masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

新仕切方式の見直し

2010年05月19日 | ガソリンスタンド
5月18日 「燃料油脂新聞」より

昭和シェル 6月から卸値改定変更 系列特約店へ説明開始

現行では、前週の木曜日から当週の水曜日までの一週間(参照期間)の市場価格を参照し、
毎週木曜日に土曜から翌週金曜日(適用期間)に出荷する卸価格を特約店に提示している。

卸価格は、参照期間中の東京工業品取引所(TOCOM)の石油製品先物価格や大手調査会社の製品別卸価格情報、原油市況などを勘案して決めているが、
6月からは参照期間を設けずに、
足元の市場動向を総合的に分析して決める。

価格改定方針決定日は、毎週木曜日から金曜日に変更するが、適用期間は変更しないため、特約店には事前に提示する形だ。


このため6月以降、毎週金曜日に価格改定方針を決定、特約店に提示し、土曜日から翌週金曜日まで適用する。

・・・・・


事前って、直近じゃん!!
・・・ローリーの手配、大丈夫か?!


取りあえず、昭和シェルの発表だけど、恐らく他元売も右へ倣えになるんでしょうね(^^;


一昨年の10月、新仕切が始まった当初は、参照期間が確か一月くらい前だったと記憶しているんだけど、それだと市場の動きに追いつかなくて、元売さんの思惑が外れちゃったんだよね・・・?

で、去年の4月にも見直しがあったんだよね?

それでもまだ元売さんに都合の良い結果にはならなかったんだよね?

(?ばっかでごめんなさい。間違ってたら教えてね。)


で、今回の改訂。

これで、「下限値」がなければ、系列販売店にとっても歓迎できるものなのかも知れないんだけど。。。

「下限値」・・・・
系列100%の販売店にとってはドキドキものだぁー(@@;


日常のひとこま

2010年05月19日 | ガソリンスタンドでの出来事
今日は雨・・・明日も降るみたい。

さっき来たお客さん、工事関係のお仕事されているのかな?
給油中に運転席でお弁当を食べ始めた。
(そういう方、結構多いんです)

「愛妻弁当?」

頷きながら
「ご飯、硬いんですよ」と苦笑いの男性

タイヤに目をやるとエア圧低下してるみたい・・・ふにゃってなってる。

「空気減ってるみたいなんで、給油が終わったらちょっとあっちへ移動してね」

食い意地の張っている私の眼はついお弁当の中身に吸い寄せられる(^^;

「凄い、愛情一杯のお弁当やね」

「え?」

「めっちゃ、手、こんでるやん」

「見えました?」

「うん(^^; 」

「手、込んでますかね?」

「だって卵焼きにもおネギさんと人参入ってたし、彩りもキレイで、このお弁当には絶対愛情がたっぷりこもってるよ」

「そうですか?他のお弁当知らないからなぁ・・・」

「空気、入れ終わったけど、ここでゆっくり食べてから行きぃや」

「いいんですか?」

「ええよ。奥さんに感謝して食べや」

「はい(^^)」


ねえ、みんなお昼ごはんもそんな感じでかきこんで食べて、仕事頑張ってるよ。

ほんま、みんな頑張ってるよ。



請負人 越後屋 №18

2010年05月19日 | 作り話
その後、石崎は仕事の合間を縫って自分が若い頃に開業に関わった販売店を訪ねて回る事にした。

最初は皆懐かしがってくれたが、話し込むほどに愚痴になる。
やはりどこも似たり寄ったりのようだ。

規制緩和で異業種参入が認められ、ホームセンターでも灯油を販売するようになり、巡回販売の業者も増えた。彼らは業者間転売ルートでの流通になるので価格に差が出来る。
しかも大口取引になるので、仕入値の差は更に開いている筈だ。

又、経費削減の一環として社有車両をリース車に変えたり、全国流通の元売カードでの給油に切り替えたりする取引先の企業も増え、燃料油のマージン圧縮はもちろん、オイル交換などの油外収益も望めなくなったという。

個人客にしても、セルフや広域業者の安さを売りにする店に客足を奪われ、灯油も巡回販売の業者やホームセンターで購入する人が増え、冬場でも昔ほどの量が出なくなったという。

