万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

秋の実

2009年10月28日 | Weblog
秋の実の代表と云えば「柿」ではないかと思います。
  柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
この句は正岡子規のあまりにも有名な句なのですが、日本の牧歌的情緒がこ一句の中に全てが収まっているようで何とも云えない幸せな風景がかもされています。それと正岡子規のプライド高い毅然性が垣間見られる句であるとも思っています。
 柿を囓り食べる時は少し斜め上を向いてでも食べれます。子規は法隆寺の茶屋の床几に腰掛けて秋の澄み切った空を眺めながら、その視野に五重塔の屋根と相輪がクッキリと見える。右手に掴んだ柿の実を一囓りした時に法隆寺の鐘が聞こえて来たと云う情景が目に浮かびます。
 柿はいいですね、熟れ初めをカリカリ囓るのも、熟柿を啜るのも、干し柿もうまい食材です。葉っぱは血圧を正常化する有用があるとか、大和の柿の葉鮨も美味です。江戸時代に松山の殿様が各家に柿を植えることを奨励したことがあったようで、古い家には大きな柿の木がありましたが最近は伐採されて柿の巨木は少なくなりました。

 今日、明日と報恩講法座です。明日の午後の法座は中島千波画伯を迎えての襖絵奉納慶讃法要を行います。みかんの収穫、出荷期で多忙極まりないことでしょうが、ご参詣下さいますようお願いたします。
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報恩講法座と襖絵奉納法要

2009年10月27日 | Weblog
10/27(火)、9月14日より始めたお取越報恩講も本日の宗方浜条組をお勤めして終わります。11月からは旧岡山地区以外のご門徒の報恩講に参ります。今晩6時30分より宗方のふれあいの里集会所で最後のご法座を開座いたします。お参りください。
 10月30・31日は万福寺の報恩講法座を営みます。講師は住職の実弟徳正唯生師(とくまさゆいしょう)師にお願いしております。みかんの取り入れでご多忙のことでしょうが、どうかお参り下さいますように。
 それから31日の午後1時から本堂余間襖絵の奉納法要と式典を行います。東京から中島画伯とご息女絵本さんがご出席下さいます。今治市長さんをはじめ来賓の方のご出席もあり嬉しく思います。若院の所属しております雅楽会「予州楽所」(よしゅうがくそ)有志の参勤もあって荘厳な法要になろうと思います。どうかお参り下さいませ。

 写真は東京の絵画の出版社「求龍堂」のカメラマンによって撮影されたものの一枚です。絵をこのようなアングルで撮影するテクもあるのかと感心することしきりです。
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紅娥(こうが)

2009年10月25日 | Weblog
裏庭の蘭育成棚に行って見ると「紅娥」とラベルに書かれた鉢の紫色をした花茎に花が咲き始めていました。花も妖艶な紫色をしていて舌のみが白黄色をしています。
蘭の図鑑には「娥」が「蛾」となっていますが、「娥」の方が適した表記だと思います。その図鑑には「土佐寒蘭紅花の銘品」とありました。
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還暦奉告参拝

2009年10月24日 | Weblog
10/24(土)、午前中は宗方黒瀬組の報恩講をお勤めして正午前に帰山。
午後1時30分頃、広島県蒲刈の向中学18回卒業生23名がバスで参詣になられました。還暦の同窓会旅行で道後温泉に行く途中大三島に寄り宮浦で昼食後拙寺へ参詣したとのことです。
 蒲刈の23名に一人も知った人はいないのに怪訝に思って尋ねると、浄土真宗のお寺へ還暦参りをしたい旨を観光社に依頼していたとのこと、観光社の方が拙寺を知られて電話をされたとのことでした。
 ご尊前へ還暦の奉告表白を奏上する中に23名のお名前を読み上げました。法要後、少しだけ法話、前住の短歌「独り旅続けし我のいつの日か如来に遇いし力強さよ」の心をお話させてもらいました。
  青春、朱夏、白秋、玄冬の年代の生き方についても少しだけ触れてみました。
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青蘭

2009年10月23日 | Weblog
頂いた寒蘭数鉢に花茎を伸ばしています。その中で「青蘭」とラベルされた花が咲き始めました。目立たない楚とした花ですが、寒蘭は何とも品格と風格があります。古来支那や日本の文人の間でこよなく愛されて来たことが偲ばれます。
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メリシャカ ライブ2009

