「魚の骨が刺さってる」
と愚妻が言い出した。
晩ご飯のアジだな。
不器用な愚妻だから、骨ごと丸飲みしたのだろう。
「水でも飲んだら取れるんじゃない?」
と言ったら、お腹パンパンになるほど飲みまっている。
しかしそれでも取れないらしい。
ま、放っといたらいつか取れるでしょ。
あまり気にせずにいたんだけど、それから数時間経ってもまだ「痛い」と言う。
「あ、ご飯丸飲みしたらいいかも!」
と台所に行くが、ご飯は空っぽだったらしい。
「じゃあお餅でいいや」
電子レンジでお餅を温めだした。
骨を取るために食べるのに、わざわざぜんざいを作るのが愚妻の食い意地の張ったところだ。
そうしてゴクリと飲み込む。
が、取れる気配はない。
その後、愚妻がスマホで調べたら今はご飯とかを丸飲みしても意味がないそうだ。
昔は骨といえば丸飲みだったけどなぁ。
むしろ逆効果なんだってさ。
こういうのって結構あるよね。
今になって言うんじゃないよとは思うが、まあ仕方ない。
で、ネットによると骨を取るには耳鼻科とかに行くか、ピンセットで取るかしかないらしい。
ピンセットか…
という事はボクがやるしかないな。
まあとりあえず見るだけ見てみますか。
光をあててノドを見てみる。
おお~!
あるある!
人のノドに骨が刺さってるのって初めて見たけど、こんなにもしっかりと刺さっているもんなんだね。
こりゃ痛そうだ。
どうする?
取ってみる?
と聞くが、怖いから自分の指で取ると言う。
指を入れていく愚妻。
「ゔぉげ~!!」
思いっきり、えずいちゃってるぞ!
それから何度やっても、「ゔぉげ~!」とえずきまくり。
なにやってんだよ。
こりゃ無理だ。
骨を抜く以前の問題だ。
仕方ない。
ボクの出番だな。
ピンセットを持ち、いざノドに入れていく。
こえ~!
愚妻とはいえ、人の口にピンセットを突っ込むのってかなりスリリングだね。
ちょっとでも間違えたら傷つけてしまう…。
というプレッシャーがかかり、かなり怖い。
おまけに我が家にあったピンセットって、先っちょが尖っているやつだったからさ。
怖さ倍増だ。
プルプルしちゃいかんと思いつつ、でもそう思ったらますますプルプルしちゃうからあまり考えるなよと言い聞かせ、どうにか抜き取りましたよ。
ふぅ。
愚妻も安心したみたいだけど、ボクもホッとしましたわ。
あんまりやりたい作業じゃないな。
これから魚を食べる時は、細心の注意を払わせる事にしよう。
と愚妻が言い出した。
晩ご飯のアジだな。
不器用な愚妻だから、骨ごと丸飲みしたのだろう。
「水でも飲んだら取れるんじゃない?」
と言ったら、お腹パンパンになるほど飲みまっている。
しかしそれでも取れないらしい。
ま、放っといたらいつか取れるでしょ。
あまり気にせずにいたんだけど、それから数時間経ってもまだ「痛い」と言う。
「あ、ご飯丸飲みしたらいいかも!」
と台所に行くが、ご飯は空っぽだったらしい。
「じゃあお餅でいいや」
電子レンジでお餅を温めだした。
骨を取るために食べるのに、わざわざぜんざいを作るのが愚妻の食い意地の張ったところだ。
そうしてゴクリと飲み込む。
が、取れる気配はない。
その後、愚妻がスマホで調べたら今はご飯とかを丸飲みしても意味がないそうだ。
昔は骨といえば丸飲みだったけどなぁ。
むしろ逆効果なんだってさ。
こういうのって結構あるよね。
今になって言うんじゃないよとは思うが、まあ仕方ない。
で、ネットによると骨を取るには耳鼻科とかに行くか、ピンセットで取るかしかないらしい。
ピンセットか…
という事はボクがやるしかないな。
まあとりあえず見るだけ見てみますか。
光をあててノドを見てみる。
おお~!
あるある!
人のノドに骨が刺さってるのって初めて見たけど、こんなにもしっかりと刺さっているもんなんだね。
こりゃ痛そうだ。
どうする?
取ってみる?
と聞くが、怖いから自分の指で取ると言う。
指を入れていく愚妻。
「ゔぉげ~!!」
思いっきり、えずいちゃってるぞ!
それから何度やっても、「ゔぉげ~!」とえずきまくり。
なにやってんだよ。
こりゃ無理だ。
骨を抜く以前の問題だ。
仕方ない。
ボクの出番だな。
ピンセットを持ち、いざノドに入れていく。
こえ~!
愚妻とはいえ、人の口にピンセットを突っ込むのってかなりスリリングだね。
ちょっとでも間違えたら傷つけてしまう…。
というプレッシャーがかかり、かなり怖い。
おまけに我が家にあったピンセットって、先っちょが尖っているやつだったからさ。
怖さ倍増だ。
プルプルしちゃいかんと思いつつ、でもそう思ったらますますプルプルしちゃうからあまり考えるなよと言い聞かせ、どうにか抜き取りましたよ。
ふぅ。
愚妻も安心したみたいだけど、ボクもホッとしましたわ。
あんまりやりたい作業じゃないな。
これから魚を食べる時は、細心の注意を払わせる事にしよう。