万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

京都へ 

2007年02月28日 | Weblog
 今日から、約2週間本山へ研修に参ります。本願寺の向いにある伝道院という施設で、布教の研鑚をするためです。この研修は、3回にわたっておこなわれ、もうすでに2回は終了し、今回が最後になります。参加しているのはわずか6名の受講生で、共同生活の中、互いに励まし合い布教の道を模索しています。
 現代という時代に通用する布教使の育成が、この研修のテーマのようです。それに応えられるかどうか、自分を高めていきたいと思います。(若)

   写真は満開の万作です。後ろに見えるのは甘夏柑の実です。
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110才でご往生

2007年02月26日 | Weblog
 口総・瀬戸条の大内マツヨさんが、昨日亡くなられました。110歳、大三島ではもちろん最高齢でした。
 まー姉さんとしたわれた大内さんでしたが、万福寺とっては随分とご縁の深い方でありまして、現住職まで四代にわたってお世話いただきました。親鸞聖人の650回忌にご本山へお参りされたというのですから、驚きです。(後数年で750回忌です) また、頭のとてもよろしい方で、その記憶力には度々驚かされました。
 数年前から松山の病院に入院されておりましたが、この度、今生のご縁つきられて、お浄土のへと帰られました。今頃は懐かしい方々にお迎えされて、口総のことなどお話しされておることでしょう。今後もなおいっそうに、私たちを浄土の光となって導いてくださることでしょう。大変お世話になりました。合掌
            写真は万福寺境内の双幹の銀杏裸木      
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総代会

2007年02月21日 | Weblog
 昨日から「四州教区青年布教使研修会」のため、高松まで行ってきました。四州とは、四国の事、布教とは仏法をおつたえするお話のことです。実際に、お話をさせていただいて、先輩方に批評をいただくのですが、なかなか厳しいご指摘をいただき、改めて、未熟さと不勉強さを実感しました。
 自分の誤りは、自分自身では見えにくく、このように指摘頂く場は、辛いことではありますが、有難いことだなあと感じました。
 昨日はそのまま高松のホテルに宿泊し、今朝早めに宿を立ち、大三島へ戻りました。
 寺では午前10時から定例の「万福寺 総代会」が行われました。昨年度の行事報告、収支報告、そして、今年度の行事予定などが審議され、特に新本堂の落慶法要について意見が出されました。皆待ち望んでいることなので、少しでも早くしたいとの声。境内整備の時間や気候なども考慮して、来年の四月末にと、一応意見がまとまりました。法要は親鸞聖人の750回大遠忌法要とあわせて行われます。
 落慶法要には、稚児行列を予定しています。島内外の万福寺にご縁のあるお子さま方、ぜひ参加してください。(若)
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仏手柑

2007年02月18日 | Weblog
 野々江の越智光志さんが今年も「仏手柑」(ぶっしゅかん)を下さいまし
た。
実に超珍しい柑橘です。食用ではないのですが、形状が両方手を合わせて
10本の指を束ねたような姿をしていて、色づくと黄金色となり丁度仏像の
の印相に見えることから「仏手柑」と呼ばれているのです。
 新本堂に葺かれる瓦のそばへ数寄屋詫助(すきやわびすけ)と一緒に置い
てみました。柚子の変種になるのでしょうか、それにしても地球上にはいろ
んなものが生まれ来るものです。眺めていると武者小路実篤さんがよく書か
れていた「仲よきことは美しきかな」の言葉が思わず口をついて出てきまし
た。                             住職
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春近し

2007年02月15日 | Weblog
 暖冬の冬でありましたが、矢張り冬は冬。暁鐘の頃は暗闇の中に霜の降る空気が感じられます。日中は良い感じなのですが、
 今冬の冬に咲く花々は殊の外魅力的でした。夜と昼間との寒暖の差が大きく違う勢なのでしょうかね。
 「紺侘助」の今期第1花です。鶴首の花器に入れてみました。椿で紺、黒と云っても、濃い赤、黒みのあるエンジ色なのですが、何とも魅惑的で、何かを秘めているように感じられます。  住職
 
