万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

足立美術館再訪

2011年08月30日 | Weblog
                 
                 足立美術館庭園

 松江温泉のホテルに一夜して翌朝バスで安来(やすぎ)の足立美術館に総勢22名で参りまし

た。私は今回で3度目になりますが美術館周囲に展開されている和風庭園には来る度に圧倒されま

す。樹木も益々借景に調和して来たように感じられます。はや何年にもわたって世界で人気ナンバ

ー1ガーデンである程の銘庭になっています。

 日本画を中心とした美術館で特に横山大観画伯の名品のコレクションがメインとなっています。

数は少ないのですが彫刻類にも感動いたしました。一寸見過ごしそうな一角に平櫛田中(ひらぐし

でんちゅう)の木彫を発見しました。「維摩一黙」(ゆいまいちもく)と題されている像で床几に

腰を掛け開いた足の膝に両手をつき、口をキッと結び両眼はこれ以上の厳しさはない程の眼光を感

じました。釈尊の高弟らに理路整然と雄弁に「空」(くう)を語っていた維摩居士は突然「沈黙」

したのです。その「沈黙」に釈尊の高弟らは「百雷」が轟き落ちたような衝撃を受けたと『維摩

経』には述べられています。その「沈黙」を彫り上げ、削り出した作品で一瞬その前から動けなく

なりました。

 また、陶芸館の濱田庄司、北大路魯山人の大作の作品群は白眉です。眼福の時を過ごさせていた

だきました。三界の欲界、色界、無色界で云えばしばし色界に酔うた時でした。

                      
                      北村西望の傑作「将軍の孫」
                 
 美術館内にも立礼の茶室があり、床には不昧公のお軸、横物が掛けてありました。

 私は「流」の字を「涼」字に読んでしまいとんだ間違った解釈をしてしまいましたが・・・

申し訳ありませんでした。

              
             美術館茶室床
           風流ならざるところ亦風流なり 不昧


昼食には出雲蕎麦「割子蕎麦とろろかけ」をいただきましたがこれは絶品、舌も喉も喜んでいま

した。

 島根在住のお世話下さいました幹事の方々、心に残る二日間をサービス下さり有難うございまし

た。古希の齢ですから随分とお疲れになられたことでしょう。 多謝、黙念
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宍道湖夕照(しんじこせきしょう)

2011年08月30日 | Weblog
                  
                 宍道湖一の景観「嫁ヶ島」の向こうに落日、
                 雲も湖面も茜色に染まり始める。pm6:30


 午後6時頃、宍道湖畔の松江温泉一畑ホテルから夕日を観るべく一同バスで湖の対岸まで移動し

ました。県立美術館辺りが夕焼けを観る1ポイントと聞いていましたがどうもその地点は駐車禁止

地域であるとのことで近寄れません。カメラ好きの2、3の者(私も含めて)はバスを捨てて歩く

ことにしました。当然ながらホテルまで歩くつもりで・・・・、

 美術館辺りに近づくと沢山の人がカメラを西に向けていました。さすが宍道湖は夕日の名勝地と

してパワースポットなのでしょう。やはりバスを降りて正解でした。思わぬいい写真が撮れまし

た。


        
       pm6:35
湖岸に少年とペットが夕日を見つめていました。
       これはモニュメント。

                          
                          夕焼けの中で青年たちが
                          何やらワイワイやっていました。

               
               宍道湖の落日
               ありがとう!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松江へ

2011年08月30日 | Weblog
                        
          明々庵と潜り


             
             明々庵茶室床
             お軸は不昧公筆


8/28、29一泊二日の日程で大学時代のサークルの同期会が山陰の松江で開催されました。

 午後2時に集合と云うことで少し早く松江に着いて一人で散策すべく午前8時頃に出発しまし

た。車で新尾道駅まで行き「こだま」で岡山、伯備線「出雲」に乗り換えて目的地松江に12時3

5分に到着、久振りにローカル線の旅を楽しみました。

 茶人藩主、松平不昧公に少し触れて見たいと云う思いで不昧公ゆかりの茶室「明々庵」を訪ねま

した。昭和41年、赤山台地に移築修復されて大切に保存されています。

 潜り、待合、雪隠、厚い茅葺きの入母屋屋根の二畳台目茶室、水屋と見せていただき別棟の瀟洒

な書院でお薄をいただきくつろいだ一時を過ごしました。

 一国の殿様にして小間の茶室を追求すると云う無駄を省き、僅かの時空をも生かして行くと云う

考えが藩政にも反映されて行ったのであろうなどと思念したことです。ゆかしさの深さをこの土地

に感じます。

                     
                     松江城
                     お堀遊覧舟から撮影
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

