万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

枝垂れ梅 満開

2020年02月15日 | Weblog



中庭の枝垂れ梅が満開になりました。

この枝垂れ梅は、12年前、本堂改築の後、庭を整備する折に、松山から移植されたものです。マンション建設の為、取り壊される庭から、万福寺にもらわれて来たのです。

元は太宰府から松山に運ばれたそうで、住職が昨年、「令和の梅」と名付けました。
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浦戸の報恩講 

2020年02月07日 | Weblog
2月4日から3日間、浦戸地域の報恩講をお参りしました。

他の所は年末までに報恩講を終えるのですが、浦戸だけは2月に参ります。この地域は、温州みかんの栽培が、早くから盛んで、今のように専用の倉庫がない時代(昭和中期ごろまで)、仏間の畳をはいで、そこにみかんを並べて貯蔵したそうです。それで収穫時期を避けて、2月の報恩講になったのです。

当時、みかんは高級品で、宝物のようだったそうです。そのみかんで子どもを学校にやったという話を今でも聞きます。

仏間は、臨時のみかん貯蔵庫となっていましたが、そうした間でも仏壇の前の一畳は残しておき、新聞紙を通路に、毎朝夕のお勤めを欠かさずしてきたというお話も聞きます。

仏事より生業を優先させているようにも思えますが、生業と念仏生活が同居しているこの話が好きです。

浦戸の皆さん、お世話になりました。
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2月の言葉

2020年02月01日 | Weblog



「世の中にはすぐにわかるものと すぐにはわからないものの二種類がある」

映画『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』から、いただきました。



劇中で紹介されていた掛軸
なんと読むかわかりますか?

「智あらば苦しからず」

と読むそうます。
また、上からそのまま読めば

「ふ く は う ち」

となります。この絵は大津絵の「鬼の念仏」と呼ばれているものだそうです。

劇中では更に


の掛け軸に書かれている文字も重要になります。

『聴雨』
「雨の日は雨を聴く 五感を使って全身でその瞬間を味わう 雪の日は雪をみて 夏の暑さを 冬は身の切れるような寒さを」

これが、タイトルの「にちにちこれがよい日」に繋がります。

とても、良い映画でした。樹木希林さんのすり替えなしのお手前も素晴らしかったです。

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