万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

銀杏畑(ぎんなんばたけ)

2012年11月30日 | Weblog
                      


                                               


 万福寺の境内に立つ公孫樹は春に枝打ちをしましたので今年は僅かしか葉がありません。

口総峠の下辺りに二十年数年前に植えられた銀杏畑があります。車で往来する時その鮮やかな真っ黄色が目に付き撮影に寄って見

ました。随分と大きくなっています。黄色の絨毯が畑を敷き詰めていました。いてう葉も今年はもう終わりです。この畑のものか

どうか立派な銀杏の実を昨日いただきました。40年位前までは境内に沢山の銀杏の実が落ちたのですが・・・・、

                   
                            

 銀杏畑の近くの土手に「金盞花」?(きんせんか)と見える花が一面に咲いているヶ所がありました。この寒さの中をと、一寸

いぶかしく思いましたが、ここは日だまりなのかも知れません。花は極めて小振りに咲いています。
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洗 心 (中国新聞)

2012年11月28日 | Weblog
                             

今日アップする新聞記事は11/26付けの中国新聞の「洗心」欄に「絵ものがたり正信偈」と著者である若院が紹介されたもの

です。大三島は中国新聞のエリアではありませんので広島県の方から「出てますよ!見ましたよ!」と電話をいただきました。2

7日に中国新聞の担当記者さんより新聞が送られてきました。過日、広島仏教学院での若院の取材がまとめられたものなのです。要

所がよくまとめてあると思いました。さすが、安芸門徒の風土にある新聞社だと感じました。
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小さな軍手 平和の縁(えにし)

2012年11月24日 | Weblog
                            



 11月23日の朝日新聞愛媛版に先日のアーサー・ビナードさん拙寺来訪の記事が掲載されました。改めて兄綜智の被爆遺品の

「少年用の軍手」の意味することに思いを巡らしたことです。

 アーサー・ビナードさんの確かな日本語の話しぶりに驚きましたが、日本の事のあらゆることに知識をもっておられることには

更なる驚きでした。

 ためらうことなく日記抄を収録している父三智の遺稿集『微妙音』を取り出してお見せするとパラパラと見られて亡父を理解し

て下さいました。三智がエスペランチストであったことを話すと驚嘆されたのでした。

 兄の遺品「少年用の軍手」はアーサーさんの著『さがしています』の主題であるとも語られました。態々拙寺までお訪ね下さっ

たのはそう云うことであったのでしょうか、朝日新聞の寺門記者が「アーサーさんと何度かお会いなのですか?」と聞かれたほど

私との会話は親密感に溢れていたようです。 有難いことです。
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黄昏時の紅葉

2012年11月22日 | Weblog
                 
                 面河のカエデ  板屋カエデ  清滝の紅葉    枝垂れ紅葉
                 (クリックしてください)

 今、今治地区の報恩講にお参りに行っています。夕方帰山するのですが、晩秋の日没は釣瓶落とし、たそがれです。色づく紅葉

をストロボ撮影してみました。

 真っ赤に、真っ黄色になって木枯らしにやがて散って行きます。
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松虫草の布絵

2012年11月21日 | Weblog
                            

 昨年の12月27日に大阪堺市でご逝去になられた藤原益子さんの1周忌法要が去る11/17に本堂で営まれました。近親者

の方がご遠路を参集されご縁にあわれました。

 その折り、益子さんが趣味としてされていた「布絵」の作品「松虫草」の大作を寺に納められました。十数年も前、御夫君寛常

氏と一緒に上高地へ松虫草を見るために訪ねたその時の印象を布絵にしたものとのことです。

 うれしくもわけこしものか
     遙々と松虫草の咲き続く丘

 と、短歌が添えられています。作品の左下に落款印「紫園」が押されていますが、これは夫君寛常氏が篆刻されたものと見えま

す。

 松虫草をネットの花図鑑で見てみますと、次のように説明されていました。

 [まつむしそう科まつむしそう属] 分布地 日本全国
 8~10月咲き 花径4㎝大で花弁に特徴がある
 高原の日当たりの良い草地に生えている
 初秋の高原で出会う花で爽やかに美しい
 栽培されている花より野生が一段と美しい
 ピンクががった藤色で目立つ
 草丈は30㎝程度 葉はアネモネのように小さく割れる

 とあります。

 高原に遙々と訪ね、一面に咲く「松虫草」を見た印象はそれはそれは幸せ感溢れる一時であったことでありましょう。
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再び大文字草

