おすすめ度 ☆☆☆
ピンク映画好き ☆☆☆★
R18+
松浦寿輝芥の川賞受賞作「花腐し」を荒井晴彦が大胆に脚色。ふたりの男と、ひとりの女が織りなす、切なくも純粋な愛の物語。
廃れていくピンク映画業界で生きる映画監督・栩谷(くたに)と脚本家志望だった男・伊関。ふたりが愛した女は同じ女だった。タイトルに引用された万葉集の和歌「花腐し」とは、きれいに咲いた卯木(うつぎ)の花をも腐らせてしまう、じっとりと降りしきる雨を表現している。そのタイトル通り、梅雨のある日に出会った栩谷と伊関は、自分たちの愛した女について語り始める。そして、三人がしがみついてきた映画への夢がボロボロと崩れ始める中、それぞれの人生が交錯していく――。
冒頭、心中死体が海岸に打ち上げられているシーンから始まり、2人の男が愛した1人の女のことをお互い同一人物とは知らずに回想し合うという構成になっている。全編ピンク映画ごとく愛の営み全開。
綾野が栩谷を演じ、柄本佑が伊関役、さとうほなみが祥子役で共演。
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