田舎の方でも以前は農家自らが農作業をしていたので農繁期には農機具用の軽油配達も忙しかったのが、高齢化などで農協に委託する所が増えたせいで、それも無くなった。

そういう変化がここ数年で急激に起こったのだ。

どこも皆言うことは同じだ。

「いったいどうなっているのか?」
「社員にボーナスを支給するため、役員報酬を取れない月が年に数回ある」
「自分の給料を取れないどころか、預貯金を崩さなければ支払いができない月がある」
「自分の所の仕入値から考えたら、あんな売価で余所は皆どうしてやっていけているのか?」


特石法が廃止され、大手商社が韓国などから安いガソリンを輸入してPB(プライベートブランド)のガソリンスタンドで販売した。
元売も、元売の資本が入っていたり、取引量が多い特約店や広域業者などへは差別対価で安く卸すので、そういった販売店は大手商社のPB価格に対抗することが出来るが、高値で卸される一販売店にはその市況価格に追随することは不可能に近いのだが、

・・・ここが他業種から馬鹿にされる所でもあるのだが、「この業界は勘定では無く感情で商売をしている」、と。
つまり、「隣の店が○○円なら俺の所はそれより1円下げて売ってやる」といった具合だ。

利益も出せないまま、そういった形で価格競争に巻き込まれているのだ。

消費者にとってはガソリン価格が安くなるのは大歓迎だろう。

「スタンドの数が多すぎる、もっと淘汰されるべきだ」
「経営努力をしてこなかった店が潰れるのは自業自得だ」といった声もある。

確かに、接客力の向上や経営戦略といったことに無頓着な経営者が多いことも事実だ。

消費者は、系列と業転という2本ある燃料の流通ルートのことなど知らない。
古い店より新しい店、高い店より安い店を選ぶのは当然だ。
又、大手商社や広域業者の方は接客技法などセミナーで社員教育をしており、その点でも勝っている。

しかし、生業的に営業している個人が、「ならば!」と5千万から一億も掛かる新店舗を大企業のように簡単に建てられる筈もないし、少ない人員ではセミナーに参加させることもままならないであろう。

あまりにも違う資本力の前ではどうしたって太刀打ちできない。
それに又、差別対価という仕切り値の違い・・・言ってみれば自分の力ではどうしようもない所で闘わされているようなもので、そんな勝負の勝敗は最初から決まっているようなものなのだ。

それでも中には、経営手腕に優れた経営者の下で、この厳しい状況の中でも業績を伸ばしている販売店も確かに在る。

だが、ただ真面目なだけが取り柄といった経営者が多いのだ。

「同じ土俵なら、地場でやっている私たちが負ける筈はないのに」

これがそういった経営者たちの思いだ。


つづく



※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;

何でもない話

2010年05月18日 | 日記(その他)

ライラックの花の蕾

5月の緑が好き。
太陽の光を浴びてキラキラ


何かの卵の殻

マックの排泄のために裏の空き地に行ったら落ちていた。
長さ3㎝ほどのうすい水色の卵の割れた殻。
もしもちゃんと卵の形をしていたらカワイイと思う。
何の卵だったのかな?


今晩の献立の一品 「イベリコ豚とふきのきんぴら」




今日、吸い殻を捨ててあげたお客さん(掛けの企業の社員さん)に灰皿を返した時にこう言われた。

「こういうサービスがあるから、ここへ来る値打ちがあるなあ」

すかさず、こう答えた。

「いつでもしてあげるとは限らないよ。何もしない時もあるよ。」


違うお客さん(現金会員)、軽トラの窓が鳥の糞で酷く汚れていたから洗ってあげた。

「おおきに。これがセルフではしてもらわれへんことやな」

「そうやな」


私が何を言いたいか、分かりますか?

請負人 越後屋 №17

2010年05月17日 | 作り話
2001年になり、日の丸ダイヤ石油はブランドマークを統一した。
正志たちが考案した、エネルギーをイメージさせるデザインになっている。

販売店の防火壁のカラーリングも順次塗り替え工事が進んでいるはずだ。
石崎は中藤がシガレットケースを忘れた、あの元キラキラダイヤ石油の販売店を訪ねることにした。

石崎の現在の愛車は日産セドリックだ。
初めて買ったスカイラインから、自分が乗るのは日産車と決めている。
息子の正志の車も日産のラシーンだ。

あの元キラキラダイヤ石油のスタンドに着き、計量機の横に停車する。
若い店員が出てきて注文を聞いてくれる。
窓を拭いている彼に名刺を渡して店主を呼んでもらう。
あの時店先から見ていた婦人が出てきて
「まあ!まあ!こんな所へお越しいただいて」と腰が折れんばかりに頭を下げた。

