7月27日ぜんせきより
精販一体でSS供給網を維持
全石連の森洋会長と河本博隆副会長・専務理事は22日、6日、11日に続き元売歴訪を行い、
(略)
これ以上SSを減らすことのないよう、SSサプライチェーンの維持・強化の必要性を訴えた。
昭和シェルの亀岡社長は、
「東日本大震災の被災地にSSを新設した。復興のシンボルとして地域の方々に大変喜ばれた」
JXエネルギーの杉森社長は、
「SSの数がこれ以上減っていくのはまずい。(安定供給の)ネットワークも維持できなくなってしまう。元売の統合によって数しのものを減らしていく時代ではない」
備蓄燃料長期保存 注意喚起
石連が組合にチラシ(災害などに備えて燃料を備蓄される皆様へ)配布要請
正念場の大阪市場 仕切り無視の乱売
ガソリン減販が加速 “大阪のみ”の傾向色濃く
SS数、1000ヵ所割れ 20年間で5割超の減少
7月27日燃料油脂新聞より
商社 新規取引先の開拓困難 「窒息しそうな鬱屈感」
7月28日燃料油脂新聞より
石油業界は“声を大に” 燃料蒸発ガス対策で要望
9都県市首脳会議の担当者は「このままではSSに多くの負担を課すステージ2になる可能性が濃厚」と警戒する。
7月29日燃料油脂新聞より
エネ庁 ガイドライン策定へ
取引慣行 公正・透明化に向け 本格議論の準備始める
不透明感増すコスト環境 正念場続く市況維持
“ポケモンGO”
スタンド内でのポケモンの捕獲は他のお客様のご迷惑となるのでご遠慮願います。
ここにはミスターはいますがモンスターはいません
立ち止まらないでね
***(以下masumi)***
JXは調整なしと言っているけど、コスモとシェルは調整アリだそうで、
だもんで(?)JXの仕切りは今のところまだ“建値扱い”の模様。
***
VOCは恐らくステージ2になるでしょう。(補助金は出すから、って)
SS数の減少ペースは鈍化し、一定の数は保つことになるでしょう。
何故なら、
地場零細店の減少数を相殺するようにして、元売販社や大手特約店ならびに広域量販店や異業種の皆さんが“新設”してクダサル、からです。
その新設店がフル形態なのかセルフ形態なのか、そしてまたポリ容器1つ2つといった小口配達をしてくれるのかは今のところ私には分かりません。
***
こうちゃんが店の前を歩きスマホしている男子に「おるか?」と声を掛けたら「結構いてます^^」だって(笑)
そのこうちゃんはお客さんを送り出しするときに、そういう歩きスマホ男子がいたら「邪魔や、はよ行け」って言います(爆)
今朝8時半頃の空
「そんなことでは潰れるぞ」と言われそうなコト、また一つ追加します。
と、その前に・・・
>「業界の事情は消費者には関係ない」という意見も、内外から頂戴します。
実はこれ、こうちゃんもそのように申します。
「1000円分は入れるだけ」も「発券店値付けカードは給油のみ」も、
こうちゃんは当初「業界の事情はお客さんには関係ないことや」と言って拒みました。
「お客さんにしたら1000円は小銭やない。大きな買い物や」と言いました。
「ガソリン価格、60銭と下げ幅急拡大 6週連続下落で168円台」
これは2014年8月27日のニュースです。
ガソリンが168円台。
高値の当店は170円台だったかも知れません。
3000円分なら約17リッター
市況が悪ければ粗利5円ですから17リッター×5円=85円の粗利(利益ではなく粗利)
店頭混雑時は窓拭きもせず給油だけで送り出している当店です。
