万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

一文字茶碗

2006年06月30日 | Weblog
 先日親鸞聖人の750回大遠忌のご門主様のご消息披露について記しましたが、万福寺に大切にされて来た茶碗があります。このお茶碗は明治44年に営まれた親鸞聖人650回大遠忌法要にまつわるお茶碗のようです。
 「一文字茶碗」は本願寺伝来している名物茶碗で本願寺がかって大阪石山に営まれていた頃に織田信長公が本願寺に献上した云われる呉器茶碗です。一文字と呼ばれるゆえんは窯内で焼成時に隣の器が倒れて出来たものであると云うことですが、それが珍重され一文字の名がつけられ名物となり信長から本願寺と大切にされてきたのです。
 本願寺では何時の頃からか「露山窯」呼ばれる窯が置かれ著名な陶芸家によって作陶されていた時代がありました。
 万福寺伝来の一文字茶碗の箱書きを見てみますと、このように記されています。
   本願寺秘蔵 一文字うつし
     和合海とな都く
       印飛雲閣茶寮
 とあります。おそらく650回大遠忌法要の記念に本願寺より下附されたものではないかと思っています。
 宗方で陶芸活動をされている村上俊山氏はこれを見られて「キッチリと作陶されています。焼きはおそらく赤楽の釉薬を還元焼成したものでしょう、所々酸化した赤いポッテンが見られますから」と云われました。専門家の目は些細なことをも見逃がさないことに驚いたことがあります。
 今日は万福寺の「一文字茶碗」をご紹介いたしました。

   
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猛暑酷暑

2006年06月29日 | Weblog
30度を超える猛暑、酷暑、
確かに地球は温暖化が進んでいるのでしょう。
七月、八月の土用の頃が思いやられます。昨年も異常な暑さでしたが、今年もそのような予感がします。
 この暑さの中を本堂基礎部分の鉄筋工事が始まりました。地下部分の作業ですから風も少なく酷暑そのもでしょう。事故のないことを念じます。(住職)
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親鸞聖人750回大遠忌御消息

2006年06月28日 | Weblog
午後1時より今治市波方町常念寺本堂において「親鸞聖人750回大遠忌法要御消息披露」(しんらんしょうにん750かいだいおんきほうようごしょうそくひろう)が行われました。本願寺門主さまの全国門信徒に宛てられた御消息(お手紙)が伝達が行われ。ご法話、ビデオ、座談会が行われました。
 万福寺からは総代さん9人、仏婦役員4名、住職、坊守の15名参席いたしました。700回大遠忌の時は昭和36年でした今度は平成23年におつとまりになります。この前の法要は私が19才の折、今度は生きておれば69才になるわけです。50年はあっと云う間のことですねエ。「夢幻の如し」がひしひしと実感されます。親鸞聖人がしみじみと申されるお言葉「ただ、念仏のみぞ まことにておわします」・・・・と。
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日本ウエルネス高等学校

2006年06月27日 | Weblog
 今日は梅雨の中休みか青空が見えますが、なんとも湿度が高い。
今年の4月より閉校になった大三島南小学校の校舎を利用して「日本ウエルネス高等学校」が開校しました。スポーツを専門にした全国規模の学校と云うことです。
緑の運動公園では連日ウエルネスの野球部が練習に励んでおります。夏の全国選手権大会の愛媛大会に出場と云うことで練習に熱がこもっています。
 7/18第一試合にシード校川之江高校と対戦です。今治北大三島高は7/17に新居浜東高と対戦します。どちらも全力を出してほしいものです。燃える季節が間もなく到来します。
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蛍ぶくろ

2006年06月26日 | Weblog
昨夜は相当激しく雨が降っていた。
境内を長靴履きで歩いてみると、雨にたたかれて
「蛍ぶくろ」が倒れかかっている。赤と白と仲良く、
「蛍ぶくろ」とはどなたか名づけられたのかポエムが
ある。このふくろひとつひとつを蛍がすみかとしたら、
と想像してみると、赤と白のシャンデリアが宵闇に幽玄
として顕れるであろう。しばし夢幻。
 雨に打たれている姿も悪くはないけれど、

