ばあちゃんの部屋には、裾野市のカレンダーがあります。
知り合いから頂いた物で、毎月素敵な富士山を見る事が出来ます。
そのカレンダーには、ばあちゃんのデイサービスと訪問診療の日、そして排便記録を記しています。
生きる土台は食事と排泄、ばあちゃんは食欲はあるので、栄養を考えて私が作る食事はしっかり食べています。
車椅子生活になり、排泄の問題が一番の悩みなので、排便の時間と量の記録は欠かしません。
次第に排便の間隔が長くなり、マグミットと2種類の整腸剤を処方してもらっていますが、1週間出ない時もあります。
今週は、日、火、木の夜、1時間以上トイレで頑張ってもすっきり出ないというので、心配になりました。
左手が麻痺しているので、私がトイレの後の手を洗うのですが、時々人差し指に便がついているのです。
便の後でお尻を拭いても普通は汚れないのに、変だなと思っていましたが、ペーパーをもう少したくさん使って、指につかないように言って来ました。
ところが、木曜日のトイレの後、理由が判明しました。
便を出したくても出ないので、自分の指で便を出そうとしていたのです。
心臓弁膜症なので、長時間のトイレは私も心配で、いつもはらはらしながら時計を見ていましたが、これはまずい・・・。
昨日は金曜日、土日に具合が悪くなったら困る、来週の水曜日が訪問診療日だけれど待てない、よし、電話をしよう!
すると、快く対応してくれて、夕方、いつもとは違う若い男性医師と看護師さんが来てくれました。
状況を説明すると、自分の指で便をかき出そうとする患者さんはいるそうです。
便を出せないというのはそのくらい苦しい事なんだと、改めて痛感しました。
医師はばあちゃんに優しく説明して、看護師さんはばあちゃんのお腹のマッサージを始め、医師が摘便してたくさん出してくれました。
便の状態は良いので、硬くて出ないのでは無く、出す力が弱くなっているとのこと。
飲み薬ではなく座薬がいいということで、処方して頂きました。
昨年の11月、それまでかかりつけ医としていた医師のあまりに失礼な応対に、これはだめだと判断して考えた結果、12月から訪問診療にかえました。
この決断は良かった、昨日は心からそう思いました。
訪問診療ではこちらがお客様という感じで、丁寧な対応をして頂いています。
病院に通うのとは違うのが不思議です。
今日は朝から台風一過の青空と、灼けるような暑さの一日。
お施餓鬼に行って来ました。
コメントありがとうございます。
単純に、(生きていくって大変なことだ)と痛感しています。
摘便という事も、一昨年叔母の介護をした時に、訪問看護師さんで知りました。
看護の経験がなければ、知らない世界だろうと思います。