お客さんの立場で3,000円といったら大きな買い物です。
3,000円も払うのに何のサービスも受けられなかったら不愉快だろうと思います。
しかもセルフより1リッター10円も高いのに。
お客さんの立場なら。
(私も元々はガソリンスタンドを利用する方の立場でした)
でも、だからこそ、私は伝えなくてはいけないと思うのです。
「金額(売上)ではなく、問題は粗利です」、と。
窓拭きを(当店は)店頭が混雑しているときは省かせて貰っていますが、そうでない時は、やっています。
全国の、多くの全量系列仕入れの地場フル3者店は、
(市況が悪ければ)粗利5円でも、
給油して、窓を拭いて、ゴミを捨てて、ーを続けています。
と、前振り?が長くなりましたが(^^;
「そんなことでは潰れるぞ」と言われそうなコトを追加します。
トラックやダンプの荷台の上の発電機などへの直接給油をお断りすることにしました。
というか既にぼちぼち始めています(^^;
もちろん掛け会員さんなどの昔からの常連さんはこれまで通り給油します。
“車はセルフ、セルフでは給油させて貰えないから”という類の方にもこれまでそれを行って来ましたが、もう止めます。
事後調整や特価を受けているであろう大手セルフは、
スタッフが5人も6人も店頭に待機していても、
それでもセルフというだけで窓拭きやゴミ捨てをしなくて済む。
中には窓を拭いてくれるセルフもありますが、
窓拭きやゴミ捨てだけでなく、セルフなら大型トラックの荷台に上って発電機などの機械に給油するという危険な作業もしなくて済みます。
自走車にしか給油できないセルフだから。
***
セルフでは禁止されているポリ容器や携行缶への給油は、これまで通り全ての方に対して行いますので、それでお求めになられて機械への給油はご自身でして頂く、ということに。
一応数か月前から“予告のような告知”はしてきました。
ケースバイケースで行わないこともないと思いますが、荷台が高い場合は直接給油はお断りします。
怪我のリスク回避のためです。
年齢と共に体力も衰えますからね。
人手も無く、言ってみれば年中無休のような状態で働いているわけですから体調の悪い時もあります。
その時の体調によって作業も軽減させてもらうことにします。
時にはセルフの方が1リッター当たりのマージンが多いのでは?と思えるような市況の時でも、それらを行ってきましたが、もう止めます。
因みに「(荷台の上の発電機などへ)直接給油はしないので容器で購入してもらってあとはご自身で」と言うと、「じゃあいいわ!」+(捨て台詞)を残して去っていかれる方もいらっしゃいます。
フルだから。
セルフより10円以上高く売っても市況が悪ければ5円の粗利しか無くて、
5円の粗利では採算割れになるとしても、フルだから、文句を言われます。
PS
>「じゃあいいわ!」
気に入らなくて他店に行かれても全然構いません。
消費者の自由です。
ただ、
捨て台詞は勘弁してほしいです(笑)
2017年12月14日追記
そう言った消費者もありました。
既に近隣他店より10円高く売っていました。
最大で16円差になったこともあります。
車で数分走れば安値店が(セルフだけでなくフルも)あるのに、20円も30円も高い店を一体どれだけの人が利用してくれるというのでしょう。
「粗利が足りないのならもっと高く売ればいい」
そういうことを言う人は
1リッター当たり30円高くても40円高くても、更には100円高くても果たして利用してくれるのでしょうか?
