万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

藤まつり

2011年04月30日 | Weblog
            
            バザー風景    

 4/29、大三島町恒例の「藤まつり」が藤公園で開催されました。これには町内各種団体がバザーや、作品展示、演奏などが

あり大層賑わいます。今年はいつまでも朝冷えがする所為か藤の花は咲きかねていました。しかし、ゴールデンウイーク初日のこ

ともあって駐車場は満車状態です。

 20数年前にこの「藤まつり」のイベントが始まった頃より町内茶道部による野点茶会が行われています。これには三方がオー

プンになった専用の茶室が設えられ、床には茶掛け、お花が生けてあります。お茶道具は茶釜以外のお道具は全て陶芸部の方製作

の作品が使われるのです。中々面白い趣向が続けられています。

                        
                       野点用茶室

     
     お道具は陶芸部の作品。

                                 
                                 お手前の様子
                              
                                                    
                                          お床の軸、今年は万福寺先代の
                                          「微妙音」(みみょうおん)。                                          
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大三島リモーネさんのアイスモナカ

2011年04月29日 | Weblog
大三島リモーネさんは、大三島・瀬戸にあるお店です。
Iターンで大三島に移住され、リモンチェッロという
リキュールをつくるため、無農薬での農業をされています。


自家製リキュール・リモンチェッロを使った
アイスモナカは絶品です!!

これを、万福寺におかせていただくことにしました。
玄関ホールで、お庭を眺めながらリモーネさんのアイスモナカ。
万福寺にお立寄りの際に、是非ご賞味ください。
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4月28日の花たち

2011年04月28日 | Weblog
 数日留守にしていましたら庭の花も随分と変化していることに驚きます。

唐椿が咲き切った姿を見せています。

           
           唐椿(とうつばき)

                       
                      花蘇芳(はなずおう)
                      豆科の木です。

                                      
                                     射干(しゃが)
                                     端正な花です。アヤメ科に属しています。

          
          伊予侘助
          開花が遅い侘助です  

                     
                     牡丹が咲きました

                        
                        この牡丹も開き始め

                                             
                                             つつじも咲き始め

                         
                         霧島つつじは満開 

 一々の花のなかよりは 三十六百千億の 光明はなちて朗らかに 至らぬところはさらになし (親鸞聖人ご和讃)

 京都での法然・親鸞両聖人のおいのちにお遇いしたような心地を今味わっています。東北の惨状を噛みしめながら両聖人のお詞

ににぶい光が・・・・・、                           
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博物館巡り

2011年04月27日 | Weblog
 4/26、27と2日にわたって京都の博物館を巡って参りました。京都岡崎の市立美術館で「親鸞展」、京都国立博物館で

「法然展」、本願寺前にオープンした龍谷ミュージアムで「釈尊と親鸞展」を拝観いたしました。

先ず地下鉄で「親鸞展」へ向かいました。東本願寺の遠忌法要がお勤めになられているからでしょう入館者がかなりありました

が展示文物に近寄って拝観できました。お会いするのが今回で2度3度目のご真蹟もありなつかしくも、有難くも感じたことで

す。矢張り板東本『教行信証』にお会い出来るのは感動的です。

 翌朝は博物館で開催の「法然展」へ。法然聖人関係の文物にこのようにまとまって拝観するのは初めてで、今後も多分ないでし

ょう。法然聖人の各種絵伝や来迎図の秀品が拝観できました。

 4/14日に遠忌法要にご門徒方とお参りいたしましたが、今日はゆっくりと両堂へお参りができました。

 本願寺前に完成しました「龍谷ミュージアム」、運営は龍谷大学が行うのですが素晴らしい博物館(ミュージアム)が出来たも

のです。インドや中央アジア出土の仏伝彫刻(石彫)が展示されていて見応えがあります。大谷探検隊の将来品も今後順次展覧さ

れることでしょう。楽しみにしています。

 二日間みっちり歩きました。博物館以外もついでに平安神宮の神苑を歩き、27日朝はホテル近くの養源院にも参りました。こ

の寺所蔵の俵屋宗達の絵は素晴らしいものです。立ち寄ってみて「江」(ごう)に縁の寺であることを知りました。血天井でも有

名な寺です。

 いささか足が疲れました。親鸞展は5/29まで、法然展は5/8まで開催されています。時間のある方は是非出掛けてみてく

ださい。東京では秋に法然・親鸞合同の展覧が行われるそうです。


    
   龍谷ミュージアム外観
   巨大な簾が懸けられています。

                      
                      1階で受け付けして、吹き抜けの地階に降りて入館します。
                      吹き抜けの地階でツウショット、ガードマンさんが写して
                      下さいました。


                                         
                                        ミュージアムの3階廊下窓より本願寺
                                        伝道院の建物が見えます。この建物も
                                        いずれ国の重文指定になるでしょう。


