おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアム鑑賞 1995年製作
自身、死刑制度廃止論者でもあるらしいティム・ロビンスが脚本・監督を担当した力作。尼僧のヘレン・プレジャンによる原作の映画化。そのヘレン役をスーザン・サランドン。
カップル殺害犯のひとりであり死刑囚のマシュー(ショーン・ペン)からの依頼で彼の死刑回避に奔走することになるヘレンの視点で死刑制度のあり方への疑問が提示されていく。被害者家族の心情などもそこにしっかりと描き込んでいることで映画も奥行のあるものになっていた。
ルイジアナ州ニュー・オーリンズ。セント・トマスの希望の家で働くシスター・ヘレン(スーザン・サランドン)は死刑囚、マシュー・ポンスレット(ショーン・ペン)から何度か手紙を受け取る。マシューは相棒と二人でカップルを惨殺し、州立刑務所に収監されていた。死刑囚と会うのは初めての経験だったが、ヘレンはマシューの求めに応じ刑務所を訪れ、彼と面会する。傲慢で冷酷そうなマシューは印象こそ悪かったが、共犯者が無期懲役なのに、不利な証拠が重なって彼だけ死刑が確定したという事実に彼女は疑問を持つ。
死刑を考えさせられるテーマ映画。