新たな「値決め方式の変更」は定着するか 経営統合前夜に思惑が渦巻く
(SS MAGAZINE ガソリン・スタンド 7月号より)
「大手優遇」という系列取引のメカニズムが働いている
ヒアリングほかの調査結果などから、元売各社の「仕切価格体系」の在り方について、公正取引員会も資源エネルギー庁も把握している。
今回の元売仕切の見直しの動きをどう見るか。
「元売が取り決めたことに対し、行政がどこまで指導を行き届かせられるか。そこが最大のポイントと考える」と声を上げるのは、ある中堅特約店主だ。
例えば、元売が「業転ガソリンの仕入を禁止していない」と見解を示しているにもかかわらず、表立って業転を購入する系列業者はいない。
なぜか。
業転購入が行われたとして、それにより直ちにサインポールが取り上げられることはないとしても、系列業者が覚悟すべきは、その行為に対する「仕打ち」だ。
以降、系列元売から、冷遇されたり高圧的な物言いがなされたりというのでは、系列業者は業転購入に対し、しり込みをせざるを得ない。
結局のところは「中小クラスの特約店(代理店)ほど業転をとりにくくなる」(中堅特約店主)。
だからといって「(超)大手特約店はどうなるのか」と非難の矛先を向け、ずばり一言で述べる。
そこへぶら下げられているのは「事後調整ではないのか」と。
そして大手特約店に対し、「幾分かを戻す(値引きする)系列取引のメカニズムが働いていると受け止めざるを得ない」と厳しく批判する。
「系列仕入れは常に高めのまま我慢しろ、業転は購入するな」-。
今もその状態が続いているから、
「中小・零細の事業者の廃業・撤退、SSの閉鎖が際立つ格好になっている」
**********
「系列でも業転OK」という公取委の見解が出た時、他社買いを批判する記事を書いてきた当ブログに、他社買いしている同業者とおぼしき方々?から当ブログへ勝ち誇ったかのようなコメントが入りました。
しかし業界全体としてみれば、事態は好転するどころかもう収拾がつかなくなってしまったーと思います。
品確法が厳格に適用されるのであれば、また元売も商標権をきちんと守るのであれば、消費者を欺く販売店を容認している元売と監督官庁は犯罪幇助として行政と元売の監督責任を問い、その上で仕切格差の是正を求めることもできたと思いますが、
「系列でも業転OK」とされてしまったことでそれが適わなくなったのです。
「仕切格差に文句があるなら業転を取りなさい。公取も元売もそれで良いと言っているのですから」と。
しかし実態は依然と変わらずです。
ここで流通経路証明書が効力を発揮したり、議員立法化などがあれば話は別ですが、
流通経路証明書はエネ庁から組合に対して販売店へ周知させるように要請があったものの未だにそれは行われておりません。
議員立法化も、系列ルートと非系列ルートがあり系列店と非系列店があるのですから、安い玉、業転玉を仕入れたければマークを下ろして非系列店になれば済む話ですから道理が通りませんし消費者の理解も得られないでしょう。
そして「系列店が業転玉を仕入れられれば消費者も安価でガソリンを買う事ができるようになる」などといった報道のされ方がありましたが、
利益がないからとレギュラーに灯油を混ぜたりする販売店があるような状況なのですから、利幅のために業転玉を仕入れるという販売店の方が多いのではないでしょうか。
それに消費者の中には元売のブランドに拘りのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「系列でも業転OK」などというこの業界の有り様は、そういった方々の許容できるものでしょうか?
「系列でも業転OK」は有名無実で、ほんとうにおかしなことだと思います。
罪深い公取委の見解
7月26日燃料油脂新聞より (※青系文字がmasumi)
6月末元売系列SS
JX 1万487ヵ所 前月比22ヵ所減少
EMG 3396ヵ所 3月末比14ヵ所減少
昭和シェル 3173ヵ所 3月末比20ヵ所減少
コスモ 3028ヵ所 3月末比26ヵ所減少
キグナス 491ヵ所 3月末比2ヵ所減少
太陽 341ヵ所 3月末比3ヵ所減少
総体的に社有やセルフ比率は増加していることから地場零細業者が減少していることが伺えます。
・・・JXだけ3月末比じゃなくて、前月末比。
「社説」野放しにするな 非系列向け
元売系列SSの撤退は年間1000ヵ所を超し、なお歯止めがかからない。
その結果、行き場を失った系列向けガソリンが大手特約店経由で非系列玉として供給されている。
もちろん非系列向けよりも系列向け出荷は圧倒的に多く、非系列向けの4倍強を占める。
