私(住職)は去る6月15日より今治の病院に急遽入院することになりました。しかし、ご安心下さい、昨日20日無事退院することが出来ました。 今月12、3日頃より風邪を引いたような症状がありその治療をしていましたが、その不快さや熱っぽさがなくならいものですからネットで調べてみてどうも「腎盂腎炎」ではないかと自己診断をして今治の泌尿器科を訪ね診察を受けました。尿・血液検査、CT検査を受けて、正しく「腎盂炎」であるとの診断。出来たら今日から入院治療をおこないますとのこと、私は咄嗟のことなので・・・土曜日に行われる「仏教婦人会年次法座」、日曜日に行う京都本願寺での「関西地区ご門徒の集い」のことが脳裏をかすめ、「来週からの入院といたします」と応えると医師はそれはいけません、それでは今日は点滴投与をしておきますから、明日入院の用意をして来て下さい」とのこと・・・・、その日は寺に帰り、家族に話すと、行事は我々でするから明日入院して下さいとの結論が出て、15日に入院治療することになったのです。内心「入院するような悪さとは思えないのに・・・、通院でもいいのになア」と思っていましたが、入院してみて「なるほど」と納得いたしました。所謂24時間点滴で、起きているいる時も寝ている時も点滴が続き、1日に2度その管に抗生物質液が投与されると云う治療なのです。
入院カバンに目を通しておこうと4、5冊の専門書も持参しましたが、中々落ち着いては読めません。専らテレビを見て時間を費やしていました。
5日目に医師が再度尿・血液検査の結果を見て退院の許可が出ました。5日で退院出来たのですから優等生です。病院での3度3度の食事も一粒のご飯も残さず完食いたしましたから、優等生ですよねエ、
いろいろとご心配やらご迷惑をお掛けしてまことにすみませんでした。お陰で健康を回復したようです。これからも宜しくお願いいたします。
帰山してみると庭のミニ睡蓮が咲いていました。庭の高台に植栽の沙羅が一杯花を咲かせていました。ホット嬉しさが込み上げて来ます。ありがとう。
かくして初めての入院経験は5日で終わりました。次の入院は初めての入院とは云えません。
今月も七高僧さまの第1祖インドの龍樹菩薩さまのお念仏のご教示を親鸞聖人がおまとめ下さっている最後のカ所のお言葉「唯能常称如来号 応報大悲弘誓恩」(ただよくつねに如来の号を称して、大悲弘誓の恩を報ずべし)を意訳されてあるのが今月の法語であります。
ただよくつねに み名をとなえ ふかきめぐみに こたえかし
あなたともにどんなことがあってもお浄土へ生まれて行くよと申して下さる阿弥陀如来さまのご本願に遇うままが、もう迷いの世界に帰ることのない不退転の地位であります。その地位では如来さまの呼び声に常に呼び覚まされ、呼び覚まされてお念仏を申すばかりです。