万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

愛媛県仏婦研修大会

2008年02月29日 | Weblog
 去る26日、愛媛県仏教婦人会連盟主催
の研修大会が松山地区の当番で、愛媛県文
化会館サブホールで開催されました。
 万福寺仏婦からも44名の会員の方が若
院、坊守引率でバスで参りました。私(住職
)は法務のために行けませんでしたが、翌日
の講の法話会で参加された方から、{非常に
良かった、人間観が変りました!」との声が
聞かれました。と云いますのも講演をされた
講師「バイマーヤンジン」先生(チベット人
女性で、声楽家、日本人音楽家と結婚し、日
本に帰化)のお話に感銘したとのこと、チベ
ットと日本との生活が余りにも違っている。
物の世界も、教育も、風土習慣も、しかし暖
かい家族愛、こまやかな心くばりがチベット
の家庭にはどっしりと流れていることが感じ
られたと云うような感想を聞かせて下さいま
した。最後に3曲歌われた歌曲もきれいな声
で魅了されたそうです。     よかった
                  住職
 
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万作(まんさく)

2008年02月26日 | Weblog
 万作の花が奇麗にさいていました。
冬から初春にかけて寒さが厳しいと
初春の花にハッとする美しさがあり
ます。
 万作の枝を一枝いただいて、
先日改名いたしました白薮椿「妙好人
」を添えて生けてみました。

 「万作」の名は穀物がたわわに実っ
ているように花が見える形状から「豊年
万作」から呼ばれるようになったよう
です。一年に一度しかない秋の収穫を
田起し前に「今年はどうだろうか」と、
思いめぐらす人の心が偲ばれます。
 一説には「(春に)先咲く(花)」
からきているともいわれているようで
す。
 いずれにせよ春の訪れを知らせてく
れる花なのでしょう。     住職
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断流師遺偈

2008年02月25日 | Weblog
画像の四行詩は当山10世浅野断流師の遺偈で、
絵師春鴎によって描かれた遺影に関前岡村
善照寺前住「素香院釋淳明師の筆によって書き
加えられています。
 人情反覆噫哀哉  人の情は反覆してああ、哀しいかな、
 喜怒愛憎唯諍財  喜怒愛憎はただ財を諍うところ、
 帰去来兮辞苦海  いざ、帰りなん苦海を辞して、
 湏遊安楽宝華台  安楽宝華台に湏遊せん。
             *安楽宝華台とはお浄土のこと
 断流師は明治42年12月8日に69才でもって寂してお
られます。この遺偈は前年の41年初秋に認められたようで
、終焉は約1年後でありました。
 今年が丁度百年回の年に当たり、この度の本堂改築の落慶
法要は一方ならぬ深い感慨を抱きます。       住職
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玄関飾り障子

2008年02月20日 | Weblog
 本堂付属棟の玄関ホールに小さな飾り障子を設えました。
窓に組み込んだ板は大三島産の黒松の肥板です。もう40年も
前に花台にでもして下さいとご門徒の方にいただいたものなの
ですが格好の場所に使われてよかったです。
 花は「加賀侘助」花器はコペンハーゲン。     住職
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いろは

2008年02月20日 | Weblog
画像の色紙は今から15年くらい前に宗方の
菅博章先生が書いて下さった2枚の内の一枚
です。この間から新玄関のロビーに掛けさせ
ていただいております。先生は中学校の教諭
を定年まで勤められ、退職後にNHKの放送
大学で書道の假名を研鑚されました。うっと
りと拝見させていただいております。
 いろはにほへと ちりぬるを
 わかよたれそ つねならむ
 うゐのおくやま けふこへて
 あさきゆめみし ゑひもせす
 
 日本人なら誰でも知っていて、尚かつ
仏教の不変の根本原理が47文字で綴られて
いる「いろは歌」。
 この「いろは歌」は『涅槃経』に見られる
「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為樂」
をいろは47文字で歌い込んでいるのですから
驚きです。             住職
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紅梅

2008年02月17日 | Weblog
 庭の枝垂れ紅梅がチラホラ咲き始めていますが、毎朝凍てつく寒さ
ですのでいっせいには咲けないようです。
 寒風の吹く中で椿、梅、水仙、臘梅、木瓜(ぼけ)、万作、さんしゅ
などが次々と花を咲かせる光景にはただただ驚くばかりです。鶯も目白
もせわしくやって来ます。まだ鳴きませんが、       住職
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妙好人

2008年02月16日 | Weblog
 今、白薮椿「妙好人」が咲き始めました。
20数年前大三島の椿が調査された時、この
白薮椿は他にはないオリジナルな種なので命名
をするように云われました、咄嗟に妙好人を
イメージして「好々人」(こうこうにん)と名付
けて来たのですが、そのものズバリ「妙好人」の
方が親しみがあり味わいもあろうかと思いますので、
今日から「妙好人」に改名いたしますので宜しくお
願いいたします。多分他には「妙好人」と呼ばれて
いる椿はないと思っています。    

 島根大学に教鞭をとられた川上清吉先生に「分陀利
華」(ふんだりけーーしらはちす)と題された詩があ
ります。曲は山田耕筰作曲となっています。
  1、よしあしの 間(はざま)をまよい
    より處(ど)なき ただ人すらや
    みほとけの ちかいをきけば
  2、おおいなる みむねをうけて
    うつし世の にごりえにさく
    かぐわしき 分陀利華(しらはちす)かも
  3、世のひとの うちにすぐれて
    上もなき 人とたたえん
    みほとけの かくこそは言(の)れ
 このようなお歌を思いおこしつつ命名させていただいた
ことです。この白薮椿はこれから盛んに咲きます。清楚です。
                       住職

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寒牡丹

2008年02月11日 | Weblog
画像の寒牡丹は数年前の画像です。
本堂改築工事の為に数本の牡丹を
移植いたしました。根付いてはい
ますが、まだ寒中には花が見られ
ません。来年の寒には咲くように
寒肥をやっておきましょう。
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花は身を遠のけて

2008年02月04日 | Weblog
 画像の扁額は國貞馨竹(冨貴子)先生の揮毫になるものですが、
利休居士の言葉
  花は身を遠のけて 
  足音のせぬように 
  御覧にあるべく候
  水に浮きたるものにて候
 大きな扇面に一気に書かれています。利休居士のことばといい、
馨竹先生の書と相俟って私の心にしみ込んできます。
 先生は数年前に活躍された東京で他界されご遺骨は当山の納骨所
四恩堂に納められました。

 この扁額は玄関ホールから本堂に上がるスロープの壁面に掲げま
した。ご覧ください。

 この利休居士のような、花のみならずいのちに対する接し方に唯々
襟を糺(ただ)すのみです。
 如来さまの御目の御涙かも             住職
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