店頭市況は陸上スポット市況の動向に脅かされ続け、SS経営は不安定を強いられる。
原油コストに連動した定期性範囲の価格帯で出荷するのならば店頭市況も混乱に巻き込まれることなく、自己責任原則でSS経営が可能だ。
仕入の規制が緩和され(※)非系列玉は必ずしも経営の阻害原因ではないが問題は元売の自己都合に基づく身勝手な需給調整の結果、安値供給が混乱を招くことだ。
その元売もスポット市況の不透明な下落で仕切り回収に支障が出て(大手量販店に対しては事後調整をせざるを得なくなる)、収支悪化に見舞われる。(自業自得です)
需要減少で流通・小売りの構築を求められる今、元売は小売市場へ責任を果たすときだ。
SS閉鎖数大幅減 好市況で事業継続増加
>好市況で
どこまでも安定供給義務担うSS
東日本大震災を教訓に熊本地震では元売と協力しSSが災害時の安定供給に貢献した。
SSは、災害時にはライフラインの一翼を担う施設として注目されるが、平時にはガソリン価格が安いか高いかにしか消費者に関心を持たれないのが実情といえる。
緊急時には必要というSSだが、毎年減少を続け・・・
SS減少は流通在庫が抑制され、緊急時の安定供給を阻害する要因になり得る。
このほか高齢者世帯が増えるなかで、灯油の安定供給に支障をきたすことになると、SS過疎地問題を心配する声が上がるほど深刻化してきている。
このためクルマは家庭でも充電できる電気自動車への買い替えが進んでいくのではとか、暖房用燃料も灯油から電気・ガスへの燃転が否応なしに迫られるといった声が業者筋からも聞かれる。
厳しさが増すSS経営環境下、自己責任経営だけでSSがライフラインの一翼を担い続けるのは難しい。
***
「義務なんかない」「ほんとうは販売店に安定供給義務なんかない」
そう呟くこうちゃんに
「え!?だってこうちゃんは“供給責任があるから業転に手を出さない”って、それから阪神淡路大震災のときも元売ローリーが来られないって聞いて“油を切らすわけにはいかん”って夜中にローリー走らせて燃料を調達したやん?」、とmasumiさん。
「そうやで。でも本当はいち販売店に安定供給義務なんかない。ただそれぞれの店主がお客さんのために一生懸命それをするかどうかや」
「・・・うん。・・でも阪神淡路のとき店の前に車が並んだやん、ウチのお客さんだけじゃなくてヨソのお客さんになってた人も並んだやん。そんで分け隔てなくみんな10リッター...」
「あの頃はまだセルフも無かったしな...でも今度はそういうわけにはいかんわ。普段から店を使ってくれる、店を続けさせてくれるお客さんだけや」
「そんなこと言うても、もしそーなったら又並ばはるで、セルフの凄い行列から溢れた人たちが...あの暫定税率騒動のときみたいに」
「次は差を付ける。店を続けさせてくれる(普段から利益を与えてくれる)顧客は満タン。そういう人らは5リッターや」
「・・・でもそしたら又文句言われる。いつも来てるぞ!とか、それに店頭に私一人やから“まだか!”って凄い目で睨んで、また文句言われる。もう文句言われるの嫌や」
「いつも来てくれてるウチの客はそんな文句言わへん。し、必要なければ来-へん」
「確かに」
最後の砦なんて御免蒙りたい。
昨日お客さんがくれた万願寺唐辛子
「1回油で焦げ目がつくまで揚げてから甘辛く煮たら美味しいよ」と教えてもらった。
でも昨晩は一昨日の疲れが残っていたため、手を付けずに就寝(--;
今夜挑戦しまーすp(^^)q
アイリスオーヤマ、「家電本格参入」の真意 日本の家電は価格が高すぎる
当社の場合は流通の合理化をしている。
メーカーベンダー(メーカーと問屋を兼ねている)で直接小売業と取引をやっているので、効率がいい。
*****
メーカーベンダー
恥ずかしながら初耳でした。
ポリポリ (・・*)ゞ
以下、アイリスオーヤマHP アイリス物語第八話「メーカーベンダーの始まり」より
商品をつくって売る際に、もっとも無駄なのが問屋を通すことによって発生する“商流”コストです。
物流も含め、中間流通上の無駄を省き、同時に在庫を削除するためには、手間はかかっても、自社でベンダー(問屋)機能の役割を果たすべきだと健太郎は考えます。
健太郎さん、素晴らしい!流石です。
メーカーベンダーの始まりに書かれているように、個ものの商品を問屋として扱うのは一つ一つ値札を付ける作業など大変だと思います。
それを考えれば、面倒な作業の必要ない燃料油の商流こそ問屋を省けば良いと思うのですが!
自由化と言いながら何故この業界は問屋(特約店)の既得権だけはしっかり守られているのでしょう?