2012年11月18日 | Weblog
          


 昨年、水軍窯の洋子さんから頂いた二鉢の「大文字草」、今次々と可愛い花を咲かせています。よく見ると一鉢に4種類の「大

文字草」が植えられていたのです。赤花の大文字草の鉢と思い込んでいたのですが、よく見るとどうも4種類の大文字草が寄せ植

えされている鉢だったのです。改めてよく観察してみました。楽しさを一杯与えてくれます。

 小さな花ながら寒空をものともせず、華麗なメロデイーを奏でています。  
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晩秋

2012年11月14日 | Weblog
                             


 昨日からの寒気と強い北風で木々が急速に紅葉、黄葉を進めています。強い風に煽られて落ち葉が舞い上がり、あちこちに枯れ

落ち葉の吹き寄せが出来ています。今は桜の落葉が盛んです。


                  


  板屋かえでの紅葉、板屋かえでは一枚々々にいプライドがあるようです。
  ドウダンツツジは後少しで紅蓮色に燃え上がるのですが、
  錦木の紅葉はもう散り急いでいるのです。 (一枚々々クリックして下さい)


                            


  沙羅の黄葉は矢張り品格があります。葉っぱを散らせても赤い木肌で辺りにほのかな暖を与えるのです。
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ア-サー・ビナードさん来山

