万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

断流師自伝(だんりゅうしじでん)

2009年01月28日 | Weblog
掲載した古文書は当山第10世断流住職の自筆自伝です。随分と能筆で、
しかも筆まめな人であったようで自筆の説教案文や日事記などが多く遺さ
れています。解読するのには相当くたびれます。
 今紹介します「自筆自伝」は断流師の青年時代は幕末から維新にかけて
であったからでしょう徳川幕府から明治へと地殻変動する様が随所に記録
されていて興味がそそられるのです。
 写真の筆書きの内容は、明治8年から9年にかけての断流師の松山時代
の記述なのですが、松山の浄土真宗寺院の青年僧や県庁に働きかけて松山
監獄の教誨活動を行うようにしたことが記述されていて、この教誨活動は
全国でも草分けとなっていることが『日本教誨史』の中にも断流師とその
同志のことが記録されていることは特筆すべきことでしょう。
 この断流師の記述の中に肥後に起こった反政府一揆「神風連の乱」、そ
れは政府軍に直ぐさま鎮圧されたのですが、逮捕された数十名が松山監獄
へ送監されて来てその教誨に当たったことが記されています。西南の役の
前年のことです。
 その断流師が他界されて本年が丁度100年になります。
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氷柱 つらら

2009年01月24日 | Weblog
 今朝、本堂のお参りから境内の四恩堂のお参りに行くと、鎖立樋(くさ
りたてどい)に氷柱(つらら)が下っておりました。
夜半の小雨が今朝の冷え込みで氷柱となったのです。早速カメラに留めま
した。カメラのアングルをいろいろ考えておりましたらシャッターを押す
指が痛くなるほどかじかんでいました。
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加賀侘助

2009年01月24日 | Weblog
加賀侘助と呼ばれている小振りで桃色の椿が
今年は沢山蕾を付けて咲き始めました。
 雪椿と同じように北陸の雪中にこの椿が咲く
光景はどのような情緒がおこるであろうかなど
と思ってみます。この椿は侘助と呼ばれている
ほどには侘びは感じません、可憐な椿です。
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水仙の叢

2009年01月24日 | Weblog
 寺の歴代住職の墓所の側に水仙が群れ咲いています。
寒の嵐に激しく揺れていました。花は全て東天を向いて
咲いているのは日の光が恋しいからなのでしょうか、
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閑寂

2009年01月21日 | Weblog
 画像の軸は当山前住職釋三智の閑寂と題した短歌です。
 
        閑 寂 
      底光る潮のたゝえに石つぶて
           児の投げしその水の音聞く
       癸亥元旦  八十二叟 沙門三智

昭和58年の2月に大三島町の産業文化祭に茶席が設けられその茶道部
の請いによって書いたものですが、短歌はそれより数年前孫たちがまだ
幼少の頃の情景を詠ったものです。孫が歩き始めると郵便局に行く時や
散歩の折、屡々連れて歩いていましたからその頃のものでしょう。
 本年で前住が寂してから17年に満ちました。前住の孫たちもそれぞ
れ成人独立していますが、祖父のことはくっきりと心に刻まれているよ
うです。
 前住の命日は平成4年1月19日の寒中、水仙の咲き薫る日のことで
した。
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蝋梅の花咲く

2009年01月17日 | Weblog
蝋梅の花が大寒の寒気を物ともせず咲き始めています。
寒中に咲く花はすごいですねエ、気温が最も低い午前
4時頃ですら真っ暗な中でジッと耐えているのですか
ら、
 花姿は正しく蝋細工の花のように見えます。一枝花
瓶に挿すと何を添えても似合うので嬉しい花です。
 400年位前に半島(韓国)から渡来して来た花木と
のこと、ありがとう。
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妙好人

2009年01月17日 | Weblog
万福寺にあるオリジナルな椿、「妙好人」が咲き始めました。
白玉系の白薮椿です。山茶花の様な葉っぱで少しウエーブが
あります。初め「好々人」としていたのですが、一昨年「妙好
人」(みょうこうにん)に改名いたしましたので宜しくお願い
いたします。
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昭和侘助

2009年01月17日 | Weblog
竹藪の中に「昭和侘助」と名付けられている椿が一輪咲いていました。
極めて薄い桃色で小振りな一重花弁の椿です。
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ご晨朝法要

2009年01月17日 | Weblog
 総会所での通夜布教が16日朝6時10分に終わり、直ぐさま
総御堂(阿弥陀堂)に移動してご晨朝の法要が始まります。
 阿弥陀堂門から白洲、総御堂向拝へかけて数張りの紋提灯が暗闇
照らし、厳かな風景です。
 御堂に入ると既に堂内は満堂、座る場所の確保が大変な状況でした。
恐らく2、000人前後はお参りされていたのではないでしょうか、
 お勤めは、ご本尊前で「漢音阿弥陀経」、御真影様前で「真譜正信
偈」がお勤めされ、宗祖の御正忌にのみお勤めされるとのことです。
 住職を拝命して33年、不遜ながら初めてご本山の御正忌へ参詣を
果たすことができました。若院がご縁を与えてくれたことです。有難し。
 画像は総御堂でのご晨朝法要情景。
                          
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通夜布教 

2009年01月17日 | Weblog
 若院の講話の時間は16日3:20からホール、4:40から総会所
。その頃に大坂から菅陸夫さん、宣雅さん兄弟。桃山から恵真夫婦が寒い
中、眠い最中を聴聞にやって来られました。有難いことです。
 写真はホールで通夜布教をする万福寺若院。
コメント (2)
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