元売は販売子会社を作って直売を始めましたが、確かにそれによって一部の消費者は安く買えるようになりましたけど、その一方では高値で買わざるを得ない消費者がいて、更には給油難民、灯油難民が社会問題化しています。
メーカーベンダーならもう少し格差は緩やかなものになるのではないでしょうか。
元売が自分で問屋をするのが嫌なら、販売子会社がやればいい。
そうすれば仕切りの公正・透明化も簡単に出来ますよね。
販売子会社の売り値ー2円=販売店の仕切価格
こんなに公平で透明な事は無い!!
これなら日替わりもOKでは?
しかもこれなら実現可能なハズ。
「系列でも業転OK」とは違って、
或は、
せめて同系列であればどの特約店からでも仕入れができるように、“系列取引の自由化”とはならないものでしょうか?
7月23日 読売新聞より
これから日本は、縮小していく社会になっていく。
これまでは電力需要が右肩上がりになるとの前提で、離島や山間地にも電線を引っ張ってきた。
これをいつまでできるか、
水素発電が解決の選択肢
沖縄北部のヘリパッド着工、住民と機動隊衝突
飛び交う怒号の中、激しくぶつかる住民と機動隊。政府は、沖縄県北部に建設予定のアメリカ軍のヘリパッドの着工に乗り出しました。
沖縄県東村、住民と機動隊のにらみ合いは夜明け前から始まりました。赤色灯をつけて集合しているのは、機動隊員およそ500人です。県外からも応援に駆けつけました。
夜が明けると、住民の排除と自動車などで築かれたバリケードの撤去作業が本格化します。
「家族に誇りを持って言えますか。自分たちがやっている行為は、誇りを持って言えるの?あなたたちは」
「なんで沖縄だけ、こんな不当な扱いを受けないといけないんですか」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2827127.html
*********
TBSのニュースです。
リンク先に動画があります。
住民が顔を殴られている!?
住民は犯罪者じゃないのに。
>「なんで沖縄だけ、こんな不当な扱いを受けないといけないんですか」
本当に。
「もしこれが本土やったら、こんな酷いこと(国も政府も機動隊も)ようせーへんはずや」
こうちゃんが呟いた。
あまりにも沖縄だけ負担が大き過ぎる。
それに...
これを他人事とは思えない。
或いは、車を持たない家庭での灯油購入。
本当は安値で買いたいが徒歩や自転車では遠方の安値店に出向くのが困難なので近くの高値店で購入せざるを得ない、という人もいるかも知れません。 (当店のお客様で現にいらっしゃいます)
元売や政府はそういった社会的弱者のことを考えているのでしょうか。
燃料は嗜好品でもないし、単なる消耗品でもないのです。
私がもしその立場なら石油組合や政府に文句を言いますよ。
「近所の店で買うしかないが、その店は高い。
ホームセンターやセルフでは安いのに何故だ?!
高値の店をちゃんと指導しろ!」
そうしたら、何て答えて下さるのでしょうね。
「値段はその店主が自由に決めているので・・・」とか?
冗談じゃない!!
セルフやホームセンターの灯油の売値は、うちの仕切り(仕入れ値)以下です!!
ガソリンだってそうですよ。。。
これは2011年にこのブログで書いた文章ですが、
実際に2007年(平成19年)に市民からそういった苦情が寄せられていた市があったようです。
平成 19 年6月 公正取引委員会事務総局 の地方公共団体からの相談事例集 というPDFファイル
この中の9頁にあります。
相談の要旨は
E市は,市民から,市内の灯油の価格が小売店によって多様であることから,高い店で買ってしまったという苦情が寄せられている。このため,E市では,小売店によって灯油の小売価格が異なることのないよう,以下のような2つの対策案を検討しているが,それぞれ独占禁止法上及び競争政策上の問題はないか。
というもの。
結論は
市が灯油の小売価格の統一化を図るために,全小売業者が加盟する事業者団体を通じて,各小売業者に対し,市が決定した販売価格又は当該事業者団体が決定した販売価格を遵守させることは,E市内における灯油小売業者間の価格競争を失わせるものであり,競争政策上の問題があるのみならず,当該事業者団体が独占禁止法違反行為に問われるおそれが極めて強いものであることから,市がこのような行政指導を行うことは独占禁止法上問題である。
とあります。
2007年・・・既に卸格差(仕入値の格差)はありましたが、公取委はそのことをご存じなかったのでしょうか?
