称光(ふだんなんじむしょうこう) 超日月光照塵刹(ちょうにちがっこうしょうじんせつ) 一切群生蒙光照(いっさいぐんじょうむこうしょう)

 原典の無量寿経(上巻)には十二光は次の様に述べられています。

 「・・・・乃至、一仏土を照らす。このゆえに無量寿仏をば、無量光仏、無辺光仏、無碍光仏、無対光仏、焔王光仏、清浄光仏、歓喜光仏、智慧光仏 、不断光仏、難思光仏、無称光仏、超に日月光仏と号す。この光に遇うものは、三垢消滅し、身意柔軟なり。歓喜踊躍して善心生ず。」(注釈版浄土真宗聖典)

 このカ所を親鸞聖人は僅か4句28字にまとめられました。意訳においてはどうしても字数の制限があるため、「十二のひかり」と、まとめられています。

 見るもの、聞くこと、触れるもの、全てのこと、一切のことがこの私に真実を知らしめる光のはたらきであります。一切のことに執らわれて憂悲苦悩を起こしていることから真実を知らしめ、お名号に安堵させようとするはたらきが光明なのです。

 「絵ものがたり正信偈」では次の様に訳されています。

   まさにその時 あまねく世界にむけて 光が放たれました 

   はかり知れず どこまでもとどき すべてをつらぬく光

   比べようもなく 炎の王であり 清らかであり

   よろこびにつつまれ しんじつであり 絶えることのない光

   考えを超え 言葉でつくせず 太陽や月よりも輝く

   その光に いのちあるもの、すべてが

   つつまれていきました

 

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平成28年法語カレンダー

2016年01月05日 | Weblog

    

年末にお配りいたしました本年の法語カレンダーの法語は「お正信偈」の意訳「しんじんのうた」から撰ばれています。表紙にはお正信偈冒頭の2句「帰命無量寿如来 南無不可思議光」の意訳

  ひかりといのちきわみなき 阿弥陀ほとけを仰がなん

 と訳されています。お名号「南無阿弥陀仏」はお釈迦様の国インドの言葉「namo」(帰依)、「Amita ayus」(無量寿)、「Amita bha」(無量光)の光寿二無量を中国に於いて「南無阿弥陀仏」と音訳されたのですが、親鸞聖人はその「なもあみだぶつ」のお念仏を意味とはたらきを「お正信偈」の冒頭に掲げられたのです。私のちっぽけに思われる、また悲しみや苦悩にややもすれば沈没しようとする いのち は実は光寿無量の阿弥陀様に抱き続けられているのです。と、はっきりと申されたおこころがこの2句なのです。お正信偈全体はこの2句について(実はなもあみだぶつ一つ)無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経、そしてインド、中国、日本とこのみ教えをお伝え下さった七高僧のお領解(りょうげ)をまとめて下さってあるのです。

 本年の法語はお正信偈の意訳「しんじんのうた」から13の意訳句文が撰ばれています。数年前に当院若院(釋執持)がお正信偈を「絵もがたり正信偈」として散文詩で訳し公刊してくれました。お手元にお持ちの方は合わせてお読みいただきますと領解と味わいが深まろうかと思います。最初の2句の若院の訳文を上げておきます。

    はてしない過去から わたしをつつむ いのち

    果てしない未来まで わたしを照らす 光

 

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明けましておめでとうございます

2016年01月01日 | Weblog

新しい年がスタートしました。

旧年中はお世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

当山では、例年同様除夜の鐘の後、元日深夜0時15分より

修正会(元日のお勤め)をお勤め、本年初めての『正信偈』清々しい思いがいたしました。

深夜にも関わらずお参りいただきました皆さんありがとうございました。

また、午後からは、大三島町野之江にあるグループホームから

今年もお正月のお参りに来られました。

ご縁のある方も、何人かおられ、お元気な姿を拝見でき

とてもうれしかったです。

住職が読経、若院が法話させていただきました。

今年のお寺の予定をホームページの方にアップしております。

http://manpuku-ji.jimdo.com/

どうぞお参りください。

(本山での京阪神地区門信徒の集いは 6/19です)

どうぞよろしくお願いいたします。

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