SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「ステップ・アップ」

2007年08月28日 | 映画(サ行)
 シンデレラ・ストーリーに「ロミオとジュリエット」型の身分差恋愛をプラスしたような、よくある、しかし爽やかな青春映画。

 すべてはラストのダンスシーンのためにある。

 登場人物の設定もエピソードの展開も定石どおり、こうなるのではという予想をまったく裏切らない。そういう意味で安心して気楽に見ることの出来る映画だ。だから物足りないかというと、音楽やダンスのシーンになると素晴らしい輝きを見せる。

 冒頭のタイトルで、アップテンポの音楽に乗せてクラシックバレーとストリート・ダンスを交互に見せていくが、ここにアン・フレッチャー監督の資質が凝縮されているようだ。もともとは振付師の監督デビュー作と聞けば納得、本作でももちろん振付けを担当している。

 役者は知らない顔ぶればかりだが、芸術学部学生の卒業公演というクライマックスにむけて、夢を実現する若者たちが主役の映画には、むしろそのほうが良いだろう。


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