チームBUMの合コンスペシャルメンバーの
三人にも流石に今夜の合コンには腰が引けると言うか、展開が読めないのだ。
「今晩のお相手は、金井克子、由紀さおり、高橋真梨子〜やからなぁ!」と僕は告げる。
少し突っ込みが戸惑いながらも、高居君も原口君も「そこに山があるなら只それを登るだけの」スピリットがある事を僕は知っているのだ。
さて中華料理の円卓(廻る)の席に着いた。
初めの自己紹介ーー
「金井克子でーす!」と見た目とは違う可愛いらしさで言う。
お約束通り「なんで知ってるのきーさんのこと?」と突っ込みを入れる高居君!「どんな関係?」と更に尋ねる高居君に「他人の関係‼️」と一発カマス。
「由紀さおりでーす!」と上品な声で言う。原口君が「家は何処❓」と定食の如きツッコミを入れてくれる。
「あのクスリやの角を左に曲がった所の家のーー」と言ってボケてくれる。
続づいて「高橋真梨子です〜」と言って「今日は時間を間違って早く来てしまいましたとーーー」
「2時間待っていたのーー」とわりと元気よく話す。
さて料理とお酒が入りーー狙いを絞る頃がくる。
合コンでは堅実なプレーをする原口君が、由紀さおりを釘つけてくれているのだ。
高居君はどうやら高橋真梨子とイイ雰囲気で盛り上がっている。と言う事なら僕の狙いはーー金井克子になるのだが、僕には数えるくらいの黒子がないのだとーーと言いながら桃色吐息に幻覚を見出し初めていたのだ。
「きーさん決めてや!」と今晩もオナーを譲って貰う。ユーティリティプレーヤの高居君は、「もっと奪って心をー」に結構持っていかれているのだ。
原口君はと言うと二人で絵を描くとか、小鳥を飼うとかで盛り上がっているから、もうここに僕の入るスペースは無い。僕は難しい展開ながらも、オチが多い方を選ぶ事にすると言うか、これが僕のスタイルなんだ。
「会う時にはいつでも他人の二人〜〜」で行くわと告げる。
原口君が「よう合ってるでーー」と根拠のないエールをくれる。
高居君が「きーさんタイプやわーあのケバい感じ!」と「実話そうなんや〜」と返事も出来ないくらい的を射てているから嬉しい!そしてイケル度 65%と言う答えが一致した。
そして六人でバーに向かった。
高居君と真梨子さんそして原口君と由紀さんと克子さんが同じテーブルに座った。
そして僕は一人カウンターで飲むことにする。
「こっち来いやーー」との声に全く関係のない様に振る舞う!
「会う時にはいつでも他人の二人〜♬」と何度も呟く。そして「誰か突っ込んでくれー」と願う!