SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

思わず体が反応してしまった話

2007年06月25日 | 日常生活・事件

 外で昼めしを食べていた時の事。

 サラリーマンが前後して3人で入ってきた。

「いらっしゃいませ」と声が出て、もう店の人は体の方が先に反応し、こちらへとでも言うように手で案内しかかっている。その時、聞かなくても良いのにいつものように「何名様ですか」と言ってしまったのだ。

 そばで食べていた私も思わず「オッ!」と思ったのは、そのサラリーマンが「30人」と答えたからだ。客がそう思うくらいだから、店の人は方向を示した手がフリーズし、絶句してしまった。この間、わずかの沈黙が何故か長く感じられた。

 サラリーマンもその微妙な沈黙に何かを感じて、自分の言ったことを瞬時に頭の中で反芻したに違いない。沈黙の後、「ああ、3人だ」と修正した。
 そこから何事もなかったかのように、再び時間は流れ始めた。時間にしても数秒の間の出来事だ。

 映画だったらどういうカット割になるんだろうなどと考えながら、残りのご飯を掻きこんだ。

 マニュアルどおりならすべては順調に流れる。そこに思わぬ異物が混入したとき、何かおかしいと思いながらも、体の方だけは形どおりに対応したりしている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