SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

バットマン・ビギンズ ~ コスチューム編

2005年07月05日 | 映画(ハ行)

 ヒーロー物に関する一番の疑問は「コスチュームを誰が作っているのか?」である。作った人はヒーローの正体を知ってしまうのだから、よほど律儀に守秘義務を全うする職人がいるに違いない。まさか作った後、殺されているわけではあるまい。

 「スパイダーマン」は賭けプロレスに、自分で縫ったみすぼらしい衣装で参戦したが、後の素晴らしいコスチュームは一体誰が製作したのか分からない。
 少なくとも今回のバットマンに関しては、この疑問にきちっと答えてくれる。しかもそれぞれのアイテムがどういう原理でそのような機能を持ち、動きをするのかというところまで描こうとしている。(単なるコウモリ型の手裏剣というだけのものもあるが。)
 そもそもバットマン=ブルース・ウェインの父が生前に所有していた大企業の廃部寸前の部署の開発商品であったという、これまでは描かれなかった秘話の部分でもある。
 007のような諜報機関の場合は秘密兵器を開発する部署を持っているがバットマンは個人営業だから、もし父親の企業が早い時期に傾いていたら息子に悪撲滅の意思はあってもバットマンは誕生しなかったことになる。

 トレーニングを積み、コスチュームも完成して準備編は終わり。さて悪を退治に行くか。