金平糖企画「ときはなつ」の公演を撮影に行った。
よく公演を撮らせてもらっている団体なんだけど、ここの公演は毎回何をやってくるか分からない。
A氏が頭に思い浮かんだものを、そのまんま形にしていくからさ。
毎回世界観が凄いの。
そして今回の公演は他でもやっていて、ボクも2月に撮ったものの再演。
やっぱりまた奇妙な世界だった。
開場から終演間際までの90分近く、ステージ上で微動だにせず寝たまんまの男がいる。
かと思えば、芝居中ずっとお饅頭を食べ続けている女性もいる。
芝居中ずっとポケットに手を突っ込んだまま走り回っている女性もいるし、
真ん中にでかいピアノが置いてあるかと思えば、BGMとしてそれが生演奏される。
そんな公演だ。
まあその時に撮影や編集で繰り返し見たから、流れはしっかり分かってて今回は気軽だな。
でも一応今回もゲネを見ておかなくちゃな。
と機材を持って出かけたんだけど…
全然様子が変わってんじゃん!
ステージ上には、前回は無かった様々なサイズの脚立がズラリと並んでいて驚かされる。
そして配役も大幅変化。
役者や会場の都合もあるんだろうけど、新しい人が入っていたり別の役になっていたり。
前回、とぼけた感じの青年を演じていた人が、冒頭いきなりスカート姿で現れた時は度肝を抜かれたね。
前回は本物の女性が演じていた役を、なぜか彼がオネエとして演じているのだ。
別にコメディという訳じゃなくだ。
そしてその恋愛対象だった男性が、今度は女性になっていた。
だもんで、ストーリーは同じなはずなのに、妙な人間関係になっている。
どうしてこうなった?
まあ、またA氏が思い浮かんじゃったんだろうな。
しかしよくもまあこの短期間でここまで変えてくるもんだよ。
ずっと寝ているだけの人も別の人になっていた。
まあ流石に何公演も寝たまんまの役だとキツイだろうからな。
しかし、お饅頭を食べ続ける人は同じ人!
この役こそ他の人にさせてあげればいいのに!
ボクはお饅頭は大好きだけど、流石にあれはトラウマになるレベルだぞ。
しっかりした役だから簡単に変わりはできないんだろうけどさ。
けどせめて。
せめてお饅頭だけでも違うものに変えてあげてあげたかった。
肉まんとか、唐揚げくんとか、せめてもっと食べやすいものに…。
ま、そこまで変わっていたおかげで、こちらもかなり新鮮な気持ちで撮影出来ましたよ。
でも前回から今回まで、どんな事があってこんな事になったのか、いつかその過程を聞きたいものだな。