 
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三つ子島

2007年02月12日 | Weblog
 大三島の宗方地域の沖合に三つ子島という島があります。今治と宗方を結ぶフェリーに乗ると近くを通るのでなじみの深い島です。特に宗方の方々には愛着の深い島で、この地域を代表する景色となっています。高校生のころ、今治からの帰りの船でこの島が見えてくると、そろそろ大三島に着く頃だと、フェリーを下りる仕度をしたことを想い出します。月日が過ぎるのはホンと早いものです。最近は橋を通る機会が増えて、なおさら懐かしく想います。写真は昨日そのフェリーから撮ったものです。
 明日から本山へ同朋運動の研修のため参ります。同朋運動とは差別のない社会を目指す活動です。四日間ほど留守させていただきます。(若)
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坂出 清立寺

2007年02月11日 | Weblog
 今日は連休の中日ということもあり、ご法事が重なりましたが、午後からの法務は住職におまかせして、私は、母と香川県坂出市清立寺へお邪魔しました。清立寺のご住職は母のいとこにあたります。
 坂出までは車で約2時間半。お寺に着くと新築中の庫裏(くり)の規模の大きさにビックリ。とても立派で、うっとりしました。和風でありながら現代的なとても奇麗な建物でした。京都に住む弟夫婦とも合流し、建物の中を見学させていただいたり、楽しい時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。
 大三島に戻ると夜の8時前。父はすでに晩酌を始めていました。ご法事でいただいたお料理を広げ、家族三人でいただきました。みなさま、ごちそうさまでした。
 
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今治組僧侶研修旅行

2007年02月09日 | Weblog
 今治組と書いて「いまばりそ」と読みます。観光バスの前に「今治組」とかかげてあると、皆恐ろしげに覗いていかれます。何かと勘違いされるのでしょう。
 さて、昨日から二日間、姫路、赤穂へ今治組僧侶研修旅行に参りました。訪れたのは赤穂、姫路城、亀山本徳寺、書写山、倉敷美観地区です。赤穂は浅野家の関係深い場所。万福寺の浅野はこちらのお家騒動から由来すると聞いていたので、同じ家紋を見たときなど、なかなか感慨深いものがありました。
 印象的だったのは本徳寺。浄土真宗の寺院の中でも別格のお寺で、中世の門徒衆に支えられた歴史を今に伝えています。また、旧本願寺総会所が移築され本堂として使われていますが、新撰組の刀傷があり、その関係で訪れる方も多いそうです。
 最後立ち寄った倉敷では、以前訪れた想い出など回想しつつ、ホットココアを先輩のお寺さんにごちそう頂きました。(写真は私が写したので本人は写っていません。写真の建物は本徳寺本堂)  (若)
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姫路への旅行

2007年02月07日 | Weblog
 明日から一泊で姫路へ、今治地域の浄土真宗の僧侶研修旅行の予定です。一月いっぱい続いた京都での研修の後、随分とショックな出来事があり、以降、ふさぎ込んだ日々を送っていました。すると布教使の友人から、「苦しみを知らないと本当の慶びには出会えない」と厳しいメールが。全くその通り。
 ようやく若干の元気が。明日の旅行は参加します。
 今治には若手の僧侶が案外多いので、いろいろと語り合りあえたらいいなと考えています。朝7時50分大三島BS発で行ってきます。
 (若)
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沙羅の一枝に赤侘助

2007年02月07日 | Weblog
 赤侘助の蕾がほころび始めていたので申し訳ないことですが
頂きました。沙羅の枝に忘れ残りの実殻が付いている一枝を
真にして赤侘助を添え、火襷徳利に指してみました。お釈迦
さまの「涅槃会」が近づいたことを思ってのことです。
 2月15日がお釈迦さまがお涅槃に入られた記念日「涅槃会
」(ねはんえ)です。沙羅双樹の林の中で静に入涅槃(にゅう
ねはん)されました。
 最後の説法は 

     自らを灯とし
     法を灯とせよ
     自らを依りどころとし
     自らを依りどころとせよ
 
 とのご説法が最後の御詞であったと伝えております。
 浄土真宗としてこの御説法を味あうと「機法一体」(この私
がお法に抱かれて生かされて今あること)と、受け取らせてい
ただくことが出来るかと思います。

 2月16日夜7時より仮本堂において「涅槃会」の集いを開き
ますのでお参りください。
 王舎城の阿闍世王とお釈迦さまの涅槃についてお話をさせていた
だく予定です。
 如來、月愛三昧に入らせたもう 「涅槃経」  和南     
                         住職
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