2009年10月22日 | Weblog
12/26(土)pm13:00開場でメリシャカナイツの総集会とも云えるライブを行うべくポスターやチラシが出来て参りました。若院と佐藤智水さんとで企画し活動してきたこの会も最終会になるとのことです。今回は本願寺の聞法会館3F多目的ホールを会場に多くの参加者を募ると云う企画です。
 ミュージシャンの向井秀徳アコースティック&エレクトリックと万福寺のライブにも出演だったアキーラサンライズの音楽ライブと新進布教使3名による法話、福間義朝師や木下明水師を招いてのパネルディスカッションなどが盛り込まれているようです。
 申込はネット予約で http//ms-live.net/   ”メリシャカLIVE2009”で10/26から予約受付開始とのことです。予約者は2,000円、当日券は空席があれば2,500円とのことです。
 「法話 meets MUSIC」とキャッチフレーズにしているようで面白い斬新な催しだと感じています。興味ある方は参加してみて下さい。 住職
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石蕗(つわぶき)

2009年10月20日 | Weblog
今、庭や山のあちこしに石蕗(つわぶき)の花が咲いています。この石蕗のこの渋い黄色は独特のもので他の花には見られない色でしょう。辞典には「つわぶき」は「つやぶきの転化か?」とありますがその円状の葉っぱの光沢のある濃い緑の色からこの渋い黄色い花は生まれて来ているのでしょう。深まりつつある秋色の印象の一つと云えましょう。
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金木犀(きんもくせい)

2009年10月15日 | Weblog
道を歩いていると金木犀の香りに包まれることがあります。ふと立ち止まりこの香りは何処から発せられているのかと辺りを見回すことがあります。木犀の香りは秋の香りと云うより天界の香りと云えるのかも知れません。
 その花は小さい花で余り目立ちませんが枝に鈴成りに咲いています。ですがほとんど葉っぱの蔭にあって見えませんがその香りは強力に主張しています。そのいい香りは脳を柔軟にして活性力を恵んでくれるようです。
 画像は金木犀の古木を俯瞰して撮しました。
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女郎蜘蛛(じょろうぐも)

2009年10月12日 | Weblog
椿を撮影に葉の茂る木立に入ると蜘蛛の巣が行く手を阻みます。それを避け避け進みましたが、その蜘蛛の巣をよく見ると女郎蜘蛛の巣です。女郎蜘蛛の細くて長い4対の足は黒と黄色の横縞になっていて鮮やかな色調をしています。その張られた巣も見事なもので3重にはられた内にある網状の中心に女郎蜘蛛は待ち構えています。実はこの華麗な蜘蛛は女郎蜘蛛の雌で少し離れて居る小さな薄茶色の蜘蛛が雄なのです。巧妙な巣を張り、その巣に掛かった獲物を仕留めるのもこの雌蜘蛛でそのおこぼれを頂戴するのが雄なのです。
 この女郎蜘蛛は闘争本能が旺盛で、少年の頃にこの蜘蛛を捕まえて友達と喧嘩させて遊んだことが思い出されます。その頃この蜘蛛を「兵隊蜘蛛」と呼んでいました。
 しばらく女郎蜘蛛を観察しました。先日太宰府の博物館で拝観した「阿修羅像」を連想しました。阿修羅像の6本の細い手が女郎蜘蛛の8本の細い肢に何やら似ていることに気づきました。女郎蜘蛛を喧嘩させる遊びは古代からあったことを何かで読んだことがあります。阿修羅像の6本の肢の形は女郎蜘蛛が何やら関係しているのではないかと思いました。
 画像の中心の蜘蛛が雌、その右上に見える茶色で小さいのが雄。
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炉開き椿

2009年10月12日 | Weblog
今年の炉開き椿。お茶室の風炉がしまわれて炉に灰が再び炭火が入れられる日を茶道では「炉開き」として大切な日とされています。その頃に咲くのでこの小さな椿、ピンクでお茶の花に形状がよく似ている椿を「炉開き」と呼んでいます。炉開きの日に使う花と云う意味ではないようです。
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