2012年11月10日 | Weblog


11/9(金)午前10時20分頃広島から定期バスでアーサー・ビナードさんが来山されました。大三島バスストップより今夕

グリンピア玉川でのアーサーさんの講演会の実行スッタッフのM.Yさんが車でご案内下さってご来山されました。また、朝日新

聞の今治支局駐在のM.T記者も来られ取材されました。

 アーサー・ビナードさん著写真詩集『さがしています』に原爆死した私の兄綜智の被爆軍手が目に留まり作詩され収載されまし

た。私にとっては大変な驚きで、兄の最後の事を小冊子としてまとめてみる大きな機縁となったのでした。

 そのアーサーさんがご来訪下さるとのことで楽しみに待たせていただいていました。

拙寺に着かれると、直ぐさま十年の知己に会ったように会話の関が切られ次々と話題が出て来ます。新聞記者さんや今

治の平和活動の女性も加わっていますから話は高度に盛上がって行きます。

 アーサーさんは『さがしています』の著作で綜智さんの「被爆軍手」が重要な意味を持っています。広島市内の中学や女学校の

1、2年生が7千人以上も犠牲になったことを象徴しているのが綜智さんの「(少年用の)軍手」と云えます。と語られました。

 時の経つのも忘れて語り合い午後2時頃、講演の会場地今治玉川へ向かわれました。
 

 私も家内と二人で開演時間の6時頃、グリンピア玉川に向かいました。



本堂にお参りくださり、襖絵の前で撮影させていただきました。女性の方は講演会スタッフのM.Yさん。



 アーサーさんは流暢な日本語で2時間タップリお話になられたのです。有難し、

 アーサーさんの講演は日本の古い諺「這っても黒豆」から導入しました。会場の一人を除いて誰も知らない諺をアーサーさんは

見事に使われます。この諺の意味するところは「間違っていても間違いを認めない頑固者」を意味しているのです。

 地面に丁度「黒豆」のような黒い物があって、ある人はそれを「黒豆だ!」と云いました。もう一人の人は「黒豆?黒豆にし

ては一寸おかしいですよ・・・」と思案していると、その黒い物体はゴソゴソ動き始めたのです。しかし黒豆と云った人は「黒豆

だ!黒豆だ!」と這っているのに「これは黒豆です」と頑固に言い張ると云う諺だと説明されました。

 今、原子力発電の大問題について云えば東北地震の大津波で福島原発が制御不能となり原発は危険極まりないものであるこ

とが露呈しているにも係わらず、原発は安全なのだと言い続けている人達がいることをこの諺で揶揄されました。

 アメリカにおける秘密裏に進められた原子爆弾開発のこと、国民市民は全く知らされないままにウラン爆弾、そしてプルトニュ

ーム爆弾が作られ識らぬ間に広島、長崎に投下され、大戦後そのことを正当化して夥しい原爆、水爆の保有にいたったことなどな

ど、語られました。私には目から鱗が落ちるようなお話で目が皿のようになったことです。

 アーサーさんはもう一つ諺をを使って話されました。これも初めて聞く諺「鼻唄三丁、矢筈斬り」と云う諺です。どのような意

味かと云いますと。切れすぎる刀を打ち上げる刀鍛治がいました。彼が打った刀を持つとどうしても人を斬りたいと云う衝動にか

られてしまい、ついつい辻斬りをしてしまうのです。闇に出会い頭「さっ、さっ」と斬られた男は切られたことも気が付かず、同

じように鼻唄を歌いながら三丁も歩いてバッタリと倒れると云うのです。それほどに切れ味がいいと云う譬えなのです。

 放射能の被爆は目にも見えず、被爆して直ぐどうこうと云うことではないにしても何年か後に遺伝子が犯されて大変な状況が現

出すると云うことを警告して使われた諺でした。

 分かり易く、聞きやすくお話いただき本当に有難うございました。厚くお礼申し上げます。
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「絵ものがたり 正信偈」への感想

2012年11月07日 | Weblog



 昨夕、坂出市の清立寺さんより「絵ものがたり 正信偈」への9人の方の感想がファックスで送られて来ました。発行し書店

に置かれたものゝ読まれた方がどんな思いを持たれているか、どのような感想をお持ちなのか、当方へはなかなか伝わって来ない

ので少し不安な心が出始めていた処で非常に有難いものでした。

 清立寺さんは感想を返信してもらうようにして知人に送られたようです。ご賢明なことです。

 紹介させいただきます。

  1、・・・非常に感性豊かな文章です。

  2、イラストの蓮の輪郭に色がつけばもっと引き立つと思います。

  3、この倍くらいの大きさだと読み聞かせにいいと思います。

  4、まるで詩人のような文章です。正信偈を知っている小学生なら興味を持つと思います。

  5、大変分かりやすく書かれていて、久しぶりに目にする正信偈に懐かしさを感じました。

  6、この本は龍大や京女等へ進み、これから浄土真宗を学ぶ若い方々へのプレゼントにとても良い本です。言葉が少ないだけ

    に何度も何度も読むうちに、ストンと「腑に落ちる」・・そういうご本だと思います。

  7、聖人のお心がほのぼのと胸の内に伝わって来ます。何度も声を出して読みたくなりました。孫たちにも読んでもらいたく

    3冊送って下さい。祖母からのよいプレゼントができたと嬉しくなりました。

  8、感性とすっきりした文章の中にお人柄を感じました。年代を超えて拝読できるご本と感じ敬意を表します。

  9、正信偈の文言の解説でなく、正信偈を感じ取った心をもとに、イメージに訴える著作として感動して拝読いたしました。

    どうしても杓子定規になりがちな解釈を、このような言い換えができることを改めて識りうれしく思います。市角壮玄氏

    の挿絵も、ファンタジックで心温まるものとなっていて感じ入った次第です。仏事の機会に門徒の皆さんに紹介したいと

    思います。


 画像は本書 p18.19 一切群生蒙光照(一切の群生、光照を蒙る)

     その光に
     いのちあるもの、すべてが
     つつまれていきました
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11月の法語

2012年11月01日 | Weblog
                        

今年のお盆以降、多くのご門徒の方がご逝去になられました。厳しい暑さが続き、そして急激に朝夕冷え込むと云う異常な気温

の変化が影響した面も多分に考えられます。

 大変お世話になった方々や忘れ得ない方々が今は早、お浄土の方となられました。深み行く暮秋に思い浸ること多々の毎日で

す。

 11月の法語は聖人ご撰述の『尊号真像銘文』(そんごうしんぞうめいもん)の中のお言葉が上げられています。

     弥陀の誓願は
       無明長夜(むみょうちょうや)のおおきなるともしびなり

 この銘文は法然上人の門下で親鸞聖人が尊敬し慕った先輩、安居院(あぐに)聖覚法印(せいかくほういん)の銘文を聖人が解

説をなさっているご文の中の一節です。

 「どんなことがあっても必ず救う」と云う阿弥陀さまの誓願は漆黒の闇の航海に灯台の点滅する光に出会ったように安心と希望

を与えて下さるはたらきがあります。

 このご文に続いているお言葉は

  「なんぞ智慧のまなこ闇しと悲しまんやとおもへとなり。弥陀の願力は生死大海の船・筏なり、極悪深重の身なりとなげくべ

からずとのたまへるなり」

 

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