おすすめ度 ☆☆☆★
韓国歴史映画好き ☆☆☆☆
2016年のアカデミー賞外国語映画賞韓国代表作品になるなど、韓国では高い評価を受けた作品。
ドラマ「イ・サン」の祖父と父の確執の物語だが、日本での公開は小規模。
歴史上の事件を描きながら、韓国の社会の成り立ちと、人間としての、親子、派閥争いなど、大きなテーマをえぐり出す。
米櫃事件(王が息子を反逆者として米櫃に閉じ込め餓死させた)の8日間を描き、回想シーンで、王と王子のなれそめを描く。
常に繰り広げられる権力闘争。
簡単にいかない、世襲制度。
父親の意思と息子の思いの行き違い。そして、権力者によるいじめ。
骨太な映画だが、わかりやすいストーリーテリング。
王を演じるのは、今や国民的名優ソンガンホ。
彼の髭と顔相で、時代を現す巧みな仕組み。
監督は「ソウォン 願い」のイ・ジュンイク。
息子・思悼(サド)を演じるユ・アインは、主演男優賞を得ている。
それにしても、王ですら、取り巻き達の顔色を窺い、派閥闘争に左右される悲しさ。
歴史は、罪深いものである。
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