                     
                    本願寺御影堂南側廊下に設置の
                    法要用大太鼓(だだいこ)、火炎太鼓とも云います。
                       
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初参式を受けましょう!キッズサンガ愛媛

2011年04月27日 | Weblog
4月24日、25日の二日間、松山に行ってきました。
24日はキッズサンガ(子どもたちへ仏さまのこころを伝える活動)の協議会、
昨日は、親鸞聖人のあらわされた『教行信証』の勉強会へ出席のためです。

キッズサンガとは、本山が推奨している活動です。
核家族化がすすみ、社会が急速に変化していく中、居場所のない子どもたちがたくさんいます。
その子どもたちの居場所にお寺がなれればという思いで「キッズサンガ」がスタートしました。
居場所というのは、「こころ」の居場所という意味の方が大きいと思います。

さて、この活動を四国で展開していくお手伝いをさせていただいているのですが、
なかなか各寺院さんにご理解いただくことは難しいことです。
今回は、愛媛県を6つに分けた各地域から二名づつ、担当者(サポータ)に参加してもらい、
改めて、今後の推進について本音で語り合いました。

今回は、各お寺の現状把握をするためにアンケートを徹底して100%回収しようと提案したのですが
「アンケートをして、そのあとどうするかのの方が大切」と
厳しくも、前向きな意見が飛び出し、サポータ全体が真剣にキッズサンガに取り組むムードとなりました。

私自身、身が引き締まる思いのした協議会となりました。


具体的には「初参式」を寺院、門徒さん全体にもう一度推奨していこうということになりました。
初参式とは、子どもをご縁に初めてお寺にお参りすることです。
万福寺でも2年に一回、行っていますが参加者を集めるのが大変になっています。

そこで今回は、法事や仏事の際に合わせての初参式の形も提案したいということになりました。
遠方から、帰省されている子どもさんにも仏さまのご縁にあっていただけます。
初参りといえば、神社のイメージが強いと思いますが、お寺に是非初参りしてくださいというメッセージを
門徒さんに発信していこうという意見がまとまり、具体的な案内のチラシを制作することになりました。

また毎年開催している県仏教婦人研修大会でも、今後4年間連続してチラシ配布と趣旨説明をしていくことを確認しました。
仏教婦人の方々もきっと協力してくださると思います。
キッズサンガが寺の者だけでなく、門徒、地域がいっしょになっての活動を目指します。

次回6月に集まることを約束して、3時間におよぶ充実した会を終えました。

(若院)
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竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)

2011年04月24日 | Weblog
                
               竹林精舎の竹の茶杓
         
 春彼岸法座にご出講いただきました大阪高槻市にお住まいの坂上 良(さかのうえりょう)先生より一筒(ひとつつ)の茶杓が

贈られて参りました。お手紙によりますと、この茶杓の竹は以前インド仏跡を巡拝したおり「竹林精舎」跡に生えている竹を一管

持ち帰り、奈良の茶道具を作る職人さんに「茶杓」に削って貰ったものですとの文面でした。私は思わずその茶杓を押し頂いてそ

の姿を拝見いたしました。

 櫂先(かいさき)はずんぐりと大きく削られ、長さは通常より短いようですが、何よりも注目されるのは中節の荒れた姿です。

節に枝が付いていたものが落とされてこのような荒れた傷となったのか黒々と痛ましい姿を残しております。

 この竹が生えていたインドの竹林精舎はあの「王舎城の悲劇」でよく知られています。わが子アジャセから牢に幽閉され獄死し

たマガダ国の王ビンバシャーラがお釈迦さまに寄進した精舎(寺)なのです。この竹林精舎でお釈迦様とそのお弟子方は何年も雨

期を過ごされました。王舎城で悲劇が勃発した時、お釈迦様とそのお弟子は王舎城近郊の霊鷲山(りょうじゅせん)に居られまし

た。お釈迦様は王城に起こったこの事件にお胸は痛みました。そのことを記録し伝えている経典が観無量寿経、涅槃経などより知

られます。

 この竹林精舎の旧跡地に今も生えている竹から削られた一本の茶杓、その黒々と荒れた中節の景色を見ていますとフツとお釈迦

様のお胸の悲しみと痛みを感じました。そしてそのお釈迦様が幽閉中ビンバシャーラ王の身を気遣い、傷心のイダイケ皇后の心を

案じ、五逆罪を犯し荒んだアジャセ王子の行く末を慮ってお釈迦様の足はしばしば王舎城に向かいました。その大地に立ちお心と

ともに歩まれるその素足のお御足のことが彷彿として思い起こされて来たのです。それで、この頂いた竹林精舎の竹で作られた茶

杓に私として「仏足」と銘を付けさせていただきました。

 右手にこの「仏足」なる茶杓を握ると胸にグッとくるものがあります。かけがえのない茶杓となることでしょう。多謝。
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布教大会