「昔は元売りの社員さんもたまには来てくださったけど、ここ数年は一切音沙汰もありませんでしたのに、どうしていきなり、それも専務さんが?」

兎に角中へと勧められて、セールスルームに入った。
確かに経年により汚れてはいるが、花を飾るなどちょっとした心遣いはしてある。

主人も出てきて挨拶を交わした。大人しい感じの主人だ。

手土産を渡しながら簡単に事情を話すと
「まあ、そんな失礼なことを申し上げたんですか?あの子は!・・・申し訳ございません」と婦人が謝るので、「いやいや、彼の言うことはもっともな事です。それに明るくて感じの良い青年でしたよ」
「ところで、あの時の青年は?」と訊くと、今は工場で働いているのだという。

子供が出来たので結婚して定時制の高校は辞めて、社会保険に加入できるように正社員として工場に勤めたのだと言う。

「そうですか、学校を辞めることになったのは惜しいですが、あの彼ならしっかりやっていくでしょう」

「はい・・・ありがとうございます。・・・そうなんですよ。確かに定時制に通っている子供たちは敬語もきちんと使えない子が多いですし、ちょっとつっぱったような所もありますけど、根は優しくて素直な良い子が多いんですよ。私らがきちんと教育出来れば良いんですけど、そんな力はありませんし・・・」「それに本当ならうちで雇ってあげられれば良いのですが、なにぶん経営が苦しくてこれ以上の人数を社員として雇うことは無理なんです」

外に居る青年は?と訊くと、彼も定時制の学生だと答える。
ひとり居る社員の男性は配達に出ているそうだ。

憮然とした表情で話を聞いていた主人がおもむろに口を開いた。

「石崎専務さん、・・・いきなり不躾ですが、この業界はどうなっているんです?市況に合わせていたら殆どマージンが無い。・・・どうして余所の店はあんな値段で商売が出来るんです?」

「おっしゃる通りです。皆さん、そうおっしゃっています・・・」

「元売さんだけが儲けすぎなんじゃないんですか?販売店への仕入値をもっと安くしてくださいよ」

「いや、元売りも厳しいものですよ。やはり特石法廃止が効いてきたんでしょう・・・しかし、あと1年か2年辛抱してください。そうすればきっと状況は好転するはずです」

1996年に特石法が廃止されてから2000年までに、全国では5000件以上のスタンドが廃業となった。
店舗は営業を続けていたとしても消費者の知らない所で経営者(運営者)が変わっていることも多い。

今、営業を続けている販売店も苛立ちを募らせていることは想像に難くない。
石崎は根拠のない慰めで答えるほか無かった。

そうこうしているうちに配達に出ていた社員男性が帰ってきたが覇気がなく、石崎はこの販売店の将来を案じながら店を後にした。

つづく


※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;


イベリコ豚 ステーキ♪

2010年05月17日 | 日記




★☆★昨晩の献立★☆★
イベリコ豚のステーキ いちじくジャムのソース
春キャベツとピーマンの炒め物
卵とほうれん草のスープ

私って料理の天才?
(いえ、まぐれです。。。)
めちゃ旨でした♪


ステーキは塩コショウだけで食べるつもりだったんだけど、
冷蔵庫の中に使いさしのいちじくジャムを発見
アレ?これ、いつからあるん? ヾ(~∇~;) コレコレ

(━_━)ゝウーム
このまま使うのは怖いなぁ・・・

そや!火を通したら大丈夫やろう (*^m^)o==3ウシシシ

という訳で、ヾ(--;)ぉぃぉぃ
イベリコ豚を焼いたフライパンに残った肉汁にいちじくジャムを入れひと煮立ち。
それをお肉にかけるだけ(^^)v

1口目、食べ慣れないお味に、ん?・・・
2口目・・・ちょっと甘いかな?
3口目・・・!!美味しいじゃん♪私って料理の天才?!パクパクパク♪


こうちゃんの感想は

「下手なビーフよりよっぽど美味しいわ!」

でした~w(^v^)w

SS過疎化と温暖化防止政策

2010年05月17日 | ガソリンスタンド
5月17日 「ぜんせき」の論説です。
よく纏められているので、是非皆さんにも読んでいただきたいです。

・・・・・
デパートや大型スーパー、量販店などを除く小売業の中で、SSは設備投資額が特に大きい。
車がスムーズに出入りできて給油や洗車など各種作業も行うから一定程度の面積が必要だ。
その地下には大きな燃料タンクを何本も埋設し、危険物規制に沿って安全で堅牢な防火壁や建物を建設しなければならないから、トータルの初期投資額は他の小売業の比ではない。

これだけのコストをかけて開業したSSであるから、多くの事業者が地元にじっくり腰を据え、まさに生業として経営している。
他の小売業や元売直営SSのように「うまくいかないなら転業(廃止)したらいいだろう」とは簡単にいかないのが地場の石油販売業者である。

しかし、これほど必死に事業を維持しても、近年の急激な需要減少やマージン縮小によって閉鎖や廃止が増え、SSの空白地域いわゆるSS過疎地が増えている。

初期投資額の大きなSSの特性から見て、こうした地区での新規建設は望めず過疎地からの脱却は難しい。


先月末、地球温暖化対策に関する法案を審議する衆議院の委員会で、民主党の笠原多見子議員が「地域に根ざして頑張ってきたガソリンスタンドが営業をやめている」「国が温暖化防止対策として非化石燃料化の政策を進めるあまり、廃業を余儀なくされている業種や取り残される人々が出ている」と指摘した。(本紙3日付既報)

「中山間地域で暮らす人たちはガソリンや灯油を買うために何10キロも離れた町までガソリンを使って行かなければならない」と住民の負担増や省エネ面での矛盾を指摘。
そのうえで、「経済産業省は温暖化防止対策を進める一方で、こうした業種や地域に住む人々のことを考えた施策を考えるべきである」と求めた。

これに対して松下忠洋圭経産副大臣も「SSのネットワークが維持され、今後とも地域に根ざして石油製品の供給を担っていくようにしなければならない」と答弁している。

都市部に人や資本が集中し、その反動で過疎化が進む中山間部ではSS減少に歯止めがかからない。
国が非化石燃料化をさらに進めるとSS過疎化はますます加速する。

こうしたことを踏まえれば、同議員が指摘するように地方に住む人たちへのエネルギー供給対策やSSネットワークの維持などを、温暖化対策の一環として捉えていくことが必要だ。
・・・・・


消費者にこそ読んで欲しいと思う良い記事が沢山あるのですが、如何せん「ぜんせき」も「燃料油脂新聞」も業界新聞なので業界人の目にしか触れません。

これは、と思う記事を全て紹介することは時間的にも出来ませんが、消費者の皆さんに知ってほしいと思う記事をこれからも紹介していきますので、是非読んでください。

業界人であっても、経費削減で購読していない所もあるようですが、補助金のことなど身近で貴重な情報も載せてくれていますので私は感謝しています。
(回し者ではありません)


買い物難民
http://www.asahi.com/food/news/SEB201005050008.html

SQマークって知っていますか?

2010年05月16日 | ガソリンスタンド

5月17日の「ぜんせき」によると・・・

函館地方石協が、ガソリンの品質を保証する「SQマーク」を給油客にアピールするノボリを製作しているんだって。
モダ石油の事件を受けて・・・

【組合員のSSでは、JIS規格に準拠する標準品質を満たすガソリンを販売している事を示す「SQマーク」を表示している事を強調したノボリで、これを掲出しているSSのガソリンは品確法の下で品質保証されていることを給油客らに訴える。・・・近日中に全組合員SSに配布する予定】

だそうです。。。


SQマークが出来たとき、元売から系列SSに全配布されているんだよね。


モダ石油が組合員であったのかどうかは知らないけど
この“全”っていうのがクセモノなのよ。

系列であっても、組合員であっても、それだけを根拠に不正をしていないと100%言い切れないことは業界の人間なら知っているよね。

意味無いよね~(笑)

てか、折角の「SQマーク」が泣いてるよ。

本当に価値のあるマークにした上で、消費者に知ってもらうことが大切なんじゃないのかな?



それと、もうひとつ

「ガソリン国内需給が変調」卸下押しの懸念

元売出荷量が不振を極め、しかし、生産量は前年増・・・
結果、在庫量が大きく積みあがって、原油安と下値要素に加えて、需給環境も卸相場を崩落させかねない近況にある。

・・・・
元売さんも在庫の処理に困っているのかな?
既に、業転ものはかなり下がっているみたい。

だけど、系列仕切りは「下限値」というマジックパワーがあるから、差が広がる恐れ大!

よっ!
系列販売店にだけ、痛みを押し付ける元売さん(笑)

やっぱり、痛みも分け合おうよ。
業転に出す玉の値段を下げるんなら、系列向けも下げてよね(お願い)

差額はブランド料だけで!
よろしくお願いしまーす。(土下座)


請負人 越後屋 №16

2010年05月16日 | 作り話
食事をご馳走になった礼と自己紹介を済ませ、静江の勤めるクラブへ移動した。

流石に橘という男は羽振りが良いのか、他のテーブルには女の子がせいぜい二人しか着かないのに、このテーブルにはクラブのママも含めて6人も女の子が着いた。

世間話をしながら、クラブの女の子達に「お買い物ツアー」の約束をさせられている。

「しかし、石崎さん、石油の元売さんっちゅうんは何を考えてはりますのんやろなぁ? 大手の商社はんが韓国とかの海外から安うにガソリンを仕入れて、安うに売ってはるんが気に入りまへんのんかいな? ほんでも私らがいっつも行ってるスタンドのご主人が言うてはりましたけど、元売さんから仕入れてるガソリンの値段は高い言うて愚痴ってはりましたでぇ」

「それにあれは何時の話でしたかいなぁ・・・、東京と山形で奥さん連中が元売さん相手に起こしてた裁判(※ヤミカルテル灯油裁判) あれも消費者側が敗訴になりましたけど殺生な話でんなぁ。 価格協定による価格と現実の購入価格による損害の因果関係を原告側に立証せえっちゅうんやから、裁判所も裁判所やけど・・・、大企業ちゅうんはえげつないもんでんなぁ」

石崎は黙って聞いているしかなかった。

何かの合図があったかのように静江を残して他の女の子達は居なくなった。

「で、今回は何をご希望です?」

「はい、以前からも要望させて頂いておりますように、石油の完全自由化を急いで欲しいのです。お陰さまで段階的に規制は緩和されていっておりますが、一日も早く我々元売が自ら小売を行えるように・・・」

「ほんでも石崎さん、今でも元売さんらが作った立派なスタンド・・・最近はセルフっていうやつとか、あれを特約店ちゅうんですか?そこに運営させてはるや無いですか?」

「ええ、まぁ・・・、しかしそれはやはり別個のものですから、元売会社としてはどうしても直販がやりたいのです」

確かにバブル期に元売が出資して敷地面積の広大な立派なガソリンスタンドを建て、100万ほどのリース料で元売の役員を天下りさせた特約店に運営させることはしてきたが、あくまでも会社は直販にこだわっているのだ。
しかもその形態は全てセルフでやることになっている。

「へーっ、そんなもんですか・・・そやけど、元売さんにそんな事されたら、今までの販売店はたまったもんやありまへんなぁ」

「・・・そうですね。しかしこれも時代の流れです」


妻の実家が販売店でもあり、本当は石崎自身はこういった元売の姿勢には反対であったのだが、会社を代表してこの席に居る以上、それを口に出すわけにはいかなかった。

「わかりました。ほな、私の方から田ノ上先生には連絡しておきますさかい、石崎さんは来週、1本持って先生の事務所まで訪ねてください。いや、話はつけておきますよって、石崎さんは挨拶だけ・・・まぁカタチですわ」



つづく





※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;

お願い
方言に間違いがございましたらご指摘頂けると嬉しいです。

請負人 越後屋 №15

2010年05月15日 | 作り話
新幹線の中で石崎は緊張していた。
三沢から呼び出されたのだ。
待ち合わせ場所は京都、祇園の一流料亭だ。

通された部屋には三沢の他に若い女性の姿があった。

石崎が驚いたのは三沢の姿だ。
白いスーツ姿・・・タイトスカートの!
凛とした姿勢で正座している姿は、土肥金ちゃん山で会った時とはまるで別人のようだ。

「お久しぶりです」と礼儀正しく頭を下げる。
思わず(三沢さんですよね?)と尋ねたくなる。

「こちら、沢田静江さんです。 こちらは日の丸ダイヤ石油の石崎専務さんでいらっしゃいます」

交換した名刺には「クラブ マイ・湖畔」とあった。

「静江さんはそこのナンバーワンホステスなんです。本当は働かなくてもいいご身分なんだけど暇つぶしでね」
「そして例の館のS嬢さん」
この時のウィンクは確かに三沢で、石崎は微かに苦笑した。

「確か本日お会いするのは、橘慶吾さんという男性の方だとお聞きしていたのですが?」

「ごめんなさい。橘さんは食事が済んだ頃に来られる筈です」と、にこやかに沢田静江が答える。

三沢がその後を継いで説明する。
「これから橘さんとこの静江ちゃんは同伴出勤なんだけど、彼はお子様料理しか食べられないの。だからいつも静江ちゃんの同伴前の食事には私が付き合っているんだけど、今日は石崎さんもご一緒にと思って」

何でも、これから会う予定の橘という人物は祇園では有名人らしく、料亭やクラブ数件のパトロン的存在なのだという。
しかし橘本人は酒を飲まないので、自分の代わりに飲み食いする者を数人連れて歩くのだそうだ。


しかし、やはり今日の三沢は前回とは別人のようだ。
見た目も女性の洋装で、化粧を施した顔は美人の部類に入るだろう。
しかし、それだけでは無い。
静江と話している時の彼女は穏やかで、刺々しさが全く無いのだ。

静江の方が遥かに三沢より若いのだが、三沢の方がこの静江という女性に甘えているようにみえる。
それに、この静江という女性はよく気が利くようだ。
例えば、醤油に手を伸ばそうとした瞬間にはもう目の前に置いてある、といった具合だ。
・・・そう、まるで幼い子に母親がそうするような感じなのだ。

彼女と居ると何故か落ち浮くような、不思議な安心感があった。


高級な京料理も石崎にとっては、ちまちまとしたイメージしかなく薄味も好みでは無かったが、流石に漬物は美味しかった。特に千枚漬は格別で明子へのお土産に買って帰ろうなどと考えていた。


「やぁ~今晩は。満足しはりましたか?」
食事も終盤に差し掛かった頃、橘氏が現れた。


つづく




※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;



嬉しい言葉

2010年05月15日 | ガソリンスタンドでの出来事
さっき、昨日も来てくれたお客さん(中近東辺り?の外人さん)が又給油に来てくれて
(昨日は10リッターで、今日は2千円分)

昨日のことを謝ったら

「全然、全然。忙しくて良かったね。(ぼくも?)嬉しかったよ(笑)」

マジ、最高でしょ!
うちのお客さま(*^v^*)

過酷な一日

2010年05月15日 | ガソリンスタンドでの出来事

写真は午後4時31分から5時47分までの給油履歴


昨日は午前10時35分から始まった。
午前中のこうちゃんはタイヤとオイルと洗車と中古車の商談で大わらわ。
給油の方はほぼ一日中写真の給油履歴のようにフィールド上には常に3台以上の車が在る状態。

はい、盆と正月が一度に来ました。

夕方、某役員会に出席するためこうちゃんは3時半に店を出た。

(こんなに忙しいのに、私を置いて行くのかい?!)という言葉をグッと飲み込むmasumiちゃん(涙)

午後6時前にこうちゃんが帰ってきたときの私の第一声

「もう今日は店、CLOSEしよう!!」


はぁ~疲れた。

お待たせした上に、窓拭きも無く・・・本当に

ありがとうございますm(_ _)m

うちのお客さんは最高です!!


・・・・

はい、今日はゆっくりさせてもらってます(笑)

↑ ヒマってことね(^^;


働くお母さん

2010年05月13日 | 日記
夕方、店の前に病院の送迎バスが止まります。

若いお母さんと3歳くらいの男の子が降りてきます。

その送迎バスの病院は働くお母さんの為の託児施設もあるから、あのお母さんは多分看護士さんかな?