灼熱の光線を避けて・・・、

2011年08月26日 | Weblog
 今年も猛暑の毎日で暑さを凌ぐ毎日でしたが、雨とともに少しだけくつろげるようになったようです。
 カメラを持って歩いて見ると木陰、葉陰に静かに密やかに咲いている花に感動を覚えました。

           
          秋海棠(しゅうかいどう)

                               
                               茗荷の花
                               ミョウガには今年も
                               お世話になりました。
                               素麺、冷や奴、サラダ、

         
         初夏に咲いた額紫陽花
         二ヶ月も咲いていてしぶい
         色になりました 

 お盆が過ぎてホッとしておりましたら、次々と来訪客が続いています。坂出市の次男夫婦、東広

島市から子ども会、過日結婚した甥御夫婦と姉、昨日から広島の長女弥子と孫たちと、賑やかさと

懐かしさの波が打ち寄せてきます。これもまたよし晩夏かな、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

爆笑の坩堝(るつぼ)

2011年08月22日 | Weblog
        
        笑福亭由瓶師
                      
                      桂春蝶師匠     

出囃子に乗って笑福亭由瓶(ゆうへい)さんが高座に上がりました。

人気タレント笑福亭鶴瓶(つるべ)師匠のお弟子とのことで大きな声と大きなジェスチャーで話

されます。落語の基本についても面白可笑しく語られながら落語「虎の皮」を話されました。

 続いて3代目桂春蝶師匠の高座、導入部分に小話を多発しながら会場を爆笑の坩堝(るつぼ)に

化して行きます。さすがです・・・。本話は「山内一豊の流鏑馬」を名調子に語られて落ちを入れ

られました。

                      
 最後にお二人が会場に出てお笑いトーク、閉会のことばは住職が皆さんや落語会スッタフの方々

への謝辞と「大笑いすると云う何年分ものビタミン」を貰って有難うと、実感を伝えました。

 全てに恵まれていい落語会だったと思います。みなさん有難う。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落語会のお参り

2011年08月22日 | Weblog
                                    

              休息所の各テーブルにお花を飾りました


 8/21、昨夜来降雨、午前中には豪雨となり午後2時開場の落語寄席が心配となるほどの強い

雨足でした。しかし正午過ぎより雨は上がり、皆さん待望のお潤(うるい)を貰いくつろいで寄席

に来られました。

 午前10時頃、若院は福山駅まで二人の噺家(はなしか)の方を車で迎えに行き、上浦の極楽寺

さんが音響機器を搬入してセット下さいました。極楽寺の岡崎さんにはイベントには毎年お世話に

なっています。多謝!

 正午過ぎに春蝶、由瓶両師到着。早速会場の本堂で段取りのミーテイング。

1時前頃からボツボツ来会者もあり、開場前には列が出来ていました。15分前に開場を早めまし

た。仏婦役員8名が受付け、会場案内、テイータイムサービスにテキパキと当たって下さり、壮年

の方数名が駐車場案内をしてくださり、事故なく不平なく落語会を行うことができました。感謝々々

 ○お内陣にお灯明、お香を上げて住職と次男恵真(坂出市西招寺住職)とで勤行(重誓偈)。参

会者の勤行の声も大きく聞こえました。

                   
                   高座での法話と参会者                         

 ○続いて若院が黒衣五条で50年振りに本堂に据えた高座に上がり、ユーモアー交えて法話、よ

く聞いて下さっているようでした。「ご文章」拝読の後にはお念仏の声が聞こえていましたから高

座布教は何か違うものがあるのでしょう。

 ○テイータイム 今年も尾道の洋菓子屋さん特製のシュークリームと冷たい紅茶。
 
 テイータイム後、いよいよ落語の上演です。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万福寺寄席の会場準備

