韓国発のミステリー大作。2時間40分の長尺だ。
音信のなかった父の訃報を受け、その死の謎を息子が探ろうとする。父親は人の心を惹く魅力的な人柄の影に闇を抱えているようなのだが、その造形が曖昧な印象なので見終わってもスッキリしない。
理想的なコミュニティを作り上げ、村長として君臨する元刑事と、そこの教祖のように納まっていた父親の二頭体制で村は機能していたらしい。が、村は周囲と孤立しているわけでもなくアクセス可能で、普通に人も住んでいるようだ。いったいどういう村なのか、その実態がよく分からない。
事件を解決に導く息子と、その天敵のような検事が、その進展の中でなんとなく友情を育んでいくエピソードの方にむしろ味があるように感じた。
しかし、細かいことを気にしなければ長さを感じさせず、面白く見ることができる。現在の韓国映画の力量だ。
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