おすすめ度 ☆☆☆★
「イカゲーム」で主人公を演じたイ・ジョンジェが脚本を手がけて自らメガホンを取った監督デビュー作で、20年来の友人でもあるチョン・ウソンとともにダブル主演も務めたスパイアクション。
舞台は1980年代の韓国。安全企画部(旧中央情報部=KCIA)の海外班長パクと国内班長キムが、組織内に入り込んだ“北”のスパイを探し出す任務を任される。二重スパイを見つけなければ自分たちが疑われるかもしれない状況で、大統領暗殺計画を知り、巨大な陰謀に巻き込まれていく。4年を費やしたという緻密に練られたシナリオで、高まっていく緊張感とスピーディーな展開に、冒頭から最後まで目が離せない。
光州事件やラングーン爆破事件を巧みに脚色し、歴史ものの重みを感じさせる。
軍事政権については、現代は否定的であり、それが背景にある。
アメリカでの事件から、日本へ、そしてラストのミャンマー事件まで、緊迫感あふれる描写は飽きさせない。
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