SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」

2011年11月02日 | 映画(ア行)

 第1作でチャールトン・ヘストンを乗せた宇宙船が飛び立って、再び帰還するまでの間に本作で描かれた「事件」が起こったことになる。1作を見る限りでは、その間に人間が核戦争を引き起こし、都市は壊滅、放射能の影響で異常な発達を遂げた猿が地上を支配したと思われたが、違った。

 アルツハイマーの新薬開発が物語の引き金という、現代的なテーマ性を盛り込んである。1作の俳優に施されたメイク技術も凄かったが、時代は遥かに進んでしまった。その映像リアリティを楽しめる。

 1匹の高度に知能が発達したチンパンジーが群れを率いることになるが、それがまるでわが国の、知将と呼ばれた戦国の武将・毛利元就なのだ。皆で団結することの大切さを「三本の矢」の例えで仲間に伝える。そういえば地の利を生かした対人間戦も、知将ぶりが発揮される。脚本家はよほどの日本通なのか?

 アメリカ西部の一都市での出来事なのだが、それがどう地球規模に拡大するかはラストのクレジットで明かされるので、終わったと思って席を立たないこと。

 徹底的にコケにされる隣の叔父さんがキーパーソンだったとは・・・。


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