価格競争を失わせる?
行政指導が「高値の店の値段に合わせるように」というものならそうなりますけど・・・
普通は「安値に合わせろ」となりますよね?
でもそれは高値店には無理な相談ですから。
だって、高値店は暴利を貪っているわけではなく、
安値店は高値店の仕入れ値とかそれ以下で売っているわけで、高値店が安値店の売り値に合わせたら“粗利無し”とか“逆ザヤ”ってことになりますからね。
価格競争を失わせるも何も、そもそも仕切り格差によって価格競争に参加することすら最初から出来ないのですから。
公取委から市への回答は、「仕入値に格差があるから無理」として欲しかったです。
(11頁はガソリンスタンドの多重価格看板のことが書かれていました)
PS
E市に限らず、そういった苦情が寄せられている市は多いのではないかしら?
社会保険事務所へ提出する書類の事を電話で問い合わせていたら、常連さんを送り出したこうちゃんが手に持って入ってきた。
「奥さんは?」
「いつも良くしてもらって」
「毎日暑いでしょ、ジュースでも飲んで」
「1枚で悪いけど」
と、おっしゃっていたらしい。
わたし?
何もしてないよ
いつも普通に燃料入れてるだけ。
送り出しも自分で出るから中に入っておいてと言われるから、じゃあお任せしますねって、そんな感じ。
会員さんではないから名前も知らない、同年代?の女性の方。
「隣の○○市から来てるんです」と、今日おっしゃっていたそうです。
お土産や差し入れやお裾分けを頂くことは多いけど、
「これで何か飲み」と硬化を渡されることはあっても、
流石にお札は初めてです。
世の中には101円で売っているガソリンスタンドがあるというのに
128円の当店に○○市から給油に来てくれて、
・・・わたし、
罰が当たらないようにしなくては。
m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m
ガソリン平均122・7円…3週連続で値下がり
(読売新聞) 07月21日 21:46
資源エネルギー庁が21日発表した全国のレギュラーガソリンの平均価格(19日時点、1リットルあたり)は、前週より0・8円安い122・7円と、3週連続で値下がりした。
7月の価格としては2009年以来となる低水準で、夏の行楽シーズンを迎えて家計などの負担感が和らぎそうだ。
**********
このガソリン価格のニュースに登場するシンエネさんはいつも安いですね。
この写真の下看板、プリカ最大値引き後101円!?
因みに、21日からのJX系列仕切りは1円値上がりしています。
当店建値仕切りは税込みで約113円
仕入値が113円の当店と、
販売価格(プリカ)が101円のシンエネさん。
もし当店が共同仕入れで全量業転玉を仕入れたとしても、101円なんてとんでもない。
106円での販売も無理です。
納車は11月の予定だそうです。
(タンク待ち)
地下タンク、POS、そしてローリー
(ローリーは全額自己負担です)
設備投資、頑張ってます。
こうちゃんが...。
2019年4月2日 だれの責任なのか。元売ではないのか。
2018年2月5日 加筆(緑色文字)
2017年の元売統合最終章でー
・特約店が不採算店舗を閉鎖
・業転玉で凌いでいた販売店がそれまでのように他社買いが出来なくなることで閉店を決断
・安値の業転玉がなくなったことで、それまで“天国”だったPB-SSの倒産が増加
ガソリンスタンドが廃業・減少している理由として上記を追加しておきます。
揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース) より
給油所数・販売量・セルフSS数の推移はこちら
ガソリンスタンドの数はピーク時の半数にまで減りました。
平成27年も1日に4軒の店舗減少が続いていました。
需要減?
地下タンクの法改正?
価格競争に敗れたから?