2011年08月20日 | Weblog
                       
                       寄席名も案内の字も
                       勘亭流にしました。

 8/20、明日2時30分より本堂において「万福寺寄席」が開催されます。若院、坊守、若坊

守らで終日準備に追われていました。参加申し込みも予定人数に達したようです。当日券も多少あ

るようですからお越しください。

 落語は少年時代からラジオでよく聞いていましたが、直に聞くのは初めてで楽しみにしておりま

す。多分明日来られる皆様も初めての方がほとんどだと思います。

 3代目桂春蝶(かつらしゅんちょう)師、笑福亭由瓶師、どんな演目なのでしょう?

                       
                       高座を正面に設え、
                       客席は全て椅子席に
                       しました。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はちすのはな

2011年08月17日 | Weblog
 先日、長瀬の杉野哲治さん方へお盆のお参りにまいりますとお仏壇の横にきれいな蓮の花がお供

えされていました。あまりにもきれいなあわい色合いなので賞賛して所在を問うと、藤原正一さん

がお供え下さったとのことで、正一さん宅の池に咲いていること知りました。それでお盆の終わっ

た今朝撮影に行って来ました。

 午前6時頃、長瀬海岸沿いにある藤原正一さんの農園を訪ねました。以前スッポンを養殖してい

た池に蓮根が植えられて大きな蓮葉を繁茂させています。蓮の葉もたゆとうに大きくて素晴らしく

、何でも乗せて包んでくれるような安心感が与えられるようです。

    
    蓮の葉

 少し盛りを過ぎたのでしょう、蕾も花も少なく池を周り巡っていいアングルを探しました。

                       
                       今朝咲いた蓮


                            
                            花弁を散らす蓮
                            真ん中の葉っぱの茎は
                            邪魔なのですがそのまゝ
                            撮しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盂蘭盆(うらぼん)

2011年08月17日 | Weblog
 昨日、8/16でお盆のお参り諸行事が終わり、島全体が静かになって来ました。

10日頃より汗みどろになってお参りいたしましたが、今ホッとしています。心なしかそよ吹く風

も秋の気配が感じられます。

   
  15日午後7時より戦没者追悼法要。
  法要中に平和の鐘をこの子供たちが撞いて
  くれました。参詣者は本堂内で鐘の音を聞き
  ながら黙祷合掌、 

                     
                     7時30分より口総地区合同盆法要


                                    
                                    境内での盆踊り

 宗方地区は14日に合同盆法要に続いて盆踊りが行われました。野々江、浦戸地区も15日盆踊

りが盛大におこなわれました。

 お盆は亡くなられた方々と現実がオーバーラップしている時の流れが何ともいいですねェ、

   櫓組み提灯釣りて盆仕度       洋子
   盆仕舞い風の境内掃き清め      文子
   御手洗の水ひんやりと萩ゆらす    洋子
   地踊りの輪の縮まりて盆果てる    慧子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万福寺寄席(まんぷくじよせ)

2011年08月09日 | Weblog
                       
                       寄席のチラシ

 お盆後の8/21日に「万福寺寄席」を開催いたします。昨年までの2年は音楽ライブでしたが

今年は落語の寄席を行うことになり、先般来チラシでお知らせいたしております。まだ余裕があり

ます。インターネット、Eメール、電話からでも申し込めますので宜しくお願いいたします。チケ

ットは当日受付でお渡しいたします。前売り1,000円、高校生以下300円。いずれもスイーツ冷茶付

きです。 出演は落語家は上方の三代目桂春蝶師匠、前席に笑福亭由瓶師が来山されます。

 この落語寄席には当山伝来の高座が使用されます。この高座は大正年代に製作されたもので総ケ

ヤキ製の豪壮なものです。昭和20年代頃までこの高座は使用されていました。高座説教、高座布

教に使用されていたのですがもの物置に納まって半世紀、再び晴れ舞台となることです。先日の正

信偈練習会で屈強な壮年の方5、6人で本堂に運び込んで貰いました。

                        
                        高座


                                                
                                            ピンクの睡蓮が咲きました 

 明日からお盆法要で多忙となります。このブログも更新出来ないかもしれませんが悪しからず、
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする