masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

請負人 越後屋 №13

2010年05月11日 | 作り話
石崎雅夫が大木明子に出会ったとき、正志(まさし)は5才だった。
1970年頃の話だ。
日本が高度成長期に突入してモータリゼーションの波が来ていた。

当時、明子の実家は山のふもとで薪炭業を営んでいた。
未だ公にはされていなかったが、ニュータウン開発の計画があり、明子の家の前の道路は拡張されることが決まっていたのである。
その情報を政治家から入手した上司と共に、販路拡大のため、キラキラダイヤのサインポールを掲げたGSを開業してくれるよう説得に行っていたのだ。

2、3回は上司と一緒だったが、後は27才の石崎に任されたのである。
しかし、いつも小一時間待たされたあげくに断られていた。

「人口何百人の村で、車なんぞ持っているのは村長さんくらいじゃ。そんな所にGSなんか作って商売になるわけが無かろう」というのが明子の父親の言い分だった。

土地開発の計画を話すことが出来れば説得は容易だったかも知れないが、政治家の土地買収の企てもあり、上司からもきつく口止めされていたのである。

また「ワシはネクタイ締めて仕事しとるヤツは信用せん」と言うのも彼の口癖だった。

通い出してから3ヶ月くらい経った頃だったろうか・・・
いつもは事務の中年女性がお茶を運んできて「少々お待ちください」と言われて小一時間待たされるのだが、その日はお茶が出て来なかった。

応接セットのテーブルの上に帳簿が無造作に置いてあるのを見て、一旦は躊躇したが、暇を持て余しつい手を伸ばした瞬間

「これ!マー君ダメでしょ!」と声がした。

ビクッとして、思わず「ごめんなさい」と言いながら後ろを振り向くと、戸棚からクッキーの缶を取ろうとしていた正志と、お茶を乗せたお盆を手にした明子の姿が・・・

二人がきょとんとこちらを見つめ、明子が私の顔を見ながら「マー君?」と小首を傾げる。
コクンと頷く私を見て
「やーい、マー君、叱られたぁ~」とはしゃぐ正志につられて私と明子も顔を見合わせて笑った。

つづく




※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;



食材が無い

2010年05月10日 | 日記
昨日、昼過ぎから突然起きて居られなくなり、バタンキュー(-_-/////

こうちゃんは「家」には居場所が無いから(T_T) 
私ン家で午後8時半までひとり寂しくテレビを見ていました(~~;

“日役”で出た巻き寿司と、家に一つだけ残っていたインスタントラーメンがこうちゃんの晩御飯です。


買い物にも行けなかったので、今週の食材が何もアリマセン(大汗)

取りあえず今日は、頂いたニラとイベリコ豚で料理して来ましたが・・・
(※明日、写真載せますね)

うーん、明日はどうしよう(困)


品確法運用に疑問 

2010年05月10日 | ガソリンスタンド

5月10日 燃料油脂新聞より


品確法運用に疑問 系列SS年1回の軽減「正しい?」

以前にも何度か書いていますが、
「元売のマークを掲げている=系列100%仕入れ」という前提で品確法の軽減措置を受けていながら、・・・業転を混ぜる行為、ですが・・・

あのモダ石油が、元売のサインポールを掲げながら灯油混入のハイオクガソリンを販売した事例を挙げ


「元売系列SSであっても簡単に灯油混入が出来てしまう現実と、元売系列SSであっても混入があるという事実が明確になった。分析義務を年1回とする系列SSに対する分析軽減措置は果たして正しいのか、強く問いたい」と問題提起がなされた。

「(あのモダの事件で、)元売系列SSとPBSSとを分析義務で区別する理由を完全になくしてしまった。この際、一年一回分析の特例を排除し、系列とPBを区別しない平等な品質分析制度に品確法を再構築すべき」と訴えた。

品確法の運用において現実に即したあり方が改めて問われている。



ハーッハッハ(笑)
本末転倒!
笑止千万!!




新仕切方式の見直しでブランド料も4円に値上がりするし・・・
その上、分析費用を自己負担しなさいってか?!

「元売のマークを掲げている=元売100%」
これ、当たり前。
当たり前だから軽減措置(特例)を受けている。

PBは、どこから出た商品(燃料)か、仕入れの都度違う。
だから、10日に1度の品質分析は当然。


業転混ぜたり、灯油混ぜたり、そんなズルをするトコのせいで、とばっちりを受けるのはいつも真面目にやっているトコ。

だけど、業転混ぜてる浮気組みさんが、確かに増えているのも事実(溜息)
しかも割合が逆転して、業転混ぜてるんじゃなくて、系列モノ混ぜてるって言う方が正しいような・・・(大溜息)

だけど、元売マーク掲げていても品質分析しろっていうのは、性悪説的発想だよね。
理事ともあろう者なら、モラルを守っている所を保護し、ズルをしている所を断裁するべきでは?

だいたい、自社ローリーでの蔵取りを許していることが問題の発端なんだと思うよ。
運送会社に任せれば故意のコンタミは防げる筈。
又、人間だからミスはあるだろうけど、会社が別なら迅速な対応を取るだろうし、事故のあと、薄めて他店へ・・・なんて発想も起きない。

そして元売は、ブランドイメージが大事なら、明らかな人為的ミス以外はコンタミが発覚した時点で即刻マーク剥奪するくらいの厳しい態度を取るべきじゃないのかな?

ブランド料も値上げすることだし、これからはそうあって欲しいけど。

「量」も大事な元売さんには難しいかな?



それにしても、やっぱりヤリキレナイや・・・



母の日カレー

2010年05月09日 | 日記


Mちゃんからのプレゼント(^v^)

晩御飯は、やっぱりカレーでした(笑)

「はい、殆どYくんが作ったカレー(笑)私はにんじん切ったで~(笑)」


ここまで車で1時間半かけて持って来てくれた。
それだけで充分(*^v^*)

Mちゃんのだんな様のYくんは、学生の時に飲食店でバイトしていたから料理が得意。
今回のカレーもローリエはもちろんトマトを煮込んだ跡もあり、手が込んでいます(^^)v


一昨年のこうちゃんの誕生日祝いにはボンゴレとトマトソースのスパゲッティをご馳走してくれた。

確か、その時もMちゃんは
「私は買ってきた刺身を盛り付けたで~」って笑っていた。

普段もMちゃんが料理をしていると横に来てグチャグチャ五月蝿いから、「それやったらアンタがしぃや!」って言ったら、嬉々として作りはじめるらしい(笑)

ええ男をゲットしたなぁ~(笑)


でも、ホントにYくん、Mちゃん、いつもいつもありがとうm(_ _)m

おかわりしたいくらいに美味しかったよ(0^v^0)

請負人 越後屋 №12

2010年05月08日 | 作り話
ー数週間後ー

石崎は日の丸石油本社の誰も居ない廊下で、義理の息子の正志と顔を合わせた。

「お!・・正志君、おはよう」
「あ、お父さん、おはようございます」」
「今日は何があるんだい?」
「これから、新しいブランドマークを決める会議です」
「そうか」
日の丸石油とダイヤキラキラ石油が合併して、今は日の丸ダイヤ石油という商号(社名)を使っているが、ブランドマークは以前のままで別々だ。商号は「太陽光線グルグル石油」になることは決定済みだがそれはまだ一部の人間しか知らない。

合併の際、キラキラダイヤ側の人員削減があまりにも酷いので、正志が先頭に立って撤回を交渉した。
結果は想像した通りの無残なものだったが、どんな思惑があるのか、正志は新たなブランド立ち上げの為のチームの一員として日の丸石油に迎えられている。

「ところで、引越し荷物はもう片付いたかい?」
「すみません、早くご招待しなきゃいけないんですが、まり子の仕事も忙しくて、まだ片付いていないんですよ」
「そうか。私は良いんだが明子が楽しみにしているんでね。幸太の顔もみたいしね」
「幸太もジイジとバアバはいつくるの?って楽しみにしてますよ」
「ハハハ、また、お土産持って行くからって伝えておいてくれ」
「はい」

その時、会議のメンバーが現れ、二人に挨拶した。

「それじゃあ、失礼するよ」と石崎はその場を離れた。
社内で、ふたりが親子だということを知るものは少ない。

つづく


※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;


嬉しいこと

2010年05月07日 | 日記
本日の頂き物(^^)

ふき


にら


今朝、Mちゃん(こうちゃんの娘っ子)からこうちゃんに電話があって
「明日、晩御飯作って持って行くから、作らんでええでって言っといてな」だって。

何故かというと・・・

母の日だから、だって!

えーっ!何を作って持って来てくれるんだろ?

晩に私にメールが入って「ご飯は自分で炊いてね」って(笑)


こうちゃんの娘っ子たちは私に優しくしてくれて(口は悪いけど(汗))(←お互いさまやけど(汗))
ありがたいことです。

m(;∇;)m うれしすぎます!

淘汰は販売店だけじゃない

2010年05月07日 | ガソリンスタンド

5月7日 燃料油脂新聞より抜粋引用

「近畿地区」 
特約店は情報収集へ躍起 流通再編の嵐を予測

昔は仕切値の事後調整を目当てに行われていた、「特約店による元売幹部の接待」という悪しき慣行。

元売の収益悪化と共に“無い袖は”振れず、事後調整も表舞台から消えると共に元売接待も下火になっていたのだが、ここに来て「またぞろ元売接待が増加している」と消息筋は伝える。

その目的は「事後調整」では無く、「元売情報の収集」だという。

近畿地区では昨年から今年にかけて中堅特約店の売却が続き、水面下には特約店の売却・撤退の予備軍が相当あるとされる。

元売も販売子会社SSの整理を始めており、一部元売は春先から販売子会社直営SSの特約店への運営移管を進め、高速道路から撤退する元売も出た。

ごく最近、大手業転業者までM&Aされた、とも伝えられている。

同筋は「販売業界は歴史上かつてない流通再編の嵐のまさしく入り口に立った」と分析する。

しかし、コスト削減、SS規模縮小と我慢の時代が長く続き、不本意ながら縮小均衡を余儀なくされてきたSS業界にとって流通再編は、特約店にとっては企業規模拡大に大きく舵を切るまたとない機会、ビッグチャンスだ。

この時、最も大切なのが「情報」というものだ。

窮地に立った特約店が元売に企業売却を相談したり、元売が子会社SSの運営移管を内部決定する。
これらの情報はごく一部の特約店に伝えられるが、経営者が元売幹部と親密であれば、いち早く伝えられる。

最近のM&Aでは、元売子会社SSの特約店移管も地元業者ではなく他府県業者が獲得した。
「元売から情報が真っ先に伝えられた」という。

元売の情報の出し方は恣意的で不公平。
元売の持つM&Aや子会社SS売却・移管などの極めて大切な情報は、系列特約店にも公平・平等に行うべきだ。

・・・・・

駆け引きとか苦労とか、私らプランクトンSSの比じゃ無いんだろうね(汗)

全ては、元売が元凶なんじゃないのかな?


嬉しいこと

2010年05月07日 | 日記
ジャーン☆ (イキナリですが)


15日くらいに届くらしい♪

今使っているvaio GR5Fが、動画とか画像とか見ようとするとフリーズしちゃうようになっていたんだけど、お正月に大型テレビを衝動買いしたものだから買い控えていたんだけど、毎月1万づつ積み立てが満期になったので、思い切ってsony styleで注文したよw(^0^)w


そして


「はい、これあげる。だけどあんまり精つけんといてよ」

「え?何でよ?!・・・私が元気になって、これ以上強くなったら困るてか?」

そんな会話が交わされた、ご近所さんからの本日の貢物・・・
では無くて、頂き物です((^┰^))ゞ

 いつも<(_ _*)> アリガトォ


よーし、生卵で精をつけて「請負人 越後屋」をガンガン執筆するぞ~(*`▼´*)b
執筆だって(←作家気取りでやんす)

でも実は・・・
誰からもコメントが無ければ、今日はふて寝しようと思っていたのよ(涙)(汗)

chaicoさん、本当にありがとうございますm(_ _)m

(*^v^*)/♪

請負人 越後屋 №11

2010年05月05日 | 作り話
「ただいま」

ドアを開けると明子が飛んで来て、出迎えてくれる。

「おかえり」と、首に腕を廻して頬を首筋に押し当てる。

一緒に暮らし始めてから、この歳になっても変わらない習慣だ。

夕飯の準備をしているときでも、テレビを見ているときでも、
私が帰宅すると、何をおいても飛んで迎えに来てくれる。

しかし一度だけ出迎えてくれなかった事があった。

結婚して3年目、「私が浮気している」・・という、明子の勘違いで。

子連れの再婚という事で、それまでは私に遠慮しているような所がありそれが歯痒かったのだが、あの時、素直に感情をぶつけてきてくれた事が嬉しくて、目に涙を溜めて怒っている明子を見て私がニヤニヤ笑うものだから益々顔を真っ赤にして・・・

そんな明子が愛しくて、私は思わず明子を抱き上げ
「明子、お前は最高だ!最高に愛しているよ!」と叫んだのだ。

・・・

思い出し笑いをしている私を見て
「なぁに?今日のお出掛けで何かいい事があったの?」

途端に現実に引き戻されてしまった。

三沢との事を思い出し、「いいや」とムニュムニュと答える。

「お腹空いてるでしょ?すぐに焼くわね、お好み焼き♪」



思わずゲップが出た石崎であった。


つづく



※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;



GW 最終日

2010年05月05日 | ガソリンスタンド
GWも今日でお終いですね。

皆様は楽しく過ごされましたか?
農家の方にとってGWは田んぼウィークですね(汗)
どちら様もお疲れ様でしたm(_ _)m

当店では前半は燃料油が良く出ました(^^)
中盤は洗車と混合油で忙しかったです。

最終日の今日は・・・ぽろんぽろんで、楽をさせて頂いてま~す(^^;


さて、全く反響の無い「請負人 越後屋」でございますが、masumiさんはへこたれずに書き続けますともp(T-T)q

でもって、作り話とは言え、業界の「失われた10年」と「現状」を消費者の皆様に知って頂くことが目的でございますゆえ、現実の業界新聞からも関連記事を紹介させて頂きまーす(^^)v

5月6日 燃料油脂新聞より

「社説」より抜粋

(1)
元売系列のSS在籍数(本誌調べ)は3月末現在前年比1492ヶ所減少し、30339ヶ所になった。
千ヶ所を越す減少は1997年度から13年連続である。

セルフは増加し、6906ヶ所と、一年間で341ヶ所も増えた。
セルフ比率は22.6%と前年を上回った。

(2)
規制緩和でSS間競争が強まったことで運営力や競争力に拍車がかかったともいえよう。
一方で公平なルールの確立もないまま、なし崩し的な競争原理が導入されて販売業者に適者生存を強いたことは否めない。
だが、現実は、低コスト・量販型のセルフ台頭などで運営の効率化・合理化が強く求められているのも事実。
経営も自己責任を貫く以外にないと思える。

(3)
SS減少は競争の結果とはいえ、元売所有の年間減少数は477ヶ所と特約店所有の減少に比べて少ない。
元売は小規模業者に撤退を求めるならば、自ら不採算SSをまず廃止し率先模範の姿勢を示すべきだろう。
社有の中には赤字SSも少なくない。廃止を長引かせれば販社の財務体質はそれだけ悪化する。
数量維持で運営の肩代わり先確保に奔走する場合ではあるまい。
社有の不採算SSこそ廃止を急ぐべきだと主張する。


中国版より

元売子会社が平気で安値合戦

「量から質への転換」を唱えた元売だが、また元の「量販志向に戻っている」との声がある。
これは元売子会社の攻勢をみても明らか。

今では多くの市況混乱には
「必ず元売会社が絡んでいる」との厳しい声もある。

今でも元売は公の場では「質への転換」を訴えてはいるが、その前提には「販売量確保」がある。

周辺に安値が出て、減販になると元売から「価格追随を勧められる」というのはその好例。

何より販売量の減少にうるさく、油外収益は落ち込もうと伸びようと「それほど関心はない」ようだが、ガソリン減販には「敏感に反応」

活発な、フルSSのセルフへの切り替えを勧める動きもそのひとつ。

こうした元売の姿勢に苛立つ業者もいる。
それはこうした「元売の量販志向」による同系列業者無視の姿勢に対して。
その典型が、同系列SSの近くで「平気で安値合戦を仕掛ける」子会社の動向。

地場業者の不満は臨界点に達している。



雪だるま式の赤字で閉鎖も現実問題化

「今のままでは赤字が増える一方」と閉鎖を視野に入れた考えを示す民族系業者

マージンの圧縮、需要減少、セルフSS増による販売量減少に歯止めがかからず「思い切る(閉鎖)ことも必要かもしれない」

創業から30年、「系列一筋」で地道な経営をしてきたが、相談した元売の反応は「あっさりしたものだった」

掛け客からセルフの安値を引き合いに出されて対応を余儀なくされている。
無視すれば顧客の流出は避けられない。
利益も販売量も増える要素がなく、セルフへの改造やタンク問題をクリアする余力はまったく残っていない。

こうした窮地に陥っている系列業者の相談に対して、「はい、そうですか」では、寂しすぎる。

・・・・・

「子会社でも何でも安けりゃイイじゃん」という、あなた様

市内にひとつしかGSが無くなったら不便だと思いますよ・・・しかもセルフしか無いんでっせ
それに、競合相手が居なくなったら、売り値は・・・「売り手の思いのまま」でっせ(汗)

食物連鎖を見てみなされ
プランクトンや小魚がいるからアジやイワシも生きられる。
そしてシャチやくじらも生きられるんでっせ。

わてら、プランクトンがおらへんようになったら、結構、弊害出る、思いまんねんけどなぁ・・・

(by 誰やねん)

(^^;
これらの事を踏まえて、「請負人 越後屋」をお読み頂けますと、作り話とはいえ、真実味が出るのでござりまするよ(^^)v



請負人 越後屋 №10

2010年05月05日 | 作り話
コンコン

窓をノックする音で目が覚めた。

目を上げると、キラキラダイヤ石油の制服を着た若者が息を弾ませながら座席を覗き込んでいる。

どうやら信号で停車していたこの車まで、100mほど後方のGSから追いかけて来たようだ。

運転手が私の左側のパワーウィンドウを開ける。
と同時に信号が青になった。
「脇に移動させるからちょっと離れてくれないか」
咄嗟に声を掛ける。

ちょうど横に農道があったのでそこへ車を停めさせた。

「あれ?朝の車かと思ったんだけど・・・違うかな?」とぶつぶつ言いながら
「あのぅ・・朝、トイレ借りに来た車じゃないですか?」

ああ、今朝中藤常務がトイレを借りたGSの子か・・・
「そうだよ」

「えっと?あの・・・眼鏡の人は?」

「ああ、彼は違う車で帰ったからね。どうしたんだい?」

「あの、コレ」とシガレットケースを見せる。
「忘れてたんスけど」

「そうなんだ。ありがとう。じゃあ僕から返しておくよ」と、受け取りながら
「よく車が分かったね」

「だって、これハイブリッドのプリウスでしょ。」
「珍しいから通ったら分かるから、もし又店の前を通ったら返してあげるようにって言われてたんで」

「そうか、気にしてくれていたんだね」
「ところで君はあそこの息子さんかい?」

「いえ、アルバイトです」

「学生さん?」

「はい、定時制です」
「てか、ちょっと文句言わしてもらっていいっスか?」

「何だい?」

「朝の眼鏡の人、トイレが長かったから『大丈夫すか?』って聞いてあげたのに無視だしぃ、燃料も入れないのにトイレの礼も言わないしぃ・・・トイレもスンゴイ汚してたんスよお」

「そうなのかい、それは済まなかったね」

「おじさんに言っても仕方ないんすけどね」
言ったことを後悔しているように頭を掻きながら
「スミマセン」と言う。

「いや、いや、悪いのはこっちだよ。本当に失礼なことをした。」

GSの方に目をやると、夫婦だろうか?初老の男女がこちらを覗っている。

「あ、俺もう帰ります。じゃあそれお願いしますね」

「わかった。本当にありがとう。お店の人にもよろしく言っておいてください」

ぴょこんと頭を下げて、若者は走って帰って行った。

やれやれ・・・中藤常務は店のことを貶していたが、親切な店じゃないか。
機会があればさっきの店へ顔を出してみよう・・・

そんな事を考えながら石崎はまた帰路についた。


つづく


※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
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尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;

請負人 越後屋 №9

2010年05月05日 | 作り話
三沢は、海岸沿いにあるカフェのテラスでメロンソーダを飲みながら物思いに耽っていた。

何故、あんなにペラペラと自分の生い立ちを話してしまったのか?

確かにあの石崎という男は、これまでに仕事で組まされて来た人間とはタイプが違う。

誠実そうな人の良さが感じられた。

だけど、だからって初対面の相手にあそこまで話す必要なんてないじゃない?!

しかも、これからやろうとしている事は、情や情けなんか、邪魔になるのに!

・・・なのに何故?

だけど、ひとつ話していないことがある。
母が何人もの男と関係を持っていたにも関わらず、祖父は嫁である母を責めなかった。
むしろ腫れ物に触るかのような気の使いようだった。

そして、私を見て目を細めながら
「お前は間違いなく三沢家の血を引く者じゃ」と言ったのだ。

三沢は、話してしまった事を後悔する気持ちと、話を聞いてもらえた事を喜んでいる自分・・・そんな感情を持て余していた。

つづく


※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
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尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;


請負人 越後屋 №8

2010年05月05日 | 作り話
ひとりで話すだけ話して、行ってしまった三沢を見送ってから、石崎は駐車場へ引き返した。
こうして施設を眺めてみると、どうやらさっきの部屋はこの駐車場の地下になるようだ。

駐車場には、やはりマイナーチェンジしたばかりのトヨタのプリウスが停まっていた。
近づくと運転手が降りてきてドアを開けてくれた。

「石崎様ですね?」
朝の運転手とは違う人物だ。
「ええ」

「行き先は茅ヶ崎のご自宅で宜しかったでしょうか?」
「はい、宜しくお願いします。」
そこまで手配してあったのか、と感心しながら後部座席に乗り込む。

エンジン音の無いままに車は滑り出した。


それにしても、
あの三沢という人物のことを、どう解釈すれば良いのか?
両性具有については幼い頃に母の里で通った銭湯で何度か出会った経験があるのでそれほど驚きはしない。

敵か味方か・・・

少なくとも、中藤常務に対してはあまり良い感情は持っていないようだ。
子供の話になったとき、突然大声を出して話を遮ったのは、私を庇うつもりだったのか?

それにミスターXとは何者なのか?越後屋との関係は?

越後屋といえば元々は確かコンサルティング会社だったと思うが、人材派遣業を皮切りに様々なジャンルの職種をフランチャイズ形式で展開している急成長の企業だが、実態はよく分かっていない。

特約店を統合整理する話は、以前聞いたことがあるが、それも越後屋が請け負っていると三沢は言っていた。

元売の数社はミスターXのモノだとも・・・
そんなことが有り得るのだろうか?!

石崎には信じられない話であった。

つづく



※この物語はmasumiさんの被害妄想に基づくフィクションです(^^;
実在の人物及び団体とは一切関係ございません。

尚、加筆修正及びキャラの変更等もあるやも知れませぬことをお断り申しておきまする(^^;

初夏?

2010年05月04日 | 日記
今日は夏日でしたね@@
暑かったです(汗)

こうちゃんの孫のSくんがママNちゃんとそのママSさんと三人で来てくれました。
私の姿が見えなくなったとき、「女の子は?」とSくんが私のことを探したらしい(*^v^*)

「女の子」だって。・・うふふのふ

しかし、そこでNちゃんとこうちゃんが揃って
「女の子かあ~?!」と、しっかり否定しておいたらしい。

ちっ!余計な事を。(▼▼メ)





チューリップの花粉を纏ったカナブン




ヤッター(●⌒∇⌒●) わーい
待ってました!わらびちゃん☆

・・・重曹が無い(^▽^;)

またまたモダネタ

2010年05月04日 | ガソリンスタンド
記事追加します。

昨日の「ぜんせき」から・・・

同社所有のローリー運転手が27日、荷降ろしの際に灯油1.6キロリットルを容量45キロリットルのレギュラーガソリンタンクに誤給油。
18台に灯油混入のレギュラーを販売した。

4月26日に札幌で行われた北海道昭和シェル会では、昭和シェル側から大型連休前での営業再開の発表があり、
事故再発翌日の28日に、東京で開かれた全国昭和シェル会では、営業再開の「白紙撤回」が告げられた。

・・・・・
「今は、ちょっと大人しくしとこ」みたいな考えも無いのか?

安値を通す為には、その行為を止めることが出来なかったのか?

“量”が出るモダさんには大型連休には店を開けて欲しかった元売さん・・・?
・・・ザンネンですね

※5月4日、記事追加しました。


茂田石油、また灯油混入ガソリン販売 八雲の給油所

北海道経済産業局は27日、茂田石油グループ(旭川)が同日に灯油が混入したレギュラーガソリンを渡島管内八雲町の八雲給油所で販売したと発表、同社に対してレギュラーガソリンの販売停止を指導し、同社は八雲給油所の営業を休止した。同社は3月にも道内5給油所で灯油混入ガソリンを販売し、今月上旬に品質管理の徹底を求める行政処分を受けたばかりだった。

 道経産局や同社関係者によると、同社のタンクローリー運転手が同日午後2時すぎに同給油所のガソリンタンク(容量45キロリットル)に灯油1・6キロリットルを誤って注入。十数台に販売した後、従業員がガソリンの在庫量を確認時に、灯油の混入が判明した。顧客からの苦情はなかったという。

 道経産局は28日にも同給油所に立ち入り検査を行う。茂田石油は「再発防止に取り組む中で、このような事故を再び起こし深くおわびします」とコメント。同社グループは3月にも帯広給油所でガソリンタンクに灯油を誤って注入し、灯油混入ガソリンを販売。さらにこれを別のガソリンに意図的に混ぜて、旭川市などの4給油所でも販売、5給油所は現在も営業を休止中。 (04/28 07:28)


・・・・・・・

開いた口がふさがらない・・・

というか

信じられない!!