前記事の続きというか仕切り直しです。
石油製品 不当な値上げないか調査実施
よくこれだけ白々しい報道が出来るものだと呆れます。
ガソリンの値段が高騰するのはアベノミクスで円安になったのだから当然のことで、燃料代が高騰すれば産業界や輸送業界に深刻なダメージを与えるのも分かりきったことです。
まぁしかし、不当な値上げをしないように、“元売に対しての”プレッシャーになれば良いのですが。
でも・・・
>公正取引委員会によりますと、ガソリンの販売を巡っては、平成4年に広島県のガソリンスタンドなどで作る業界団体が、仕入れ値が上昇した際に小売価格を一斉に引き上げるよう加盟業者に指示したとして、行政処分を受けた例があります。
この報道では世間の厳しい目がガソリンスタンドに向けられるようになるだけのような気がします。
平成4年といえば規制緩和の弊害(格差)が表れてきた頃ではないでしょうか?
「水は低きに流れる」と言って、以前は「闇モノ」と呼ばれていた業転玉を使って安値で集客し始めた販売店が出てきた頃ではないのでしょうか?
市場の安定を図るために動くのも組合の役目です。
当市でも、元売の仕切り改訂とは別に組合から市況が動く際に電話連絡があります。
「何日からセルフが○円上げる(下げる)らしいので、フルは3円プラスで」、みたいな感じですが、決して強制ではありません。
当店はあくまでも自己責任でこうちゃんが値段を決めています。
組合からの連絡は消費者の皆さんが思われるような談合ではありません。
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ガソリンスタンドの数が減っている、その背景には
>いびつな流通の仕組みにより、地域のサブ店の体力が奪われてきた、という現状があるということ。
これは2013年02月01日の「本分」という記事の冒頭の文章ですが、
実はこれはNHKの番組デレクターの方からのメールの一文です。
1月12日に番組作りのリサーチということで最初のメールを頂きました。
(一日でアクセスがみるみる増えていたのを「なかのひと」で見ていたので予想はしていました)
その後何度かメールと電話のやり取りをして・・・・数日後に届いたメールです。
一部抜粋します。
2月中旬に放送を行うことになりました。
番組の中身としては、
A:問題提起、現状のルポ
1.タンク改修の義務化により、廃業が進んでいるという話
2.しかし、その背景には、
いびつな流通の仕組みにより、地域のサブ店の体力が奪われてきた、という現状が
あるということ。
B:これからどうすれば?
1これからの地域のGSのあり方(取材中)
Aの2については、石田様の生の声をお聞かせ頂いたことが きっかけになっており、感謝しております。
(中略)
石田さんのお店を営んでらっしゃる様子、厳しい現状とその思い
(地域のためにという思いと経営の厳しさの間の葛藤、店への思いや歴史)を
可能な範囲で取材させていただけないでしょうか?
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やっと世間に知ってもらえる!と、とても嬉しく有難い気持ちで取材に協力させて頂く旨お返事をしました。
しかし、その後の電話で、
「すみません。あのメールは勇み足でした。
○○さんですか、あの方と、あと名前は言えないのですが専門家の方にもお話を聞かせてもらって、
・・・
上司とも相談した結果、仕切り格差がある以上、・・・(Aの2を)報道してもどうしようもない、と・・・」
私の無念さを察した彼は
「これからまだ取材を続けて、上司を説得できればと思っています」と言ってくれたのですが・・・
やはり昨晩思いました。
これは報道されることはないだろう、と。
世の中は茶番で出来ているのですね。
1月29日の記事「番組の宣伝です」に書いたように
2011年11月 「国会に質問書」のその後
この中で「不当廉売」「差別対価」という言葉も出ています。
差別対価や仕切り格差はエネ庁によるヒアリングも行われています。
公正取引委員会ではガソリンスタンドの不当廉売事案を多数取り扱っています。
これらは何故報道されないのでしょうか?
それはやはりガソリンスタンドの数減らしは元売の施策だけでなく、国策でもあるからでしょうか・・・。
消費者に不便を強いることになろうとも、老朽化した給油施設を残すつもりは毛頭ないのではないでしょうか?
補助金は目くらまし、世間の非難を避けるため・・・
(補助金は徴税した他人のお金)
報道に携る人間も、「ガソリンスタンド過疎地」「給油難民」「2月危機」などと報道するのなら、「仕切り格差」「差別対価」「不当廉売」をこそ報道するべきではないでしょうか。
エネ庁も、「不当な値上げ」という消費者受けするようなことだけでなく、これらをマスコミの前で聞き取り調査すれば良いと思います。
本当に国民、消費者のことを思うのなら、これらの問題を解決することが先決なのではないでしょうか。
因みに東京放送からのアクセスは2月11日から15日にかけて日本放送協会の倍ほどありましたが、こちらは何のコンタクトもありません。
それから片山さつき議員はご自身のブログで、「この件について、2月以降生じている具体的な問題があればすぐにご連絡ください」と書いておられるのですが、
入ったコメントに目を通されているのでしょうか・・・?
・・・拡散希望。