2011年04月24日 | Weblog
       
       ご法座風景
       高知の依光師のご法話

 4/22、23の2日にわたって聞信徒物故者総永代経法座を営みました。今回は当院若院の本山での布教専修課程での同期生

5名が会して布教大会と云う名目で行いました。1人が20分くらいのご法話を3人、4人とお話されました。新鮮味があって

中々好評でした。新しい時代への伝道を担って下さる方々です。今後のご活躍を期待いたします。

 それからこのご法座へ広島の可部からインターネットを見たと、ご遠路を厭わずご参詣になられたご夫妻があり感激いたしまし

た。安芸門徒の心意気を強く感じたことです。

 本年はご本山での750回大遠忌法要への団体参拝がありご法座の開催日時が適当でなかったりして申し訳ありませんでした。

 
       
       おとき(精進料理)

                          
                        「おとき」をご奉仕下さった
                         宗方地区のお世話人さん       
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広島市 可部の報恩寺さん

2011年04月21日 | Weblog

4月19日から今日までの3日間、報恩寺さん(広島市安佐北区可部)に永代経のご縁にお参りさせていただきました。

はじめてお参りさせていただいたのですが、新築の本堂にびっくりしました。
チーク材の柱や天井は、とても美しいものでした。初日の法話の後、ご住職さんにゆっくり説明していただきました。

ご法座には門信徒の皆さんがたくさんお参りになられ、あたたかくお話を聞いてくださいました。

お寺に二泊させていただいたのですが、夜にはご住職お薦め、奄美大島の黒糖焼酎をいただきました。甘い香りがしてとても口当たりがよく、おいしくいただきました。とても楽しいひと時でした。

法話の中で私がカープファンという話をすると、若坊守さんから、「カープ坊主」のキャラクターグッズをいただきました。お寺とカープのコラボ商品!早速、ノートパソコン
にステッカーを3枚はって、カープ坊主パソコンになりました。


写真は、ご門徒さんとおもにお見送りいただいた際、一枚撮らせていただいたものです。
報恩寺の皆さま、大変おせわになりました。

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永代経法座のご案内

2011年04月20日 | Weblog
 来る4月22、23日の2日にわたって当山とのご縁ある方々の合同法要を厳修いたします。

23日1時より日中法要、4時より宗方出張法座。

24日午前10時よりご満座法要、11時30分より四恩堂納骨法要、12時15分おとき。

 ご法話の講演は本願寺で当山若院と共に布教専従員であられた藤田哲史(奈良)佐藤知水(岡山)

依光俊照(高知)郡浦智明(熊本)各師を迎えての布教大会となります。又とないことですので万

障繰り合わせてご参詣下さいませ。


岩やつで
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浄土にてかならずかならず まちまいらせそうろうべし

2011年04月16日 | Weblog
 4/14午前7時バスは大三島インターチェンジを出発して一路京都本願寺に向かいました。渋滞もなく順調に本山に到着。

              
             修復完成された御影堂内陣のご真影さま
             九具足のお荘厳に数々の須弥盛(しゅみもり)のお供えがされています
              (クリックして下さい)

 昼食後、御影堂に入堂し所定の席に着きました。

 午後2時より法要開始、この度の縁儀は二台の大太鼓(だだいこ)が打たれ打たれて参進する新たな作法です。これも中々気が

引き締まる思いがいたしました。法要中は奏楽員も5、60人と云う大編成が見事な楽を奏でて感動的でした。

 今回御遠忌のために制定されました「宗祖讃仰作法」しゅうそさんごうさほう(音楽法要)には始めと終わりに御門主様が親鸞

聖人のご消息(お手紙)の一節を拝読されました。有難く聴聞させていただいたことです。

 冒頭部分
  弥陀の本願と申すは 名号を称えんものをば
  極楽に迎えんと 誓わせたまいたるを
  深く信じて 称えるが
  めでたきことにて候うなり

 末尾に
  この身は
  いまは歳きわまりて候らへば
  さだめて先立ちて
  往生し候わんずれば
  浄土にて かならずかならず
  まちまいらせ候べし

 3月11日に東日本大震災勃発し被災の最中にあって法要の開始が懸念されましたが予定通り営まれ、より緊張感がただようよ

うな法要でありました。

     新樹光眩しく集ふ大遠忌   明慧

 夜は琵琶湖畔の「京近江」と云うお風呂の素晴らしいお宿に泊まりました。朝早く湖面が見える風呂につかっていると北東方面に真っ赤なお日様が見え静かに波する湖面が微妙な輝きを見せます。その中に一艘の釣り舟がシルエットのように見える風景が風呂につかったまま展望されるのです。
 風呂から上がると急いで部屋に帰りカメラを持って湖畔に走りました。その時撮影した写真がこの画像です。(クリックしてください)

        
        琵琶湖孤舟
      朝霞琵琶湖小舟の影浮かべ  明慧

                                   
                                   暁の芦(あかつきのあし)
                                 東雲に芦影青く琵琶湖畔    明慧



 
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