それらもありますが、地場の系列3者店が廃業に至った最大の原因は、
仕入れの段階で、1リッター10円前後もの価格差をつけられているからです。
当店の場合、業転玉と系列玉の仕入れ値の格差が最大で1リッター18円という時がありました。
近隣セルフより13円も高く販売しても、1リッター当たりの粗利(利益ではなく粗利です)は5円しかないという時もありました。
セルフの販売価格、発券店値付けカードの契約単価、
一般のエンドユーザー(消費者)が支払うこれらの単価の方が、私たち地場販売店(3者店)が仕入れる単価よりも安いのです。
*****
系列の高い仕入れでは「競争に参加できない」「粗利が足りない」として、正規ルートではなく業転ルートから安値の業転玉を仕入れる販売店もあります。
「お客さんを騙すような真似はできない」などの理由で系列仕入れを貫く販売店もあります。
当店が何故安値の業転玉を仕入れないのか、
業転玉より常に10円前後も高い系列玉仕入れを貫く理由はこちら、
高値と知りながら系列玉を仕入れる理由。 をお読みください。
***
元売の販売子会社が市場に参入し、「利益は油外で」といった施策を始めました。
「燃料油を安値にして集客し、洗車や車検板金オイル交換など、燃料油以外のものを売って利益をあげなさい」という施策です。
しかし計量機が10台もあるような大型店舗でなら薄利多売が可能でも、昔ながらの小さな店舗では店頭での薄利多売は不可能です。
※リッター5円の粗利では採算割れになる“証拠”
↑ この給油履歴をご覧ください。
ひっきりなしに給油客が訪れてフィールド上を走り回るー
この状態が10時間続いたとしても、粗利(利益ではなく粗利)は3万円にしかならないのです。
人件費、水道光熱費、POSや洗車機、ローリー、地下タンク等々の維持管理費・・・出ません。
そのガソリンスタンドが無くなった理由は、
※販社や資本提携しているような大手特約店には安値販売が可能な「事後調整、戻し、特価があるから経営が成り立っている」ーという見方もあります。↓
「今のままでは明日はない」
一部特約店は元売の支援金なしには経営困難なようす。
※広大な敷地に計量機をずらりと並べて初めて薄利多売は可能になります。
「薄利多売」というのはこういうことです。
当ブログはコストコセルフSSを応援します!
*********
化石燃料から電気、水素へとエネルギー政策の転換、過疎化や若者の車離れ等々
ガソリン離れ、需要減が確実なこの業界で、
販社や大手、異業種入り乱れての価格競争にも、仕入れ値の格差によって最初から“蚊帳の外”の地場販売店は、
それでも東日本大震災では、大手が休業して連絡もつかないなか、
“最後の砦”として、自らも被災者でありながら燃料供給を担いました。
元売から差別的な扱いを受けても、
赤字でも、
簡単に店を畳むわけにはいかないのです。
生活の糧を得るための生業ということはもちろんですが、
大手セルフが不採算だと切り捨ててきた灯油や軽油の小口配達、町工場への工業用油の供給など、
本当の意味での、ライフラインとしての燃料供給を担っているのが地場零細業者だからです。
矛盾するようですが、
公用燃料の供給は、個人的には断りたいと思っています。
公用車への燃料供給(契約単価)に問題あり
「税金なんだからセルフ等の安値店で買ってほしい」と思っている市民もいると思います。
結局のところ、しょせん他人事。
結局のところ、しょせん他人事。の続き。
ガソリン(石油)の流れと値段(価格差)、そしてガソリンスタンド。
マスコミがセンセーショナルに報道した「地下タンク2月危機」
地下タンク工事へ投資する資金がない、或は、投資回収不可能という理由で、多くのガソリンスタンドが廃業・閉鎖を選択しました。
当店は投資回収不可能と知った上で工事を行いました。
それは当店をご利用下さっているお客様があるからです。
高値にも関わらず、常連として車の燃料を給油に来て下さる方があるからです。
★車はセルフ、セルフでは買えないから携行缶だけー、という方のためではありません。
(責めているわけではありません)
地場店は、サービスも愛想も悪くなってでも、店を続けて行かなきゃいけない。
儲からないのに店を続けているわけがない。
“必要だから” 赤字でも続けてきた。
専門用語が分からないと思いますが、説明すると長くなるのでここでは省きます。
もし興味を持たれたら「masumiノート ●●」で検索してください。