その親子連れを見て、こうちゃんと二人でいつもほっこりします。

何でかって言うと、そのお母さんは男の子が畦道でしゃがみ込んだりする度に立ち止まって、一緒になってしゃがんで、男の子と同じものを見ようとしているからです。


仕事の後で疲れているだろうし、帰ってから夕飯の仕度や家事もしなきゃいけないハズなのに、
「偉いなぁ」って思うのです。

請負人 越後屋 №14

2010年05月12日 | 作り話
事務員の女性が父親の介護のため退職したのを機に明子が手伝うことになったとかで、
それ以降、父親の勝が現れるまでの時間を、お茶を出してくれる明子と、正志と三人で過ごした。

正志の父親は婚姻届を出す予定日の一週間前に交通事故で亡くなったそうだ。
その後で妊娠が分かり、当時二十歳だった明子は周囲に中絶を勧められたが、最後には両親が味方になってくれたので生むことが出来たのだと話してくれた。

又、勝がネクタイを締めた人間を信用しないのは、以前山林の杉の木を銀行マンに騙し取られたことがあるせいだとも教えてくれた。

「いつもお待たせしてごめんなさいね。途中でその場を離れられない作業をしているから・・、勘弁してやってください」と頭を下げる明子に、石崎は好感以上のものを感じていた。

作業の合間にわざわざ時間を作ってくれていた事を知って、石崎の勝に対する見方も変わった。

そのうちに正志にも懐かれ、キャッチボールの相手をしてやるようにもなった。

そんなある日、いつものように炭で汚れた顔を手拭いで拭いながら現れた勝が唐突に話し始めた。

「石崎君、・・・昨夜も明子と話をしたんだが、これからの日本は車社会になるんだろう?この村では車を持ちそうな家は少ないが、全国的に見ても新しい道路がどんどん作られているし、あんたのように車で移動して仕事をする人間が増えるんだって明子が言うんだ。だからGSは村の人間だけを相手にする商売じゃないんだって・・・
あんたの提案を前向きに考えてみるよ」

これを機に益々頻繁に大木家に訪れるようになり、明子と正志とも親しくなっていった。
勝から「飯、食っていけ」と言われて、夕飯をご馳走になることも度々だった。

食事をしていると、勝が酒を飲みながら愚痴ともつかぬ口調で話し始めた。
「なぁ、石崎君よ、何か知らんが最近、隣村の村長がこの辺りの田畑を買い占めているんだよ。ワシは自分の村の村長さんは好きだが、隣村の村長は虫が好かん。自分の土地なら絶対にあの村長には売らないんだが、他人様の土地に口出しは出来んよ・・・しかし何の為にこんな田舎の土地を欲しがるんだろうな」

それから数ヵ月後、土地開発と道路拡張計画が公に発表された。

GSの開業と明子との交際は同時進行のように進み、GSが無事開業して勝夫妻らが仕事になれた頃、明子にプロポーズした。

大木家の面々は当初、「こんな子持ちで学の無い娘に石崎さんみたいなエリートは勿体無い。石崎さんにはもっと良い所のお嬢さんがお似合いだ」と尻込みしていたが、最後には祝福してくれた。
正志の事は養子縁組して石崎姓に変えるつもりで居たのだが、「大木家の跡取りが居なくなってしまう」とそれだけは譲ってくれなかった。
結果、正志が義務教育を終えるまでは入籍をせず、事実婚という形を取ることにしたのだ。

大木家はそれで良かったのだが、問題は石崎家、特に両親だった。
「若い」ということもそうだが、「子持ち女と」という事で、最後まで賛成はしてもらえず、勘当同然で家を出ることになり、縁故入社だった社内でもエリートコースからは外されたのだ。

流石に解雇されることは無く、今まで一社員として真面目に働いてきたつもりだ。

ついこの間までは、社内的な仕事をする部署にいたのだが、日の丸石油との合併で突然専務という肩書きを与えられて、まだ戸惑っている状態なのだ。

つづく


※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;




イベリコの豚ニラ玉炒め

2010年05月11日 | 日記

イベリコ豚とニラ卵(赤いのは人参です)

体調を崩して買い物に行けなかったけど、先日小分けして冷凍しておいたイベリコ豚(ステーキ用)を2枚、スライスして、頂いたニラと卵で作りました。

解凍し過ぎて薄切りに出来ず棒状になってしまいましたが、それが効してお肉の歯ごたえが感じられて丁度良かったみたいです(^^)v

美味しかったー☆

もちろん、こうちゃんも大満足ですw(^^)w

イベリコ豚って本当に美味しいです。
小分けして冷凍しておくと超便利ですね。
今回、実感しました(^^)


そして、どこまでもラッキーな私(笑)



献立に悩んでいましたが、昨日夕方にししゃもの味醂干しが届きました。
本日は、これと若竹煮とジャガイモと玉ねぎのお味噌汁と京都のお漬物でーす(^^)




雨なので・・・


マーガレット


木いちごの白い花


おがたまの花の蕾み