アメリカの田舎町が舞台。世間は狭いと感じる映画だ。それまで何のかかわりもなく暮らしていた人たちの人生の糸が、ある事件をきっかけにもつれ始める。
子供を轢き逃げされた親が犯人を捜し始める。協力を求めた弁護士一家の事情と絡めて描かれる。犯人も人の子の親であることが事件を痛ましいものにしている。
役者が揃っている割には印象的なディテールもなく、話はやや単調で、ありがちな方向へそのまま流れていく。ラストをどう描くかで物語の深みが違ってくるはずだが、結末は放り出されて観客の想像にゆだねられ、結局曖昧な印象を残して終わる。
良くなりそうな題材だけにもったいない。
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