 本格的な梅雨で本堂工事は中断、小笠原建設の若い専務
さんは毎朝現場を見に来られる。現場監督の森内さんは今日
帰任とのこと。               (住職)
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義兄の7年回

2006年06月24日 | Weblog
今日は広島真光寺の兄(姉婿)の7年回法要の日である。坊守と二人午前9時30分車で出発した。境内の沙羅(夏椿)が盛んに開花している。わずか一日で落花するいのちであるが、それだけにその美は研ぎ澄まされている。利休居士が云う。「水に浮きたるものにて候」とは沙羅の印象を云っているのかも知れない。利休にこよなく愛された花である。
 平成12年夏71才を一期にこの境界を終わった義兄の7年回法要にお参りした。この義兄からは余りにも多くのものを教えられたことを今更ながら思い起こす。ありがとう、沙羅がいっぱいさいていますよ。
ある時私が沙羅をサラと読んだらあなたは「サラではないシャラだ、厳密にはシャーラと云うべきです」と梵語に造詣の深かった義兄の言葉を思い出した。                                    (住職)
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関市亀山建設工房

2006年06月23日 | Weblog
昨日はあいにくの雨天であったが、岐阜県関市の亀山建設へ本堂用材の検証に出向した。本堂建築委員会建築部長菅眞司さんに全く無知の私住職が同行した。福山駅より新幹線のぞみに乗車、名古屋駅より名鉄に乗り換えて「新鵜沼」駅下車、駅まで設計士の山田守さんが迎えに来てくれて、車で約20分で会社に正午少し前に着く。直ちに1年と数ヶ月間乾燥されてきた用材の検証を行った。大方において良好であった。これから刻みの工程がはじまるのである。これらの荒木がどのような姿になるのであろうか、大三島のあの境内に建ち上がる姿を胸に思い描いてみる。
 部長の菅さんは設計士山田さんにしきりに耐震対策について真剣に話し合って下さる。頭が下がる。
 PM9時帰宅。                         (住職)
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急に真夏日

2006年06月19日 | Weblog
 今日は梅雨中休みと云いますか、朝から真夏日となり30度は超えて
いるでしょう。
本堂の基礎型枠作業が5、6人の職人さんによって手際よく進められて
います。灼熱の中大変なお仕事です。
 22日には建築部長の菅眞司さんと住職2人で岐阜県関市の亀山建築
へ1年間乾燥養生されてきた用材の検証に行くことになっています。その
検証が終わると用材の本刻みの工程に入るとのことです。 (住職)
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咲き初めし沙羅

2006年06月18日 | Weblog
今朝、今年最初の沙羅(夏椿)が咲き
ました。
梅雨の小雨に濡れて輝いていました。
蕾は沢山ついていますが、今年の第1
花です。これから約2週間にわたって
咲いてくれるでしょう。お立ち寄りく
だされば有難いです。雨の朝が殊にい
いと思います。

 昨日、筑波大学の渡部圭一さんが再訪
下さいました。昨秋民俗学調査のため調
査スタッフの一員として調査に来られた
のでしたが、再度のご訪問です。主にこ
の地域に伝来保存されている『御文章』
(御ふみ)やご法座、組々で行われる講
寄り法座などの再調査でした。
 近々調査研究紀要が発刊されるとのこと、
楽しみにしております。(住職)
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姫沙羅

2006年06月15日 | Weblog
未明より雨、本格的な梅雨がはじまったようです。
本堂の建築工事は中断せざるを得ません。
 寺庭の姫沙羅が盛んに咲いています。沙羅も蕾は
膨らんではいますが開花は数日先でしょう。姫沙羅の
花は丁度茶の花に近似しています。花は何と云っても
沙羅の花ですが木振りには姫沙羅の方がいいように思
っています。
                     (住職)
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